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ERPの導入事例 | 種類とメリット・オンプレとの比較・クラウドが選ばれるワケ

ERP導入事例を徹底解説。変化の激しい市場経済の中、企業が生き残っていくためにビジネスを加速させるには、クラウドERP導入による業務効率化が避けられません。バックオフィスに限らないその効果を、具体的な事例で紹介するとともに、連携を含めた詳細を解説します。
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クラウドERPとは、企業の基幹業務システムERP(Enterprise Resouce Planning)をクラウド上で実行するものです。

日本では従来のオンプレミス/インハウス型のERPがまだまだ主流の状況です。しかし、4割を超える企業がクラウドERPへの移行に興味を示しているというデータもあり、今後導入と活用が進んでいくと見られています。

なぜこれほどクラウドERPが注目されているのでしょうか?

それは変化の激しい市場経済で企業が生き残っていくために、業務効率を高め、ビジネスを加速させる効果を持っているからです。

その具体的な事例を紹介するとともに、クラウドERPの詳細を解説していきます。

クラウドERPとは

ERPとは

企業活動を行う際に必要となる、「財務会計」「在庫管理」「人事管理」「顧客管理」や「サプライチェーン管理」などのさまざまな業務を、ひとつのソフトウェアパッケージで管理するシステムのことをERPといいます。

それぞれは相互関係を持っており、データベースを共有することによって、重複を排除した整合性のあるデータを活用できます。

これによって業務効率化を実現し、企業の生産性を高めていく効果を持っています。

オンプレミスからクラウドへ

従来から製造の現場では資材所要量計画(MRP)などの業務管理方法が活用されてきており、ERPはそれを企業活動全体に適用した概念ともいえます。

1990年代にERPが登場すると、その概念が企業に注目され、業務効率改善と生産性向上を目的にERP導入が急速に進みました。

当時インターネットはまだ一般的ではなく、通信インフラも整備されていなかったため、ERP導入は必然的にオンプレミス型となりました。しかし、高額な導入/運用コストがかかり、それによる導入ハードルの高さ、カスタマイズが難しく市場変化に柔軟に対応できないなどの問題を抱えていました。

その一方で、モバイルデバイスの普及とそれに伴う通信インフラ/インターネットが急速に発達し、クラウドの柔軟性を活用したERPシステムが増加すると、オンプレミスERPは徐々に優位性を失ってきたのです。

ERPパッケージについて詳しく知りたい方はこちらもご覧ください。

ERPパッケージとは | 概要やメリットを解説 - クラウド18サービス比較 | ボクシルマガジン
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なぜクラウドERPが選ばれるのか

オンプレミスERPには高額な購入/運用コスト、「カスタマイズの難しさ」と「柔軟性のなさ」という問題があり、企業が目的とするコスト削減やデータの整合性、生産性の向上などが達成されているとは言い切れないものがありました。

コスト面での優位性や運用の柔軟性などで優位に立つクラウドERPが注目される要因はここにあります。

クラウドERPのメリット

ERPには企業の基幹システムとして統合的な管理を行うという目的がありますが、オンプレミスもクラウドもこの点では共通しています。
しかしクラウドERPには、オンプレミスに対して優位に立つ、以下のようなメリットがありますす。

コスト削減

他のクラウドサービス同様、クラウドERPはユーザーが外部クラウド上のデータベース/ソフトウェアにアクセスするのが基本であり、そのコストは毎月の従量制です。

このため、ハードウェア/ソフトウェアなどを含む初期導入費用、運用/カスタマイズ費用などのコストを大幅に削減できます。

スピーディな導入

一般的にオンプレミスERPは、企業の業務内容にシステムを最適化するためのプログラミングが必要となり、導入/運用開始までに時間がかかります。

これに対し、クラウドERPは最初から業務内容を網羅したシステムであり、カスタマイズも容易なため、スピーディーな導入が可能です。

グローバル対応に優位性

世界各国での運用を前提にグローバル対応したクラウドERPは、海外拠点などに導入するのに最適です。
現地通貨や税制、商習慣にも対応するシステムが存在します。

リアルタイム性

クラウドERPは、クラウド上に一元化されたデータベースを利用するため、一つの変更が関連データを常にアップデートし、在庫・顧客・財務会計などでその変更をリアルタイムに確認できます

柔軟なデータアクセス

クラウド経由でサービスを提供するクラウドERPでは、インターネット環境とモバイル端末があれば、時間や場所を問わず、必要なデータにアクセスすることが可能です。

バージョンアップが不要

ソフトウェアには機能向上のためのバージョンアップが必須となりますが、個別の対応が必要となるオンプレミスERPに対し、クラウドERPではサービスを提供するベンダーがバージョンアップを行うため、ユーザーは意識する必要がありません。

カスタマイズの容易さ

オンプレミスERPでは、業務に最適化したシステムにカスタマイズするにはプログラミングが必要となり、都度の変更に柔軟に対応できません。それに対して、クラウドERPでは設定変更だけで豊富に用意されたテンプレートを元にしたカスタマイズができます。

クラウドERPの種類

クラウドERPにはサービスの提供方法によって、いくつかの種類があり、ニーズに合わせて使いわけられています。

プライベートクラウドERP

既存のオンプレミスERPを、Amazon AWSなどのデータセンターに実装して使用する方法がプライベートクラウドERPです。データセンターに専用の領域を用意することが特徴となります。

パブリッククラウドERP

NetSuiteなどに代表される、ベンダーのデータセンターに実装されたERPを利用する方法になります。
データベースを一元化しながら多数のユーザーへのサービスを可能としており、メンテナンスはベンダーに一任できるという特徴があります。

ハイブリッドクラウドERP

海外拠点のクラウドERPを本社のオンプレミスERPと連携させるなど、複数のERPを利用する方法がハイブリッドクラウドERPです。
プライベートとパブリックを組み合わせる例もあり、近年増加している方法といえます。


オンプレミスからクラウドERPへの移行についてはこちらの記事で紹介しています。気になる方はぜひご覧ください。

ERPをクラウド移行 | 乗り換えるメリットとオンプレ利用企業が抱える課題 | ボクシルマガジン
企業の基幹システムを担ってきたオンプレミスERPを、クラウドへ移行させようとする動きが加速しています。クラウドへE...

注目のERP(基幹システム)、サービス資料まとめ

【厳選】おすすめERP(基幹システム)をまとめてチェック!
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ERP(基幹システム)の各サービス資料を厳選。無料でダウンロード可能です。販売管理、在庫管理、生産管理の効率向上などさまざまな目的で導入されるERPの比較にお役立てください。サービス比較はこちら

導入事例:NetSuite

ORACLE傘下となったNetSuiteは、1997年よりクラウドERPを提供するという歴史に裏付けられた、真の意味での統合環境を実現するビジネス・アプリケーションスイートです。

NetSuiteを導入することにより、財務会計・在庫管理・顧客管理はもとより、eコマース機能を統合することが可能となり、すべての企業活動をひとつのデータベース、ひとつのアプリケーションで管理・運営することを実現します。

19言語、190以上の通貨基準に対応し、現地の商慣習や税制も考慮したオペレーションを可能とするNetSuite OneWorldで、グローバル展開も柔軟に行えるほか、既存のERPシステムとシームレスな連携を行うことも可能です。

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事例1. 水ing

会社名:水ing株式会社業種:機械
事業内容:水処理施設およびバイオマス関連施設の開発、設計・建設・運転・維持管理業務 水処理楽品やボイラー冷却水楽品の開発・製造・販売

課題:海外拠点の経営管理

多種多様な事業展開を統合的に管理するため、オンプレミスERPを導入したが、海外拠点は従来の経理システムを使用していたため、さまざまな業務上の無駄や手間が発生しており、これを解決しななければならない課題を抱えていた。

効果:本社からのリモートアクセスによる業務効率化

海外拠点にNetSuiteを導入することによって本社ERPと連携。簡単な設定で55種以上もの帳票や保存検索を作成、英語ベースの環境を現地語に簡単に変換できるとで、本社からのリモートアクセスによる業務効率化とリアルタイム化を実現した。

事例2. 株式会社アイトー

会社名:株式会社アイトー業種:生活用品関連
事業内容:和洋食器の企画開発・卸売小売・輸出輸入、家庭用品・雑貨の小売

課題:ネット通販への対応

ネット通販が成長するにしたがい、膨大な数の扱い商品を自社システムで管理し、市場ニーズを掴んでいくのが不可能という課題を抱えていた。自社でオフィス兼物流センターを持つ同社では、これを活かしていくことを念頭に、クラウドERP導入を検討することになった。

効果:柔軟なカスタマイズで順調な運用

同社がネット通販で扱う商品は割れ物のため、梱包過程が重要となり、通常のERPシステムでは対応が難しいと考えられていたが、カスタムレコードをはじめとする柔軟なオペレーションで解決。ITに慣れない従業員もタブレットで受発注管理が可能なこともあり、ネット通販は順調に推移している。


こちらの記事ではNetsuiteを詳しく解説しているので、気になる方はぜひご覧ください。

NetSuite(ネットスイート)の導入事例、基本機能・使い方 | クラウドERP解説 | ボクシルマガジン
「NetSuite(ネットスイート)」は、ERP、財務会計、CRMといった機能を持つクラウド型業務アプリケーション...

導入事例:クラウドERP freee

freeeは、経理業務・経営の分析・請求/発注書管理・内部統制などのバックオフィス業務を一元管理することによって、業務効率化と生産性向上を実現するクラウドERPです。

モバイルデバイスでのアクセスが可能なクラウドの柔軟性を活かし、従業員ごとの権限を細かく設定することによって、どこからでも申請や承認を可能とし、煩雑な経理業務の合理化と報告作業を簡略化、ウィークリーで提供される多彩なレポートにより経営状態の把握が可能になるほか、ダッシュボードでリアルタイムに確認することも可能です。

256bit SSL通信による万全のセキュリティと、充実したサポート体制も魅力です。

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事例1. GMOペパボ

会社名:GMOペパボ株式会社業種:IT
事業内容:「ロリポップ!」「ムームードメイン」「カラーミーショップ」「JUGEM」などのWebサービス運営

課題:各部署での定型業務増加

社内各部署での定型業務が増加していることに危機感を覚えた同社は、すべての定型業務をストップするスーパーリセットを実行。経理業務で発生する業務プロセスに、複数のツールを使用していたことによる非効率化がみられ、解決を必要とする課題となった。

効果:月間70時間の経理業務削減

一連の経理業務フローを改善するためにfreeeを導入したことによって、ダブルチェック・トリプルチェックを行っていた業務を一本化、試算によるその効果は、月間70時間の経理業務削減につながった。

事例2. グッドパッチ

会社名:株式会社グッドパッチ業種:デザイン
事業内容:さまざまなアプリサービスに携わる、UI/UXに注力したデザイン会社

課題:パッケージ型ソフトウェアの限界

同社では、もともと機能の充実という面で優位性を感じていたパッケージ型ソフトウェアを経理部門で採用していた。しかし、連携の煩雑さなどに限界があり、代替のソリューションを検討しなければならないという課題があった。

効果:経理の定型業務がスムースに

内部統制対応とセキュリティ強化されたエンタープライズプランがリリースされたことによってfreeeで経理業務を一本化。銀行明細を取り込んでボタンを押すだけという、楽しみながら経理業務に取り組むことが可能となり、定型業務がスムーズに進行するようになった。

導入事例:GLOVIA OM

GLOVIA OMは、Salesforceプラットフォーム上に販売・在庫・購買・生産・サプライチェーンなどの基幹業務システム機能を構築・提供し、Salesforceの顧客管理機能と連動させることを可能とするクラウドERPです。

このため、バックオフィス業務だけでなく、Salesforceでの顧客管理機能(CRM)を統合することが可能であり、営業からバックオフィスまでを含む、企業活動すべて網羅した統合管理を行うことができるほか、Saleforce Chatterを使ったコミュニケーションを行うことにより、生産性向上を実現します。

事例1. ネットブレインズ

会社名:株式会社ネットブレインズ業種:IT
事業内容:ネットワーク・セキュリティシステムなどの設計、構築、保守、運用サービス

課題:従業員の柔軟な働き方実現

案件管理にSalesforceを活用していた同社は、従業員の柔軟な働き方を実現するため、徹底したペーパーレス化とモバイルワーク化を慣行。その過程で従来使用していたパッケージERPのリースアップが重なり、Salesforceをより活用するためにも、そのプラットフォームを利用して連携することのできるERPを模索していた。

効果:いつでもどこでも仕事が可能に

Salesforceプラットフォーム上に構築されたGLOVIA OMにより、Salesforceにログインするだけですべての業務が行えるようになったほか、Chatterを使用したコミュニケーションやプロジェクトの収支管理の可視化も可能となり、業務の効率が大幅に改善されるという効果があった。

事例2. ヴォーパル・テクノロジーズ

会社名:ヴォーパル・テクノロジーズ株式会社業種:コンサルティング
事業内容:薬事関連業務およびコンサルティング、医療機器、医療品などの輸出入および製造販売

課題:スピーディーなERP導入

海外クライアントから医療機器や薬の日本国内コマーシャル活動の依頼を受けた同社は、子会社の設立と同時に、オペレーションを外部委託する受注センターと共用できる購買・販売・在庫管理を行うERP導入という課題を抱えていた。

効果:親会社/子会社で統一されたオペレーション実現

同社には薬事関連のエキスパートは在籍するが、販売管理の専門家は在籍していない。逆に子会社では薬事関連のエキスパートは在籍していない。通常よりも複雑な販売経路にも関わらず、顧客や倉庫、サプライヤーにそれを一切感じさせないオペレーションを実現し、統合管理環境を実現した。

今回紹介したクラウドERP以外のサービスも比較したいという方はこちらから比較できます。


こちらの記事では、クラウドERPの市場規模や今回紹介したサービスを含む注目のクラウドERPを紹介しています。気になる方はぜひご覧ください。

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クラウドERPの選び方ガイド

クラウドERPを選ぶときのポイントとしては、以下の3つが挙げられます。

  • 会社の規模に合わせた適用範囲
  • 管理画面のUIが使いやすそうか
  • 導入目的に合っているかどうか

クラウドERPの選び方ガイドでは、より詳しいクラウドERPの選び方や、関連する時事ニュース、メリット・デメリット、導入事例、サービスの詳細などの情報を掲載しています。ぜひご覧ください。

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クラウドERPの選び方ガイドを無料DL

クラウドERPでコア業務に集中

企業活動を行っていくうえで、定型業務となるルーティンワークは避けられないことではあります。

しかし、一元的なデータベース管理でルーティンワークを自動化するクラウドERPは、作業効率を高めて人的リソースをコア事業へ集中させることを可能にするだけでなく、経営判断を促す情報の提供や業務の進捗状況をリアルタイムで、いつでもどこでも確認することができます。

変化の激しい現代の経済市場において、これらのアドバンテージははかり知れず、オンプレミスと比較した際のメリットも明らかです。

今後さらに導入が進んでいくであろうクラウドERP、一刻も早い導入検討をおすすめします。


こちらの記事では、今回紹介したクラウドERPを含む3つのサービスを徹底比較しています。気になる方はぜひご覧ください。

クラウドERPのNetSuite・ZAC・SuperStreamを徹底比較 | 評判・機能・価格 | ボクシルマガジン
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