iPaaS製品おすすめ比較15選!料金やメリット・選び方のポイント

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BOXIL Magazine編集部

iPaaSのサービス一覧

BOXILではおすすめiPaaS製品を、料金や選び方のポイントとともに紹介します。導入のメリットやデメリットも解説。気になるサービスがあれば、資料請求や問い合わせをしてみましょう。

iPaaSとは?

iPaaS(Integration Platform as a Service)とは、異なるクラウドサービスやシステムをつなぎ、データ連携を自動化するプラットフォームです。

企業が複数のシステムやサービスを利用している場合、それらを効率的に連携させることが課題となるケースが多々あります。iPaaSは、そういった課題を解決するための有効な手段であり、業務プロセスの自動化やデータフローの最適化に寄与します。

たとえば、問い合わせフォームへの投稿をCRMに自動登録し、同時にチャットツールへ通知するといった一連の動作をリアルタイムで実行可能になります。

iPaaSによりデータの整合性を保ちつつ、異なるシステム間のデータ交換や処理の効率化が可能です。

iPaaS製品の種類

代表的なiPaaSの種類は次のとおりです。

種類種類の特徴おすすめの企業
EAI型異なるアプリケーション間を高度かつ多機能に統合するオンプレミスやクラウドサービスなどのさまざまなデータの連携をしたい企業
レシピ型テンプレート(レシピ)を選んで簡単に連携するSaaS同士を連携したい企業
ETL/ELT型データの抽出(Extract)・変換・格納に特化しているDHW(データウェアハウス)との連携を強化したい企業
ESB型サービス間の仲介役として柔軟な結合とAPI管理を行うITインフラを統合したい大規模企業

それぞれ特性が異なるので、環境やニーズに合ったものを慎重に選びましょう。

iPaaS製品の選び方

iPaaS製品を選ぶ際は、次の流れで確認しましょう。

  • iPaaS製品の機能を確認する
  • iPaaS製品を導入する際の注意点を確認する
  • iPaaS製品の料金・価格相場を確認する

iPaaS製品の機能を確認する

iPaaS製品でできることや利用できる機能は、次のとおりです。導入目的を達成できる機能が実装されているか、事前によく確認しておきましょう。

機能詳細
データ・アプリケーション統合さまざまなシステムやクラウドサービスを接続し、データをシームレスに統合できる機能
データ変換異なる構造やフォーマンとのデータを統一し、適切に変換できる機能
プロセス自動化複数のシステムやアプリケーションをまたぎ、ワークフローを自動化できる機能
API管理APIを活用してデータを連携し、異なるアプリケーション間の通信を効率化できる機能
モニタリング・ログ管理統合プロセスの実行状況をリアルタイムで監視する機能。ログを詳細に記録し、後から分析も可能
イベント検知特定の動作(ファイルの保存等)をトリガーに後続処理を開始する

iPaaS製品の比較ポイントを確認する

iPaaSを導入する際には、失敗しないために次の項目も確認しておきましょう。

確認事項詳細
対応するアプリケーションやサービスの範囲運用中のシステムやクラウドサービスと、問題なく連携できるか確認する
拡張性とパフォーマンス処理できるデータ量や同時接続数、レスポンスの時間など、自社のニーズを将来にわたって満たせるか確認する
管理機能の使いやすさ設定や管理にかかる作業がしやすいか、必要な機能をすぐに呼び出せるか確認する
セキュリティデータの暗号化やアクセス制御、監査ログなどのセキュリティ機能が、セキュリティポリシーやコンプライアンス要件を満たしているか確認する
サポート体制サービスベンダーによる技術サポートの質や対応時間など、サポートに関する充実度を確認する

iPaaS製品の料金・価格相場を確認する

iPaaS製品の料金は、サービスや導入形態・利用規模によって異なります。Zapierやbinditのように無料プランを提供しているサービスなら、ユーザー数や機能に制限があるものの月額0円で利用できます。有料の場合の相場は、月額30,000円~300,000円程度です。初期費用は100,000円~350,000円程度が相場ですが、無料で導入できるサービスも少なくありません。

大規模な環境を構築する場合には、年間で1,000,000円以上の費用負担が発生する場合もあるので、事業規模や利用目的に応じて、最適なプランを選択する必要があります。無料トライアル版が利用できるサービスも多いので、事前に使い勝手もきちんとチェックしておきましょう。

EAI型のiPaaS製品おすすめ比較4選

おすすめのiPaaS製品を種類別にを紹介します。実装されている機能や導入形態、それぞれの特性を確認したうえで、興味のある製品があれば、積極的に問い合わせや資料請求をしてみましょう。まずは、EAI型のiPaaS製品のおすすめをご覧ください。

Asteria Warp は、国産のデータ連携ツールで20年以上の実績があり、特に大手企業での導入事例が豊富です。基幹系システムとの高い連携能力が特徴で、SAPやOracleなどのエンタープライズシステムとデータのスムーズな共有・統合が可能です。大量のデータを迅速かつ確実に処理できます。

また、クラウドサービスとオンプレミスシステムのハイブリッド連携にも対応。監視機能や障害時の自動リカバリー機能など、エンタープライズレベルの運用管理機能を備えており、障害や誤作動が許されない環境であっても、安定して稼働させられます。

初期費用:0円
月額費用:30,000円~

HULFT Square

株式会社セゾンテクノロジー
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HULFT Squareは、DX実現に必要な「データ活用するためのデータ準備」や「業務システムをつなぐデータ連携」を支援する企業のデータ連携を加速する日本発のiPaaSです。レガシーシステム・クラウド・SaaSなど異なる環境間のデータをノーコードでスピーディーでスムーズな連携を実現できます。

会社規模や業務規模に合わせた基本プランやユーザーに合わせた機能、連携するサービスなど、さまざまなシーンで自社にあった選択が可能です。さらにはGDPR、CCPAに準拠していて、SOC2報告書も受領しているので海外での利用にも適しています。

初期費用:要問い合わせ
月額費用:240,000円~

Magic xpi Cloud Gateway

マジックソフトウェア・ジャパン株式会社

Magic xpi Cloud Gatewayは、月額固定料金で利用できるiPaaS製品です。Magic xpiが提供するすべての標準アダプタが利用でき、RESTやSOAP、ODataなどのAPIで各種サービスとの連携が可能です。さらに、Salesforce、AWSといった各クラウドサービス専用アダプタも用意されています。

連携フロー数やトリガー数、接続先の数に制限はありません。同時に並行処理できるスレッド数による料金プランが用意されています。また、クラウド上でMagic xpi Studio 1ユーザーライセンスが利用可能です。

初期費用:350,000円
月額費用:150,000円~

DataSpider Cloud

DataSpider Cloud は、クラウド型のiPaaS製品で、ノンプログラミングでのデータ処理が可能です。多様なアダプタを介し、SalesforceやAWS・Microsoft Azure・Microsoft Dynamics365など、多くのクラウドサービスとオンプレミスのシステムを連携できます。

ドラッグ&ドロップを中心とした操作により、専門知識がなくても容易にデータ連携フローを構築可能。大容量データも高速かつ安定的に処理できます。日本特有のデータ変換や加工にも柔軟に対応できるのも強みです。

初期費用:要問い合わせ
月額費用:要問い合わせ

ETL/ELT型のiPaaS製品おすすめ比較2選

Reckoner(レコナー)

Reckoner(レコナー)は使いやすさを追求したクラウド型ETLサービスです。ノーコード/直感的な操作でデータ連携を実現し、データ連携作業の工数を大幅に削減します。クラウドサービスの利便性を活かしつつ、オンプレミス環境とのハイブリッド連携も可能です。

ノーコードで直感的なUIを搭載しており、エンジニア・非エンジニアが同じように操作可能です。そのため、営業・マーケティング・コーポレート部門などの関係者がエンジニアと同じようにデータを操作することができ、同じ共通認識でプロセスの改善を実施できます。

初期費用:要問い合わせ
月額費用:80,000円~

TROCCO

TROCCO はクラウドベースのデータ連携・ETLツールで、システム間のデータ移行や同期を自動化し、効率的なデータ活用を支援するプラットフォームです。ETL/データ転送・データマート生成・ジョブ管理・データガバナンスなどのデータエンジニアリング領域をカバーしています。

さらに、日本企業のニーズに特化した機能も実装されており、データドリブンな経営を目指すためのデータ基盤として活用できます。スピーディーなデータの活用とともに、運用コストの削減を目指すならば、導入を検討してみましょう。

初期費用:0円
月額費用:75,000円~(無料プランあり)

レシピ型のiPaaS製品おすすめ比較7選

ActRecipe

ActRecipe は連携手順をマイクロSaaS化した「レシピ」を選択することで、簡単にデータ連携と業務自動化を実現できるiPaaSです。特に、財務会計領域の連携に強く、銀行APIによる送金や入出金明細の自動連携にも対応しています。

複数のSaaSに散らばるデータを一元管理し、業務プロセスをスムーズに効率化。難しい設定は不要で、最短即日から業務の自動化を図れるのが魅力です。バックオフィスの業務の生産性向上や、DXを推進したい企業におすすめです。

初期費用:0円
月額費用:50,000円~(無料プランあり)

Zapier は、複数のWebサービスやアプリケーションをノーコードで連携し、業務の自動化を実現できるiPaaSです。世界中のさまざまなアプリケーションと連携可能で、プログラミングの知識がなくても、ドラッグ&ドロップによって簡単にワークフローを作成できます。

複雑な条件分岐やデータ変換も設定可能で、定型業務を自動化し、現場社員の時間と手間の削減に寄与します。また、コミュニティが非常に活発であり、多数のテンプレートや使用例が共有されているのも特徴です。

初期費用:0円
月額費用:19.99ドル~(無料プランあり)

BizteX Connectは国産のiPaaSとして、特に日本企業のニーズに特化した機能を提供しています。国内で多く利用されているSaaSや業務システムへの豊富なコネクタを実装しており、日本語対応で操作性の高い管理画面が特徴です。

ノーコードでのワークフロー作成も可能で、専門の技術者でなくても、業務プロセスの自動化を実現できます。日本の法令に準拠したセキュリティ対策もされているので、安心して導入・運用できるのに加えて、日本語での充実したサポートも受けられます。

初期費用:要問い合わせ
月額費用:要問い合わせ

bindit

株式会社ユニリタ
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bindit はノーコードのクラウドベースiPaaSです。専門的な知識がなくても、アプリケーション間の連携や業務フローの自動化を簡単に実現できます。

さらに、AI-OCR(光学文字認識)機能を搭載しており、紙の書類や画像から文字情報を読み取り、データ化が可能。スプレッドシートなどで作成した雛形をもとに、書類を自動作成もできるので、手作業によるミスを減らしつつ業務品質を向上できます。

初期費用:要問い合わせ
月額費用:30,000円~(無料プランあり)

JENKA

JENKA は生成AIやAI-OCR・SaaS同士を、ノーコードで簡単にデータ連携できるiPaaSです。プログラミングの知識がなくても、GUI上で多くのシステムやクラウドサービスを連携でき、ドラッグ&ドロップで簡単にフローの作成が可能です。

iPaaSとしての標準機能のみならず、JavaScriptによる高度なカスタマイズも可能。連携の自動化により、手作業によるデータ入力や処理のミスを減らし、現場の業務効率を向上させられます。データ暗号化やアクセス制御など、セキュリティ対策も充実しています。

初期費用:100,000円
月額費用:50,000円~

JOINT iPaaS for SaaS

JOINT iPaaS for SaaS は自前のSaaSとほかのSaaSとの連携開発や、システムの管理・運用を一元化できるプラットフォームです。国内外多様な連携を実現するコネクタが多数用意されており、さまざまなシステムに接続できます。

エンドユーザーはサービスの契約が不要で、連携された複数のシステムを利用可能。iPaaSの提供のみならず、サービスベンダーによる仕様の検討や設計・構築・保守まで、一貫した支援が受けられるのに加えて、サポートの方法も相談できます。

初期費用:要問い合わせ
月額費用:100,000円~

Yoom は、AI・API・RPA・OCRなど、多くの技術を組み合わせたサービスで、あらゆるアクションを自動で実行できます。さまざまな業務をシステム化し、手作業による非効率なプロセスの削減が可能。データベース機能との組み合わせにより、独自の業務ツールの作成にも対応できます。

さらにノーコード対応により、エンジニアでなくても簡単に業務フローの作成できる点も特徴です。多様なツールやシステムと連携できるため、既存の業務環境に組み込むかたちで、業務効率の向上や人的ミスの削減を強力にサポートします。

初期費用:0円
月額費用:10,000円~(無料プランあり)

ESB型のiPaaS製品おすすめ比較2選

MuleSoft Anypoint Platform

MuleSoft Anypoint Platform は、異なるシステムやアプリケーションをAPIにより接続・統合することで、ビジネスプロセスの自動化やデータ連携を実現できるiPaaSです。システムをAPIとして扱うことで、柔軟な連携が可能であり、さまざまなシステムやサービスに対応したコネクタを利用できます。

大規模なシステムや複雑なインテグレーションにも対応できる、高い拡張性を備えているのも特徴。APIの設計から開発・デプロイ・運用・監視まで、単一のプラットフォームで管理できます。オンプレミス・クラウド・ハイブリッドのそれぞれの環境で運用でき、組織のDXを強力に推進できるサービスです。

初期費用:要問い合わせ
月額費用:要問い合わせ

Boomi

Boomi は、各種アプリケーション・データ・APIの統合を、迅速かつ効率的に実現できるクラウドベースの統合プラットフォームです。開発者は複雑なコーディングをすることなく、容易にシステム連携を構築できます。

さまざまな事前構築されたコネクタによるスムーズな接続が可能。クラウド・オンプレミス・ハイブリッド環境に対応する、柔軟なアーキテクチャも魅力です。エンタープライズ規模のセキュリティとスケーラビリティも備えており、事業の成長に応じて、柔軟にシステムを拡張できます。

初期費用:要問い合わせ
月額費用:要問い合わせ

iPaaS製品を利用するメリット

iPaaS製品を導入するメリットは、主に次のとおりです。

  • 異なるツールやシステムをスムーズに連携できる
  • 生産性の向上に寄与する
  • データ連携にかかるコストを削減できる

異なるアプリケーションやシステムをスムーズに連携できる

iPaaS製品の導入・運用により、複数のアプリケーションやシステムを簡単に接続し、データのやりとりやプロセスの統合が可能です。手動でデータを連携させたり、個別のカスタム統合を開発したりする必要がなくなるため、社員の業務効率が大幅に向上するでしょう。

製品によってはオンプレミスのシステムとクラウドサービスの連携もできるので、既存のシステムを有効活用しながら、最新のクラウド技術の恩恵を受けられます。

生産性の向上に寄与する

業務プロセスの自動化により反復作業を削減し、社員の生産性を向上できるのも、iPaaSの大きなメリットです。たとえば、特定のトリガーに基づいて、異なるアプリケーション間でのデータ転送や、タスク作成の自動化などが可能です。

iPaaSによる作業の自動化は、単に作業効率を向上させるだけではなく、人的ミスの削減にもつながるでしょう。さらに担当者が定型業務から解放されることで、より創造的な業務や戦略的な業務に時間を費やせるようになり、組織全体のパフォーマンスの向上に寄与します。

データ連携にかかるコストを削減できる

iPaaS製品を導入することにより、従来のシステム開発や、手作業での処理にかかるコストを削減できます。

さらにiPaaSでは、既存のシステムに対して最小限の変更で統合が可能なため、追加のインフラ投資も抑えられます。データ連携に時間がかからなくなるため、ビジネスのスピードが向上し、競争力の強化につながります。

iPaaS製品を利用するデメリット

iPaaSの導入は多くのメリットがある一方で、次の点には注意しなければいけません。デメリットをよく理解したうえで、きちんと対策を立てておく必要があります。

規模によってランニングコストが増大してしまう

iPaaS製品は初期投資を抑えて導入できる場合もありますが、利用規模が拡大するにつれて、ランニングコストが増大するケースがあります。特に、複雑な統合や大量のデータ処理が必要な場合、コストが予想以上に高くなる可能性があるので、注意が必要です。

また、スケーラビリティを確保するにあたり、より高性能なプランへのアップグレードが必要になることもあるでしょう。多数のシステムやクラウドサービスを連携させる場合、その分のデータ転送やAPIに伴う費用も加算されるため、コストアップが避けられない可能性もあります。

統合が困難な場合もある

多くのシステムの統合ニーズには対応できるものの、複雑なカスタム統合や特定の業界要件に対応する際には、統合が困難なこともあります。また、システム間で複雑なデータの変換・処理が必要なケースでも、iPaaS製品では対応できない場面が考えられます。

こういった場合、追加の開発作業やカスタムAPIの作成が必要となり、当初の目的で導入したiPaaS製品のメリットが薄れてしまう可能性があります。

さらに、iPaaS製品が対応するツールやアプリケーションに制限があり、特定のシステムとの互換性に問題が生じることもあります。iPaaSの導入前に、システム間での統合要件をよく理解し、運用するサービスを慎重に検討することが重要です。

iPaaS製品でシステム連携を効率化

iPaaS製品の活用で、さまざまなツールやシステムのスムーズな連携ができるようになり、業務プロセスの効率化や自動化を実現可能です。反復作業の削減や定型業務の効率化を通じて、組織全体の生産性アップが期待できます。

一方、利用規模が拡大するとランニングコストが増加する可能性があり、複雑なカスタム統合や特定の業界ニーズに対応できない場合もあります。導入前に要件をしっかりと確認し、環境に合ったサービスを導入しましょう。利用するiPaaS製品を選択する際には、次のポイントを意識することが大切です。

  • 連携したいシステムが網羅されているか
  • 必要な機能が実装されているか
  • データ量や処理量の増加に対応できるか
  • 業務プロセスの自動化が可能か
  • セキュリティに問題はないか
  • 現場で使いやすい操作性を備えているか
  • サービスベンダーのサポートは十分か

iPaaS製品のサービスをより深く検討したい方は、各ベンダーのサービス資料を請求し、比較・検討するとよいでしょう。

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