英語対応の顧客管理システム（CRM）おすすめ7選を比較

CRMとは

CRMとは「Customer Relationship Management（カスタマーリレーションシップマネジメント）」の略で、「顧客関係管理」や「顧客管理」を意味します。CRMに用いるツールを「CRMツール」「CRMシステム」といいますが、近年は、ツールも含めてCRMと呼称するのが一般的になりました。

CRMでは顧客の名前や連絡先、住所、購買履歴・コミュニケーション履歴といったさまざまな情報を記録できます。それらの情報を分析し、既存顧客にプロモーションをかけることで、顧客満足度の向上が期待できます。

CRMの導入自体はさほど難しくありません。クラウドサービスが多く、中小企業であれば安ければ数百円程度で利用可能。大手向けCRMでも初期コストを抑えて導入できます。一方で、CRMは活用できてはじめて効果を得られます。CRM導入で効果を上げるためには、ツール選定が重要です。

英語対応のCRMを選ぶべき企業は？

さて、CRMの中には日本語だけでなく、英語をはじめとした諸国語に対応したものがあります。英語対応のCRMは、次のような企業におすすめです。

• 海外拠点のある企業
• 外国人従業員の多い企業
• グローバル化を検討している企業

外国人従業員の多い（またはこれから積極的に採用していく予定の）企業や、グローバル化を考えている企業は、今のうちから英語対応のCRMを導入するといいでしょう。福利厚生で「英語対応のシステムを積極的に導入している」と打ち出せば、「グローバル化を進めている企業」「外国人従業員のことを考えている企業」として、自社のイメージアップにもつながります。

海外拠点のある企業については、現地の言葉に対応しているだけでなく、現地で使えるシステムなのかを確認しましょう。英語に対応しているからといって、英語圏の国で使えるとは限りません。システムが使いたい国で動作するか確認してから、検討するCRMを絞り込みましょう。

英語対応のおすすめCRMツール比較7選

英語対応しているおすすめのCRMツールを紹介します。各サービスの特徴や機能を紹介しているので、ぜひ比較する際の参考にしてください。

• 世界的に導入されている実績
• 自社にマッチする分析・レポート機能
• Essentialsはミニマム導入におすすめ

世界で圧倒的なシェアを誇るSalesforce Sales Cloudは、拡張性があり高機能なCRMです。外部システムや既存のシステムとの連携が考慮されているため、自社に合わせてカスタマイズしやすいのがメリットです。

売上の分析だけでなく予測も可能で、営業担当者の進捗状況のレポートまで高度かつ細やかに可視化できます。

初期費用は基本的に無料で、料金プランも複数設定されています。中小企業・スタートアップ向けプランの「Essentials」はミニマムから導入でき、上位プランへの切り替えもスムーズです。

機能	詳細
アプリ対応	◯
対応言語例	日本語、英語 他10以上の言語
名刺管理	×
ワークフロー機能	◯
ダッシュボード	◯
アンケート満足度調査	◯
連携サービス例	App Cloud、Service Cloud など
無料トライアル利用期間	30日間

※名刺管理は連携にて可

• 顧客の組織図を自動生成
• 社内人脈の可視化
• 名刺・商談・案件を一気通貫で確認

テレビCMでも話題のSansanは、スキャンやスマートフォンの撮影で名刺情報を取り込むことで、面倒なExcelでの顧客管理から誰でも簡単に使いやすい管理方法へと変化します。

単なる名刺管理だけではなくCRM機能も兼ね備えており、顧客の組織図を自動生成してくれるため、社内の人脈も可視化されます。

名刺交換から商談、案件の進行管理にも役立つツールです。料金プランは要問い合わせですが、無料トライアルも実施しています。国内シェアが高いことでも定評があります。

機能	詳細
アプリ対応	◯
対応言語例	日本語、英語、中国語（簡体字・繁体字）、韓国語など10言語以上
名刺管理	◯
ワークフロー機能	-
ダッシュボード	◯
アンケート満足度調査	-
連携サービス例	Salesforce、Microsoft Teams、Google Workspace など
無料トライアル利用期間	30日間

• BtoB、BtoCともに業界問わず豊富な導入実績と高い定着率
• 顧客情報と営業活動、商談内容などを一元管理
• 議事録の要約や受注予測、ネクストアクションの提案などをAIがサポート

GENIEE SFA／CRMは、手厚いサポート体制とカスタマイズ性により定着率99％^※の国産SFA／CRMです。ユーザー単位で項目を英語化できるほか、海外からのアクセスも可能なため、海外に拠点をもつ企業にもおすすめです。

ダッシュボード上に、見込み顧客や営業活動の履歴などのデータをビジュアル化してまとめられるため、蓄積データを視覚的に把握、共有できます。また、AIアシスタントの活用で、報告書作成や案件の受注予測、推奨アクションの提案といった営業サポートも可能です。

※出典：ジーニー「選ばれる理由 | 営業管理ツール顧客管理ツールならGENIEE SFA/CRM（旧ちきゅう）」（2024年2月9日閲覧）

機能	詳細
アプリ対応	◯
対応言語例	日本語、英語
名刺管理	◯
ワークフロー機能	◯
ダッシュボード	◯
アンケート満足度調査	×
連携サービス例	Google Workspace、Microsoft 365、kintone など
無料トライアル利用期間	要問い合わせ

• 費用対効果を求める個人事業主や中小企業に最適
• 活動の見える化 × 分析レポート
• 多様な機能と低価格

Zoho CRMは、CRMとして必要な基本機能を網羅しており、圧倒的な低価格で導入しやすいため25万社以上^※の実績があります。顧客情報も一元管理して可視化、分析することで効果的な営業活動に活用できます。

海外現地通貨や現地時間の対応、各国でのセキュリティ管理、海外複数拠点での情報一元管理など、グローバル拠点を持つ企業におすすめのCRMです。

※出典：ゾーホージャパン「【業種別・規模別】CRM/SFAの導入事例 | Zoho CRM」（2024年2月9日閲覧）

機能	詳細
アプリ対応	◯
対応言語例	日本語、英語、中国語（簡体字・繁体字）など28言語
名刺管理	×
ワークフロー機能	◯
ダッシュボード	◯
アンケート満足度調査	◯
連携サービス例	G Suiteなど多数
無料トライアル利用期間	15日間

※名刺管理は無料アプリ「Card Scanner」を連携してZoho CRMへデータ取り込みも可

Zoho CRMの無料お試し登録はこちら

• SFAと名刺管理を一つのツールで
• 営業報告が3ステップの簡単入力
• 共有範囲を指定し情報の「見せる・見せない」を自動的に制御

Knowledge Suiteは、ユーザー数無制限のグループウェアでSFA（営業支援）と名刺管理を一つのツールで管理できます。営業報告を簡単な3ステップで入力、情報の共有範囲を自動制御可能です。情報を社員個人で完結させず社内で共有することにより、顧客管理の質が上がります。

名刺情報は正確・高速にデジタル化し、企業資産として確実に蓄積。名刺に手書きしたメモさえもデータ化されます。取り込んだ名刺情報データはSFA、グループウェアに活動予定、活動情報などのデータを紐付けて一元管理・共有できます。

機能	詳細
アプリ対応	◯
対応言語例	日本語のみ 名刺は英語と一部中国語に対応
名刺管理	◯
ワークフロー機能	◯
ダッシュボード	×
アンケート満足度調査	◯
連携サービス例	要問い合わせ
無料トライアル利用期間	◯（要問い合わせ）

※ダッシュボード機能である「GRIDY BI Powered by MOTION BOARD」は、2020年3月28日に提供終了

• 履歴や留意事項を1つの画面で俯瞰できる
• 成約に近い顧客や解約の可能性がある顧客を抽出
• 課題解決に役立つレポート機能

Freshsales Suiteは、顧客ごとの接点履歴や留意しておくべき事項を、ひとつの画面で俯瞰して管理できる顧客管理システムです。

見込み度合いの高い顧客をランク付けして、成約までスムーズに結びつけます。逆に解約の可能性がある既存顧客を抽出して通知可能です。成約から解約防止まで無駄なく効率的な顧客管理ができます。課題解決に役立つレポート機能も役立ちます。

機能	詳細
アプリ対応	◯
対応言語例	日本語を含む多言語に対応（対応言語は要問い合わせ）
名刺管理	×
ワークフロー機能	◯
ダッシュボード	◯
アンケート満足度調査	×
連携サービス例	要問い合わせ
無料トライアル利用期間	21日間

• 見込み客の管理や育成に特化したCRM
• オフラインとオンライン、全見込み客のデータを一元管理
• メールの反応やWeb行動を解析しスコアリング

サスケは見込み客の管理や育成に特化したCRMで、1,000社以上^※の支援・導入実績があります。オフラインとオンライン、全見込み顧客のデータを一元管理でき、顧客へ送付したメールの反応やWeb行動を解析します。

解析されたデータをもとに、見込み客ごとの確度をスコアリング分析で可視化することで効率的な営業活動が実現します。

※出典：インターパーク「見込み客を受注へ｜マーケティングオートメーション(MA)・営業支援(SFA)ならサスケ」（2024年2月9日閲覧）

機能	詳細
アプリ対応	◯
対応言語例	日本語、英語
名刺管理	◯
ワークフロー機能	-
ダッシュボード	-
アンケート満足度調査	-
連携サービス例	SUBLINE など
無料トライアル利用期間	-

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その他のおすすめ顧客管理システムはこちらの記事で詳しく解説しています。

CRMツールを導入するメリット

人材不足やテレワークによる顧客データ管理などが課題となる中、CRM（顧客管理システム）を企業が導入するメリットは絶大です。

的確な経営判断が可能に

CRM導入により、顧客志向に基づいた的確な経営判断が可能になるのが最大の利点です。特に、顧客満足度を客観視できるようになるので、売上や収益といった経営指標のような明確な基準がないものに対して、より合理的な判断を下せるようになります。

また、商品開発の場においても、ニーズに基づいた商品を顧客データベースに基づいて開発できるようになります。市場が求めている商品に近づけることで、ヒット商品を開発できる可能性も高まるでしょう。

業務効率化

社員それぞれの属人的なデータ管理を防ぐことで、会社の資産としてのデータ管理や活用が可能となり、より成約に近い顧客に効果的なアプローチができます。適切なCRMツールの活用により、売り上げに大きく貢献してくれるでしょう。社員の異動や退職による引継ぎも、CRMツールの導入により大変スムーズになります。

また、営業活動のレポート作成や顧客分析レポートも、CRMツールから生成されたものを活用することで、社員にかかる工数の負担や人件費の削減につながります。

顧客管理を行うメリットや重要性については、こちらの記事でも詳しく解説しています。

グローバル企業は英語対応のCRMを

外国人従業員の採用や海外展開も考えているなら、英語（現地語）に対応したCRM（顧客管理システム）を選びましょう。自社で働く従業員の母国語や現地語に対応しているCRMを選べば、外国人従業員にとっても使いやすく、システム操作に関する従業員教育の工数を減らせます。

CRMツールの料金設定は企業側のニーズに合わせてメニューを選べることが多く、スタートアップや中小企業でも導入しやすいクラウド型の顧客管理システムが人気です。

CRMツールの導入で失敗しないために、事前の情報収集を念入りに行いましょう。導入を検討する際は、ボクシルの無料でダウンロードできる資料を参考に、気になるサービスを比較してください。

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