【2023年】データ連携ツール7選比較!タイプ別おすすめサービス

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データ連携ツールとは
データ連携ツールとは、複数のデータソースからデータを収集し、統合するためのソフトウェアツールです。
企業や組織が複数のシステムを使用している場合、それらのシステム間でデータを共有する必要があります。データ連携ツールを使用することで、これらの異なるシステム間でデータを簡単かつ効率的に収集・統合し、データを一元管理できます。
EAIとは
EAI (Enterprise Application Integration) とは、企業内に分散して存在する情報システムを統合し、情報システム間の相互運用性を高めるための技術です。
EAIは、異なるプラットフォームやアプリケーション、データベースなどのITリソースを接続し、データや処理を共有できます。
EAIとAPIの違い
EAIは、企業内の異なるシステム間でデータを共有することを目的としています。
一方、APIは、企業が外部のシステムやサードパーティーのアプリケーションと通信するためのインターフェースです。APIは、異なる組織間で情報を共有するために使用されます。

EAIツールとETLツールの違い
EAIツールは、企業内の異なるシステム間でデータを共有するために使用されます。
一方、ETLツール(Extract, Transform, Load)は、データウェアハウスにデータを抽出、変換、ロードするためのツールです。ETLツールは、異なるデータソースからデータを収集し、それらを一元化するために使用されます。

データ連携ツールの機能一覧
データ連携ツールには、データソースからデータを収集し、統合するための機能が含まれます。
主な機能と活用イメージは次のとおりです。
機能 | 詳細・活用例 |
---|---|
複数のデータソースからデータを取得し統合する機能 | ・複数のデータベースから顧客情報を取得し、1つの場所で統合管理する ・GoogleスプレッドシートやSlack、メールサービスなどからのデータを取得し1つの場所で統合管理する |
データの変換・整形・加工を自動化する機能 | ・取得したデータの文字列を置換したり、日付のフォーマットを変換する ・取得したデータをクレンジングして、正規化する ・取得したデータをグルーピングする ・取得したデータを集計する |
データを自動同期する機能 | ・別のデータベースに受注情報を転送する ・オンラインストレージに保存したファイルを、他のオンラインストレージに自動的に同期する |
データの自動バックアップ・復元する機能 | ・データベースのデータを定期的にバックアップする ・メールのデータを定期的にバックアップし、必要に応じて復元する |
セキュリティ機能 | ・取得したデータを暗号化する ・APIの認証を設定し、アクセス制御する |
データの可視化・分析・レポート作成の機能 | ・グラフやチャートを作成して、データを可視化する ・取得したデータを集計して、レポートを作成する |
データ連携ツールでは、データ変換やデータ統合、データマッピング、データ品質管理、データセキュリティ設定などが行えます。
データ連携ツールを導入するメリット
データ連携ツールを導入するメリットは次のとおりです。
- 開発工数のコスト削減と効率化
- データの可視化や分析
- API連携によるシステムの拡張
開発工数のコスト削減と効率化
データ連携ツールを導入することで、複数のシステムやアプリケーション間でのデータ連携を自動化できます。
これにより、手作業でデータを移行したり、連携するためのプログラムを開発する必要がなくなります。そのため、開発工数のコスト削減や効率化が可能です。
データの可視化や分析
データ連携ツールを使用することで、複数のシステムやアプリケーションから収集されたデータを一元的に管理可能です。また、多様なデータを収集できるため、データの可視化や分析を行えます。
API連携によるシステムの拡張
データ連携ツールを使用することで、異なるシステムやアプリケーション間でAPIを利用できます。これにより、システムやアプリケーションの機能拡張が可能です。
また、APIを提供することで、他の企業や個人が自社サービスと連携できます。
データ連携ツールの種類
データ連携ツールには、プログラミング知識が不要なノーコードツールと、プログラミング知識が必要なローコードツールがあります。
それぞれのメリットを説明します。
プログラミング知識が不要なツール(ノーコードツール)
【ノーコードツールのメリット】
- 誰でも簡単に始められる
- 低コストで利用できる
- ワークフローの構築が簡単にできるため、ビジネスプロセスの自動化に役立つ
- APIを利用して多くのアプリケーションと連携できるため、多様なサービスを接続できる
プログラミング知識が不要なツールは、ビジネスユーザーでも使用できるように設計されています。GUIを使用してデータ連携の設定を行うため、簡単に操作可能です。
データ統合やデータ変換、データクリーニング、データ可視化などの機能が搭載されています。
プログラミング知識が必要なツール(ローコードツール)
【ローコードツールのメリット】
- 柔軟性が高く、より高度な処理を実行できる
- 大量のデータを処理するときに有利で、パフォーマンスが良い場合が多い
- 多様なプラットフォームやデータソースを連携でき、企業のデータ統合に役立つ
- セキュリティ上の懸念や、複雑なビジネスルールを遵守する必要がある場合、より柔軟に対応できる
プログラミング知識が必要なツールは、プログラマーが使用することを前提としています。APIやスクリプトを使用してデータ連携の設定を行うため、高度な連携が可能です。
API連携やデータ処理、データマッピング、ETL処理などの機能が搭載されています。
データ連携ツールに関連するツール
種類 | 説明 |
---|---|
ETLツール | データを抽出し必要に応じて変換する。最終的に別のシステムにロードするためのツール |
EAIツール | 企業内で使用されるアプリケーションやシステム間でデータをやり取りするためのソフトウェアツール |
iPaaS | クラウド上で提供される統合プラットフォーム。APIの統合、データ同期、データ変換、メッセージングなどの機能を提供する |
データハブ | データを1つの場所に集約し、必要な場所にデータを配信するためのプラットフォーム |
データ仮想化ツール | データを抽出したり複製したりせず、オンデマンドでアクセス可能なデータの仮想的なレイヤーを提供するツール |
API管理ツール | APIを管理するためのツール。APIの作成、公開、保守、モニタリングなどを提供する |
抱えている課題や導入目的によっては、上記のようなデータ連携に関連するサービスを導入したほうがよいケースもあるので、それぞれの詳細を確認しておきましょう。

データ連携ツールの選び方
データ連携ツールを選ぶ際は、次のポイントを確認しておきましょう。
- 対応するシステムやアプリケーションの種類を確認する
- データ形式のサポートを確認する
- カスタマイズ性が高いか確認する
- セキュリティ対策や認証を確認する
それぞれのポイントについて解説します。
対応するシステムやアプリケーションの種類を確認する
データ連携ツール選びにおいて、対応するシステムやアプリケーションの種類を確認することは非常に重要です。
特定のツールが対応するシステムやアプリケーションに限定されている場合、導入後に必要なデータを取り込めないため、ツール導入の効果を最大限に発揮できません。
よって、導入する前に対応するシステムやアプリケーションの種類をよく調べ、必要なデータを正しく取り込めるかどうかを確認する必要があります。
データ形式のサポートを確認する
導入前にデータ連携ツールがサポートするデータ形式を調べ、自社で利用しているデータ形式との互換性を確認しましょう。
たとえば、ExcelやCSV形式をサポートしているデータ連携ツールを選べば、手軽にデータを取り込めます。
カスタマイズ性が高いか確認する
データ連携ツールを導入する際には、カスタマイズ性の高いツール選びが重要です。カスタマイズ性の高いツールを選ぶことで、自社に合わせた設定や処理が可能になり、より効率的なデータ連携が実現できます。
また、カスタマイズ性の高いツールであれば、将来的なシステム変更やアップグレードにも柔軟に対応できます。
セキュリティ対策や認証を確認する
セキュリティの観点から、データ連携ツールを選ぶ際には、次の点に注意が必要です。
講じているセキュリティ対策の確認
一般的なセキュリティ対策としては、データの暗号化やアクセス制御、二要素認証、データのバックアップなどが挙げられます。これらの対策が実装されているかどうかを確認しましょう。
適合しているセキュリティ規格や認証の確認
一般的なセキュリティ規格には、ISO/IEC 27001やSOC2があります。これらの認証を取得しているデータ連携ツールは、セキュリティ対策に力を入れていることが多く、安心して利用できます。
定期的に監査が行われているかどうかの確認
セキュリティ対策は常に進化していくものであり、定期的な監査によってセキュリティレベルを維持しているかどうかを確認しましょう。
おすすめデータ連携ツール(ノーコードツール)
プログラミング知識が不要なおすすめのデータ連携ツールを紹介します。
- 業務目的に合わせた機能をパッケージ化した「レシピ」を提供
- ITの専門知識が必要なく、用意されたレシピをコピーするだけで使用可能
- アクセス権限の管理やログの記録など、内部統制に関する機能が充実
ActRecipeは、業務の効率化や自動化を目的として導入できるクラウド統合プラットフォームです。
主な特徴は、業務目的に合わせた機能をパッケージ化した「レシピ」が用意されている点と、内部統制とIT統制が強化されている点です。専門知識がなくても利用可能であり、あらかじめ用意されたレシピをコピーするだけで即日に使用できます。
ActRecipeの評判・口コミ
- GUIでの操作のみで簡単にデータ連携可能
- フルマネージドサービスのためインフラの設定や管理が不要
- 広告やSFA・MAツールなど豊富なデータ連携
Reckonerは、プログラムを書かずに直感的なGUIでデータ連携可能なクラウド型のETLサービスです。安定したインフラ環境であり、データ連携の可用性やバックアップ、セキュリティ対応が不要な点が特徴です。
また、広告やSFA・MAツール、CRM、DWHなど、あらゆるデータソースとの連携が可能であり、学習コストを最小限に抑えられる点が評価されています。「簡単に使える」「導入がスムーズ」「データ連携の可用性が高い」といった好評価があり、ビジネスシーンにおいて幅広く活用されています。
Reckonerの評判・口コミ
ちょこっとデータ変換/加工 - 株式会社ユニリタ
- 業務に応じた豊富なテンプレート
- ExcelやRPA・AI・OCRなど、さまざまなデータ連携に対応
- PDF形式の帳票を作成可能
ちょこっとデータ変換/加工は、各種業務アプリケーションやExcel、RPA・AI・OCRで作られるデータなどのシステム間のデータを連携し、データの更新作業を効率化できるクラウドサービスです。
ノーコードで簡単に操作でき、扱う業務やデータに応じたテンプレートを無料で使えるため、複雑なデータ編集からExcelのデータ集計・加工まで、幅広い業務の課題を解決できます。また、サブスクリプションで気軽に始められ、業務の自動化やコスト削減をサポートします。
ASTERIA Warp - アステリア株式会社
- ノーコードで構築期間を短縮可能
- ExcelやSalesforceなど100種類以上のサービスと柔軟に連携
- 多様なテンプレートを利用可能
ASTERIA Warpは、ノーコード環境により、プログラミング未経験者でも短期間で構築できるデータ連携ツールです。現場の定型作業を自動化することで、作業コストを削減し、人為的なミスの削減に貢献します。
100種類以上の豊富な接続先により、ExcelやG Suite、Salesforce、kintone、Twitterなどのサービスと簡単かつ柔軟な連携が可能です。フロー開発を不要にするフローテンプレートも用意されており、導入後すぐに業務の自動化を実現できます。
ASTERIA Warpの評判・口コミ
Magic xpi Integration Platform - マジックソフトウェア・ジャパン株式会社
- シームレスなアプリケーション統合
- 顧客固有のビジネスプロセスに合わせて柔軟に構成可能
- エラーの検出やパフォーマンスモニタリングなど、高度な監視機能を搭載
Magic xpi Integration Platformは、異なるアプリケーションやデータソース、およびクラウドサービスの間のデータを自動的に集約する高度なデータ連携ツールです。
ビジネスプロセスの監視やアラート、およびレポートを生成するための機能を搭載しています。そのため、統合されたシステムの健全性を確認し、問題を特定して迅速に対処できます。
おすすめデータ連携ツール(ローコードツール)
扱うのにある程度のプログラミング知識が必要なデータ連携ツールを紹介します。
HULFT8 - 株式会社 セゾン情報システムズ
- さまざまな形式のデータを相互に変換可能
- データの転送状況や異常発生時のアラートなどの機能を搭載
- オンプレミスからクラウドなど、さまざまな環境に対応
HULFT8は、エンタープライズレベルでのデータ連携に対応し、高度なセキュリティ機能を備えたデータ連携ツールです。データマッピング、データ変換、データ検証、データ加工、データ分割、データ統合などの機能が備わっており、さまざまなデータの形式や規格に対応しています。
また、APIやファイル、データベースなどさまざまなデータソースと連携できるため、企業内のシステムやクラウドサービスとのデータのやりとりを効率的に行えます。
Informatica PowerCenter - インフォマティカ
- 大規模なデータインテグレーションプロジェクトに対応可能
- データトランスフォーメーション機能で多彩なデータ変換が可能
- 多様なデータソースとの連携可能
Informatica PowerCenterは、異なるデータソースからデータを抽出、変換、ロードできるETLツールです。高度なセキュリティやアクセス制御、およびデータ品質管理の機能を備えています。
さまざまなデータソースと統合できるため、企業の多様なデータソースを統合できます。柔軟性の高いアーキテクチャを採用しており、多数のノードを使ってクラスター構成を組むことで、処理能力を向上させます。また、高可用性を確保するための冗長化や、複数のデータベース管理システムの統合も可能です。
データ連携ツールの口コミ数・満足度ランキングを見たい方はこちら。

データ連携ツールに関するよくある質問
データ連携ツールに関するよくある質問をまとめました。ツール導入を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
データ連携ツールの導入コストは?
データ連携ツールの導入コストは、ツールの種類や提供元によって異なります。一般的に、有料のデータ連携ツールは、無料のものに比べて高価である傾向があります。
また、ツールの機能や利用者数によっても価格は異なります。ただし、多くの場合、データ連携ツールの導入にかかるコストは、導入後の効果やメリットを考えると、それほど高額ではないと言えます。
データ連携ツールを導入するために必要なスキルや知識は?
データ連携ツールを導入するために必要なスキルや知識は、ツールの種類や機能によって異なります。一般的に、データ連携ツールを導入する際には、次のようなスキルや知識が必要です。
- データベースの基礎知識
- プログラミングの基礎知識
- APIの利用方法
- クラウドサービスの利用方法
ただし、データ連携ツールを提供している企業やサービスプロバイダーが、ツールの使い方や設定方法をサポートしている場合もあります。サポートがあるサービスであれば、スキルや知識が不足している場合でも、利用にあたっては問題ありません。
データ連携ツールを導入する際に注意すべきポイントは?
データ連携ツールを導入する際に注意すべきポイントは、次のとおりです。
- ツールの機能や機能制限
- データ形式のサポート
- セキュリティ対策
- 利用料金やライセンスの契約内容
- 導入後のサポート体制
上記の中でもセキュリティ対策は非常に重要です。データ連携ツールを介してデータをやり取りする際には、データの漏洩や改ざんが起きないように、十分な対策を講じる必要があります。
データ連携ツールの導入で業務効率化を目指す
データ連携ツールは、企業や組織が持つ膨大なデータを簡単に統合・連携するためのツールであり、ビッグデータの分析やCRM、ECサイト運営などに欠かせないツールです。複数のクラウドサービスを連携させて、業務を効率化したいときに役立ちます。
データ連携ツールを導入する際には、次のポイントを確認しましょう。
- 対応するシステムやアプリケーションの種類を確認する
- データ形式のサポートを確認する
- カスタマイズ性が高いか確認する
- セキュリティ対策や認証を確認する
ツール導入で失敗しないためには、サービスの入念な比較が重要です。ぜひサービスを導入検討する際は、料金や機能の詳細がまとまったBOXILの無料でダウンロードできる資料を活用ください。
BOXILとは
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