訪問看護向けの電子カルテおすすめ5選 | 選び方やメリット、費用
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- 訪問看護向けの電子カルテとは
- 訪問看護向け電子カルテの選び方
- クラウド型とオンプレミス型
- レセコンの一体型と連携型
- 対応した業務範囲
- 伝送機能の有無
- テンプレートの充実度
- 動作環境
- サポート体制
- 勤怠管理やスケジュール管理機能の有無
- 訪問看護向けの電子カルテ5選
- カイポケ訪問看護
- iBow
- いきいき訪看
- homis Nursee
- Warokuホスピタルカルテ
- 訪問看護に電子カルテを導入するメリット
- 看護記録の効率化
- 情報共有の効率化
- 多様な働き方の推進
- 訪問看護の電子カルテ導入にかかる金額
- 訪問看護以外のサービスを提供している場合
- 訪問看護のみ提供している場合
- タブレットの購入費
- 訪問看護向けの電子カルテを導入しよう
訪問看護向けの電子カルテとは
訪問看護向けの電子カルテは、患者の医療情報や診療記録を電子化し、訪問看護の現場で利用するシステムです。伝統的な紙カルテに比べ、情報の管理が容易になり看護の効率化や精度向上に貢献します。また、患者の健康状態や医療履歴をリアルタイムで把握できるため、より適切なケアを提供可能です。
訪問看護向け電子カルテの選び方
訪問看護向け電子カルテの選び方、導入候補の比較ポイントを紹介します。
クラウド型とオンプレミス型
訪問看護向け電子カルテを選ぶ際には、導入形態をクラウド型にするかオンプレミス型にするかが重要です。クラウド型の場合、インターネット経由でアクセスできるため、柔軟性が高く、導入コストを抑えやすいことが特徴です。
一方、オンプレミス型は自社のサーバーを利用するため、サービス提供会社に依存せずセキュリティの体制を構築できます。反面、自社で管理しなければならず、負担は大きいでしょう。ITに詳しい人材がいないと運用・保守の負担が大きく、かえってリスクが高くなります。
レセコンの一体型と連携型
訪問看護向け電子カルテを選ぶ際には、レセコンを搭載しているシステムか、外部のレセコンと連携するシステムか確認しましょう。レセコンをまだ導入していないのであればレセコンをあわせて導入すると効率化でき、導入済みの場合は既存のレセコンと連携できるかチェックしておくと安心です。
対応した業務範囲
訪問看護に強い電子カルテを選びましょう。それには患者の詳細な情報やケアプランを管理できる機能が必要です。また、訪問看護以外のサービスを提供している場合は、他の業務との連携がスムーズに行えるかも確認しましょう。
伝送機能の有無
訪問看護向け電子カルテでは、国民健康保険団体連合会(国保連)へデータを伝送できる機能がほしいです。介護保険の請求をスムーズに進めるために、漏れないようチェックしておきましょう。
テンプレートの充実度
訪問看護向け電子カルテでは、さまざまな訪問目的やケアプランに対応したテンプレートが必要です。テンプレートの充実度が高ければ、看護記録の作成が効率化されます。また、カスタマイズ可能なテンプレートがあると、業務に合わせて設定できます。
動作環境
訪問看護ではさまざまな端末が利用されているため、電子カルテがそれらOSや端末に対応しているかを確認しましょう。また、モバイル端末での利用が可能かもあわせて調査しましょう。
サポート体制
訪問看護向け電子カルテを導入する際には、サポート体制も重要です。システムのトラブルや不具合が発生した際に、迅速かつ適切なサポートを受けられるかどうかを確認しましょう。定期的なシステムのメンテナンスやアップデートを含めて、サポート体制を確認すべきです。
勤怠管理やスケジュール管理機能の有無
訪問看護の電子カルテでは、付随する機能としてスケジュール管理や勤怠管理があると便利です。スケジュール管理ができると、外出先からのスケジュール確認によって働きやすさが向上します。特に複数の看護師が同じ患者を担当する場合は、スケジュール管理機能の充実度を確認しましょう。
訪問看護向けの電子カルテ5選
カイポケ訪問看護
カイポケ訪問看護は看護記録から医療・介護請求までをワンストップで効率化するシステムです。カイポケ訪問看護には次のような特徴があります。
- 訪問回数が増えても月額25,000円にて提供
- シフト作成やスケジュール管理にて急な予定変更にも対応
- 訪問看護専門のチームが運用をサポート
iBow
iBowは訪問看護に特化した電子カルテを軸に、訪問看護の業務をトータルサポートするサービスです。iBowには次のような特徴があります。
- メニューを管理者や看護師、事務員などに応じてカスタマイズ
- 公私のスケジュール管理に対応し働きやすさを向上
- 生成AIを活用した訪問看護計画の作成
いきいき訪看
いきいき訪看は現場の声を取り入れ、働く人の悩みを解決する訪問看護ソフトです。いきいき訪看には次のような特徴があります。
- 記録とレセプトを連動させたエラーチェックで返戻を予防
- 予定と実績の突合により訪問や記録の漏れを防ぐ
- 全スタッフの予定をカレンダー形式で表示
homis Nursee
homis Nurseeは現場で活躍する現役の訪問看護師が作った訪問看護記録システムです。homis Nurseeには次のような特徴があります。
- ほぼ選択するだけで記録をつけられるため簡単
- LINE感覚のチャット機能でコミュニケーションを円滑化
- 初期費用は0円、規模が大きくなっても定額の料金体系
Warokuホスピタルカルテ
Warokuホスピタルカルテは地域と連携して支援する「地域カルテ」の構想をふまえて制作された電子カルテです。Warokuホスピタルカルテには次のような特徴があります。
- Waroku訪問看護 ver.2との連携で訪問看護に対応
- 標準規格にて地域とつながれる
- 災害発生時を考慮してBCP対策を実施
訪問看護に電子カルテを導入するメリット
訪問看護に電子カルテを導入するメリットを紹介します。
看護記録の効率化
訪問看護に電子カルテを導入することで、看護の記録作成が効率化されます。従来の手書きから電子化することで、情報の入力と検索が簡単になりよりスムーズに情報を記録可能。また、データ分析も容易になり、プランの最適化やケアの品質向上につながります。
情報共有の効率化
電子カルテの導入により、チーム間での情報共有が効率化されます。患者の情報がデジタル化されることで、看護師同士や他の医療関係者とのコミュニケーションが円滑化し、連携が強化されます。これにより、患者の状態やケアプランの共有がリアルタイムでなされ、適切な医療サービスの提供が可能です。
多様な働き方の推進
電子カルテの導入は、働き方の多様化を推進します。デジタル化された情報はオンラインからアクセス可能であり、場所や時間に制約されずに情報を閲覧できます。これにより、直行直帰やフレキシブルな勤務スタイルが可能となり、看護師の働きやすさが向上するでしょう。
訪問看護の電子カルテ導入にかかる金額
訪問看護向けの電子カルテの費用は、月額2万~5万円ほどが目安といわれています。導入時の初期費用はシステムによりさまざまですが、医院の規模が大きい場合、100万円近くかかることもあります。
電子カルテの費用相場や料金を抑えるコツについては、下記にて解説しています。
訪問看護以外のサービスを提供している場合
訪問看護以外のサービスを提供している場合、電子カルテ導入には追加の費用がかかることもあります。たとえば、在宅医療や介護サービスを提供している場合、それらの業務との連携やデータの統合が必要となります。そのため、導入するシステムは複数のサービスに対応しているかどうかを事前に検討しておきましょう。
訪問看護のみ提供している場合
訪問看護のみを提供している場合、導入するシステムは訪問看護業務に特化していることが重要です。多機能なシステムよりも、訪問看護に特化した電子カルテの方が適切かもしれません。余計な機能がない分コストを抑えやすく、操作やメニューがシンプルになるためスタッフにとっても使いやすいでしょう。
タブレットの購入費
電子カルテを導入する際、システムを利用するためのパソコンやタブレットなどの端末も必要です。訪問看護向けの電子カルテは外出先で使うことが多いため、タブレットが特に重宝されます。
タブレットの購入費は、導入する端末の数や性能によって異なります。また、導入後のメンテナンスにもコストがかかるため、長期的な視野での計画が必要です。
訪問看護向けの電子カルテを導入しよう
訪問看護向け電子カルテを選ぶ際には、多様な働き方の実現に役立つ機能があるか、提供しているサービスに適合しているかなどに注目しましょう。訪問看護向け電子カルテは無料プランや無料トライアルを提供している傾向にあるため、導入前に試験運用しましょう。
訪問看護向け電子カルテのうち最適なサービスを選ぶには、ニーズや予算に合わせて、複数のシステムを比較検討することが大切です。