動画面接とは?動画面接・録画面接のメリット・デメリット|おすすめサービス13選
「募集が思うように集まらない」
「採用開始から内定までのスピードが思うように上がらない」
「内定を出しても、定着せずに早期退職されてしまうケースが多い」
採用活動を行う上で、このような課題を感じている採用ご担当者さまは多数いらっしゃると思います。そんな課題を解決するために、スマートフォンからの応募を可能にしたり、応募書類を電子化されたり、ウェブの発展を利用し採用活動は一昔前に比べ、スムーズに行われています。
今回解説紹介する「動画面接・録画面接」は、就職活動の新たな手法・ツールです。具体的にはどのようなメリットやデメリットがあるのか、活用方法などを紹介していきます!
動画面接とは
動画面接とは、スマートフォンやタブレット、パソコンのWebカメラで撮影した動画を投稿フォームにアップし、企業側が動画のチェックを行う形で行われる面接方法です。
テレビ電話を用いた面接とは異なり、応募者がいつでも撮影・投稿できるので、応募者にとってメリットが多い面接方法とされています。3分以内で自己PRを行う手軽な撮影で済むケースが多く、事前準備のうえ照明・小物・服装などに工夫ができる点も特徴といえるでしょう。
最近では就活や転職のデジタル化が進み「動画面接」や「録画面接」が話題となり、なさまざまなメリットがあることから導入する企業も増加しています。
動画面接のメリット
動画面接には次のようなメリットがあります。
- 採用スピードのアップ
- 人材不足解消の新たな対応策
- 面接の様子を複数人で何度でも確認できる
- 書類よりもポテンシャルを見やすい
動画面接は、従来の面接と比較してどんなメリットがあるのか、紹介していきます。
採用スピードのアップ
動画面接は、採用担当者の時間・会議室や面接会場などの確保、さらには候補者の予定などのセッティングに時間がかからないため、採用スピードのアップが期待できます。
求職者にとっても、時間にも場所にも縛られない動画面接は魅力的であると言えます。
人材不足解消の新たな対応策
「人材不足の解消をしたいが、何をしてよいかわからない」「今までの採用の仕方には限界を感じている」「地方支社の採用も本社でしたい」などの課題を抱えている企業には、動画面接がおすすめです。
スポットで人手が必要な時に短期で働いてもらう「派遣社員」の募集・地方支社で必要な人材を本社スタッフが面接できるなど、時間と場所を選ばずにを採用活動ができます。動画面接はさまざまな働き方に柔軟に対応できる方法です。
面接の様子を、複数人で何度でも確認できる
動画面接を使うことで複数人の目で面接の様子を確認できます。また、必要に応じて繰り返し面接の様子を確認できます。
複数人に見てもらうことによって、自社が求める人材に少しでも近い方を採用できます。細かい仕草や、回答に関してもう一度見直すことによって適した人材を選べます。適した人材をしっかりと選んでいくためにも導入を考えていきましょう。
書類よりもポテンシャルを見やすい
「学歴だけ良くても本当の資質がわからない」
このようなことを人事の方から良く聞きます。ESに記載されている学歴のみを確認して選考の判断をしてしまうことはありませんか?不採用にした求職者の中にも、実はポテンシャルのがある方がいるかもしれません。
職種にもよりますが、現在では学歴よりもポテンシャルやコミュニケーションスキルが重要視される傾向にあります。ポテンシャルをESや書類選考よりも見抜きやすいのが動画面接です。
常識や見解がしっかりしているかを見抜くためにも、学歴や画一的なテストももちろん大事です。しかし今まで学校で学んできたことと、社会に出て仕事をすることには大きな違があり、仕事ができる人材に育てるポテンシャルがあるかどうかを見抜くことが会社の成長には必要不可欠です。
そして選考の初期の段階でポテンシャルを見抜くことで可能性の芽をつみとらないような意識が採用者側にも必要です。動画面接は、ポテンシャルやコミュニケーションスキルを判断するのに適しています。
動画面接のデメリット
初期費用のかからないサービスも多くあり、導入するメリットが多い動画面接。デメリットには次のようなものが挙げられます。
- 現在の導入事例の少なさによる不安感
- 人事の中で対応の仕方がわからない
それぞれのデメリットについて説明します。
現在の導入事例の少なさによる不安感
動画面接や録画面接について、インターネットなどで調べてみると「面接を受ける求職者側の体験談」が多く掲載されており導入企業がまだ少ない印象を受けるかもしれません。
実際に新しいサービスのため、導入事例はそれほど多くはありません。そのため、どのようなものなのかをイメージしにくく不安に思う場合があるかと思います。ですが、動画面接のサービスには、無料トライアルがあるものも多数あります。検討の際には試してみるとよいでしょう。
事例はまだ多くはないものの動画面接を使いこなすことによって人材難や現在の会社が抱えている問題を乗り越える可能性があり、動画面接の導入により同業他者に大きく差をつけられるかもしれません。
人事の中で対応の仕方がわからない
新しいサービスであるため、導入時には混乱することも想定されます。面接時のマニュアルを再構築したり、人事制度の再編などの業務が発生する可能性が高いです。
こうしたことは確かに手間ではありますが、動画面接を取り入れる目的を明確化し、準備を行えば、メリットを得られる可能性は高まります。導入の際には、入念なリサーチを心がけましょう。
動画面接導入のやり方
デメリットも理解したうえで、動画面接を取り入れよう!と思った方に、はサービスを導入する前にやっておくべきことをまとめました。
導入目的を明確化する
新しいサービスの導入するとなれば、混乱は少なからず起きることが予想されます。動画面接を導入する際には、次のような導入の目的を周知するとよいでしょう。
- 「採用スピードのアップのため」
- 「内定後の定着度をあげるため」
- 「地方採用を積極的に行うため」
導入意図が共有されることで導入もスムーズになるでしょう。動画面接を行う際に見るべきポイントを言語化したり、サービス使用方法をマニュアル化することで、混乱を事前に避けましょう。
求める人材像を明確化する
どのような人材を求めているのか、明確化しましょう。一番重要なのは企業に合うかどうかのマッチングです。
マッチングができていないとどれだけ優秀でも力を発揮できない可能性は高いです。動画面接の導入にコストをかけるのであれば、コスト以上に良い人材の確保が必要です。
自社でどのような人材でどのような人柄といったことまで、理想像を作り込み、理想像に近い人材を採用することを目指しましょう。
内容を決める
動画面接で聞きたい内容を決めます。時間は3分以内の場合が多いため、志望理由・長所短所・自己PRなどを中心に2~3問にまとめましょう。
応募者に動画をアップロードしてもらう
動画面接では、応募者に動画をアップロードしてもらう必要があります。メールで送付してもらう方法もありますが、ツールを使った方が動画確認・進捗確認・連絡がスムーズです。
複数人で応募者の動画を検討する
動画がアップロードされたら、複数人で動画をチェックしましょう。面接官全員のスケジュールを合わせなくても複数人で確認できるのは、動画面接の大きなメリットと言えます。内容はもちろん、話し方・服装などもチェックしましょう。
動画面接の実例集
動画面接を導入している「医療機器の販売を行う企業」と「UNIQLO(ユニクロ)」実例を紹介します。
現在デジタル面接をしている実例〜医療機器〜
デジタル面接での導入事例としては医療機器の販売(営業職)の採用現場の一部で導入されています。これは転職に限っての導入ですが、即戦力の社員をすぐに獲得し働いてもらうことを目的としています。
質問内容をあらかじめしっかりと作った上で採用活動することで、早く、また良い人材を他社に取られずに獲得できます。人材が少なく、なおかつ中途採用で即戦力が欲しいといった企業であればスピード感の向上は必要不可欠です。そういった悩みがあるのであれば採用のデジタル化を推し進めましょう。
現在デジタル面接をしている実例
ファーストリテイリング傘下のUNIQLO(ユニクロ)では、店舗で働くアルバイトやパートの採用で面接の代わりに動画を活用。志望動機など複数の質問に答える姿を応募者自身が撮影し、専用サイトで受け付けた動画をもとに店長らが合否を判断する、といった動きを見せています。このような動きにより時間の削減や応募者の選考のスピードアップが可能です。
まだ全店舗で実施しているわけではなく一部店舗のみでの実施にはなるようですが、大量に人材が欲しく他社に行ってしまうのを防ぐためには有効な手段として活用しています。
おすすめ動画面接サービス13選
ボクシル編集部がおすすめする、動画面接サービスを紹介します。
- 録画面接、Web面接、Web説明会に対応
- 面接の前後に企業紹介動画を設置可能
- システム上で動画の設問作成
インタビューメーカーは、導入企業数2,700社以上※の実績をもつ録画面接システムです。動画面接のほか、テキストやボタンなどで回答できる質問も設定できます。回答形式は、カレンダーや出勤表形式など、目的にあわせ変更可能です。
保留や通過、不通過などの採用進捗もシステム上で管理できます。
※インタビューメーカー公式サイトより(2022年11月時点)
- 応募者は登録やアプリも不要で面接実施率UP
- 録画選考機能でスクリーニングの精度向上
- 求人情報サービス「Workin.jp(ワーキン)」と連携
BioGraph(バイオグラフ)は、ライブ面接や録画選考などの機能を用いてWeb面接をより効果的にするWeb面接専用システムです。
ライブ面接を効率化するためのスケジュール管理など、WEB面接に特化したさまざまな機能が用意されています。機能には、質問に対して応募者が回答を録画データとして提出する録画選考の機能も活用できます。応募者は、利用登録なく専用の面接ルームのURLへアクセスするだけで利用可能です。また、求人情報サービス「Workin.jp(ワーキン)」に掲載すると、掲載期間に合わせてWeb面接機能が利用できるので、短い期間でも募集から面接までを効率的に実施できます。
- 採用の効率化と精度向上を両立
- 初期費用0円、選べる料金プランで無駄なく使える
- 必要な機能のみ搭載したシンプルな設計
ITSUMENは、コストパフォーマンスに優れた動画面接サービスです。Webでのビデオ通話ではなく、応募者が質問に回答する様子を録画した動画を見て選考。対面・Web面接前にミスマッチを防ぎ、気になる人材を細かくチェックできます。採用の効率化、精度向上にも役立ちます。
作成した質問項目の使い回しやテンプレート作成も可能。初期費用は無料で、利用料金は「利用期間制」「面接回数による従量制」「チケット制」から選べます。応募者数や採用期間に合ったプランを選べば、採用コストを削減できます。
- 応募者にすばやくアプローチが可能
- 遠方に住む優秀な人材にも対応
- 応募者の負担を軽減
どこでも面接は、人材へのすばやいアプローチで、求職者のエンゲージメントの最大化を期待できるWeb面接システムです。面接担当者一人ひとりが直接スケジュールを登録でき、応募者のカレンダーへ自動反映。予約完了後は案内メールが自動送付されるので、日程調整の手間を大幅に削減できます。遠方在住のため応募を断念していた優秀な人材へもアプローチできるので、地方や海外といった遠隔地にも目を向けられます。移動時間をなく時間を有効活用できるため、選考辞退やドタキャンのリスクも軽減します。
- 質問を作って登録するだけ
- 動画の撮り直しは何度でも可能
- 視聴制限を柔軟に設定できる
ApplyNow(アプライナウ)は、誰でも簡単に使えるWeb面接システムです。採用側は事前に質問を作成して登録し、応募者は質問に答える動画を撮影するだけで面接は終了です。何度も動画を撮り直せるため、納得のいく選考動画をアップロードできます。選考にかかる時間も手間も大幅に短縮できるため、スピーディに採用の可否を連絡可能です。また、店舗や事業部ごとに動画の視聴制限を設けられるので、個人情報の漏えい防止にも役立ちます。
LINEキャリア - エン・ジャパン株式会社
- 基本機能が完全無料
- スマートフォンにも最適化
- SNS連携・ 求人検索エンジン掲載も可能
エン・ジャパンが運営する「engage(エンゲージ)」は、スマートフォン対応の採用サイト作成、応募者管理、エン転職会員へのスカウトなどの機能を、すべて無料で利用可能な求人ツールです。情報量豊富でスタイリッシュな採用サイトを、手軽に作成いただけます。
また、面接の質を高めるために面接の前のビデオインタビュー機能が搭載されました。この機能によって、求職者の企業理解の促進と面接辞退を防止する効果があります。
スタンバイ・カンパニー
- 利用料無料
- 求人票作成、求人媒体・Webサイトへの即掲載可能
- スマートフォンアプリ対応
スタンバイ・カンパニーは、初期費用や月額利用料、採用成功による費用はどは一切かかりません。誰でも簡単に求人ページを作成・掲載できます。
求人ページはスマートフォンにも最適化され、求人情報の編集や更新もいつでも可能です。作成した求人ページは採用ページとして利用できます。求人に応募してきた方と、チャット形式で簡単にやり取りができ、専用アプリのビデオ通話ですぐに面接を始めることも可能です。
面接支援サービス
- オリジナルの試験作成可能
- Web上での筆記試験と面接試験
- 面接動画はいつでも確認可能
面接支援サービスは書類選考段階で利用できる新しいサービスです。Web上で応募者に対し「筆記試験」と「面接試験」を課し、回答を確認できます。
「筆記試験」では即戦力として必要な知識の有無を確認でき、「面接試験」の映像からは応募者の人柄や熱意などをみて判断できます。応募者側が動画を登録する方式を採用しているため、選考側の時間を拘束することがありません。
ジョブレコ
- CSVで一括入出力可能
- スマートフォンによる操作可能
- 動画ダウンロード可能
ジョブレコは管理画面からインタビュー内容を設定して求人応募者や内定者にメールで通知。専用のスマートフォンアプリで撮影された動画を、管理画面から確認・シェア・評価できます。
設問内容はもちろん、回答時間、撮り直し可/不可、回答までの準備時間などまで細かく簡単に設定できます。タレント(求人応募者や内定者)のデータはCSVで一括入出力が可能です。
管理システムやナビサイトなど他システムとの連携に活用できます。ジョブレコ内のデータはすべてスマートフォンでアクセスできます。場所や時間にとらわれず、確認・操作が可能です。
いきなり!面接
- 完全無料
- 登録から利用まで簡単3ステップ
- スマートフォンで簡単撮影
いきなり!面接は動画を見るだけで、欲しいと思った人にメッセージを送れます。自己PR内容を動画で配信しているので、わざわざ直に面接に来てもらって自己PRをしてもらう手間を省けます。
HireVue
- 複数人での動画共有閲覧可能
- さまざまなデバイスに対応
- 予測分析機能搭載
HireVueは、デジタル動画/モバイル/予測分析機能を備えたコミュニケーションプラットフォーム。スマートフォン・タブレット・PCを使って、自身の回答を場所や時間にとらわれず、簡単に録画可能。
設問に対する回答の練習を何度でも実施可能。予測分析テクノロジーを用いて、応募者の回答結果を顧客のトップパフォーマーの回答群と比較することで、応募者の予測パフォーマンスをパーセントでスコア表示し、選定のための客観的指標にできます。
Vieccruit
- iOS版およびAndroid版アプリに対応
- 企業人事システムとのAPI連携による拡張性
- 無料アプリあり
Vieccruitは面接前の事前審査の段階にて、
あらかじめ用意された質問事項に対し動画で回答してもらうことで、
より現実に近い求職者の感情・声を把握できるサービスです。
Movie インタビュー for University
- あらゆるデバイスから動画登録可能
- スマートフォン専用アプリ
- 複数人での動画閲覧可能
Movie インタビュー for Universityは指定期日までに、質問に回答する動画を撮影してもらうだけです。面接者は場所や時間にとらわれず、登録された動画を複数人で閲覧して評価できます。
面接者は、面接の度に同じ質問をする必要がなく、準備が一度で済みます。受験生・面接者とも、スマートフォンの専用アプリからアクセスができます。
動画面接でさらなる効率化へ
動画面接は現在の普及率はまだ高くないですが、今後は拡大傾向にあります。動画面接には求職者と採用担当者の両者にとって場所や時間に拘束されない魅力や、書類で見抜けない人間性を見られるといった効果も期待できます。
動画面接のメリットやデメリットを把握して、導入や自社の採用活動について考えるきっかけになればとても嬉しいです!
BOXILとは
BOXIL(ボクシル)は企業のDXを支援する法人向けプラットフォームです。SaaS比較サイト「BOXIL SaaS」、ビジネスメディア「BOXIL Magazine」、YouTubeチャンネル「BOXIL CHANNEL」を通じて、ビジネスに役立つ情報を発信しています。
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