電子帳票システムのシェア・市場規模を解説!一番選ばれている人気サービスは?
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電子帳票システムの市場規模
BOXIL編集部が2024年2月に実施した調査をもとに、電子帳票システムの市場規模を算出※1しました。2023年のSaaS型電子帳票システムの市場規模は、およそ942.3億円だと算定できます。また、導入を検討しているユーザーの動向や導入予定時期をもとに算出すると、2024年の市場規模は1,216.4億円に到達する見込みで、2025年の市場規模は1,507.2億円規模に成長すると予測※できます。
※1 調査期間 2024年2月16日〜2月27日 スマートキャンプで実施した「SaaSの利用実態調査」をもとに、1社あたりの利用金額と法人数から算定
※2 同調査の導入時期と導入予定時期から算定
電子帳票システム市場の成長率は?
同調査では、まだ電子帳票システムを導入・利用していない財務・会計・経理業務担当者に対して、導入予定も調査しました。その結果、「半年以内には利用開始予定」が他のSaaSカテゴリよりも多く、導入を急ぐ企業が多い結果となりました。
導入予定時期 | 回答数 | 割合 |
---|---|---|
時期は未定だが利用検討中 | 31 | 7.3% |
半年以内には利用開始予定 | 14 | 3.3% |
1年以内には利用開始予定 | 9 | 2.1% |
2年以内には利用開始予定 | 1 | 0.2% |
現時点では未定・利用予定はない | 372 | 87.1% |
電子帳票システム市場の成長の要因としては、リモートワークが推奨されるようになりペーパーレス化が進んだため、紙の管理から脱却できる電子帳票システムへの注目が高まったことが挙げられます。さらに、改正電子帳簿保存法がペーパーレス化を促進し、2024年1月からの電子データ保存義務化の流れにより市場規模が拡大していると考えられます。
電子帳票システムのシェア率
BOXILが実施した電子帳票システムの利用ユーザー110人を対象にしたSaaSの利用実態調査※によると、電子帳票システムのシェア率は、楽楽明細がトップで11.8%でした。次点でfreee会計と弥生会計 オンラインが5.5%と続いています。勘定奉行クラウドやジョブカン電子帳簿保存を利用している企業も多いようです。
※調査期間 2024年2月16日〜2月27日 スマートキャンプで実施した「SaaSの利用実態調査」をもとに集計
シェア率とあわせて口コミ・ユーザー満足度もチェック
シェア率だけでなく、各電子帳票システムの口コミやユーザー満足度を確認しておくことで、自社にあったサービス選びができるようになります。電子帳票システムの口コミランキングもあわせて参考にしてください。
ここからは、シェア率の高い電子帳票システムはなぜ選ばれているのか、電子帳票システムに特化したSaaSに絞ってBOXILに寄せられた口コミやサービスの特徴をもとに解説します。
- 領収書や発注書などの多様な帳票発行が可能
- 電子帳簿保存法とインボイス制度に両対応
- 帳票の受領にも対応
楽楽明細が選ばれている理由としては、とくに多様な帳票の発行に対応でき、レイアウトのカスタマイズも容易にできる点が挙げられます。また、発行・受領した帳票を管理する画面もわかりやすいことが評価につながっているポイントです。
- 全プラン電子帳簿保存法対応
- 取引内容や転記作業を自動化
- 20人以下や個人事業主向けの無料プランも
freee会計が選ばれている理由としては、とくに帳票の自動作成機能が挙げられます。作成予約機能により、毎月決まった周期での請求書発行を自動化できる点が評価につながっています。
20人以下の法人であれば無料から始められるプランがあり、「実際に使ってみてわかりやすかったので本格的な導入に至った」という口コミが数多く見られました。
- インボイス仕訳入力や少額特例・消費税関連レポートの集計にも対応
- 経理業務のやり方までサポート
- 1年間無料で全機能使える
弥生会計 オンラインが選ばれている理由としては、とくに会計初心者でも迷わず使用できる操作感が挙げられます。「他社と比較しても操作がわかりやすい」とった口コミが数多く見られ、他社からの乗り換えにも柔軟に対応できることが評価されています。
また、同社は請求書等の証憑を保存・管理できる「スマート証憑管理」や適格請求書の発行に対応した「Misoca」を提供しています。スマート証憑管理は無料で利用でき、Misocaも1年無料で利用可能なため、同社のシリーズで包括的な電子帳簿保存法対応を実現できるでしょう。
シェア率だけでなく機能で比較しよう
電子帳票システムを選ぶ際に重要なのは「自社の状況に合った機能が備わっているかどうか」です。あわせて各サービスの口コミなども見ておくと良いでしょう。