コンピューターウイルスの感染経路とは？注意すべきポイントまで徹底解説

コンピューターウイルスと聞くとなんだか怖いイメージがあると思いますが、感染経路を知ることでその多くを回避できます。今回は知ってすぐに役立つ、主な感染経路と注意すべきポイントを分かりやすく解説します。

会社のシステム部門の方から、パソコンを使用する際に「メールに添付されたファイルを不用意に開かないように」や、「送信元が不明なプログラムを勝手にインストールしないでください」といった注意を受けたことはありませんか？

これは、ウイルスメールやスパイウェア、ランサムウェアなどが世界的に流行しているためです。

これらは、パソコンに保存されている情報を盗んだり、パソコンを外部から操作して使用不能にし、金銭を要求するなど、さまざまな問題を引き起こします。

日常的にパソコンを使用される方であれば、ぜひ知っておきたいコンピューターウイルスの感染経路について説明していきます。

コンピューターウイルスとは

コンピューターウイルスは、その名のとおり増殖する仕組みを持ち、パソコン内のファイルに自動的に感染したり、ネットワークを介して他のパソコンにも感染したりといった特徴があります。

コンピューターウイルスにもさまざまなタイプがあり、中にはイタズラ目的で何らかのメッセージや画像を表示するだけのものもありますが、悪質なものになると、ハードディスクに保存されているファイルを消去したり、コンピュータを起動できなくしてしまうものもあります。

コンピューターウイルスの感染経路を紹介

1. メールによる感染（HTML含む）

メールに記されたURLをクリックさせることで、コンピューターウイルスを感染させるように仕組んでいるものがあります。興味を引くような謳い文句で、URLをクリックさせようとするものが多いので、不審な送り元からのメールは注意が必要です。

2. メールの添付ファイルによる感染

メールに添付されたファイルにコンピューターウイルスが含まれている場合、そのファイルを開くことで感染することがあります。悪質なものになると、自分でファイルを開かなくても、自動的にファイルが開かれて感染してしまうケースもあります。

3. インターネット経由の感染

興味を引くような画像や動画、ソフトを装い、そのファイルをダウンロードさせることによって感染させるという手口です。また、Webサイトを閲覧しただけで、自動的にウイルスファイルがダウンロードされ、感染してしまう場合もあります。

4. ネットワーク経由の感染

社内LANや家庭内などで複数のパソコンを同じネットワークに接続している場合、一台のパソコンがコンピューターウイルスに感染すると、ネットワークを介して他のパソコンにもウイルスが感染してしまうことがあります。

5. USBメモリやDVDからの感染

USBメモリやDVDのデータ内にウイルスファイルやウイルスの実行ファイルが含まれていると、感染することがあります。気づかないうちにコンピューターウイルスに感染したUSBメモリやDVDを貸し借りした結果、感染してしまうケースもあります。

6. 不審なプログラムのインストールからの感染

Webサイトなどで「あなたのコンピュータはウイルスに感染しています」というメッセージを表示し、偽のウイルス対策ソフトを配布するサイトに誘導するというものがあります。このようなサイトからプログラムをインストールすることで、ウイルスファイルに感染してしまいます。

7. ファイル共有ソフトからの感染

ファイル共有ソフトを使用していると、自分ないし他の人がネットワークを介してパソコンにアクセスできる状態にしているため、ネットワーク経由での感染をしてしまうことがあります。また、コンピューターウイルスに感染したファイルを共有することで感染することもあります。

感染経路をきちんと把握し適切な対策を！

パソコンの普及により、これまで手書きで行っていた書類やデータの作成が、飛躍的に効率化されました。その一方で、コンピューターウイルスの脅威は、便利さの代償ともいえるでしょう。
とはいえ、しっかりと対策を行えば、それほど大きな脅威にはなりません。セキュリティを最新の状態に保ち、安全で快適にパソコンを利用しましょう。