ネットワーク監視ツール17選!フリーソフト・フリーシステムなど
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- ネットワーク監視ツールとは
- ネットワーク監視の目的と役割
- ネットワーク監視ツールの利用が必要なケース
- 侵入検知との違い
- ネットワーク監視ツールの仕組み
- どのように異常を検知するか
- 監視対象の例(トラフィック/帯域/障害)
- おすすめのネットワーク監視ツール
- Aikido Security
- Mackerel
- OpManager
- arGuss
- ThirdEye
- Watchdog
- PATROLCLARICE
- System Answer
- Fortinet統合型無線LAN
- Scrutinizer
- Net LineDancer
- LogStare Collector
- OPS
- Zabbix
- CWFA
- TELstaff
- Datadog
- 安全で快適なネットワークを構築しよう
- BOXILとは
ネットワーク監視ツールとは
ネットワーク監視とは、コンピューターをはじめとする、ネットワークの障害や動作を監視することをいいます。
業務においてネットワークの安定稼働は不可欠です。しかし、通信の遅延や障害は突然発生し、ビジネスに大きな影響を与えることもあります。そうしたリスクを最小限に抑えるために活用されるのが「ネットワーク監視ツール」です。
本章では、その目的や役割、導入が必要なケースについてわかりやすく解説します。
ネットワーク監視の目的と役割
ネットワーク監視の主な目的は次のとおりです。
- ネットワーク障害の予兆検知・トラブル対応の迅速化
- トラフィックや帯域の使用状況の把握
- システムの可用性・安定性の確保
- サービスレベルの維持と改善(SLA対策)
ネットワーク監視ツールを導入すれば、問題が発生したときにアラートが即座に通知され、管理者は障害箇所や内容をすぐに把握して対応できます。
ネットワーク監視ツールの利用が必要なケース
ネットワーク監視ツールの導入が推奨されるのは、次のようなケースです。
- 社内に複数の拠点やネットワーク機器がある
- 24時間365日稼働するシステムを運用している
- サーバーやクラウドサービスのトラブル発生時にすぐ把握したい
- テレワークやVPNなど、セキュリティを含めた通信状況を見える化したい
特に中〜大規模な企業、IT系企業、監視体制が必須の業種では、ネットワーク監視は重要な対策といえます。
侵入検知との違い
ネットワーク監視と混同しやすい言葉で、侵入検知があります。侵入検知システムとは、ネットワーク上で不正なアクセスの兆候を検知し、ネットワーク管理者に通報するシステムのことです。一見ネットワーク監視と似ているようですが、ネットワーク監視が内部ネットワークの異常を発見することに対して、侵入検知では外部からの侵入を監視しています。
内部の異常を発見するのがネットワーク監視、外部からの侵入を発見するのが侵入検知というわけです。
侵入検知に関してさらに詳しく知りたい方は次の記事をご覧ください。

ネットワーク監視ツールの仕組み
ネットワーク監視ツールは、社内外のITインフラを常時チェックし、異常の早期発見と安定稼働の維持を支援するシステムです。本章では、どのような技術で異常を検知し、何を監視しているのかを解説します。
どのように異常を検知するか
ネットワーク監視ツールは、次のような手法を用いて異常を検知します。
SNMP(Simple Network Management Protocol)
ルーターやスイッチなどの機器から稼働情報を取得し、状態の変化を監視。
PING/ICMP
対象機器に定期的に信号を送信し、応答の有無や応答時間で稼働状況を確認。
Syslogやログ監視
サーバーやアプリケーションから出力されるログを分析し、異常兆候を検出。
エージェント型監視
対象サーバーや端末にエージェントをインストールし、CPU使用率やメモリ使用量をリアルタイムで監視。
これらの情報に基づき、閾値を超えた場合や応答がない場合にアラートが発報され、管理者へ通知が届きます。多くのツールではメール・Slack・SMS・Webhookなど、柔軟な通知設定が可能です。
監視対象の例(トラフィック/帯域/障害)
ネットワーク監視ツールが監視する対象は多岐にわたります。代表的なものは次のとおりです。
ネットワークトラフィック
送受信されるデータ量や通信先のIPアドレスなどを監視し、ボトルネックや不正通信を検知します。
帯域使用率
特定の回線が過負荷になっていないかをリアルタイムで確認できます。回線増強や通信制限の判断材料になります。
死活監視(稼働状況)
サーバー・ネットワーク機器が稼働しているか、ダウンしていないかをチェックします。
障害・エラー検知
ハードウェア障害や通信断、リソース逼迫などの異常を検知し、早期対応を促します。
セキュリティ関連の挙動
不審なアクセスやポートスキャンなど、攻撃の兆候を監視することでインシデントの未然防止に貢献します。
このように、監視対象が多岐にわたることで、全体的なITインフラの可視化と信頼性の向上が図れるのが大きな特徴です。
おすすめのネットワーク監視ツール
それでは、おすすめのネットワーク監視ツールを紹介します。
Aikido Security - 株式会社AndGo
- クラウドインフラのリスクを可視化
- Webアプリのぜい弱性を模擬攻撃で検出
- リアルタイムで脅威を検知し防御
Aikido Securityは、クラウド環境におけるネットワーク監視に役立つ機能を提供するセキュリティプラットフォームです。クラウドポスチャ管理機能により、主要なクラウドプロバイダー全体のクラウドインフラにおけるリスクを検出します。
WebアプリケーションのフロントエンドとAPIを動的にテストし、模擬攻撃によってSQLインジェクション、XSS、CSRFなどのぜい弱性を発見可能です。アプリケーション実行中の脅威をリアルタイムで検知し、ゼロデイ攻撃といった攻撃も防御できます。
Mackerel - 株式会社はてな
- クラウドやコンテナといったインフラ環境を一元管理
- 利用用件に合った柔軟な設定で高度なメトリック監視をサポート
- 多様な環境に豊富なプラグインで対応
Mackerelは、複数のクラウド環境の監視、コンテナ監視をサポートする可観測性プラットフォームです。プラグインにより多様な環境に対応できるほか、サーバー監視であれば監視エージェントのインストールにより監視をはじめられます。
CPUの使用率といった標準的なメトリックはもちろん、ELBの状況といったカスタマイズされたメトリックの監視も可能です。サーバー単位でなく、ロール単位でインフラ環境にあわせた監視ルールを設定できるのが特徴です。
OpManager
- ITインフラ全体の状態を瞬時に把握できるわかりやすい画面
- すべてを統合して監視できる豊富な機能
- インストール・設定が簡単でスピーディー
OpManagerは、企業が運用するITインフラを統合的に監視するネットワーク監視ツールです。ネットワーク全体の管理から仮想を含むサーバー、各種ミドルウェア、さらにはAWSやAzureの監視までひとつにまとめられます。
マップビューや充実したグラフ、レポート機能でITインフラ全体を可視化します。3,900を超える豊富なテンプレートを持っているため、多種多様な機器の設定を簡単に投入できるのも特長です。また、基本的な監視は標準機能で対応し、必要に応じてトラフィックの内訳の可視化、コンフィグのバックアップの自動化など、オプション機能を追加できるのも強みと言えるでしょう。
arGuss
- 2拠点体制で24時間モニタリング
- パブリッククラウドの監視実績あり
- フルマネージド・プランも提供
アーガスは、物理サーバーでもクラウドサーバーでも利用できる監視システムです。海外拠点ですが、サポートはすべて日本語で行われます。クラウド環境だけではなく、世界中に点在する28拠点のデータセンターの中から選択したサーバーの利用も可能です。
ThirdEye
- Ping死活監視
- 非監視設定にて、容易にアラートを停止可能
- SNMPcの設定情報をThirdEyeへ容易にインポート可能
ThirdEyeは、「市場で唯一」のマルチベンダーコンフィグバックアップと世代管理が可能、かつ「国産ネットワーク監視ツール」です。WebブラウザでどこのPCからもログインでき、50社108モデルのマルチベンダーコンフィグのバックアップと世代管理が可能です。
Watchdog
- アプリケーション異常終了の自動検知
- IoTデバイスのハングアップ通知
- カスタムプランではオペレータ対応可
ウォッチドッグは、タイムアウトエラーを計測し、データベースやサーバーの稼働状況をモニタリングする監視システムです。予想された時間内に処理結果が返ってこない場合、メールやSlackでの通知や、Watchdogからの通知をフックして他のシステムに受け渡すなどの処置を行います。
PATROLCLARICE
- 無料版からクラウド版まで豊富な選択肢
- IoT用のソリューションもあり
- HTML・PDF・CSVレポート出力
パトロールクラリスは、サーバー・IoT混在環境でも利用できる、ネットワーク監視システムです。アプリまたはクラウドでの提供形態を採用していて、迅速かつ安価に導入できます。ESXiの構成情報の監視で取得したデータを50世代まで閲覧可。CSV形式のインアウト、自由にレイアウト可の管理ダッシュボード、監視対象を可視化するマップ作成機能も備えています。
System Answer
- 障害時アラートメール・電話機能
- サーバー応答時間を専用ページで一覧
- クラウド系の監視パッケージも提供
システムアンサーは、SNMPやAPIなどの情報通信技術を用いて、ネットワーク性能監視システムを行うソリューションです。クラウド系の監視は「System Answer RS」を用いて行えます。システム応答時間の監視はスマートフォンやタブレットでも可能です。低負荷で動作し、広範囲のネットワークを監視します。
Fortinet統合型無線LAN
- SNMPポーリング
- SNMPトラップ検出による状態検出
- 365日、有人サポート対応
Fortinet統合型無線LANは、無線LANシステムが安定稼動しているかどうかを監視し、トラブル発生時には通知するサービスです。不要なセグメント・不審な端末・不正なアクセスポイント(正規SSIDの偽装など)の早期発見につながります。無線LANの利用状況やセキュリティ状態を把握しやすくし、システム管理者の負担を軽減します。アクシデント発生時に、リモートデスクトップ経由での復旧支援も行っています。
Scrutinizer
- ネットワークベースのアプリケーション識別
- NetFlowや他ベンダの機器に対応
- NBAR・NSELによる詳細な解析
スクリューティナイザーは、NetFlowを用いて、トラフィック・トランザクションの流量チェックを、低価格で提供するサービスです。日本語に対応していて、ESXi5・6系・KVM・HyperVプラットフォーム上で稼働します。NATログやファイアウォールログ、認証ログなど多種のデータを集約して解析できます。
Net LineDancer
- 本体・マニュアルが完全日本語対応
- 契約解除後もDBの読込みは可
- 顧客をサーバーごとに分割管理可能
Net LineDancerは、ネットワークアプライアンスに関する情報管理を行うソフトウェアです。事業規模に合わせて使用できるプランも用意されています。ネットワーク内にある各アプライアンスのコンフィグを収集して、データベースを自動構築し、アクセスコントロール。ノード数の増減がある場合、月度内の最大ノード数が課金対象となります。
LogStare Collector
- 無料で全機能を利用可能
- ネットワークアプライアンスを自動監視
- ログをキーワード検索
ログステアコレクターは、ネットワークログ、およびSYSLOG・WMIイベントログを監視するWindows・Linuxベースのフリーソフトウェアです。あらかじめ設定した項目を、自動的に監視しログ収集する「オートディスカバリ機能」を備えています。ネットワークの状態をレポートにまとめ、ブラウザから確認できます。Pingによる死活監視や、TCPコネクションログを精査してポートを監視。エージェントレス方式のためすぐに使い始められます。
OPS
- 自動運用AIと有人監視
- システム障害をナレッジ化し発生時刻予測
- エンジニアによる障害一次・二次対応BPO可
OPSは、サーバー環境を問わず利用できる、システム運用保守の代行サービスです。システム・インシデントやアクシデントが発生した状況や時刻を記憶。BIとして活用し、次のインシデント発生時刻を予測します。予測の2時間前に自動ログインを行い、復旧作業を開始します。
Zabbix
- インシデント発生時に手順書に基づき対応
- Zabbixによるネットワーク監視
- DBサーバーの冗長構成化もサポート可
ザビックスは、サーバー運用を、365日代行する監視システムです。夜間や休日のみのスポット契約も可能。人的リソースの配置効率上昇や、急な事業拡大にも柔軟な対応ができます。あらかじめ対応手順を打合せておき、インシデントやアクシデントの発生時には、打合せに沿った対応を迅速に行います。
CWFA
- 完全自動化されたシステム監視
- 検出するキーワードは自由に設定可
- ツイッター、FB、インスタグラムなどを監視
クーファは、ワード検出によるSNSの監視を行うサービスです。根拠のない否定的な噂は「バズる(瞬間最大風速的に広まる)」ことがあります。ネットはBOTの集合ではなく人の集合であり、ネット使用者と不使用者が排他的選言で成り立つわけではありません。実在する人々が引き起こす行動は予測が難しく、発生後は即時の初期対応が必要です。「クーファ」は風評被害による、Googleサジェスト汚染や、社会的なスティグマ(烙印)の形成を予防します。
TELstaff
- 緊急災害情報をサイネージで連動表示
- アラートをスヌーズ(自動繰り返し)
- メッセージを受信側のPCで音声通知
TELstaffは、指示灯やデジタルサイネージ・音声・FAX・メールなどで障害情報を伝達できる、統合通報管理システムです。いつ発生するか不明なインシデントの監視を自動化し、定時監視業務から開放されます。ベンダへのエスカレーションにも対応します。日中英に対応した音声合成エンジンを用いてアラートを通知。
Datadog - Datadog Japan合同会社
- サーバーやアプリケーション、ネットワークなどを全体監視
- 通信状況をマップで可視化
- トラブルシューティングも支援
Datadogは、システム全体をまとめて監視できるプラットフォームです。オンプレミス環境とクラウド環境の両方を一画面で監視でき、サービス間の通信状況やパフォーマンス、健全性を監視できます。
システム内の依存関係や通信の流れをマップ表示できるため、ボトルネックや原因特定をスムーズに行え、解決までの時間短縮が可能です。他の監視データと関連付けてデバッグできるため、トラブルシューティングの効率化にも役立ちます。
安全で快適なネットワークを構築しよう
ネットワーク監視ツールを利用することによって、社内のネットワークを安全に構築できます。外部の脅威だけでなく、内部の環境整備のためにぜひシステム導入を検討してみてください。
BOXILとは
BOXIL(ボクシル)は企業のDXを支援する法人向けプラットフォームです。SaaS比較サイト「BOXIL SaaS」、ビジネスメディア「BOXIL Magazine」、YouTubeチャンネル「BOXIL CHANNEL」を通じて、ビジネスに役立つ情報を発信しています。
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