中小企業向けCRM12選!導入のポイント・おすすめサービス

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※2020年9月実施 株式会社ショッパーズアイ「SaaS比較メディアに関するイメージ調査」より
本記事では、従業員数300人以下を中小企業とし、中小企業向けのCRMツールを紹介します。
全企業向けや大企業向けの選び方は下記で説明しています。「中小企業の選び方とは何が違うのか」「中堅企業だから幅広いサービスを知っておきたい」という方におすすめです。
>【全ての企業向け】CRMツールの選び方とおすすめのサービスを見る
>【大企業向け】CRMツールの選び方とおすすめのサービスを見る
※ インターネット調査にてCRMツールの導入に携わった全国20〜60代の1,829人へ実施。そのうち、上図の集計に用いた従業員数300人未満は943人。本調査の期間は2025/02/07〜2025/02/08。本アンケート結果は小数点以下任意の桁を四捨五入しており、合計が100%にならない場合がある。
目次を閉じる
- CRMツールとは
- 中小企業におけるCRMツールの課題
- 顧客情報の分散管理と属人化が拡大している
- アナログ管理や複数システム併用による非効率
- 導入コストと人的リソース
- 中小企業がCRMツールを導入するメリット
- 顧客関係の強化
- 会社全体で顧客情報を共有できる
- 効率的な営業活動の実現
- コスト削減と業務効率の向上
- データの一元管理と分析
- 中小企業のシェアはSalesforceとSansanが大きい
- 中小企業向けCRMツールの選び方
- 目的にあった用途で使用できるか確認しよう
- 少人数で利用するなら無料プランがあるかどうかもチェック
- 操作性や入力のしやすさも大事
- 既存システムからの移行のしやすさも重要に
- 登録できる顧客情報数やデータ容量に注意
- 中小企業向けCRMツールのおすすめ
- Salesforce Starter Suite
- Sansan
- esm(eセールスマネージャー)
- Zoho CRM
- HubSpot
- GENIEE SFA/CRM
- kintone
- Mazrica Sales
- WArm+
- CRMツールの比較ならBOXIL
- BOXILとは

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CRMツールとは
CRMツールは、中小企業の顧客管理業務の効率化と顧客データ統一を実現するためのツールです。顧客情報を登録するデータベースにより、全社・全部署で共通した顧客情報を閲覧できるようになります。
主な機能として、顧客データベース・顧客情報の検索・タグ付けといった顧客管理に関するものを搭載しています。それに加え、サービスの特色ごとに次のような機能があることが多いです。
- 営業案件管理・商談管理のようなSFA機能
- メールマーケティングやステップメールのようなMA機能
- チケット管理やチャットボット連携などの問い合わせ管理機能
これらの機能以外にも分析機能やダッシュボードなど、顧客情報を取り扱う業務に役立つ機能が豊富に搭載されています。
これらの機能によって、手作業による入力ミスの抑制や最新情報への自動更新、共有の手間の削減などが可能です。また、同じ顧客情報を参照できることで顧客への対応の質が向上し、顧客満足度向上につなげられる施策もできるようになるでしょう。
中小企業におけるCRMツールの課題
顧客情報の分散管理と属人化が拡大している
中小企業の多くでは、社内の顧客データが各担当者や部署ごとに分散し、一元管理できていないという課題が共通しています。管理のルールや使用するシステムが定まっておらず、個々の持つExcelファイルで管理しているケースや担当者のみが把握しているだけの状態がほとんどでしょう。
個人単位の管理が続けられている場合、最新情報の把握に手間がかかり、情報共有や売上集計が非効率になるだけでなく、データの不整合も頻発することが大きな課題です。それにより、営業機会損失やクレーム発生につながりかねません。
アナログ管理や複数システム併用による非効率
中小企業の中には、紙ベースの業務や多数のシステム併用による非効率が課題となっているケースもあります。紙媒体が必要な業種やパソコンのない現場作業がある業界では、手書きとExcel、使用しているツールなど複数の媒体に情報を記入する必要があることも多いです。
その結果、手間がかかるため入力されなくなったり、何度も同じ情報を入力したりと非効率な状態になっていることが、中小企業の顧客管理における課題の一つです。
導入コストと人的リソース
中小企業では、コストがかかるためCRMツールの導入に踏み切れないことも課題の一つです。一般にCRMツールの導入にあたっては初期費用と月額のランニングコストがかかり、費用対効果がわからず導入に至らないこともあるでしょう。
また、導入に至るまでの人的リソースが不足していることも、顧客管理を効率化するにあたっての課題です。中小企業では専任のIT担当者や余剰人員が少ないため、導入プロジェクトの推進や導入後の教育に割ける時間が限られます。
ITに不慣れな従業員が多い場合、操作が難しいと感じれば入力を怠ったり旧来のやり方に戻ってしまったりするため、導入教育とフォローにかかる負担は決して小さくありません。加えて、顧客情報という重要データを外部のCRMに預けることへの不安(情報漏えいリスクやセキュリティ対策の問題)も、中小企業が慎重になる一因です。
中小企業がCRMツールを導入するメリット
中小企業がCRMを導入するメリットは次のとおりです。
- 顧客関係の強化
- 会社全体で顧客情報を管理できる
- 効率的な営業活動
- コスト削減と業務効率の向上
- データの一元管理と分析
業界や業種ごとにCRM導入のきっかけは異なりますが、共通しているメリットは「顧客情報を組織的に活用して機会損失を防ぐ」という点です。それぞれのメリットを詳しく解説します。
顧客関係の強化
中小企業がCRMを導入する主なメリットは、顧客との関係を強化できることです。CRMは顧客データを一元管理し、各顧客との過去の取引とやり取りを記録できます。従業員は顧客の履歴を把握し、よりパーソナライズされた提案やサービスを提供できるようになります。
CRMの過去の購入履歴や問い合わせ内容をもとに、顧客のニーズに合わせた提案やサポートが可能となり、顧客満足度と顧客ロイヤルティの向上が期待できるでしょう。
会社全体で顧客情報を共有できる
中小企業では、各営業担当者の裁量に任せる範囲が大きくなりがちです。クライアントのことは営業担当者がよく知っている半面、営業担当個人がクライアントの情報を抱えこみすぎて、会社全体で顧客情報が共有されないといったケースがよくあります。
こうしたケースは営業担当者の離職に伴って顧客も離脱したり、次の担当者に引継ぎが難しいといった事態を引き起こしたりしかねません。そのため、CRMを活用して会社として顧客情報を管理する必要があります。
営業やマーケティング、カスタマーサポート部門が、CRMの同じ顧客データベースを利用することで、各部門が協力しやすくなります。顧客対応の質が向上し、ビジネス全体のパフォーマンスも向上するでしょう。
効率的な営業活動の実現
CRMを活用することで、営業活動の効率が大幅に向上する点も大きなメリットです。CRMは営業プロセスを自動化し、リードの管理やフォローアップをシステムでサポートします。そのため、営業担当者は重要な取引先や見込み顧客に集中でき、効果的なアプローチが可能です。
CRMは営業パフォーマンスをリアルタイムで追跡・分析する機能も提供しているので、中小企業の営業戦略の策定を支援してくれます。
コスト削減と業務効率の向上
CRMはコスト削減と業務効率の向上にも寄与します。手動でのデータ入力や管理作業が減り、業務プロセスが自動化されることで負担が軽減されます。人件費の削減や業務のスピードアップが実現し、中小企業の限られたリソースの有効活用が可能です。
データの一元管理と分析
中小企業にとって、顧客データの一元管理と分析は重要な課題です。CRMは顧客情報や取引データを統合し、さまざまな視点からデータを分析することで、戦略的な意思決定をサポートします。急な市場の変化や顧客のニーズに即応したプロモーションを展開すれば、中小企業は競争優位性を維持できます。
CRMで売上の傾向や顧客の行動パターンを分析することで、商品開発やサービス改善にも役立つでしょう。
中小企業のシェアはSalesforceとSansanが大きい
BOXILで実施したアンケート※では、中小企業においてシェアの最も多かったCRMツールは「Salesforce」で34.7%、次いで「Sansan」が18.2%、「esm(eセールスマネージャー)」が12.8%でした。
Salesforceは、全規模や大企業でもシェアNo.1であり、中小企業でも幅広く導入されている結果となりました。Salesforce Starter Suiteでは月額1ユーザー3,000円で利用できるのに機能も豊富で、中小企業でも導入しやすい価格帯です。低価格にも関わらず、多機能・高機能な点も評価されています。Sansanも名刺管理をベースに顧客管理ができるため、営業活動のためにCRMツールを導入する場合におすすめです。
※調査概要:インターネット調査にてCRMツールの導入に携わった全国20〜60代の1,829人へ実施。そのうち、上図の集計に用いた従業員数300人未満は943人。本調査の期間は2025/02/07〜2025/02/08。本アンケート結果は小数点以下任意の桁を四捨五入しており、合計が100%にならない場合がある
システム | 導入割合 | 導入実績 |
---|---|---|
Salesforce | 34.7% | 全世界15万社以上※1 |
Sansan | 18.2% | 1万社以上※2 |
esm(eセールスマネージャー) | 12.8% | 5,500社以上※3 |
kintone | 7.21% | 3万社以上※4 |
Hubspot | 5.94% | 全世界24万8,000社以上※5 |
※1 セールスフォース・ジャパン「世界No. 1 CRM - Salesforce」2025年4月15日閲覧
※2 Sansan「Sansanとは | Sansan Global」2025年4月15日閲覧
※3 ソフトブレーン「マーケティングオートメーション機能 esm marketingを提供開始」2025年4月15日閲覧
※4 サイボウズ「kintone(キントーン)導入実績30,000社 - 導入事例 | サイボウズの業務改善プラットフォーム」2025年4月15日閲覧
※5 HubSpot「HubSpot(ハブスポット)|CRM・SFA・MA・CMSなどが一元化されたビジネスに最適なツールをご提供します」2025年4月15日閲覧
中小企業向けCRMツールの選び方
目的にあった用途で使用できるか確認しよう
CRMツールは、前述のとおりサービスの特色によって営業やマーケティングなど、搭載している機能が異なります。そのため、まずはCRMツールを入れる用途を明確にしましょう。
本記事で紹介するサービスが、それぞれ何に活用できるかをまとめました。
サービス名 | 営業 | マーケティング | 問い合わせ管理 | カスタマーサクセス |
---|---|---|---|---|
Salesforce Starter Suite | ○ | ○ | ○ | ○ |
Sansan | ○ | △ | - | - |
esm(eセールスマネージャー) | ○ | ○ | △ | ○ |
Zoho CRM | ○ | ○ | ○ | ○ |
Hubspot | ○ | ○ | ○ | ○ |
GENIEE SFA/CRM | ○ | ○ | - | - |
kintone | ○ | ○ | ○ | ○ |
Mazrica Sales | ○ | ○ | - | - |
WArm+ | - | - | ○ | - |
※「○」:その業務向けの機能が多く搭載されている 「△」:その業務向けではないが搭載されている機能で対応できる 「 - 」=情報なし または 対応なし
少人数で利用するなら無料プランがあるかどうかもチェック
中小企業や少人数部署では、顧客情報を取り扱う従業員が限られているので、無料プランを使用する方がコストを抑えられます。機能は制限されますが、中小企業であれば十分なほど無料のCRMツールでも機能が豊富です。コストもかからないため、無料プランからスモールスタートするという方法がおすすめです。
無料プランがあるクラウドCRMツールは次のとおりです。
- Zoho CRM
- HubSpot
- Fullfree(フルフリー)
- Ambassador Relations Tool
- Bitrix24
それぞれのサービスの無料プランの特徴、およびオープンソースのCRMツールは次の記事で紹介しています。

操作性や入力のしやすさも大事
CRMツールは、顧客データが入力されてこそ真価を発揮します。そのため、入力されづらかったり操作がわかりづらかったりするツールだと、使われなくなってしまい導入した意味がなくなってしまいます。とくに、中小企業の場合は個人の業務負担が大きくなりがちであり、顧客管理ルールも定まっていないことが多いため、ツールを導入したことにより逆に負担が増えてしまうといった事態になりかねません。
その点、esm(eセールスマネージャー)やGENIEE SFA/CRMのような国産CRMツールは、日本の商習慣を理解し、現場が使いやすいように設計されているためおすすめです。
既存システムからの移行のしやすさも重要に
中小企業では管理ファイルがバラバラになりがちなので、CRMツールへのデータの統合のしやすさや別システムからのインポートのしやすさが重要です。
基本的にはExcelファイルやcsvでの取り込みに対応していますが、ファイルの形式を取り込むためのものに揃える必要があるので、どういうデータ成形が必要かをあらかじめ確認しておきましょう。
登録できる顧客情報数やデータ容量に注意
CRMツールの小規模事業者向けの安いプランでは、機能が制限されているだけではなく、登録できる顧客情報数やデータ容量に制限がかけられていることがあります。そのため、現在の顧客数やデータ容量を把握しておくのに加え、将来的にどの程度までデータが増えるのかも算出しておくようにしましょう。
中小企業向けCRMツールのおすすめ
Salesforce Starter Suite - 株式会社セールスフォース・ジャパン
- Salesforceの信頼性と豊富な機能を小規模向けに凝縮
- レポート・分析機能が充実
- 拡張性が高くスモールスタートからの拡大もしやすい
- 他の国産CRMに比べると機能が豊富な分やや複雑
- 初めてCRMツールを導入する場合は使いこなせない可能性がある
初期費用 | 0円 | 月額費用 | 1ユーザー3,000円(税抜) |
---|---|---|---|
無料トライアル | ○(30日間) | ||
導入実績 | プログリット/サンレディース/明和工業/研文堂 など |
Salesforce Starter Suiteは、中小企業向けのSFA・CRMツールです。マーケティング、営業、サービス機能が1つに統合されており、Salesforceの強力な分析・レポート機能やカスタマイズ性を活かしながら、中小企業が低価格かつ簡単に使えるよう最適化されています。他のCRMと比べてもレポート・分析機能が充実し、蓄積した顧客データを自在に可視化できる点は嬉しいポイントです。
レポートにより重要商談や優先すべき顧客が可視化され、少人数チームでの導入でも効率的に売上機会を逃さずフォローできます。またカスタマイズ可能な項目により、自社に合った顧客ランク付けや営業プロセス管理も簡単に設定可能です。
ガイド付きセットアップが用意されているためCRM初心者でも迷わず導入でき、モバイルアプリでも利用可能です。しかし、導入直後は現場への定着支援(トレーニングや操作説明)を行い、入力ルールを決めておくと良いでしょう。
- 名刺のデータ化にとどまらない営業支援機能が豊富
- 名刺を読み込むだけで常に最新の顧客データが反映される
- 外部サービス連携が豊富で社内システムになじみやすい
- コストが高めで小規模利用では割高になりうる
- データ化が正確なぶん、反映までに数分〜数時間のラグがある
初期費用 | - | 月額費用 | 要問い合わせ |
---|---|---|---|
無料トライアル | ◯ | ||
導入実績 | トレジャーデータ/レモジャパン/丸喜鋼業/エレコム など |
Sansanは、法人向けクラウド名刺管理から発展した営業DXサービスです。受け取った名刺やメールの署名情報などを高精度にデータ化し、全社で共有できる顧客データベースを構築します。AIとオペレーターのダブル入力によりほぼ100%の精度で名刺情報をデータ化できるのが大きな特徴で、スキャンした名刺の会社名・氏名・住所などをAIが項目分割したあとに人手で確認・入力することで、正確かつ最新の顧客情報を蓄積可能です。
基本の名刺管理機能に特化したLiteプラン、企業情報データベースや営業履歴管理が利用できるStandardプラン、Standardの全機能に加えて、高度なセキュリティ機能と取引リスク検知が付いたEnterpriseプランの3つから選択できます。
中小企業であれば、Liteプランから初めて徐々に拡大していくのがいいでしょう。社内人脈の可視化をし、商談前のインプット強化や休眠顧客の掘り起こしにも利用可能です。
esm(eセールスマネージャー) - ソフトブレーン株式会社
- 日本企業の営業文化に最適化された設計で業務に馴染みやすい
- Excelや他システムとのデータ連携テンプレートが豊富
- Enterpriseプランでも1ユーザー11,000円と海外製品よりは安価で、特に大人数で利用する場合にコストメリットが出やすいよう設計されている
- 31人以上で利用する場合はEnterpriseプランの利用が必須
- 本格的なインサイドセールスやデジタルマーケティングも行いたい場合は別途契約や他サービス連携が必要
初期費用 | - | 月額費用 | 1ユーザー3,500円〜 |
---|---|---|---|
無料トライアル | ◯ | ||
導入実績 | ドギーマンハヤシ/日本粉末薬品/パイプドビッツ/東通インテグレート など |
ソフトブレーン株式会社が提供するesm(eセールスマネージャー)は、国産CRM・SFAの代表格とも言えるサービスです。日本の商習慣や営業スタイルに合わせて進化しており、顧客管理や商談・案件管理、スケジュール・ToDo管理、日報・週報機能など営業管理に必要な機能を網羅しています。
esmは「営業日報文化」をシステム化したい企業にマッチするでしょう。毎日営業が紙やExcelで日報を書いていた会社では、esm上で日報入力・上司チェックを完結でき、管理職が全員の日報を容易に検索・分析できます。
営業現場になじみやすいインターフェースと、日本企業向けの手厚いサポート・導入コンサルが特徴で、製造業・金融業など幅広い業種の導入実績があります。
Basicプランの場合最大30ユーザーまでなので、それ以上になると途中でEnterpriseプランへの移行が発生します。将来的な利用人数拡大が見込まれるなら、初めからEnterpriseプラン前提で予算計画を立てておくとよいでしょう。運用面では、定着のために営業部内の業務フローをシステムに合わせて見直すことも有効です。
- 上位プランでも低コスト
- 項目やフローのカスタマイズ性が高い
- 日本語対応・日本語サポートも充実
- 紙の領収書が残る会社だと強みを活かしにくい
初期費用 | 0円〜 | 月額費用 | 1ユーザー1,680円〜 |
---|---|---|---|
無料トライアル | ◯(15日間) | ||
導入実績 | 京都鰹節/京都総研コンサルティング/and mark/タイガーラック など |
Zoho CRMは、Zoho社が提供する低コストで高機能なクラウドCRMツールです。全世界で幅広い導入実績があり、日本国内でもそのコストパフォーマンスの高さから中小企業を中心に人気が高まっています。顧客管理、商談(案件)管理、活動スケジュール、メール配信、レポート分析などCRM・SFAに必要な機能を網羅しつつ、価格帯が抑えられているのが特徴です。3ユーザーまで無料で利用できるフリープランも用意されており、中小企業のスモールスタートに適しています。
スコアリングや複数商談パイプライン管理など高度機能も搭載しつつUIはシンプルで、現場の入力負荷が軽いことも強みです。
機能が豊富な反面、高度なカスタマイズやレポート作成には英語の技術情報参照が必要になるケースがあるため注意しましょう。もちろん、カスタマイズなしでも十分に利用できるほど機能が充実しています。
Zohoは海外企業のため、サービス稼働などにおいて稀に日本の祝日にサポートが得られにくい場合もあります。とはいえ、国内代理店やパートナー企業も増えているため、不安な場合はそういった支援サービスを利用すると安心です。
- マーケティングと営業活動の連動に強い
- 無料プランでも顧客コンタクトの登録上限が100万件
- 海外ツールだが操作画面がわかりやすい
- 有料プランのコストが高くなりがち
- 機能が豊富すぎてオーバースペックになりやすい
初期費用 | 0円〜 | 月額費用 | 1シートあたり1,800円〜(Sales Hub) |
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無料トライアル | ◯(14日間) | ||
導入実績 | カラクリ/Kaizen Platform/コンベックス/コムニコ など |
HubSpotは、Webサイト訪問者のトラッキングやメールマーケティング機能などが充実しており、見込み顧客の引き合い創出から商談化まで一気通貫で利用できるCRMツールです。インバウンドマーケティングに強みをもっており、HubSpot CRM(Sales Hubの無料版)は無料かつ無期限で利用可能で、見込み客の管理や商談パイプライン管理、メール追跡などが可能です。
HubSpotは営業とマーケティングを一体化して強化したい中小企業に向いています。具体的には、自社サイトへの問い合わせや資料請求を自動でHubSpot CRMに蓄積し、その後のメールフォローや営業追客を一元管理する、といった使い方が有効です。
総じて多機能かつ使いやすいものの、マーケティングHubやサービスHubなど複数のHubを組み合わせると、総費用が月数万円規模になり中小企業には負担となる可能がある点には注意しましょう。
GENIEE SFA/CRM - 株式会社ジーニー
- 営業現場の入力負担が少ないような設計の工夫あり
- 導入・運用サポートが手厚い
- 顧客情報・案件進捗のリアルタイム共有につながりやすい
- 他CRMツールと比較して機能は限定的
- 画面の読み込み・遷移が遅いという口コミも
初期費用 | 要問い合わせ | 月額費用 | 10ユーザー34,800円〜 |
---|---|---|---|
無料トライアル | ◯(1か月間) | ||
導入実績 | HERO/FLIGHTS/岡崎建工/サクラサクマーケティングなど |
GENIEE SFA/CRMは、シンプルさに定評のある国産クラウドCRM・SFAツールです。旧名称「ちきゅう」として知られ、2023年に提供会社の名前を冠した名称に変更されました。営業案件管理や顧客管理、活動履歴の見える化などに絞った使いやすい機能が特徴で、定着率99%と非常に高い利用継続率を誇っています。
中小企業でも現場が使いこなせる営業管理ツールとして評価が高く、実際に導入企業の大半が中堅・中小規模です。「まずは営業活動の見える化から着手したい」という中小企業に最適で、各案件の進捗や受注確度が一目でわかるようになります。
操作教育に時間をかけずに現場定着しやすいため、専任のIT担当者がいない企業でも安心です。
一方で、最安プランでは二段階認証やシングルサインオン(SSO)、Gmail・Googleカレンダー・Office365 カレンダー、API連携などはできない点に注意が必要です。メール配信機能はオプションとなる点にも注意しましょう。
- ノーコードやプラグインでのカスタマイズ自由度が高い
- 社内コラボレーションに役立つ機能が豊富で情報共有も活性化しやすい
- 1ユーザー1,000円からで導入しやすい(※最小10ユーザー)
- Google Workspaceの導入が必須
- OCRによる読み取りができない
初期費用 | 0円 | 月額費用 | 1ユーザー1,000円〜 |
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無料トライアル | ◯(30日間) | ||
導入実績 | 産経新聞社/エコシステムジャパン/ベルーナ/トヨクモ など |
kintoneは、サイボウズ株式会社が提供する業務アプリ作成ツールで、プログラミング不要で自由にアプリを作成できるため、自社に合わせた顧客管理システムを作りたい中小企業に人気です。標準で「案件管理」「顧客データベース」などのテンプレートも用意されているので、IT初心者でもすぐに使い始められます。
顧客台帳や商談進捗、問合せ対応履歴など、管理したい情報を自社でカスタマイズしながら一元管理できる柔軟性が特徴なサービスです。
中小企業では担当者が兼務で様々な業務を行うケースが多いですが、kintoneなら一人が複数のアプリを使い分けて一元的にデータ参照・入力できるため、情報探しに費やす時間を減らし本来業務に集中できるようになるでしょう。
しかし、最低利用人数が10人からなので、9人以下の少人数で利用する場合には他ツールの方がいいかもしれません。また将来的にAPI連携を見込むなら初めからスタンダードコースにしておくとよいでしょう。業務変化に応じて項目を追加したり不要になったアプリを整理したりするだけではなく、社内のkintone管理者が適宜チューニングする運用体制を決めておくとスムーズな運用を実現できます。
Mazrica Sales - 株式会社マツリカ
- 誰でも直感的に操作できる画面設計で定着しやすい
- 少ないデータからでもAIによる受注予測機能が正確
- 営業現場のコミュニケーション活性化につながる機能が豊富
- 数百〜数千人単位の大規模かつ複雑な運用では海外ツールに軍配があがる
- 周辺領域まで網羅したい場合には別途ツール連携が必要
初期費用 | 0円 | 月額費用 | 5ユーザー月額27,500円〜 |
---|---|---|---|
無料トライアル | ◯ | ||
導入実績 | ソーシャルインクルー/NSS/オフィスナビ/ガイアックス など |
Mazrica Salesは株式会社マツリカが提供するクラウドCRM・SFAツールです。旧名称「Senses」として2010年代後半に登場し、活動自動入力やAI受注予測など先進機能を備え、現場主導で使いやすい営業支援ツールとして高い評価を得てきました。顧客管理や商談管理はもちろん、ダッシュボードによる営業KPIの可視化、アクションに応じたタスク自動生成など営業現場の定着を重視した機能が特徴的です。
少ないデータからでも精度の高い受注予測やアラートが可能なので、「今までExcelと勘で営業管理してきたが、データドリブンに切り替えたい」という中小企業にうまくフィットします。管理者はダッシュボードで受注見込みや案件滞留状況を即座に把握できたり、営業担当同士が案件ボード上でコメントしあったり、営業データを元にしたカスタム分析レポートを直感操作で作成できたりするなど、可視化されたデータで営業活動を行えるようになります。
初期費用や設定費用は不要ですが、導入支援サービスは別途オプションとなる点、API連携には対応しているものの、連携用のコネクタやプラグインはまだSalesforceなどの大規模運用を想定された海外ツールと比較すると種類が少なく、システム間の自動連携を組むには一工夫必要な点には注意です。
WArm+
- 電話応対を含む顧客対応履歴管理に特化
- 業種別テンプレートが豊富
- 1ユーザーあたり月額3,960円と、CTI機能対応の専門CRMとしては良心的な価格設定
- 一般的な営業管理機能は搭載していない
- オプションが豊富だがその分トータルコストがかかる可能性がある
初期費用 | 0円 | 月額費用 | 3,960円〜 |
---|---|---|---|
無料トライアル | ◯(90日間) | ||
導入実績 | - |
WArm+(ウォームプラス)は、株式会社システムリサーチが提供するクラウド型CRMツールです。30年以上にわたり顧客管理システムを手掛けてきた同社のノウハウを集約した製品で、中小企業が自社の顧客管理に必要な仕組みを手軽に構築できるよう設計されています。
とくにコールセンター・コンタクトセンターとの親和性が高く、電話応対履歴や問い合わせ管理に強みをもちます。CTI(電話システム)連携オプションも用意され、小規模コールセンター運用の定番となりつつあります。
中小企業では顧客対応のノウハウが属人化しがちですが、WArm+上で対応ログを共有することで新人でも過去履歴を参照しながら対応でき、顧客満足度の向上につながります。
CRMツールの比較ならBOXIL
BOXILでは、上記のCRMツールのサービス資料をマイページにて閲覧したりダウンロードしたりできます。請求した資料を使い、チームメンバーや上長へURLにて共有可能です。また、マイページにてカスタマイズできる比較表にて、料金や機能軸にてサービスを見比べられれば稟議にも役立つでしょう。

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本記事で紹介したサービス以外にも、さまざまなCRMツールがあります。さらに比較したい方は、こちらもぜひあわせてご覧ください。

BOXILとは
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