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中小企業向け「360度評価システム」おすすめ8選!選定のポイントと導入のメリット

最終更新日:(記事の情報は現在から83日前のものです)
中小企業におすすめの360度評価システムをボクシル編集部が解説。中小企業が抱える課題や、360度評価システムを選定する際のポイント、導入するメリットを紹介します。ぜひツール選びの参考にしてください。

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中小企業が抱える人事評価の課題

360度評価システムを導入していない中小企業が人事評価で抱えている課題についてまとめました。次のような課題を抱えている場合、360度評価システムで解決できる可能性があります。

  • 主観的な人事評価が行われている
  • マネージャー層の教育ができていない

主観的な人事評価が行われている

人事評価制度や評価ルールが整備されていない中小企業では、マネージャー層の主観によって人事評価が行われるケースも少なくありません。

その場合、客観性や公平性が欠如し、評価結果に従業員が不満や不信感を抱く可能性があります。

マネージャー層の教育ができていない

マネージャー層の教育やトレーニングが十分に行われていないことで、適切な人事評価ができないケースもあります。マネージャーが適切な評価を行うためには、適切な指導やサポートを受け、評価方法やフィードバックの方法について理解することが必要です。

しかし、中小企業ではリソース不足や体制の不備により十分なサポートを提供することが難しく、これが評価の質や公平性などの問題につながる可能性があります。

中小企業が360度評価システムを導入するメリット

中小企業が360度評価システムを導入して得られるメリットは次のとおりです。

  • 評価の客観性と公平性を高める
  • 社内の絆が深まり従業員エンゲージメントが向上する
  • マネジメント層の成長につながる

評価の客観性と公平性を高める

360度評価システムを用いることで、従業員の多面的な評価が可能です。従業員自身の自己評価に加えて、上司や同僚、部下など複数の関係者からのフィードバックを取り入れることで、客観性と公平性を向上させられます。

評価を受ける従業員からの納得感も高まりやすく、主観的な評価からの脱却につながります。

社内の絆が深まり従業員エンゲージメントが向上する

360度評価によって客観的で納得感のある評価を受ければ、従業員エンゲージメントの向上につながります。従業員は評価されるだけでなく「評価する側」としても参加可能です。互いを評価し合うことで信頼関係が深まれば、組織としての結束力も高まります。

とくに成長を目指す中小企業では、事業拡大のために互いに協力し合い、チーム全体の成長が必要です。良好な人間関係を築き、従業員それぞれのエンゲージメントを高めるためにも、360度評価システムは重要といえます。

マネジメント層の成長につながる

360度評価では、従業員だけでなくマネジメント層も評価の対象です。マネージャーは自身のリーダーシップやコミュニケーションスキルなどを客観的に評価されることで、自己成長の機会を得られます。

他の関係者からのフィードバックを受けることで、マネージャーは自身の強みや改善すべき点を把握できます。

中小企業の360度評価システム導入事例3選

実際にナレッジマネジメントツールを導入した中小企業の事例を紹介します。

株式会社ユニークワン

データとAIを活用したWebや採用マーケティング、インフルエンサー事業などを展開する株式会社ユニークワンは、これまで1on1ミーティングも積極的に行っていましたが、Excelで情報を管理していたため、管理が煩雑になっていたといいます。

うまく情報蓄積ができていなかったことで、1on1が「最近どう?」といったコンディション確認の場となり、記録・評価につながっていなかったそうです。そういった課題を解決するために、「HRMOSタレントマネジメントシステム」を導入しました。

結果、これまでExcelで管理していた内容も反映させつつ、1on1の運用状況を一元管理できるようになったそうです。上司自身も部下の目標をしっかり把握できるように。1on1での議論の質が高まり、上司と部下それぞれの成長につながっているといいます。直感的に操作できるため社内にもスムーズに浸透したそうです。

※出典:HRMOS「1on1は『組織目標を達成するための場』。1on1レポートやアジェンダ作成機能の活用が、1on1の質の向上につながった - 株式会社ユニークワン」(2024年9月25日閲覧)

学校法人阪南大学

学校法人阪南大学は、これまで職員のデータをExcelで管理していましたが、集計に時間がかかる一方で情報量が少ないといった課題がありました。また、他大学と差別化を図るためにも、職員自身の知恵やスキルを発揮し、学生に寄り添ったサービスを提供する必要があると考えていたそうです。そうした課題や目的を達成するために、同大学では「タレントパレット」を導入しました。

具体的には、職員のモチベーション把握のためのパルスサーベイ(満足度調査)や、MBO(目標の達成度合いをもとに評価する仕組み)など、システムに搭載されている機能を活用。パルスサーベイでは「楽しさ」「やりがい」などを軸に職員を分析し、回答内容をもとに1on1ミーティングを実施しているといいます。職員自身のスキルやコンディションが可視化されたことはもちろん、エンゲージメント向上によるサービス品質向上にもつながっているそうです。

※出典:Talent Palette「変化が激しい時代、データを活用し『人』にフォーカスした経営で他大学との差別化を図る - 学校法人阪南大学」(2024年9月25日閲覧)

株式会社くしまアオイファーム

宮崎県串間(くしま)市を拠点にサツマイモの生産や加工や、販売、輸出などを行う株式会社くしまアオイフォームは、古きを温めて新しきを拓(ひら)く、とする「温故拓新(おんこたくしん)」の考え方を大切にしており、そのため野心的で愉快な従業員が多いそうです。

しかし、従業員のエンゲージメントは高いものの、従業員数が増えるにつれて「顔と名前が一致しない」といった問題が目立つようになり、組織としての結束力の低下を感じていたといいます。そういった問題を解決するために、タレントマネジメントシステム「カオナビ」を導入しました。

導入の結果、人材情報の一元管理によって従業員は互いの顔と名前をすぐに覚えられるようになったそうです。社内コミュニケーションが活性化し、チームの結束力も高まったといいます。あらゆる人材情報が集約されたことで、公平かつ公正な評価ができるようになったそうです。

※出典:カオナビ「「カオナビ」を使った「ほんの気持ち手当」の運用で現場の隠れたキーパーソンを発見! 契約農家とのコミュニケーションツールとしての活用も視野に入れる - 株式会社くしまアオイファーム」(2024年9月25日閲覧)

中小企業が360度評価システムを選定する際のポイント

中小企業が360度評価システムを選定する際は、いくつかのポイントが存在します。代表的なポイントについて解説します。

  • 評価項目や評価基準をカスタマイズできるか
  • フィードバックや目標設定の機能があるか
  • 従業員の負担を抑えられる設計か

評価項目や評価基準をカスタマイズできるか

360度評価システムを選ぶ際には、自社の特性や業務ニーズに合わせて評価項目や評価基準をカスタマイズできるかを確認しましょう。

従業員の役割や部門ごとに異なる評価基準を反映させることで、より適切な評価が可能となります。事業拡大によって従業員数や業務が増えることも考えられるため、変更や追加が容易なシステムであるかもチェックしましょう。

フィードバックや目標設定の機能があるか

360度評価システムを選ぶ際には、フィードバックや目標設定の機能があるかも重要なポイントです。

従業員と管理者が定期的にフィードバックを行い、目標設定や成長計画を策定することで、従業員のモチベーション向上や能力開発につながります。フィードバックの履歴や目標の進捗状況を管理できる機能があると、さらなる効果を期待できます。

従業員の負担を抑えられる設計か

360度評価システムを導入する際には、従業員の負担を抑えられる設計かを検討しましょう。

評価入力が煩雑であったり、評価にかかる時間や手間が多かったりする場合、従業員のコア業務以外の負担が増大する恐れがあります。システムが使いやすい、評価プロセスを効率的に行えるなど、従業員にとって利便性が高い設計であるかを確認しましょう。

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中小企業におすすめの360度評価システム8選

中小企業におすすめの360度評価システムを紹介します。

CBASE 360 - 株式会社シーベース

CBASE 360
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CBASE 360は、対話とフィードバックで人と組織をアップデートする360度評価システムです。CBASE 360は、次のような特徴があります。

  • 360度評価の運用設計サポートがあり、初めてでも安心
  • 評価のしやすさとわかりやすさにこだわったシステム設計
  • パソコンかスマートフォンで評価回答可能

HRMOSタレントマネジメント - 株式会社ビズリーチ

HRMOSタレントマネジメント
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HRMOSタレントマネジメントは、人事と経営をデータでつなぐ人材活用システムです。HRMOSタレントマネジメントは、次のような特徴があります。

  • 5段階回答や自由記述回答などさまざまな設定が可能
  • 評価シートの配布・回収・リマインドを簡易化・自動化
  • 豊富なタレントマネジメント機能を搭載

タレントパレット - 株式会社プラスアルファ・コンサルティング

タレントパレット
タレントパレット
BOXIL SaaS AWARD 	Winter 2024 Good Service
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タレントパレットは、人材データを一元管理・分析して組織の力を最大化させるタレントマネジメントシステムです。タレントパレットは、次のような特徴があります。

  • 360度評価をはじめ、MBO・OKR・コンピテンシー評価などに対応
  • 考課者候補を指定条件で自動抽出可能
  • 評価者のバイアス傾向を分析できる

カオナビ - 株式会社カオナビ

カオナビ
カオナビ
BOXIL SaaSセクション | BOXIL SaaS AWARD 2024
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カオナビは、社員の個性・才能を発掘し戦略人事を加速させるタレントマネジメントシステムです。カオナビは、次のような特徴があります。

  • 360度評価テンプレートをはじめさまざまな評価テンプレートを搭載
  • オリジナル評価シートが作成でき、現在の評価シートを再現可能
  • 甘辛調整や承認・考課フロー設定、リマインドメール一斉送信など豊富な機能を装備

HRBrain - 株式会社HRBrain

HRBrain
HRBrain
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HRBrainは、タレントマネジメントや人事評価、労務管理、従業員サーベイなどのクラウドサービスを提供しているシステムです。HRBrainは、次のような特徴があります。

  • 360度評価とスキルデータを人材データベースで管理
  • 研修の実施や設問設計をサポート
  • 評価対象者の結果を一覧で可視化するスコア集計機能搭載

SmartHRタレントマネジメント - 株式会社SmartHR

SmartHRタレントマネジメント
SmartHRタレントマネジメント
BOXIL SaaS AWARD 	Winter 2024 Good Service
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SmartHRタレントマネジメントは、人事業務の効率化やデータ活用による組織改善もできるタレントマネジメントシステムです。SmartHRタレントマネジメントは、次のような特徴があります。

  • 従業員サーベイ機能で360度評価が可能
  • 進捗管理や評価者設定など多彩な評価機能を搭載
  • 採用管理から人事業務、人材育成まで一元管理したい企業におすすめ

あしたのクラウドHR - 株式会社あしたのチーム

あしたのクラウドHR
あしたのクラウドHR
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あしたのクラウドHRは、テレワークでも人事の見える化・効率化・データ活用ができる人事評価システムです。あしたのクラウドHRは、次のような特徴があります。

  • 経年分析や甘辛分析、評価分析など人事評価における分析機能が豊富
  • AIによる目標添削や評価者モニタリングの機能を搭載
  • 人事評価の構築や運用の支援あり

360(さんろくまる) - 株式会社Fusic

360(さんろくまる)
360(さんろくまる)
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360(さんろくまる)は、測定項目を大学教授と共同開発した専門的な360度評価システムです。360は、次のような特徴があります。

  • パソコン・スマートフォン・タブレット端末で回答可能
  • 結果資料はワンクリックで生成され、フィードバック資料として活用できる
  • パッケージ研修やカスタマイズ研修、コンサルティングなどサポートサービスが充実

サービス選びは比較して検討しよう

360度評価システムを選ぶ際は、自社の状況に合った機能が備わっているか、他システムとの連携が可能か、運用コストはどの程度かなどを踏まえて検討することが重要です。

ボクシルでは各サービスの口コミが多く寄せられているので、選定の際はサービス資料とあわせてチェックするとよいでしょう。

360度評価システムは次の記事でも詳しく紹介しています。

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