コピー完了

記事TOP

工事現場の安全管理をDX、年1800時間削減 安全意識の向上も -「Platio Connect」導入事例

最終更新日:(記事の情報は現在から22日前のものです)
工事現場の土壌調査などを手掛けるフィールド・パートナーズは、ノーコードツール「Platio Connect」で作成したアプリを使用し、「安全パトロール」業務を効率化。現場の安全衛生管理意識の改革にもつながっているといいます。「BOXIL SaaS AWARD 2025」導入事例セクション建設業界部門1位受賞につながったSaaS活用事例を紹介します。

事例概要

アステリア株式会社(以下、アステリア)が提供する「Platio Connect」の活用事例です。

Platio Connect

「Platio Connect」は、現場向け業務アプリの作成からデータを連携までをノーコードで実現できるプラットフォームです。100種類以上のテンプレートを利用し、最短3日で業務に合ったアプリを作成できます。これにより現場のデジタル化を迅速に進めることができます。また、業務アプリとデータ連携することで社内データ資産と組み合わせた活用が可能になり、データドリブン経営や企業全体のDX推進を支援します。

サービス導入企業

  • 企業名:株式会社フィールド・パートナーズ(以下、フィールド・パートナーズ)
  • 従業員規模:101人~300人

受賞部門

この事例が評価され、「Platio Connect」は下記を受賞しています。

「BOXIL SaaS AWARD 2025」導入事例セクション建設業界部門1位

※対象
建設に関連する企業の生産性向上に貢献した事例を対象とする

導入前の課題

1. 「安全パトロール」による現場の負担

フィールド・パートナーズは、土壌汚染の調査・浄化工事および保証などのサービスを提供する企業です。現場の安全衛生のため、点検担当者が工事現場に足を運び、転倒防止対策や保護具の着用状況などをチェックする「安全パトロール」を行っています。

この業務を紙とExcelにより管理していましたが、現場での手書き記録をExcelに手作業で転記するプロセスは時間と労力を要し、報告書作成に多くの負担がかかっていました。

2. 情報管理とデータ活用の欠如

安全パトロールで収集されるデータは、土壌汚染対策における重要な情報資源であるにもかかわらず、紙ベースの管理が原因で活用が進んでいないことも課題でした。

これらの課題に対し、できるだけ低コストでシステムを開発しようと「Platio Connect」を導入し、オリジナルの安全パトロール用アプリを作成しました。

導入による効果

効率的なパトロール業務の実現、正確性の向上

作成したアプリを活用することで、現場から迅速に点検結果と写真を収集できるようになりました。また報告書作成の自動化により、情報の正確性が向上し、土壌汚染対策現場で求められる厳密な安全管理基準を満たす体制が整備されました。

一連の安全パトロール業務にかかる時間は1件あたり約5時間から2時間に短縮され、年間1,800時間以上もの業務削減を実現しています。

情報共有とデータの標準化

必須項目の入力設定により、情報不足の懸念を解消しました。またアプリと業務ポータルを連携させたことにより、データが即時反映され、報告書を迅速に作成できるようになりました。効率と品質の双方が高まり、安全衛生や業務プロセスの向上につながっています。

システム構成のイメージ(画像提供:アステリア)

データを活用し継続的な改善を実現

報告データは社内SNSを通じて共有され、業務の透明性と共同意識の向上を促しています。結果として、企業全体の土壌汚染に対する安全衛生基準の遵守が強化され、さらなる改善が進められています。

アプリ定着が現場の意識向上に寄与

2023年1月の導入以降、アプリを継続使用する中で、2024年には現場の意識改革でも手応えを得ています。

  • 安全をさらに高めるため、現場やシステム観点で様々な課題が挙がるようになった
  • 従業員個々の安全意識が変わった
  • 現場で得られる情報の重要性が把握でき、将来の取り組みの拡張に寄与している
  • 顧客や協力会社へ、安全性担保への取り組みを広めている

また、今後の取り組みとして、安全パトロールで得られた情報を蓄積し分析することで、指摘の多い事項や担当者をピックアップし、それらをカバーする仕組みを策定中です。

※本記事は、アステリア「安全パトロールのアプリ化と報告書の自動作成で、年1800時間を削減」(2025/2/7確認)およびアステリアへのインタビューをもとに作成しています

BOXIL SaaS AWARDとは

「BOXIL SaaS AWARD(ボクシル サース アワード)」は、SaaS比較サイト「BOXIL(ボクシル)」を運営するスマートキャンプが、優れたSaaSを審査、選考、表彰するイベントです。年1回、SaaSの日(※)を記念して発表するほか、Spring、Summer、Autumn、Winterの四半期ごとにも、直近の口コミ評価をもとに優れたSaaSを表彰しています。

「BOXIL SaaS AWARD 2025」は、エントリー式で審査する「導入事例セクション」と、「BOXIL」上の口コミデータをもとに定量評価する「BOXILセクション」を設けています。各セクションの選考基準にのっとり部門ごとに部門1位を選出し、その中から総合1位を「Best SaaS in Japan」として表彰します。

「BOXIL SaaS AWARD 2025」公式サイトはこちら

※スマートキャンプが独自に定めた記念日で、毎年3月4日です

722_ノーコード開発・ローコード開発選び方ガイド_20241204.pptx.pdf
ノーコード開発・ローコード開発
選び方ガイド
この記事が良かったら、いいね!をしてください!最新情報をお届けします!
貴社のサービスを
BOXIL SaaSに掲載しませんか?
累計掲載実績1,200社超
BOXIL会員数200,000人超
※ 2024年3月時点
ノーコード開発・ローコード開発の最近更新された記事
ノーコード開発ツール比較33選!使用するメリット・失敗しない選び方
600超校エントリーの写真甲子園、AI-OCRで受付業務を効率化 -「サスケWorks」導入事例
ノーコード・ローコード開発でのAI活用 - AI開発ツール5選
ノーコード開発・ローコード開発ツールの費用相場と料金比較・おすすめソフト
日本語対応のノーコード開発ツールおすすめ10選!国産ツールのメリットや選び方
ノーコードCMSのおすすめサービス・メリットや選び方
無料で使えるおすすめのノーコード開発・ローコード開発ツール6選!ツールの特徴と選ぶ際のポイント
ノーコード開発・ローコード開発とは?違いやメリットを解説
中小企業向け「ノーコード開発・ローコード開発ツール」おすすめ12選!選定ポイントと導入のメリット
FaaS(Function as a Service)とは?サーバレス・意味・メリット・クラウドサービスとの違い