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中小企業向けCRM7選!導入のポイントや事例

最終更新日:(記事の情報は現在から676日前のものです)
中小企業こそ、会社全体で顧客管理を実施して業務効率を向上させるためにCRMを導入すべきです。中小企業のCRMの導入率やメリット、導入時のポイントや事例と、中小企業向けのおすすめCRMを7サービス紹介します。

中小企業はCRMを活用すべき?

CRMシステムとは、顧客の名前、住所、メールアドレス、購買履歴といった情報を蓄積するためのシステムです。

経理・給与計算といったシステムと比較すると、今一つ中小企業への普及率の低いシステムではあります。しかし、中小企業でもCRMを導入することにより、会社全体での顧客情報の共有、業務効率の向上といったさまざまな恩恵が得られます。

中小企業におけるCRM導入率

商工中金が2021年に発表した「中小企業のIT導入・活用状況に関する調査」という調査によると、顧客管理の電子化にテレワーク推奨前から取り組んでいた企業は30.2%、推奨後の影響で取り組み始めた企業は21.5%という調査が発表されています。

これには単に顧客情報をExcelやスプレッドシートで管理したり、PDFで保存したりしているケースも含まれるので実際の導入率はさらに低いと考えられます。

ただし、年々CRMを導入する企業数は増加していて、リモートワーク体制を整備するために加速度的にCRMの導入が進むと考えられます。

中小企業がCRMを活用するメリット

中小企業がCRMを活用するメリットは大きく次の2つです。

  • 会社全体で顧客情報を管理できる
  • 業務効率化・生産性向上が期待できる

それぞれのメリットについて説明します。

会社全体で顧客情報を管理できる

中小企業の場合は各営業担当に裁量に任せられる範囲が大きくなり、クライアントのことは営業がよく知っている半面、営業がクライアントの情報を抱えこみすぎて会社として顧客情報が把握しきれないといったケースがよくあります。

こうしたケースは営業の離脱に伴って顧客も離脱したり、次の担当に引継ぎが難しいといった事態を引き起こしたりしかねません。そのため、CRMを活用して会社として顧客情報を管理すると良いでしょう。

業務効率化・生産性向上が期待できる

CRMを活用すればほしい情報をリアルタイムですぐに入手できるので、担当者以外が顧客対応、営業状況をチェックして適切なアドバイスができるので業務効率・生産性向上効果が期待できます。

中小企業向けCRMの選定ポイント

中小企業の場合、一般的にシステムにかけられる予算も人員も限られているのでコンパクトに導入できることがCRM選びにおいて重要です。具体的には次の4つのポイントに基づいて導入するCRMを検討すべきです。それぞれについて詳しく説明します。

  • コストパフォーマンス
  • サポートの充実度
  • 導入目的を達成するための十分な機能があるか
  • 外部システムとの連携は可能か

コストパフォーマンス

ほとんどのCRMは、ユーザー数に応じての課金体系を取っています。しかも機能が豊富なプランであれば1ユーザーあたり1万円以上になるケースもあります。

一般的にCRMのランニングコストは高価かつ、システムを業務に合わせてカスタマイズする場合、イニシャル費用も発生します。許容できる範囲のコストなのか確認してください。

サポートの充実度

大企業なら社内SEやエンジニアを採用して、その部署やスタッフがCRMシステムのメンテナンスを担当するという体制も構築できます。一方で中小企業の場合、システム・ITに関係ない業種であればわざわざ専属のエンジニア・SEを雇うのが難しいケースも多いでしょう。

よって、中小企業の場合は社内スタッフだけでもCRMを運用できるように、サポートが充実しているシステムを選択した方が安定した運用を実現できます。

導入目的を達成するための十分な機能があるか

予算や人的リソースは限られている中小企業ですが、だからといって機能を妥協してしまうとせっかく高価なCRMを導入するメリットがなくなります。

「CRMで最低限必要な機能」「できればあった方が良い機能」「なくても良い機能」の3種類に分類して、どのようなCRMがよいのか検討しましょう。業務に合わせて細かくシステムをカスタマイズしたり、他の基幹システムと連携させるためのアプリを開発したりするのでなければ、中小企業でも導入可能なCRMは多数存在します。

外部システムとの連携は可能か

顧客データは営業、マーケティング、請求などの業務に関連するため、CRM単体で使うよりもその他のツールと組み合わせることがく、CRMを獲得してさまざまな顧客にまつわる業務を統合、情報を一元管理することにより全体の業務効率は高まります。

そのため、他のシステムを導入している、あるいは導入を検討しているといった場合は、そのシステムとデータ連携できるのかについては考慮しておくべきです。

中小企業向けCRMシステムのおすすめ

導入に手間がかからない、価格がリーズナブルであるといったいくつかの基準から中小企業向けのCRMを7つ選定しました。それぞれのCRMについて特徴を踏まえて簡単に解説します。

Salesforce Starter - 株式会社セールスフォース・ジャパン

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  • 中小・小規模・スタートアップ企業向けのSalesforceシリーズ
  • メール、通話、会議などの履歴を自動追跡
  • マウス操作だけで必要情報をカスタマイズ

Salesforce Starterは、中小・スタートアップ企業向けのシステムとしてユーザー数や機能を制限する代わりに安価に導入できるようにプラン設計されています。電話やメールだけでなく、スプレッドシート、カレンダーなどからもマウス操作だけで情報を抽出してくれます。

また、操作の難易度が高いと思われがちなSalesforceシリーズですが、よくある質問や担当者への質問などサポートも充実しているので、導入後に操作で困った場合でも気軽に問い合わせられます。

Zoho CRM - ゾーホージャパン株式会社

Zoho CRM
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  • 世界25万社以上が導入
  • 選べる4つの料金プラン
  • 導入支援や利用サポートも充実

Zoho CRMは「見込み客」「取引先」「連絡先」の3つに分けて顧客を管理し、商談管理の機能も充実しています。メールマーケティング、MA、問い合わせ管理などもオプションとして契約できます。月額1,680円(税抜)から導入でき、ストレージ容量や帳票管理などの必要な機能に応じて4つのプランから選べるのが特徴です。

導入支援サービスや利用トレーニングといった取り組みも実施しているため、外国産のツールですが現場に定着するまでサポートを受けられます。

※出典:ゾーホージャパン「Zoho CRM【公式】世界25万社が利用する顧客管理・営業支援ツール」(2023年12月13日閲覧)

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GENIEE SFA/CRM - 株式会社ジーニー

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  • 10ユーザー分の費用を含む月額費用は29,800円(税抜)から
  • 名刺情報の自動取込や名寄せで顧客管理をサポート
  • チャット機能でユーザー間のコミュニケーションも一元化

GENIEE SFA/CRMは、見込み顧客や商談とタスクを紐づけて管理できるCRMです。会社情報のほか関連する担当や活動履歴、過去のやり取りなどを1ページに集約し可視化できるため、取りこぼしや対応漏れ、属人化防止に役立ちます。

スマートフォンアプリから名刺を読み取れば、自動で名刺情報を登録でき、本社と支社など同一会社内の属性が異なる方の名刺を取り込んだ際の名寄せも可能です。顧客と紐づく社内の文字やデータのやり取りも管理でき、営業活動全体を可視化できます。

kintone - サイボウズ株式会社

kintone

  • 業務アプリを簡単作成
  • ExcelやCSVデータを取り込むだけで顧客管理アプリに
  • 中小企業や自治体での導入事例も

kintoneは、サイボウズ社が運営する業務改善サービスです。CRMはもちろん、交通費申請・日報・プロジェクト管理など、さまざまなアプリを必要な数だけ追加。プログラミング知識がなくても、簡単に自社に合ったシステムができあがります。

30日間無料トライアルが試せるうえ、導入相談やカスタマーサポートなど、サポートも充実しています。システム導入で不安があり、サポートが充実したサービスを探している方におすすめです。

HubSpot

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  • CRM自体は無料で利用可能
  • 会社全体での活用が可能
  • MA、SFA、CMSといった機能も拡張可能

HubSpot CRMは無料ですべての機能が利用できるCRMです。無料といっても顧客管理、企業情報管理、営業のパイプライン管理、取引のトラッキング、Eメールのトラッキングなど中小企業が無料で行う顧客管理としては十分すぎる機能が搭載されています。

営業リーダー、営業担当、マーケター、カスタマーサービス、マネージャーや経営者に至るまで、HubSpot CRMでの生産性の向上が期待できるでしょう。

  • 従業員数5~100人規模におすすめ
  • ユーザー数無制限、月額費用9,980円から導入できる
  • IT専属担当者がいなくても簡単に運用できる

Customa!は、IT専属担当者がいない中小企業でも運用できるようにサポートスタッフが充実したCRMです。顧客情報を保護するためにWAFや豊富な閲覧権限設定だけでなく、サーバーを国内大手通信事業者のデータセンター内に設置して24時間365時間有人監視するなど、セキュリティ・データ保護対策も万全です。

formrun - 株式会社ベーシック

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  • ホームページの問い合わせフォームと連動
  • 問い合わせ、顧客情報をスムーズに管理可能
  • 初期費用なしで無料プランも

formrunは簡単に問い合わせフォームを作成でき、問い合わせや顧客データを管理できるシステムです。テンプレートを選択するだけで本格的な問い合わせフォームを簡単に作成でき、発生した問い合わせはカンバン方式で管理できます。

Slackやチャットワークと連携した問い合わせ対応、Googleスプレッドシート、Salesforceと連動した顧客管理も可能です。

中小企業へのCRM導入事例

CRMは大企業だけが使うシステムではなく、むしろ一人あたりの生産性を向上させ、競争力の高い体制を構築しなければならない中小企業こそ導入すべきシステムです。CRMを導入、成功した中小企業の事例を4つ紹介します。

GMOメイクショップ

GMOメイクショップではeセールスマネージャーを導入して業務改善に取り組んだ結果、「売上192%アップ」「会議時間を90分から15分に短縮」「顧客満足度向上」といった結果を残しました。

システム導入以前はExcelで営業管理を行っていましたが、それぞれの資料でつじつまが合わない、そのためマネージャーが確認作業に時間を取られるといったことが発生していました。

この体制を変えるためeセールスマネージャーを導入した結果、次のような大幅な営業体制の改革が実現できました。

  • 営業を全社的に可視化することで案件の取りこぼしがゼロになる
  • 会議での確認作業がなくなった結果大幅な時間短縮に
  • タイムライン機能でリアルタイムで営業進捗が確認できる

出典:eセールスマネージャーRemix Cloud「顧客情報の一元管理で売上192%を達成、 会議時間短縮(90分→15分)、顧客満足度向上を実現。

八芳園

ブライダルやレストラン事業を展開している八芳園では、Salesforceを活用して挙式を起点として顧客と持続的な関係を結ぶ「生涯顧客化」に取り組んでいます。

八芳園ではSalesforceを活用して顧客管理を行うだけではなく、同シリーズのHerokuというサービスを活用して、スマートフォンアプリ「ともに歩いていくアプリケーション」をリリースしました。ユーザーが撮った写真をアルバムにしてクラウド上に長期保管するサービスをはじめ、顧客の思い出を残すためのサービスを提供しています。

ブライダル業界はリピーターのいない産業、市場を消費するだけのビジネスといわれていましたが、同社は今後このアプリや生涯顧客化のプロジェクトを通じて新しい市場を創造しようとしています。

出典:Salesforce「挙式だけでなく『生涯顧客化』を図る戦略を支えるプラットフォームで、新たなビジネスを創造

エネチェンジ

電気・ガス代見直しサービスを運営するエネチェンジではスプレッドシートで数千の顧客を管理していましたが、顧客数が増えるにつれてデータを扱うのが困難になり、顧客への連絡が漏れるといったトラブルが発生していました。

この状況を是正して、商談数を伸ばしてもきちんと顧客対応できる体制を構築するためにkintoneを導入しました。結果として商談を効率的に管理できるようになり、商談数のキャパシティが上がるだけではなく対応スピードも向上しました。

出典:kintone「kintone導入で法人案件15倍。飛躍的な成約件数増加にも対応した、スマートな顧客管理

中小企業だからこそ導入効果の高いCRM

経理・給与計算といったシステムと比較すると、中小企業まで今一つ浸透しているとはいえないCRMシステムですが、導入することにより一人あたりの生産性向上、業務効率化が期待できるシステムです。一人ひとりが効率よく、さまざまな業務をこなさなければならない中小企業こそ導入すべきツールだといえます。

また、中小企業の場合は仕事の属人性が高い企業が多く、誰かの退職とともに顧客情報が失われたり、引継ぎが十分に行われず契約が切れたりするといった事態も発生しがちですが、CRMを活用して会社全体で顧客情報を共有すればこのような不具合も解消できるでしょう。

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