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[PR] 無料の電子カルテ「カルテZERO」の使い方 | 価格・機能・信頼性を現役医師がレビュー

最終更新日:(記事の情報は現在から2520日前のものです)
電子カルテは、診療行為(カルテ)と診療報酬(レセプト)をひも付けるシステムだ。この電子カルテ業界において、「完全無料」というこれまでの常識を変えるビジネスモデルを打ち出したのが、きりんカルテシステムだ。今回は、同社が提供する完全無料のクラウド型電子カルテ「カルテZERO」の機能や使い勝手を現役の医師にデモで体験してもらった。(インタビュー:ボクシルマガジン 編集部)

今さら聞けない電子カルテとは?

カルテとは、医師が患者を診療した際、その経過を紙に記入し、記録して保存するもの。

電子カルテとは、従来紙に記入されていたカルテを、電子的に編集・管理してデータベース化したカルテおよびそのシステムを指す。

電子カルテには、患者が医療機関での診療の際におこった出来事や、診療に必要な情報が記録される。

電子カルテのメリット・デメリット

紙のカルテが電子化される最大のメリットは、受付、診察、処方・処置、検査、文書、会計、レセプト(診療報酬請求書)という作業をシステム化して業務効率化できる点にある。

紙のカルテを物理的に管理する必要がなくなれば、紙のカルテで起こりがちな人為的ミスを減らし、診療精度を向上させることにもつながる。

紛失のリスクを減らせるだけでなく、カルテの長期間・大容量保存に必要な収納スペースも節約できる。

また、用意されたテンプレートにカルテデータを適用し、診断書や紹介状などの作成機能を持つ電子カルテであれば、情報の柔軟な再利用と管理効率もぐっと高まる。

さらに、受付・予約システムと連動させることにより、患者の待ち時間短縮や、院内感染リスクの低下にも貢献する。

その一方で、電子カルテの導入には課題もある。

まず、現在普及している電子カルテの多くは、院内でサーバーを構築したうえでシステムを構築するオンプレミス型で提供されており、サーバー構築・運用の手間とお金がかかるのだ。

また、医療機関の規模によってその額はまちまちだが、システム構築にあたって数百万以上の初期費用が発生する。

さらに、カスタマイズやバックアップシステムの追加が必要になる場合があり、長ければ導入までに半年の時間を要するほど導入に時間がかかるのが課題だ。

電子カルテを完全無料で提供する「カルテZERO」とは

こうした中で、電子カルテ業界において「無料で使える」ビジネスモデルを打ち出して注目されているのが、きりんカルテシステムのカルテZEROである。

きりんカルテ - きりんカルテシステム株式会社

カルテZEROは、予約から診療、会計までの情報を一元管理することを完全無料で実現する医療報酬の会計機能を含むレセコン一体型電子カルテシステムだ。

病院や診療所で普及している電子カルテとは異なり、院内にサーバーを用意する必要なく、インターネット経由で利用できるクラウド型で提供される。

なぜ完全無料?「カルテZERO」のビジネスモデル

カルテZEROが無料で提供できるのには理由がある。それは、カルテZEROに付随する2つのサービスを提供から収益を得られるためだ。

1つめは「カルテMR」だ。これは、カルテZEROでの処方時に薬剤情報を提供するというもの。情報提供料として製薬会社から収益を得ているため、電子カルテの費用がかからない。

2つ目は「カルテFRM」クリニック経営支援サービスだ。これは、クリニックから診療報酬の当月受け取りを可能にし、キャッシュフローを改善させるもの。

カルテZEROが無料提供できるのは、2つのサービスから収益を得られるため

クリニックの経営にあたっては、日々の運転資金に頭を悩ませる経営者も多い。

それは、診医療機関が診療報酬明細書(レセプト)を国保連合会・支払基金に提出・請求して、診療報酬を受け取るまでには、通常2か月ほど時間がかかるためだ。入金が2か月遅れることで、手元の運転資金が足りず経営に支障をきたす場合がある。

カルテFRMでは、カルテZEROから出力される診療データを活用することで、診療報酬の当月受け取りをきりんカルテシステムが立て替える。

代わりの手数料を得ることができるため、電子カルテを無料で提供できるというわけだ。ただし、カルテFRMはオプションのため、利用したいクリニックのみ申し込むことができる。

現役の整形外科医がレビュー、無料の「電子カルテ」の実力は?

前述のとおり、電子カルテシステムは多くの場合、初期費用や運用コストがかかる。そのため、カルテZEROのような無料の電子カルテが、実際にクリニックで使えるのか?という点は気になるところだ。

そこで今回は、現役の勤務医として医療の現場に従事する医師のA氏に、カルテZEROのデモ体験をしてもらった。まずは、デモを終えたA氏に話を聞いてみよう。


東京都内の病院に勤務する現役医師のA氏。今回、匿名でのレビューにご協力いただいた(※写真はイメージ)

ーーまずは、A先生の経歴についてお聞かせください。

A氏:整形外科医として、普段は週2~3日病院で勤務しています。病院の規模は300床程度です。外来で患者さんを1日に30~40人ぐらい診ているというのが病院での働き方です。

——ありがとうございます。先ほどカルテZEROのデモ画面を見ていただきました。カルテZEROについては、以前からご存じでしたか?

A氏:はい。はじめてカルテZEROについて説明を受けたときに思ったのは、電子カルテシステムを無料にするのはスゴいなということ。モノとして販売して売るだけではないビジネスモデルが実現できるということに驚いています。でも、まだ始まったばかりの会社のようですし、どこまでちゃんと使えるのかは正直怪しいと思っていました。

ーー先生がお勤めのクリニックでは、電子カルテを導入されていますか?

A氏:はい。クリニックの方で電子カルテを導入していますが、その使い勝手にはやや不満がありますね。

まず、画面そのものが使いづらいのです。診察のあとに処方する薬を選ぶ際や、薬の種類を選択したり数を入力したりする際に、ボタンが押しにくい位置にあったりクリックの数が多かったりと、一つひとつの作業に手間がかかっていました。

ーー今回、実際にカルテZEROのデモを見た印象はいかがでしょうか?

A氏:カルテZEROは、いまの電子カルテから、「ワンクリック」の手間を減らせるところが多い点が魅力ですね。週に1、2度のペースで診療所をお手伝いする医師の方でも、直感的に使えると思いました。

価格・機能・使い勝手・セキュリティ・サポートをレビュー!

価格面:無料で使えるのは他社と比較しても圧倒的

診療所で使われる電子カルテは、初期導入費用で2〜400万、その後メーカーの保守で60万ほどかかる。カルテZEROはこれが無料で使えるので、価格面は他社と比較しても圧倒的だ。

「このビジネスモデルを聞いたときに、そのアイディアに驚きました。0円で導入できるとはいえ、使いやすいカルテになっているところが非常に良いと思いました」(A氏)

機能面:診療に必要なものはすべて揃っている

電子カルテと、会計とかをする時に必要なレセコン(レセプト・コンピュータ:診療報酬明細書を作成するコンピュータ)は日医標準レセプトソフト標準のオープンソース「ORCA」が採用されている。

一般的な整形外科の診療フローを説明すると、まず患者が入ってきたら問診を聞いて、診察を(注2)SOAPにしたがって入力していき、必要だったらレントゲン検査を行う。検査結果が返ってきたら、レントゲンを見て、診断して、必要だったら治療を行い、最後に薬を処方する、というのが一連の流れだ。

(注2)SOAP:Subject(主観的データ)・Object(客観的データ)・Assessment(SとOの評価)・Plan(SOAをもとにした治療方針)

「デモをひとおおり見ましたが、こうした診療で使う機能は全部揃っており、診療所で使う際に不十分ということはないように思います。細かい機能ですが、整形外科では『シェーマ』と呼ばれるカルテを書くときに利用する身体部位の図をよく利用します。カルテZEROでは、クリニックの方が使いたいシェーマも一通り使えるので、便利ですね」(A氏)

カルテZEROで提供される機能

操作性:クリック数を減らせる画面UIが魅力

カルテZEROはインターネットに接続できればいつでもどこからでも使える。推奨ブラウザのGoogle Chromeであれば、WindowsでもMacでも利用可能だ。

カルテZEROの使い勝手について、A氏は「クラウド型ならではのUIだと思うのですが、ブラウザで動く前提で設計されているため、クリックできる箇所が明確でわかりやすい」と語る。

またA氏は「複数患者の電子カルテが同時に開けるのも魅力」と語る。

「受付、問診、診察はそれぞれ別PCで行われますが、それぞれのPCで同時にひとつの情報を編集できる点が使いやすいですね。他の電子カルテだと、1つ開いては閉じて、また別の患者さんを開いて…というように手間がかかることもあるので」(A氏)

カルテZEROの画面イメージ

セキュリティ:インフラ基盤にMicrosoft Azureを採用、高セキュリティを実現

クラウド型で提供されるカルテZEROは、サービス提供のインフラ基盤としてマイクロソフトのMicrosoft Azureを採用。

マイクロソフトのセキュリティポリシーに準拠したセキュリティでデータが保護される。医療機関が電子カルテや医用画像などのデータをパブリッククラウド事業者が運営する際に守るべき「3省4ガイドライン」にも準拠している。

「クリニック内にサーバがあるため、地震や何かあったときに、データが消えてしまうのではないかという不安がありますが、カルテZEROは、システムやデータがクラウド上で運用されるため、データ漏えいのリスクが低いので安心ですね」(A氏)

カルテZEROのセキュリティ・バックアップ

サポート:電話やリモート対応、現地のパートナーが駆けつける体制も整備

サポートは、きりんカルテシステムの担当者が電話対応やリモートでの操作代行を無償で行ってくれる。有償では、現地でのサポートもパートナー企業が対応してくれるなど万全な体制だ。

「小規模の診療所に入っている電子カルテは、システムに不具合があってもベンダー対応やシステムアップデートが遅かったり、代理店の対応が遅いという場合もあります。専門のサポートチームが平日の朝夕と全て電話をかけたらいつでもつながる体制になっているのは安心ですね」(A氏)

機能やセキュリティ、サポートも万全!無料電子カルテは「医療現場で使える」

デモを終えたA氏は、「ぜひ、現在クリニックで使っている電子カルテから切り替えたい」と語ってくれた。

その一方で、導入にあたってはクリニック経営者の心理的なハードルがある点も指摘する。

「すでに電子カルテを導入済みのクリニックでは、いま使っているオンプレミスの電子カルテのサポート・保守コストを先に払っている場合があります。そのため、途中で契約を切るとみたいな心理が働くことはあるかもしれません」(A氏)

クラウド型電子カルテは、初期のサーバー構築がないぶん、導入スピード面もオンプレミス型の電子カルテと比較して早い。

きりんシステムの導入担当者によれば、導入から利用開始までの期間は、最短で3週間程度、余裕を持って導入をすすめる場合、平均して1か月から2か月ほどでスタートできるという。

「従来のオンプレ型の電子カルテと比べてもずいぶん導入期間が短いんですね。オンプレミス型の電子カルテでは、機能や画面仕様といった要件定義をして、その運用に合わせて作り込む必要がある。クラウド型のカルテZEROでは、さまざまな機能が一覧表示されていて、かつ自由に使える状況になっているというところが嬉しいですね」(A氏)

既存のシステムを使うのとクラウド型のカルテZEROに切り替えるのはどちらがいいか?実際の使い勝手や価格、サポート面などを総合的に判断すべきだが、早期にクラウド型に切り替えてしまうことで、長期的にはさまざまなメリットがありそうだ。

きりんカルテ - きりんカルテシステム株式会社

  • クラウドベースの電子カルテシステム
  • 会計機能含むレセコン一体型で情報を一元管理
  • 豊富な機能と無料の料金体系

カルテZEROは、きりんカルテシステム株式会社が提供する、クラウドベースの電子カルテシステムサービスです。医療報酬の会計機能を含むレセコン一体型電子カルテシステムのため、予約から診療、会計までの情報を一元管理することにより、医療効率を大幅に向上させます。

また、病名チェックや在宅医療などの豊富な機能を持ちながら、カルテZEROと連動したサービスで収益を得ることにより、無料の料金体系を実現しています。

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