SaaS導入率31.8%、関東では約5割が利用 人事・経営分野で特に効果実感が高い -「SaaSの利用に関する調査」2025年版

調査結果サマリー
- SaaSの導入率の全国平均は31.8%。関東が最も多く、49.8%。
- 1社あたりのSaaS利用数は「5個以下」が52.9%。「11個以上」が33.0%。
- 利用しているSaaSの個数は、従業員数が多いほど多くなる傾向。
- SaaSの導入効果は、「効果あり」が75.3%。「人事」「経営・経営管理」では「効果あり」が80%を超える。
- 得られた効果は「業務効率化、生産性向上」が最多。
調査結果
本調査では、全国のビジネスパーソン(会社員・会社役員)8,349名へWeb上でアンケート調査を実施した。回答者のうち、「SaaS・クラウドサービスを利用している」を選択した1,500名へ追加質問を行い、回答を得ている。
調査期間:2025年7月24日~7月29日
本調査結果は『SaaS業界レポート2025』(2025年10月発刊)でも紹介している。
SaaSの利用数

SaaSの導入率を地域別にまとめた。全国平均は31.8%で、関東、近畿、中部が30%を超え、もっとも導入率が高い関東は49.8%だった。

1社あたりのSaaS利用数は、1〜5個が52.9%、6〜10個が14.1%、11個以上(「11〜20個」「21〜30個」「31〜50個」「51個以上」の合計)が33.0%だった。

利用しているSaaSの個数について、所属企業の従業員数別に集計したところ、小規模企業ほど利用しているSaaS数が少なく、規模が大きくなるほどSaaS利用数も増える傾向にあることがわかる。

利用しているSaaSの個数について、部署別の集計では全部署で「1〜5個」が最多だった。人事では11個以上が唯一30%を超えた。
SaaS導入の効果

SaaS導入による効果実感について尋ねるたところ、「効果あり」がもっとも高く、75.3%だった。部署別で集計すると、「人事」「経営・経営管理」で80%を超えた。

どういう効果が得られたかについては、「業務効率化、生産性向上」が全部署で最多。「テレワーク、在宅勤務の実現」では部署毎に差が見られ、「商品企画・マーケティング」「法務・特許・関連事務」が他部署より高めの割合となった。
調査概要
主体:スマートキャンプ株式会社
調査名:「SaaS利用に関する調査」
実施期間:2025年7月24日~7月29日
調査方法: Webアンケート
サンプル数:本調査1,500人、スクリーニング前8,349人
調査委託先:株式会社アスマーク
※各割付の不足分は、同じ部署の違う地域から補填