Salesforce×Dynamics 365×eセールスマネージャー | CRMの機能・価格・評判を比較

CRMとは
CRMとは、Customer Relationship Managementの略称です。顧客関係管理と訳せることから「顧客管理システム」のことを指すことが多いです。
「顧客との関係性を管理する手法」の訳からもわかるように、広い意味では、企業の戦略やプロセスも含め顧客との関係を強化していくスタイルを指します。これをIT技術で効率化するのが「CRM」です。
以下の記事では、CRMの基本情報をより詳しく解説しています。
目次を閉じる
- CRMとは
- 注目のCRM、サービス資料まとめ
- 注目のCRM3製品基本情報
- Salesforce Sales Cloud - 株式会社セールスフォース・ドットコム
- eセールスマネージャーRemix Cloud
- Microsoft Dynamics 365
- 3製品の価格を比較
- Salesforceのプランと料金
- Dynamics 365のプランと料金
- eセールスマネージャーRemix Cloudのプランと料金
- 3製品の営業支援機能を比較
- 営業支援機能とは
- 営業支援機能を比較
- 3製品の顧客サービス機能を比較
- 顧客サービス機能とは
- 顧客サービス機能を比較
- 3製品のマーケティング機能を比較
- マーケティング機能とは
- マーケティング機能を比較
- 3製品の口コミ・評判を比較
- 補足:機能拡張を実現するマーケットプレイス
- 今CRMが求められている理由
- 現代ビジネスに必須のCRM
- CRMは営業プロセスの根幹
- 混迷化するCRM世界シェア
- それぞれの性格を把握した使いこなしが重要
- ボクシルとは
今回紹介していく3サービスの資料を下から無料DLできます。より詳しく調べたい方は利用してみてはいかがでしょうか。
注目のCRM、サービス資料まとめ

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注目のCRM3製品基本情報
ピックアップしたのは、世界シェアNo.1を誇る「Salesforce(セールスフォース)」それを猛追するMicrosoftの「Dynamics 365」国産のCRM/SFAソリューションである「eセールスマネージャーRemix Cloud」の3製品です。
まずはそれぞれの基本的な情報を紹介しておきましょう。また、今回紹介する3サービスのさらなる詳細は以下のボタンからご覧になれます。
Salesforce Sales Cloud - 株式会社セールスフォース・ドットコム
画像出典:Salesforce Sales Cloud公式サイト
Salesforceは、世界シェアNo.1を誇るクラウド型総合営業支援システムです。
世界No.1の営業向けCRMプラットフォームをベースに、AIによる自動化で見込み顧客をスコアリングしていきます。その情報を集約し優先順位をつけることでスピーディーに意思決定します。
カスタマイズ可能なCRMを持つLightning Enterprise、無制限のサポートが受けられるUnlimitedも用意されています。
eセールスマネージャーRemix Cloud
eセールスマネージャーRemix Cloudは、ニーズに応じてオンプレミス/クラウド/ホスティングと、導入形式を選ぶことが可能な営業支援システム(SFA/CRM)です。
案件管理、スケジュール管理、日報管理、予実管理、顧客管理機能などを持ち、ダッシュボードでいつでもどこでも入力、確認が可能です。
わかりやすいインターフェースで簡単に操作できるほか、各社を専任活用コンサルタントが担当、定着まで充実したサポートを行います。機能を限定した数人のチームに最適なeセールスマネージャーnanoもラインアップされています。
Microsoft Dynamics 365
Microsoft Dynamics 365は、Dynamics for Sale・
Customer Service・Talentなどの複数ツールを統合したクラウド型顧客管理システムです。個別または複数をニーズに合わせてそれらを組み合わせられます。
時間や場所に関係なく情報を提供することで、迅速かつ最適な判断を可能にします。これにより、顧客満足度は最大化されます。一元化された情報を共有することでデータ分析を容易にし、最適な戦略の立案を実現します。
3製品の価格を比較
システムやツール導入を検討する際、機能などのほかに、導入費用・運用コストを含めた「価格」が占める要素は非常に大きいでしょう。
そこで、まずは導入費用・運用コストを含め、価格を比較・紹介します。
Salesforceのプランと料金
プラン | 初期費用 | 利用料金 | 無料期間 | 向いている企業規模 |
---|---|---|---|---|
Professional | 0円 | 月額9,000円/1ユーザー | 30日間無料 | あらゆる規模 |
Enterprise | 0円 | 月額18,000円/1ユーザー | 30日間無料 | あらゆる規模 |
Unlimited | 0円 | 月額36,000円/1ユーザー | 30日間無料 | あらゆる規模 |
スタンダードな「Professional」のほか、細かいカスタマイズが可能となる「Enterprise」無制限のCRM機能とサポートが付帯される「Unlimited」というラインナップになっています。
Dynamics 365のプランと料金
プラン | 初期費用 | 利用料金 | 無料期間 | 向いている企業規模 |
---|---|---|---|---|
Customer Engagement Plan | 0円 | 月額12,510円/1ユーザー | 30日間無料 | あらゆる規模 |
Dynamics 365 Plan | 0円 | 月額22,839円/1ユーザー | 30日間無料 | あらゆる規模 |
顧客管理、営業支援などを効率化する「Customer Engagement Plan」、小売体験の向上なども追加した「Dynamics 365 Plan」のほか、必要に応じて個別のツールも選択できます。
eセールスマネージャーRemix Cloudのプランと料金
プラン | 初期費用 | 利用料金 | 無料期間 | 向いている企業規模 |
---|---|---|---|---|
スタンダード | 0円 | 月額6,000円〜/1ユーザー | 無料デモあり | あらゆる規模 |
ナレッジ・スケジュールのシェアに特化したプランもあります。
「Dynamics 365」ではオンプレミスが「eセールスマネージャー」ではオンプレミスとホスティングサービスが利用形態として選択可能ですが、ここではすべて「クラウド」での価格比較としています。
どの製品も初期費用はかからず、無料トライアルもしくは無料デモが用意されています。特にeセールスマネージャーのコストパフォーマンスが目立っていますね。
しかし、多数ユーザーがCRMを利用するケースでは、オンプレミス環境で構築した方が、安上がりになることも考えられます。この点も念頭において、検討しておきましょう。
3製品の営業支援機能を比較
営業支援機能とは
営業支援機能は、スタッフが「効率的に営業できるように支援する」ための機能です。この部分を「SFA」として切り分けるシステムも存在しますが、今回紹介する3製品は、いずれも充実したSFA機能を有しています。
営業支援機能を比較
それでは、機能比較を行ってみましょう。営業活動管理と日報について詳しく調べたい方は、下の記事を参考にしてください。
Salesforce | Dynamics 365 | eセールスマネージャー | |
---|---|---|---|
営業活動管理 | ○ | ○ | ○ |
日報管理 | ○ | ○ | ○ |
カレンダー共有 | ○ | ○ | ○ |
商談管理 | ○ | ○ | ○ |
見積り | ○ | ○ | ○ |
売上予測 | ○ | ○ | ○ |
商品管理 | ○ | ○ | ○ |
契約管理 | ○ | ○ | ○ |
文書管理 | ○ | ○ | ○ |
顧客資産管理 | ○ | △ | △ |
他通貨管理 | ○ | ○ | ○ |
分析レポート | ○ | ○ | ○ |
それぞれが商談管理、見積から分析までの営業支援機能をまんべんなく備えていることがわかります。
SalesforceやDynamics 365には、自社製品との連携が容易にできるというメリットもあります。しかし、eセールスマネージャーRemix Cloudは他社MAやCRMとスムーズに連携ができるので、甲乙付け難いところです。
3製品の顧客サービス機能を比較
顧客サービス機能とは
顧客サービス機能とは、ここでは、顧客からきた問い合わせや要望に対応する機能とします。
近年、CRMでは「顧客ロイヤリティ化」が重視されています。これを実現するため、マルチチャネルでの顧客対応やサポート機能が注目される傾向にあり、カスタマーサポートなどで活用されています。顧客サポート機能はこれにも一役買っています。
SalesforceやDynamics 365では、こうしたカスタマーサポート向けの機能も搭載されています。他方、eセールスマネージャーRemix CloudでのCRM機能は、あくまでも営業活動を支援し、それに付随したマーケティングやナーチャリングに特化しているともいえるでしょう。
上述したように、eセールスマネージャーRemix Cloudはこれらを補完する連携機能は充実しており、逆にいうと営業部での活用に強みを発揮するかもしれません。
顧客サービス機能を比較
顧客になった後は、「ロイヤリティ顧客化」が欠かせません。近年ではOne to Oneマーケティングや、マルチチャネル対応まで必要とされるようになってきました。
Salesforce | Dynamics 365 | eセールスマネージャー | |
---|---|---|---|
電話受付 | ○ | ○ | ○ |
メール受付 | ○ | ○ | ○ |
案件管理 | ○ | ○ | ○ |
FAQ作成 | ○ | ○ | ○ |
マルチチャネル | ○ | ○ | ○ |
カスタマポータル | ○ | ○ | ○ |
CTI連携 | ○ | △ | ○ |
上述したように、eセールスマネージャーRemix Cloudは、CRM機能を充実させたSFAであるといえます。このため、営業支援にかかわる顧客管理機能は問題なく搭載されていますが、顧客獲得後のロイヤリティ化には重点が置かれていないともいえます。
これに対して、SalesforceやDynamics 365では、自社ラインナップを組み合わせることによって大きな柔軟性を実現しているといえます。しかし、eセールスマネージャーRemix Cloudには充実した連携機能があるため、こちらも柔軟性を持っていると言えるでしょう。
3製品のマーケティング機能を比較
マーケティング機能とは
営業に案件を渡す前の段階で、獲得したリードを見込み顧客として育成することをナーチャリングといいますが、これをステップメール配信やキャンペーン管理を行うことで実現する機能を、マーケティング機能といいます。
また、上述したように、獲得したリードを見込み顧客として獲得する過程で、顧客の状態を「スコアリング」して振り分け、個々の状況に最適な施策を行っていくのがマーケティングオートメーション(MA)であり、MAツールです。
SalesforceとDynamics 365でもある程度のことはカバーできますが、より正確にマーケティングをしていきたのであれば、MAツールを導入した方が効率的でしょう。
3製品とも、連携機能は持っていますが、複数ツールを併用するのであれば、運用コストの低いeセールスマネージャーRemix Cloudを選択し、必要に応じたMAツールを組み合わせる、というのがコスト的には良いでしょう。
マーケティング機能を比較
それぞれのマーケティング機能を見ていきましょう。
Salesforce | Dynamics 365 | eセールスマネージャー | |
---|---|---|---|
一括メール配信 | ○ | ○ | x |
ソーシャルメディア連携 | ○ | ○ | x |
キャンペーン管理 | ○ | ○ | △ |
この分野でも、SalesforceとDynamics 365は豊富な機能を搭載しているのがわかります。
しかし、マーケティング機能がSalesforceやDynamics 365以上に充実したMAツールもあります。より綿密なマーケティング活動を実行していくならば、併用を検討した方がいいかもしれません。
3製品の口コミ・評判を比較
それぞれの製品を活用している方の評判、口コミはどのようになっているでしょうか。
以下は、3製品の評判、口コミをボクシルで見たものになりますが、Salesforceもeセールスマネージャーもおおむねバランスの取れた、高評価を得ているようです。ややeセールスマネージャーの評価が高くなっていますが、Dynamics 365の口コミはまだ投稿されていないようです。
補足:機能拡張を実現するマーケットプレイス
豊富な機能を搭載しているシステム/ツールでも、必ずしも望む機能すべてを備えているとは限りません。
eセールスマネージャーでは、そうしたケースに備えて柔軟な連携機能を搭載していますが、SalesforceとDynamics 365では、専用サイトで機能を追加できる「マーケットプレイス」が用意されています。
導入検討の際には、こちらも参考とすることをおすすめします。
Salesforce | Dynamics 365 | |
---|---|---|
マーケットプレイスの名称 | AppExchange | Microsoft Solution Providers |
今回紹介した3サービスの資料を下から無料DLできます。導入を検討されている方はこちらもあわせてご覧ください。
今CRMが求められている理由
現代ビジネスに必須のCRM
CRMという考え方やシステムが注目され、いまやビジネスに必須のものとなっている理由には、現代の経済市場を挙げられるでしょう。
特に、少子高齢化が加速する日本では、市場規模の縮小に反して製品やサービスが数多く存在し、カスタマーの嗜好が多様化しているという現状があります。そのため、自社を継続して利用してくれる「ロイヤリティ顧客」の確保が急務になっています。
こうした考え方に欠かせないのがCRMです。
CRMは営業プロセスの根幹
顧客関係の強化が主な役割となるCRMは、リード獲得から購買、ロイヤリティ顧客化という「カスタマージャーニー」すべての局面で根幹を成すものだといえます。
その一方、営業プロセス全体で見た場合、マーケティングオートメーション(MA)ツール、営業支援システム(SFA)と組み合わせて活用されることも多くなっています。
このため、近年ではこれらのツール間の境界をなくし、まとめて営業プロセスをカバーするCRMシステムが登場しつつあります。
混迷化するCRM世界シェア
こうした状況を背景に、日本だけでなく世界的にCRM市場は拡大を続けています。しかしその影響を受けて、多数の製品が乱立しているのが現状であり、圧倒的なシェアを占める製品が存在していないのが現実です。
上図は世界市場を対象としていますが、国によってはこのシェアも大きく変化しており、企業の目的に応じてさまざまなCRMが活用されていることから、どのシステム/ツールを選択したらよいのか、迷うことも多いはずです。
それぞれの性格を把握した使いこなしが重要
主要CRM製品ともいえる「Salesforce」「Dynamics 365」「eセールスマネージャーRemix Cloud」の詳細を解説してきました。
eセールスマネージャーはCRM機能を充実させたSFA、Salesforceは包括的な機能を持つSFA、Dynamics 365はERPの機能も提供可能なSFAといえます。各サービスで顧客管理に対する考え方、アプローチに大きな違いがあります。
3製品ともSFAとしての機能は同等であり、SFAの機能しか利用しないのであれば、インターフェースの使い勝手などが選択の基準になり得るでしょう。
国産ツールであるeセールスマネージャーにアドバンテージがあるかもしれませんが、CRM機能に注力するのであれば事情は異なります。自社の要件を明確にし、さまざまなツールを使いこなす前提で、検討を進めていくことが重要でしょう。
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