APIとは?連携の具体例・メリット・実装手順を紹介
データ連携ツールには多くの種類があり「どれを選べばいいか」迷いますよね。後から知ったサービスの方が適していることもよくあります。導入の失敗を避けるためにも、まずは各サービスの資料をBOXILでまとめて用意しましょう。
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データ連携ツールであるAPIについて紹介していきます。データ連携ツールの比較や導入の検討をしたい方は下の資料をぜひ参考にしてください。ツールの紹介をしています。
APIとは?基本の仕組みと役割をわかりやすく解説
「API」とは、アプリケーション・プログラミング・インタフェース(Application Programming Interface)の略です。狭義にはアプリケーション作成に利用するもので、ある外部アプリの機能を共有するシステムのことです。

もう少し、噛み砕いていうならば、よそで使われているアプリの機能を自身のアプリでも導入できるようにしてくれるシステムです。
たとえば、有名なところではTwiter APIがあります。これは、Twiterの投稿機能を使って私的なアプリを製作したり、ツイート履歴をデータ分析用に取得したりするのに利用できます。
Twiter APIで「投稿」機能を利用すれば、自社で投稿機能を開発せずとも、投稿のシステムが利用できます。また、ツイートデータの「保存」機能を利用すれば、こちらはツイートされたデータを取得するのみで分析が可能になります。
インターフェースとは
「インターフェース」はハードウェアで使用される際を考えるといくつかの意味が考えられますが、アプリやソフトにおいて使用される「(ソフトウェア)インターフェース」とは次のような意味になります。
ソフトウェアでは、プログラム間でデータをやり取りするために定められた仕様やAPIなどがある。(コトバンクより引用)
簡単にいうならば、このプログラミングはこのように使ってくださいねという説明書にあたります。これがあることによって他のアプリで開発された機能も、自社で利用できるようになっています。
APIやクラウド関連の用語
ちなみにAPIという言葉は「Web API」と同義で使われています。それは多くのAPIが仕様やルールとともにWeb上に公開されているからです。そのため、Web APIを触れる際にはネットのサービスに強い必要があります。
そもそもネットのシステム(クラウド・SaaS)に詳しくない方は次の記事をご覧になることで、クラウド関連の用語も含めて理解できるようになるでしょう。
次の記事ではAPI連携も含め、SaaSにおける流行を紹介しています。この記事を読めばAPI以外の流行も知れるでしょう。
APIを使うメリット
APIはソフトウェア同士の機能共有を目的にしています。機能を共有することによってどのようなメリットがあるのでしょうか。開発者側、サービス利用者側双方の視点をあわせて書いていきます。
アプリ開発が簡単
今までは自社でプログラミングをし、アプリを製作しなくてはなりませんでした。しかしAPIを利用することで、API提供側アプリと自社アプリで共通の部分は開発が省略できるので、アプリ製作のハードルが下がります。
たとえば、タクシーを手配するアプリを開発するとします。

このタクシーを手配するアプリに、現在地を自動で認識し、場所の記入をしなくてもタクシーが向かうようなサービスをつけようとしたいとします。このとき、GPSがWeb上に公開されていないと、GPSの開発も同時にしなければなりません。
しかし、GPSのソフトウェアと連携できれば、顧客の現在地を特定可能です。APIを利用すればこのようにして、サービスを楽に開発できます。
別のソフトウェアと連携させて多様なサービスの提供を可能にするのがAPIのメリットです。
開発コストの削減
APIを利用することで、アプリを開発する際にわざわざ一からソフトを作る必要がなくなりました。これにより、開発にかかる時間、コストを大幅に減らせます。
また、エンジニアの技量やリソース的にそもそも不可能だとされていたものも、これにより可能になります。そのため、ベンチャー企業であっても、大規模なアプリやWebサイトを製作できるようになってきています。
UXの向上
最近ではSNS同士が連携し、TwiterやFacebookの個人データを使って他のサービスも利用できるように進化しています。このように、サービス利用者も別のサービスを利用する際の面倒な手間を省けます。
UX(顧客体験)が向上することにより、売上が向上したり、顧客満足度が高くなったりすると考えられます。つまり、API連携は開発側のみならず、ユーザーにとっても便利なシステムといえます。
APIの導入手順
実際にAPIを利用する際の手順を簡単に紹介します。具体的な登録方法や使い方は各API提供社のサイトを確認してください。
API提供会社に登録
まず、APIを提供している会社に登録します。登録内容は、「アプリケーションの名前」、「概要」、「トップページのURL」、「作業後の戻り先URL」などです。「作業後の戻り先URL」は応答内容を表していて、ユーザーを誘導する際に使われます。
APIキーとシークレットを取得
セキュリティの観点から、APIを利用する際にはAPIキーとシークレットが必要になります。これを取得することで、外部の人間が自社のデータを使えなくなります。
アプリにAPIを実装
あとはAPIの仕様を確認して実際に使ってみましょう。簡単なものであれば、非エンジニアでも利用できますが、多くのより発展的なものはエンジニアの担当分野になります。お願いしましょう。
おおまかにわけると以上で完了です。この手順の少なさからもわかるとおり、導入できると圧倒的に便利です。ぜひ導入を検討してみましょう。
「APIエコノミー」の拡大
「APIエコノミー」とは、APIを公開、さまざまなAPI連携が生まれることで経済圏が広がり、企業にビジネス拡大をもたらす様子を指します。
APIエコノミーの波はさまざまな業界に広がっており、特に金融機関ではソフトウェアごとの連携や大きく進んでいます。今後も進めば、あらゆるアプリケーションやクラウドサービスがシームレスに連携可能になります。
たとえばフランス、パリに旅行しようと思った時、航空券の手配、宿泊するホテル、ホテルまでのタクシー、おすすめのレストランなどが1つのサービスで利用できるようになるなど、多数のサービスが連携した、オールインワンのサービスが登場することなどが考えられます。
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