offerBrain 導入事例 半年で20名採用 スカウト経由比率を向上させ、採用コストの大幅削減とノウハウ蓄積を実現

offerBrain - ユナイテッド・リクルートメント株式会社

・金融/保険系
・従業員数 1,001人以上
・人事総務
・一般社員・職員
導入前の課題:100名の採用目標に対し、リソース不足で「攻め」に転じられず
―――まずは、offerBrain導入前の採用体制と、当時抱えていた課題について教えてください。
当時はインターネット専業銀行として、年間約100名の中途採用を目指していました。しかし、採用チームは主担当1名、サブ担当1名、派遣社員1名の計3名体制。しかも主担当は他業務との兼務だったため、リソースは常に逼迫していました。
特に課題だったのが、日々の事務作業による工数圧迫です。 当時は採用管理システムとして「HRMOS採用」を利用していましたが、一部の求人媒体やスカウトサービスとの自動連携ができておらず、応募者情報のPDF取り込みや入力作業などを手作業で行っていました。
これに毎日30分程度取られ、さらに面接調整やNG対応などに時間を奪われていました。
―――事務作業に追われることで、採用活動全体にはどのような影響が出ていましたか?
本来注力すべき「エージェントコントロール」や、IT人材を採用するための「スカウト(ダイレクトソーシング)」といった攻めの業務に時間を割けないことが最大の問題でした。
単純作業に忙殺されることでチームのモチベーションも低下しており、急な欠員が出た際のリスクヘッジや、社内に採用ノウハウが蓄積されないことへの危機感も募っていました。
決め手はIT・管理系に強いデータベースと、成功報酬型のコストメリット
―――採用代行サービス(RPO)の選定にあたり、どのような基準で比較検討されましたか?
検討時は、リクルートやパーソルキャリアなどの大手RPOサービスを含む3社ほどを比較しました。 重視したのは、当時苦戦していたIT・管理系職種の採用成功につながるかどうかです。単なる事務代行ではなく、データベースの充実性やスカウトのノウハウを持っているかを厳しく見極めました。
―――その中で、offerBrainを選定された決め手は何だったのでしょうか?
一番の決め手は、データベースの質とコストパフォーマンスです。 offerBrainはデータベース起点のサービスであり、私たちが求めていた層にアプローチできる可能性が高いと感じました。
また、他社サービスは「固定費+成功報酬」などで割高になるケースが多かったのに対し、offerBrainは成功報酬の比率が高く、エージェントを利用するよりも理論年収の15%程度コストを抑えられる計算でした。
また、当時の営業担当の方の熱意や、決裁者との相性が良かったことも、導入を後押しする大きな要因になりました。
導入後の効果:半年で20名を採用。スカウト比率向上で採用費を抑制
―――実際に導入してみて、どのような成果が得られましたか?
定量的な成果としては、半年間のプロジェクトで約20名の採用に成功しました。 特に大きかったのは、スカウト経由の採用比率が全体の1〜1.5割程度向上したことです。従来のエージェント経由(手数料35%)から、offerBrain経由(手数料20%)に切り替わった分、一人あたり理論年収の15%分の採用コスト削減につながりました。
―――業務効率化の面はいかがでしょうか?
工数に関しては、導入初期に自社の求人内容やペルソナを代行担当者にレクチャーする教育工数が発生したため、トータルで見ると劇的な削減とまではいきませんでした。
しかし、社内リソースだけでは手が回らなかったスカウト送信や母集団形成をアウトソースできたことで、採用目標に対して一定の成果を出せた点は評価しています。プロジェクト全体で見れば、費用対効果は"トントン"といったところですが、社内にスカウト運用のノウハウを残せたことは資産になりました。
専門知識と提案の質に課題も。今後は「本質的な解決策」に期待
―――offerBrainを10段階で評価するなら、いくつをつけますか?
6点です。
―――残りの4点分、改善を期待するポイントはどこでしょうか?
マイナス要因は、業界特有の専門知識と提案の質です。 金融業界ならではの専門用語や、採用競合に対する理解が浅いままスカウトが行われ、現場部門から「ペルソナと違う」といったフィードバックを受けることがありました。
また、改善提案が「スカウト数を増やしましょう」「対象を広げましょう」といった「量」のアプローチに寄りがちだった点も課題です。今後は、業界特性を深く理解した上での質的な改善や、採用課題に対する本質的な提案を期待したいですね。
―――最後に、今後の採用活動に向けた展望をお聞かせください。
今回の導入で得られたスカウト運用のデータやノウハウを活かし、今後はより自社にマッチした人材へ精度の高いアプローチを行っていきたいと考えています。また、プロジェクト担当者同士が気軽に連携できるチャットツールなどがあれば、よりスムーズな運用ができると期待しています。
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