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SaaS比較サイト「BOXIL」を運営するスマートキャンプ株式会社は、経営企画部門や経営層1,737人に事前調査を実施。その後、Excelで予算管理している担当者646人に限定して「Excelを用いた予算管理の実態調査※」を実施しました。本データに関する概要や引用方法は ▶調査概要 を参照してください。
※インターネット調査にて「経営企画部門」「経営層(取締役、執行役員、CxO)」「経理・財務部門」「事業企画・事業開発部門」に該当する20〜60代の1,737人へ事前調査を実施。そのうち、Excelで予算管理している担当者646人を中心に本調査した。調査期間は、事前調査が2025年10月7日〜10月13日、本調査が2025年10月14日〜10月21日。本アンケート結果は小数点以下任意の桁を四捨五入しており、合計が100%にならない場合がある
予算管理で主にExcelを使っている企業は59%
「予算管理業務で主に使用しているツール」を質問したところ、「Excel」が59%でもっとも多い結果となりました。一方、予算管理システムや会計システムの機能で対応している担当者も一定数いましたが、Excel利用者のおよそ半数に留まりました。

※「回答しない・わからない」と記述した545件はほとんどが予算管理に関わっていない方の回答だったため、集計対象からは除いている。
Excelのみをメインとする回答は36%
さらに、利用ツールを1つだけ回答した人(単一回答者)に絞って分析したところ、「Excel」のみを回答したのは438件でした。
これは、単一回答者全体の62%にあたります。また、この「Excel」のみを回答した件数は、元の設問の全回答者(複数回答を含む)の36%を占め、調査全体で最も多い利用方法であることがわかりました。
それに対し、予算管理システムのみは155件、会計システムのみは169件で、システムでの一元管理ができている企業は、全体回答の3割にも届きませんでした。

多くの企業がExcel中心で予算管理しているだけでなく、システムを導入している企業でもExcelを併用しているケースが多いことが明らかになりました。
担当者の76%が「データ収集」と「データ集計」に苦労
「予算管理業務のうち最も時間がかかっている業務」を尋ねたところ、「各部署からの予算・実績データの収集と提出依頼」が最多で46.7%の回答でした。次いで「データ転記、集計、フォーマットの統一」が29.7%となっており、この2つで全体の76.4%を占めています。

※予算管理に関わっていない468件の回答は集計対象から除いている。
また、企業の成長を促進させる「予実差異の要因分析と、原因の深掘り」は15.6%と低い結果になりました。それ以外の選択肢は、直接的には企業の利益にはならない業務であることから、予算管理業務はまだ業務改善の余地が多分に残されているといえます。
Excel作業による経営への悪影響を懸念する担当者は72%
「Excel作業でのミスが経営判断に悪影響を与える危機感」について、「強く感じることがある」が22.6%、「時々感じることがある」が49.4%で、合計すると72%の担当者が危機感を持っていました。

多くの担当者がExcelで予算管理をしている一方で、Excelの運用に不安を感じている現状があり、日々の運用改善に悩んでいる様子がうかがえます。
100名以上の企業において危機感が鮮明に
危機感の設問を企業規模別に見ると、従業員1~49人の小規模企業では危機感が少ない傾向にあります。しかし、50名以上ではいずれもおよそ8割以上が危機感を覚えると回答しています。

従業員数が少ないうちはExcelでも管理が可能ですが、規模が大きくなるほど手作業の管理が現実的でなくなる傾向が見て取れます。特に「5,000~9,999人」や「10,000人以上」の大企業では、「強く感じることがある」と答えた人が約4割を占めており、Excel運用が大きな課題になっているといえます。
【エピソード】実際に経営判断へ影響した事例も

「Excel作業のミスによる経営判断への悪影響」について具体的なエピソードを募集したところ、次のようなエピソードが寄せられました。
- いつの間にか数式がズレていて幹部に間違った数字の報告を半年していた
- 複数ある毎月の売り上げがすべて合算されてなく、一年近く売り上げが小さくなっていた。
- 部署異動があった際に部門編集をしておらず1年半に渡り集計が間違っていたことがあり、経営判断に大きく影響を及ぼしたことがありました
- 入力ミスで二桁の差異が発生した。最後にわかって修正したが四半期見通しのため流出したら大事だった
- 計算式が壊れていて、データが誤っていたが、数ヶ月も気づかなかった。
※出典:実際の回答をもとに、一部をひらがなから漢字へと表記を変更しています。
これらのミスが経営層に報告されれば、信頼を損なう結果にもつながりかねません。
Excelの最大の課題は入力ミスと計算式のエラー
「Excelによる予算管理の課題」を聞いたところ、最も多かったのは「手作業による入力ミスや計算式のエラーが発生しやすい」で42%でした。「関数やマクロが複雑になり属人的になっている」「各部署から集めたファイルを転記・集計する作業が大変」「複数人で同時に編集できない」といった課題もそれぞれ約30%の担当者が感じていました。

従業員50人以上の企業で課題感が鮮明に
予算管理の課題を企業規模別に見ると、従業員が1~9人や10~49人の企業では「特に課題はない」という回答が一定数ありました。しかし、従業員数が増えるほど何らかの課題を感じている担当者が増加しています。
また、「手作業による入力ミスや計算式のエラー」は規模が大きくなるほど減少しますが、「関数やマクロが複雑化し属人的になっている」は企業規模の拡大とともに増える傾向にあります。

手作業によるミスはどの規模の企業でも発生していますが、規模拡大によって運用や関数やマクロが一層複雑化し、さらにファイルが重くなるケースも増えていることが背景だと考えられます。
システム導入の1番の壁は「コストと費用対効果」
「システムが導入されない、または導入の検討が進まない理由」を尋ねたところ、「導入・運用コストが高そうで、費用対効果が見えない」が最も多く、約20%でした。次いで、「現状のExcelで業務が回っており必要性を感じない」という回答もありましたが、これは小規模企業に多い傾向です。

いずれの理由も突出してはいないため、各企業の課題に沿ったシステム選定が求められます。
「時間がない」「システム移行が大変そう」との意見も
システム導入が進まない理由を従業員規模ごとに分析すると、「現状のExcelでも業務が回っており、必要性を感じない」は1~99人規模の企業で目立っています。ただし、100人以上の企業ではその割合が下がります。

「日々の業務が忙しく、ツールの情報収集や比較検討を行う時間がない」は、50人以上規模の企業で増え、300~499人規模で特に目立っています。これは、事業の拡大により担当すべき業務が増える一方で、人員増加が追いつかず、ツールの選定に割ける時間が確保できていないためだと考えられます。
「導入後の設定や既存Excelからの移行作業が大変そうで、躊躇してしまう」といった声も、企業規模が大きくなるほど増えています。導入時の作業負担や考慮事項が多いことが背景にあるでしょう。
予算管理システムの比較ならBOXIL
「自社に合う予算管理システムが分からない」や「日々の業務が忙しく、ツールの情報収集や比較検討を行う時間がない」担当者には、BOXILをはじめとした、選定方法やおすすめサービスをまとめた第三者比較サイトの利用がおすすめです。
BOXILでは、複数サービスの特徴を比較できるほか、予算管理システムの種類や選び方のポイントも紹介しているため、初めてシステムを検討する方でも短時間で比較検討が可能です。
BOXILでは多数の予算管理システムのサービス資料も掲載しています。各社の公式ホームページからそれぞれ資料請求せずに済むので、調査にかかる工数を抑えて検討に専念できます。
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調査概要
タイトル:Excelを用いた予算管理の実態調査
調査方法:インターネット調査
調査地域:全国
調査主体:スマートキャンプ株式会社
※本アンケート結果は小数点以下2桁を四捨五入しています。合計が100%にならない場合があります。
【事前調査】
調査対象:経営企画部門、経営層(取締役、執行役員、CxO)、経理・財務部門、事業企画・事業開発部門に所属する20〜60代 1,737人
調査期間:2025年10月7日〜10月13日
【本調査】
調査対象:予算管理で主にExcelを使っている20〜60代 646人(経営企画部門:109人、経営層(取締役、執行役員、CxO):107人、経理・財務部門:242人、事業企画・事業開発部門:188人)。なお、従業員数の回答を得られなかった9件はクロス集計時に除外している
調査期間:2025年10月14日〜10月21日
【引用に関するお願い】
本調査を引用する際は、出典として「BOXIL」と記載し、ウェブの場合はURL(https://boxil.jp/mag/a10206/)へのリンクを設置してください。
記載例:BOXIL「Excelを用いた予算管理の実態調査」, 2025年10月XX日確認, https://boxil.jp/mag/a10206/
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