ウェルネス経営とは?導入事例から見る重要性や新たな取り組みを解説
近年注目を浴びているウェルネス経営
近年、企業の過重労働が問題視され始めた結果、社員の健康を促進し、効率的な働き方が求められるようになりました。
そこで注目されているのがウェルネス経営です。このウェルネス経営が注目されるようになった背景には、長時間労働が問題になったことで、テクノロジーを活用して効率的に働くことが求められるようになったことがあります。
本記事では、ウェルネス経営について説明し、ウェルネス経営への取り組みについてと、実際にどのような企業が導入しているかを紹介します。
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そもそもウェルネス経営って何?
そもそもウェルネス経営とはどのような経営状態のことを指しているのでしょうか。
ウェルネス経営とは、企業が従業員の健康に関する目標設定を数値化し、日々どのようなことを行うことで、目標を達成できるのかを追求する経営方針のことです。
たとえばこれは、企業側が従業員のメンタルヘルス管理をしたり、肥満気味の従業員に対してダイエットプログラムを提供することなどがあります。
従業員のメンタルヘルスを管理するサービスを以下の記事で紹介しています。メンタルヘルスの市場動向も把握できるのでぜひご覧ください。
ウェルネス経営の重要性
厚生労働省が平成25年に発表した労働安全衛生調査によると、メンタルヘルスの不調が原因で退職した方が前年度より増加しています。
これはつまり、働くことで健康を保てなくなり、企業を支える大切な人材を失ってしまったことになります。
そのため、企業側は人材に対して健康投資を行うことによって、長く働き続けてもらうことが重要だと考えるようになりました。
ウェルネス経営のメリット
ウェルネス経営をすることによって得られる効果はどのようなものがあるでしょうか?以下で特に重要な3つのメリットを紹介します。
退職者の減少
ウェルネス経営を行うことによって、健康問題による従業員の退職や休職を防ぐことになるので、突然の退職者を出してしまうリスクを軽減できます。
医療費の軽減
また、従業員が健康であるということは病院にかかる頻度も自然に減っていくため、会社として負担する医療費の削減にもつながります。
生産性の向上
また、従業員が健康であることによって身体と頭の働きが活発になり、業務を効率的に遂行できるため、企業全体として生産性の向上にもつながります。
ウェルネス経営を実現するための取り組み
ウェルネス経営を実現するために行われる具体的な取り組みについて紹介します。
CWOという新たな役職
ウェルネス経営には、CWOと呼ばれる、Chief Wellnes Officer(チーフ・ウェルネス・オフィサー)といった、従業員の健康管理を責任を持って行う人材が必要になります。
これは日々起こってしまう過労による自殺問題を見直すために設置されたポジションで、社員のメンタルヘルスや身体的な健康管理を率先して行います。
具体的には日々の健康管理や、社員食堂のヘルシーランチを提供するなど、企業の課題に合わせて取り組み方はさまざまです。
FiNCがウェルネス経営に必須
FiNCは健康経営・データヘルス計画を専門家による視点から解決するウェルネスソリューションであるため、ウェルネス経営を実現するために利用することをおすすめします。
FiNCを活用することによって、「労働時間削減で生産力が下がった」や「メンタル不調者が増えてきている」などの企業として死活問題になりかねない課題を解決できます。
ウェルネス経営協議会に加入
2015年12月から医療費負担の削減および健康保険組合の財務内容改善や、人財に対して積極的に健康投資を行うことによる生産性の向上を目的としたウェルネス経営協議会が発足されました。
現在このウェルネス経営協議会にはANAやファミリーマートなどの発起人企業を含む全40社が所属しており、大手企業だけではなく、自治体などの幅広い業界が加入しています。
ウェルネス経営の導入事例
ここからは実際にウェルネス経営の導入事例を3つ紹介します。
吉野家ホールディングス :CWOの設置とFiNCの導入
2015年からCWOを企業内に設置し、「従業員が健康であることが企業経営には重要である」という考えからウェルネス経営を宣言。
店長を中心として従業員の生活習慣指導を行い、健康的でバランスの摂れた食事の指導を開始しました。さらに2017年から、FiNCのウェルネス経営サポートを受けることでより徹底した改善が行われるようになり、アプリを使ったサポートも実現しました。
継続的に生活習慣を改善する施策
パーソナルトレーナーAI・テクノロジーを内蔵したアプリを利用することによって、従来のアプリでは難しかったユーザーごとの悩みを解決できるようになりました。継続的に使われるようにゲーム性を盛り込むことによって、楽しみながら続けられるような工夫が凝らしてあります。
日本交通:CWOの設置
従来より健康経営に関する徹底したチェックを行っていましたが、抜かりのないウェルネス経営の実現のためにタクシーとハイヤーの二つの部門にCWOを設置しました。ドライバーと社員の健康を守るために、組織と個人の健康状態を把握することからスタートしました。
リンクアンドモチベーション:CWOの設置
「モチベーション = 体と心の健康」として、従業員がモチベーションを高くあり続けられるために、ウェルネス経営を導入しました。特にCWOを中心に世の中のロールモデル企業となるべく実践していることもあり、健康経営銘柄にも選定されています。
健康経営銘柄に関して詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。
ウェルネス経営で社員の健康と効率を向上させよう
ウェルネス経営こそが今後人材不足が顕著になっていく日本の労働市場を救うと言われています。
社員一人ひとりの健康を企業が管理することで、より長く、より生産性高く働ける環境が生まれるため、現状まだウェルネス経営を導入していない企業は早急に対応するべきです。
ウェルネス経営の導入がまだの企業は、社員の健康と効率を向上させるためにも、FiNCなどのサービスを活用しながら導入を進めていきましょう。
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