ネットリサーチ12選のサービス比較!市場調査目的にあった会社選択をするには?
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- 市場規模が拡大するネットリサーチとは
- ネットリサーチの特徴
- ネットリサーチの料金体系
- ネットリサーチ会社の選び方
- ネットリサーチの導入目的を確認する
- ネットリサーチの機能を確認する
- ネットリサーチを導入する際の注意点を確認する
- ネットリサーチの料金・価格相場を確認する
- アンケート調査・実施がスムーズに行えるネットリサーチ
- Knowns Biz
- WEBCAS formulator
- Fastask
- Freeasy
- Questant
- SPIRAL®
- Anky
- トレンドや業界動向、顧客満足度などの調査ができるネットリサーチ
- Sprint
- KAIZODE
- 100人アンケート
- プラスワンリサーチ
- 競合調査が行えるネットリサーチ
- 買いログ秒速QA
- 目的に合ったネットリサーチ会社を選択しよう
- BOXILとは
市場規模が拡大するネットリサーチとは
ネットリサーチとは、インターネットを利用した市場調査のことです。「パネル」「モニター」と呼ばれる登録者を対象に、目的に応じた質問・アンケートを作成し、メールやWebサイトなどで配信・回収する手法が一般的です。
ある調査によると、2010年度には約400億円だったネットリサーチの市場規模は年々拡大しており、2015年度には600億円を突破しました。調査方法のシェア拡大とともに、業界全体の成長をけん引する存在となっています。
ネットリサーチの特徴
ネットリサーチの大きな特徴は、不特定多数が対象になるインターネットを活用することで、質問・アンケートの配信から回答が得られるまでの期間を大幅に短縮できることです。
もちろん、大量の回答を得やすいことも挙げられるでしょう。
パネルやモニターを性別・年齢などの属性で分類しやすいため、調査の目的に最適なターゲットが絞りやすいのも特徴です。調査員といった人件費やアンケートの郵送費などもかからないため、調査費用のコスト削減も期待できます。
ネットリサーチの料金体系
ネットリサーチの料金体系は、「調査したい設問数 × モニター数での基本料金」とするのが一般的です。たとえば、100人のモニターに10問までの設問を配信するなら9万円、といった形です。
基本料金には、調査票の作成や大まかな属性選択が含まれる場合が多くあります。
調査に動画を含める、事前スクリーニングの依頼、調査結果の分析を依頼するといった、より細かいことはオプションとなるケースが多く追加料金が必要になることもあります。
ネットリサーチ会社の選び方
ネットリサーチを選ぶ際は、次の流れで確認しましょう。
- ネットリサーチの導入目的を確認する
- ネットリサーチの機能を確認する
- ネットリサーチを導入する際の注意点を確認する
- ネットリサーチの料金・価格相場を確認する
ネットリサーチの導入目的を確認する
ネットリサーチの導入を検討する際は、まず導入目的を明確にしましょう。主な導入目的は次のとおりです。
導入目的 | 詳細 |
---|---|
マーケティングキャンペーンの効果測定をしたい | アンケート作成・調査がスムーズに行えるネットリサーチがおすすめ |
新商品開発に利用したい | トレンドや業界動向、顧客満足度などの調査ができるネットリサーチがおすすめ |
競合商材や企業について知りたい | 競合他社のビジネス戦略や製品の調査が行えるネットリサーチがおすすめ |
ネットリサーチの機能を確認する
ネットリサーチでできること、利用できる機能は次のとおりです。上記の導入目的・課題をどのように解決できるか記載しているため、必要な機能を洗い出しましょう。
【基本的な機能】
機能 | 詳細 |
---|---|
市場調査 | ある市場や業界における競合他社の分析や潜在的な市場機会の特定と市場の成長率の評価、消費者の需要や嗜好に関するデータの収集 |
競合分析 | 競合他社のビジネス戦略や製品・サービスの詳細な分析や価格戦略や販売戦略の評価 |
消費者調査 | ターゲット市場の消費者に関する洞察の提供や製品やサービスの評判調査 |
トレンド分析 | 最新の業界トレンドや市場動向に関する情報提供。また新興技術や消費者行動の変化に関するレポート |
ウェブデータ分析 | ウェブ上の情報やデータから有用な洞察の抽出やソーシャルメディア上のトピックやブランドのモニタリング |
アンケート調査 | オンラインアンケートを通じて消費者の意見や嗜好の収集やマーケティングキャンペーンの効果を測定 |
国際市場調査 | グローバル市場への進出戦略の支援やインターナショナルビジネスの文化や規制に関する情報の提供 |
ネットリサーチを導入する際の注意点を確認する
ネットリサーチを導入する際、失敗しないために次の項目も確認しておきましょう。
データ品質を見極める
モニターの質の向上に力を入れているネットリサーチ会社を選択すべきでしょう。モニターの重複登録をチェックしているか、悪質な回答をするモニター対策を講じているかといった点を、モニターのリクルーティング(収集)方法とともに見極める必要があります。
整合性のないデータを排除するといったデータクリーニングは行われるのか、モニターが回答しやすいアンケート作成のためのアドバイスが得られるかも選択のポイントだといえます。導入実績を公開している会社が多いため、実績を確認して品質を判断するとよいでしょう。
従来型かセルフ型か
ネットリサーチには、アンケート作成から集計・分析までをワンストップで行う「従来型」のほかに、調査票の作成や分析を自社で行う「セルフ型」があり、提供するサービス形態が異なります。調査にかかる工程をワンストップで行う従来型は、リサーチ会社のサポートに工程を任せられ、自社で行う作業がほとんどないため、自社の手間がかかりません。
一方で、セルフ型は調査のみをリサーチ会社に依頼するため、コストを抑えられるメリットがあります。また、セルフ型にはリサーチ会社との打ち合わせも必要ないため、スピーディに調査が可能です。どちらの形態が自社に適しているのか、コストなどを踏まえて検討しましょう。
モニター数とモニター層
ネットリサーチ会社を選ぶ際には、モニター数やモニター層も確認しましょう。リサーチ会社により、登録しているモニター数は異なります。大手の企業で多ければ1,000万人以上の規模のモニターを抱えている会社もありますが、中堅クラスのリサーチ会社だと100万人程度の規模になります。モニターを構成している方の属性も重要です。
自社が希望するターゲット層の調査が可能か、年齢層・職業・居住地・性別・未既婚・世帯構成など、どのような属性の人がいるのかも確認しましょう。また、会社によって医療や金融などの特定分野に強い、特定の地域に強いなど、得意分野も異なります。自社の調査目的を明確にしたうえで、実現するのに適した特徴を持っているネットリサーチ会社なのか、充分に確認する必要があるでしょう
ネットリサーチの料金・価格相場を確認する
ネットリサーチの一般的な参考価格として、小規模なネットリサーチプロジェクトの場合、数万円から数十万円程度がかかることがあります。しかし、大規模で複雑なプロジェクトでは、数百万以上のコストがかかることもあります。
ネットリサーチを検討する際には、プロジェクトの要件や目的に基づいて複数のサービス会社から見積もりを取り、比較検討することが重要です。
アンケート調査・実施がスムーズに行えるネットリサーチ
自社で調査したいアンケート内容をすぐに作成でき、アンケート実施まで簡単に行えるタイプです。
専門知識は不要で、回答形式や分岐設定なども行え、さまざまなアンケート実施ができます。テンプレートがあったり、自動集計機能があったりと、導入後すぐに調査開始できる点も魅力です。
アンケート調査を自社で作成し、必要に応じたタイミングで手軽に実施したい場合におすすめです。
- アンケートアプリによって収集された億単位の消費者データを提供
- 検索とクリックの2ステップで顧客分析
- 顧客構造やマーケット動向、顧客属性などを分析し放題
Knowns Bizは、アンケートアプリによって収集された億単位のデータを備えた消費者調査サービスです。消費者の行動意識データや属性データを組み合わせた分析を、アンケートデータの回答集計の手間なく行えます。
オリジナルのアンケート調査による深堀りも可能で、300件程度の調査を1日かからずに回収可能です。一般的な調査1回分より少ない月額料金10万円から利用できる、調べ放題、使い放題のサービスです。
WEBCAS formulator - 株式会社WOW WORLD
- 最短1か月のスポット利用も可能
- デザイン調整の自由度が高い
- さまざまな設定でクローズドアンケートを実施
WEBCAS formulatorは、アンケート回答者数、フォームへの登録者数が無制限定額料金で利用できるWebアンケートツールです。
回答フォームには豊富なテンプレートが用意され、要望に応じたデザイン調整も可能。ターゲットに合わせて、読みやすく答えやすいデザインに調整できます。IDやPASSの入力で回答できる「ログイン認証アンケート」や、メールマガジンと連動したクローズドアンケートが作成できます。
- 従来比コスト1/3のセルフネットリサーチ
- 300万※を誇るアクティブモニター
- 調査票はブログ感覚で作成可能
Fastaskは、初期費用・月額料金を必要とせず、従来比1/3のコストと納期を実現するセルフネットリサーチです。300万を誇る登録アクティブユーザーから、調査対象者がどのくらいいるのか確認可能、事前のスクリーニング調査にも対応します。
日本語のプロフェッショナル集団が徹底チェックするため、ブログ感覚で調査票を作成可能です。もちろん、すべてお任せできるプランも用意、無料トライアルも実施中です。
※出典:ジャストシステム「Fastask(ファストアスク)|【法人様向けアンケート調査】低コスト・最短24時間のスピード納品でアンケートの実施がもっと簡単に」(2024年7月26日閲覧)
- アンケート回収を24時間365日、最速10分で
- 調査内容にあわせた全10種類の設問形式
- 充実の機能で業界最安値圏の500円~
Freeasyは、全国1,300万人超※の調査モニターに対してネットリサーチができるWebアンケートツールです。
24時間365日、いつでも全国のモニターに対して調査ができるので、すぐにデータが欲しいときに便利です。また、マトリクスやランキング調査を含む10種類の設問形式が用意されているので、あらゆる調査を適切な内容で行えます。
高機能なのに業界最安値圏の500円から利用可能で、アンケートを回収できた件数分だけ課金されるので、リスクを最小限にしつつ気軽にネットリサーチが可能です。
※出典:アイブリッジ「24時間セルフ型アンケートツール | Freeasy」(2024年7月26日閲覧)
- 会話をするように簡単アンケート作成
- QRコードをSNSやWebに貼ってお知らせ
- 提携サイトで回答者の募集も可能
Questant(クエスタント)は、70以上のテンプレート、100以上の質問データベースを自由に使えるセルフネットリサーチツールです。
簡単に作成したアンケートはQRコードが自動生成されるため、SNSやWebに貼り付けてすぐにアンケートの回答を募集できます。
セミナーやイベント、店舗の顧客満足度から社員アンケートまで幅広く活用できるほか、通常プラン以上であればYahoo!ニュースなどの提携サイトで回答者を集めるのも可能。無料プランも用意されています。
SPIRAL® - 株式会社パイプドビッツ
- 2ステップで簡単にアンケート作成が可能
- さまざまな設問形式に対応
- 集計結果をPDFでダウンロード
SPIRAL(スパイラル)は、2ステップでアンケートフォームを簡単に作成し、WebやメールLINEで配信可能なアンケートシステムです。
ラジオボタンやテキストボックはもちろん、HTML編集による設問分岐にも対応する機能を持ち、配信したアンケートは回答状況やその内容までリアルタイムに確認可能。集計結果はPDFでダウンロードできるほか、表計算ソフトへのインポートも可能です。
- BtoBに特化したiPadアンケート
- アンケートと紐づけて名刺をデータ化
- オフラインにも対応
Ankyは、展示会、ショールーム、セミナー、イベントなどでのBtoBに特化したiPadアンケートシステムです。
Ankyにログインしてアンケートを作成したら、送られてきたレンタルiPadにインストールされたAnkyアプリを起動し、顧客からアンケートに答えてもらうだけ。回答はネット経由でデータベースに蓄積され、リアルタイムで内容も確認可能です。ネット環境のないイベント会場でもオフラインでiPad内に情報を蓄積できます。アンケートと紐づけた名刺管理も可能です。
トレンドや業界動向、顧客満足度などの調査ができるネットリサーチ
定性調査やユーザーのリアルな声を調査できるタイプです。ユーザーインサイトや顧客満足度の調査も行えます。具体的なトレンドやニーズがわかることで、サービスの方向性やマーケティング施策に役立てられます。
トレンド商材を扱っている場合や、業界動向に合わせて施策を打ちたい場合におすすめです。
- モニターへ直接インタビュー
- 5分間でモニターを探せる
- 月額使い放題で何度でもインタビュー可能
Sprintは、わずか1問の定性的な質問から最適な属性のモニターを5分間で探し出し、30分間のリアルタイムチャットで直接インタビュー調査ができるサービスです。進行やタイムキーパーはSprintBOTが担当するのでインタビューに集中でき、従来のアンケートでは知り得なかった思わぬインサイトを発見できます。
月額使い放題のプランのため、何度でもインタビューを実施可能。短期集中の場合に便利なポイント制のバウチャープランも用意されています。
KAIZODE
- Twitterの投稿から必要な情報だけを収集
- 情報の可視化でより深い分析ができる
- 画像解析と文章解析でキーワードを含まない投稿も検出
KAIZODEはTwitterからユーザーの投稿を収集するマーケティングリサーチサービスです。
AIが不要な情報を除去しながら、24時間リアルタイムで関係のある投稿だけを抽出します。購買ステータス機能で、投稿を用途ごとに分類でき推移を追跡可能です。オプションで伏せ字、画像のみの投稿も検知できるので、リサーチの幅を広げられます。
100人アンケート - ホワットエバーパートナーズ株式会社
- 業界最安値のネットリサーチ
- 専任スタッフがアンケート作成をサポート
- 30ページ分の集計レポートをダウンロード
100人アンケートは、100人のモニターに対する3つの選択設問、1つの記述式設問のアンケートが6,800円から可能な業界最安値セルフネットリサーチです。
豊富に用意されたアンケートテンプレートの利用はもちろん、専任スタッフが手厚いサポートでアンケート作成をサポート。30ページにもおよぶ集計レポートも、最短24時間でダウンロード可能です。簡易版の100人アンケートを無料で利用できるキャンペーンも実施中。
プラスワンリサーチ - プラスワンリサーチ株式会社
- 専門スタッフによるアンケート作成
- アンケートサイトの内容はいつでも閲覧可
- パネル手配・集計・分析・報告書までワンストップ対応
プラスワンリサーチは、専門スタッフが要望や目的を確認しながらアンケートを作成し、アンケートサイトでの公開までを行うネットリサーチサービスです。
使いやすいURLの設定が可能なアンケートサイトは、動画や画像を使った自由な質問を作成でき、集計結果もリアルタイムで閲覧できます。最適なターゲットに向けたアンケート実施のために、パネル手配から集計・分析・報告書の作成までをワンストップサポート可能です。
競合調査が行えるネットリサーチ
競合調査が的確に行えるタイプです。消費者目線によるリアルな声が今後の改善の参考になります。
調査したい商材がある程度決まっている場合におすすめです。
買いログ秒速QA - 株式会社リサーチ・アンド・イノベーション
- 購入者へのリアルタイムアンケート
- JANコードがあればすべての商品に対応
- 完全な購買データで信憑性を担保
買いログ秒速QAは、スマートフォンアプリ「CODE」を活用し、レシートと商品バーコードを登録した購入者へ、最速1分でアンケートが可能なマーケティングツールです。
JANコードがあればすべての商品に対応し、新発売の商品はもちろん、競合他社の商品などのアンケートも可能。確実に購買したという高い信憑性を担保したデータが入手できます。アンケート内容や対象ユーザーの属性も設定可能です。
目的に合ったネットリサーチ会社を選択しよう
顧客の動向を見極める市場調査は、マーケティングの根幹を成す重要なデータでありながら、コスト面から気軽に実施できるものではなかったともいえるでしょう。
ネットリサーチは、そうしたコスト面の課題を解決し、容易に大量のデータを収集できる手法です。
しかし、サービスや料金はまさにさまざまであり、それぞれのネットリサーチ会社による特徴も大きく異なるのが現状です。
そのため、ネットリサーチを依頼する際には、自社のニーズを明確にしたうえで、次のポイントに注目してサービスを選びましょう。
- データ品質を見極める
- 従来型かセルフ型か
- モニター数とモニター層
調査を行う目的を明確にし、ニーズを満たすサービスを提供する会社をしっかりと選択するのが重要です。
BOXILとは
BOXIL(ボクシル)は企業のDXを支援する法人向けプラットフォームです。SaaS比較サイト「BOXIL SaaS」、ビジネスメディア「BOXIL Magazine」、YouTubeチャンネル「BOXIL CHANNEL」を通じて、ビジネスに役立つ情報を発信しています。
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