コピー完了

記事TOP

SNS運営を成功させるコツ!担当者が知っておきたい各SNSの特徴と運用方法

最終更新日:(記事の情報は現在から292日前のものです)
いまやどんな企業でも欠かせなくなっているSNS運営を成功させるためのコツを解説します。具体的なテクニックや企業の成功事例、そして効率的に運営するための代行サービスについて紹介します。ぜひ、参考にしてください。

SNS運営とは

SNS運営とは企業がSNSアカウントを作成し、自社や自社の商品について紹介したり、顧客とコミュニケーションを取ったりして、SNS上で活動を行うことです。

企業や商品の宣伝による認知拡大やファンの獲得、ブランディングを目的としており、近年は大手企業から中小企業・個人事業主まで幅広く活用しています。SNS運用の仕事内容は、日々の投稿以外にもコメントへの返信やデータ分析、トレンドの把握、コンテンツの企画書作成など多岐におよびます。

SNS運営とSNSマーケティングの違い

SNSマーケティングはSNS上での活動すべてを総称する言葉であり、SNS運営はSNSマーケティングの一部であるのが、大きな違いです。SNSマーケティングでは、次のような活動を行います。

  • SNS運営
  • SNS広告運用
  • SNSキャンペーン企画
  • ソーシャルリスニング
  • インフルエンサーマーケティング

ソーシャルリスニングとは、SNS上の情報を収集・分析して活用する手法のことで、インフルエンサーマーケティングとは、インフルエンサーを起用して商品を宣伝してもらう手法のことです。このように、SNSでの活動はSNS運用以外にもさまざまなものがあり、よりSNSに力を入れたい場合はこれらの活動も検討するといいでしょう。

SNS運営とSNS広告運用の違い

SNS運営は投稿やコメントの返信を行うのに対し、SNS広告運用は広告を使って訴求するのが大きな違いです。SNS運用は主にフォロワーに対して投稿やコミュニケーションを行い、ファンコミュニティ形成や拡散による認知拡大を狙います。

一方SNS広告はユーザー全体から細かくターゲティングを行い、狙った層に広告を表示させるため、より高い認知拡大効果や、ECサイト・Webサイトへの集客が期待できるでしょう。SNS運営だけを行っている場合もあれば、SNS運営とSNS広告運用、どちらも行っている場合があります。

SNS運営はなぜ重要なのか

SNS運営がマーケティングにおいて重視される理由は、マーケットの大きさと訴求効果の高さです。ICT分野を中心に市場調査を行うICT総研の調査※1によれば、日本におけるSNSのアクティブユーザー数は2021年で8,149万人、国内ネットユーザーのうち80.2%に普及しています。

2024年末には8,388万人まで増加し、普及率も83.2%になるとも予想されているため、今後さらなるマーケットの拡大に期待できます。またリサーチ・マーケティングの支援を行うネオマーケティングの調査※2によれば、SNS経由で商品を購入したユーザーのうち、約6割以上が「購入の予定はなかった」と回答しました。

さらにSNS上で商品購入の決め手になったものとしては、「商品の紹介動画」が1位(43.2%)に挙げられており、高い訴求効果を示しています。このようにSNSはユーザー数が多く、SNS上の情報が商品・サービスの購入につながっているため、企業としてはどれだけSNSで自社や商品のRPをできるかが重要です。とくに広告を出す余裕のない中小企業や個人事業主にとって、SNSは宣伝を行うための重要なツールといえるでしょう。

※1出典:ICT総研「2022年度SNS利用動向に関する調査」(2024年2月24日閲覧)
※2出典:ネオマーケティング「SNSでの商品購入に関する調査」(2024年3月5日閲覧)

SNS運営の効果・メリット

SNS運用で得られるメリット(効果)としては、認知拡大やコミュニケーションによる潜在顧客の育成が挙げられます。

認知拡大

SNSは継続的に情報発信やコミュニケーションを行っていくことで、SNSユーザーの目に触れやすくなり、自社や商品・サービスの認知拡大につなげられます。またSNSはユーザー同士で情報共有も頻繁に行っているため、拡散によってさらなる認知度の向上も可能です。

コミュニケーションによる潜在顧客の育成

SNSはいいねやリポスト、コメントやDMなどでコミュニケーションが行え、潜在顧客を育成できます。とくにコメントやDMはユーザー同士が気軽に直接会話できるため、企業も消費者と関係性を構築してファン獲得につなげられるのです。関係性を深められれば、将来顧客になってもらえる可能性が高まり、売上にもつなげられるでしょう。

SNS運営の課題・デメリット

SNS運用で得られるデメリット(課題)としては、炎上の可能性や効果が出るまでの時間の長さが挙げられます。

炎上する可能性がある

最も大きなデメリットは炎上の可能性です。SNSは予想していなかったユーザー層にも情報が拡散しやすく、さまざまな背景をもつユーザーが情報を見るため、受け取り方もさまざまです。

また従業員の不適切な発言・行動や、ユーザーに対する対応の誤りで炎上することもあり、こういった情報は一気に拡散されやすいため、大きな被害を受ける可能性は排除できません。そのため、事前に炎上をしないための体制・ルールづくりや、万が一炎上した場合の対応を決めることが重要です。

効果が出るまで時間がかかる

SNS運営は、継続的な投稿やコミュニケーションを少しずつ積み重ねて、はじめて成果を生むものです。成果が実感できるまでは費用対効果を度外視して取り組む必要があり、それでも期待したとおりの結果が得られない可能性もあります。

しかし一方で、成果が得られればSNSアカウントは企業・ブランドの資産になり、継続した成果が期待できます。そのためSNS運用は中長期的な戦略を計画し、焦らずじっくり時間をかけて行ってください。

運用にも費用はかかる

SNSアカウントは、開設に費用はかからないものの、本格的な運用には費用がかかります。前述したように、SNS運営は投稿を行う以外にもコメント・DMへの返信やデータ分析、トレンドのチェック、企画立案など多くの業務があります。

これらを総合するとかなりの業務量になり、従業員の時間が割かれるため人件費もある程度かかるでしょう。直接的なコストは不要なものの、間接的な費用については検討が必要です。

SNS運営の始め方

企業がSNS運営を始める場合は、次の順番で行いましょう。

  1. 目的を明確化させる
  2. ターゲットを決める
  3. コンテンツに合ったSNSを選ぶ
  4. SNS運用マニュアルを作成する
  5. 運用計画を立て戦略的にSNSを運営

それぞれのポイントについて説明します。

目的を明確化させる

まずはSNS運営の目的を明確にしましょう。自社や競合他社の状況からマーケティングにおける課題を洗い出し、改善して達成したいゴールを設定します。よく目的(ゴール)として挙げられる例は次のとおりです。

  • 知名度・想起率の向上(○○といえば○○、といったイメージの定着)
  • ファンの育成(商品や会社に対するイメージアップ)
  • 購入意向・来店意欲の向上(機会があれば来店・購入したいと思ってもらう)

ターゲットを決める

次に情報を届けたいターゲット層の選定を行います。ターゲットを絞り込むことで、投稿するコンテンツの内容が決めやすくなり、特定の層に刺さりやすくもなるからです。ターゲット層の決め方としては、自社や競合他社のユーザー層から考えるのがおすすめです。例として次のように考えます。

  • 自社サービスの認知度が低い若い女性層
  • 長年自社商品を愛用している高齢の男性層
  • 競合他社が独占している若い男性層

ここから年齢や性別、居住地域といった属性や趣味、SNSの使い方など細かく設定し、顧客像を明らかにしましょう。

コンテンツに合ったSNSを選ぶ

SNSによってそれぞれ特徴やメインユーザーの年齢層が異なるため、ターゲット層に合ったSNSを選択するのも重要です。SNSには「Facebook」「X(旧:Twitter)」「Instagram」「LINE」などありますが、すべてのSNSで同じようなコンテンツやメッセージを投稿しても、あまり効果は見込めません。

それぞれSNSの特徴は後述するため、こちらを参考に利用するSNSを検討してください。また運用するSNSに優先順位を決めることも、SNSマーケティングを成功させるコツです。前述したようにSNSの運用には時間がかかるため、どのSNSをとくに重視すべきなのか、冷静に判断しましょう。

SNS運用マニュアルを作成する

次に運用のルールを定め、SNS運用マニュアルを作成しましょう。批判や炎上を起こさないため、また起こった炎上を迅速に鎮静化させるため、運用前に体制を構築して投稿ルールを定め、マニュアルを作成するのが重要です。マニュアルは属人化の防止にも役立ちます。

例として、次のような項目についてルールを定めます。

  • 投稿の頻度・曜日・時間帯
  • コンテンツのカテゴリー・コンセプト
  • アカウントの人物像(プロフィール)
  • 投稿内容のマナー(言葉遣いや一人称など)
  • 写真の投稿方法
  • 炎上時の対応

体制に関しては、SNS担当者の選任や責任者の決定、投稿内容のチェック担当などを定め、チームを結成しましょう。

運用計画を立て戦略的にSNSを運営

最後に目標といった運用計画を立て、実際に運営を始めます。目標にはKPIを設定し、コンテンツの企画やスケジュールといった戦略を立てましょう。KPI(重要業績評価指標)とは、簡単にいえば中間目標のことです。フォロワー数やいいね数などにKPIを設定すると、目標に対する進捗状況が確認しやすくなるためおすすめです。

また定期的にミーティングを開き、進捗状況や今後のコンテンツ企画、改善案などについて話し合い、PDCAサイクルを回しましょう。

各SNSの特徴と活用ポイント

次に、各SNSの特徴と活用のポイントについて、簡単に説明します。

SNSをうまく活用するには、ユーザー層や特徴を把握するのは必須です。最低限、それぞれのメインユーザー層の年代は把握しましょう。

SNS メインユーザー層
Instagram 10代~30代の女性層が中心
X(旧:Twitter) 20代~30代が中心
Facebook 30代のビジネス層がメインユーザーで高年齢層の利用率も高い
LINE 10代~60代まで幅広く利用されている
TikTok 10代~20代の若年層が中心
YouTube 10代~50代まで幅広く利用されている

それぞれのSNSの特徴について、詳しく紹介します。

Instagram(インスタグラム)

Instagramのメインユーザー層は10代~30代であり、女性ユーザーの多さが特徴です。他のSNSに比べてアクティブユーザー数も多く、日ごろの生活を写真に収め、友人とシェアするケースが多いです。

元々画像をメインとしたSNSでしたが、最近ではリールやストリーズといった動画投稿機能が定着したことで、より視覚的な訴求が重視されるSNSになっています。ハッシュタグを活用しつつ、チラシではなく雑誌のようなアピールの仕方が重要です。

Instagram(インスタグラム)の活用事例

美容室ではモデルを使用して流行している髪形を表現したり、店の雰囲気を豊富な画像とともに紹介したりしています。よりスタイリッシュな表現を心がけることで、高い集客効果が期待できるでしょう。

X(エックス:旧Twitter)

X(旧:witter)は10~30代がメインユーザーであり、140字のテキスト投稿をメイン(画像や動画も投稿可能)としたSNSですが、現在は課金により長文投稿も可能です。リツイート機能や「いいね」など、情報の拡散力に定評のあるXでは、ユーザーに「おもしろい」と思ってもらえる企画や投稿、親近感をもってもらうための工夫が重要です。

リアルタイム性もあり、多くのユーザーが興味をひくコンテンツが提供できれば、情報が拡散されて一気にフォロワー数を増やすことも不可能ではありません。X内で話題となる「トレンド」もあるため、企業アカウントとして流れに乗るのもよいでしょう。ただし、悪い情報も拡散されやすいため、扱いには十分注意が必要です。

X(エックス:旧Twitter)の活用事例

2013年11月11日、江崎グリコはTwitter上でどの程度の人がポッキーについて呟くかで、世界記録を狙いました。これによりTwitterユーザーの興味を惹くことに成功し、300万件以上のリツイートと、多くのフォロワーを獲得しました。

このように、話題性のある企画を打ち出し、ユーザーとともにイベントを楽しめる親近感のあるアカウントにすることで、親しみやすい企業として消費者の共感を得られます。

※出典:RP TIMES「『ポッキー』世界記録更新!“ポッキー”を含んだツイートで、 11月11日(月)に371万44ツイートを記録」(2024年3月5日閲覧)

Facebook(フェイスブック)

Facebookのメインユーザーは30代〜40代のビジネス層であり、国内外を問わず月間アクティブユーザー数の多さが特徴です。

さらに実名アカウントが原則であるため、他のSNSに比べてフォーマルな場ととらえているユーザーが多くいます。ビジネスセミナーの告知に利用したり、企業の窓口としての役割をもたせたりする企業も多く存在します。

運用ポイントとしては情報の「面白さ」や「斬新さ」よりも、「信頼性」や「エンゲージメント」であり、ユーザーの信頼を高められる、丁寧な投稿を心がける必要があるでしょう。

Facebook(フェイスブック)の活用事例

Facebookは広告の種類が豊富で、うまく活用すれば他の広告媒体よりも高い宣伝効果を得られます。自社のターゲットにダイレクトに知らせたいキャンペーンや、ユーザー参加型のイベントなどは、Facebook広告を利用するといいでしょう。

LINE(ライン)

LINEは、10~60代と幅広い世代で使われており、性別を問わず普段はSNSを利用しない人も使っているのが特徴です。マーケティングでLINEを使用する場合は、法人向けの「LINE公式アカウント」サービスを活用します。

LINEは日常的な連絡手段として使われることが多く、日々の重要な情報を伝達するためのツールといえます。他のSNSに比べて対話型のコミュニケーションがしやすいため、リード育成およびファンの醸成に向いた媒体です。

LINE(ライン)の活用事例

ある整体院では顧客一人ひとりにLINEを通じて、日常的に行うべき体操やマッサージのコツといった情報を提供しており、キャンペーンの告知も行っています。

それによって顧客のエンゲージメントを向上させ、高いリピート率を実現しています。このように、顧客との関係性を高めるには最適なツールといえるでしょう。

SNS活用事例と運用ポイント!使い分け・成功企業のマーケティング手法
代表的なSNSの特徴とポイントを比較しつつ、SNSをビジネスに活用した事例と、運用のポイントを解説します。SNSで...
詳細を見る

TikTok(ティックトック)

短時間の動画投稿をメインとしたSNSで、10~20代の若年層をメインユーザーとしています。撮影から編集までアプリ上で完結し、やり方も簡単であるため、動画編集未経験でも手軽に参入できます。

またYouTubeに投稿した動画を短くして投稿する、といった方法もできるため、手間をかけずに運用が可能です。ただし、TikTokも拡散力は強いため、扱いには注意が必要です。

TikTok(ティックトック)の活用事例

焼鳥屋「焼鳥どん日垣兄弟」は、TikTokで「飲食店あるある」の動画を継続的に投稿したところ人気を集め、フォロワー数が14万人を超えるまでに成長しました。また、1日に来客する人数のうち平均15人は「TikTokを見ています」と来店するようで、高い集客効果にもつながっていることがわかります。

TikTokは動画が短いため飲食店のスタッフでも片手間で投稿でき、拡散力の強さからアルバイトの募集まで大幅に増加したそうです。

※出典:Bytedance「採用から集客まで、すべてTikTokで。客足が途絶えないTikTokフォロワー14万人超の焼鳥屋で起きていること【焼鳥どん日垣兄弟インタビュー】」(2024年3月5日閲覧)

YouTube(ユーチューブ)

YouTubeは、10~50代が男女問わず幅広く利用している、世界最大の動画投稿プラットフォームです。公式チャンネルを開設し、導入事例や商品を活用するコツ、業界の知識を紹介した動画の投稿で、認知拡大やファンの育成を行えるでしょう。

また広告はもちろんYouTuberや人気配信者を活用し、RPを行ってもらうことでさらなる認知度のアップにも期待できます。

YouTube(ユーチューブ)の活用事例

ヴィンテージの北欧食器を扱うECサイト「北欧、暮らしの道具店」は、サイトの世界観を詰め込んだ短編ドラマやドキュメンタリーを投稿し、登録者数53万人の人気チャンネルになりました。これらの動画が発信する情報は、商品や世界観に対するファンを増加させ、直接の商品購入にもつながっています。

実際クラシコムは、2020年から2022年で売上が148%に増加しており、YouTubeチャンネルを、ファンの増加をけん引する存在として高く評価しています。

※出典:クラシコム「株式会社クラシコム(E37848)有価証券報告書」(2024年3月5日閲覧)

初心者がSNS運営を成功させるコツ

初心者がSNS運営を成功させるコツは次のとおりです。

  • ユーザーから共感が得られる内容にする
  • 継続的に投稿とコミュニケーションを行う
  • 動画をうまく活用する
  • SNS運営代行サービスを利用する

それぞれのポイントについて説明します。

ユーザーから共感が得られる内容にする

SNSに投稿する内容は、ユーザーの共感が得られるものを考えましょう。SNSはユーザー同士が有益な情報を得た際に、リポストや「いいね」機能によって、情報が拡散されるからです。逆に無機質なメッセージは、あまり拡散にはつながりません。

それぞれのSNSで受け入れられやすいコンテンツを理解し、ユーザーの目線に立って投稿内容を考えましょう。これにより情報が拡散されやすくなり、ユーザーの購買意欲や行動に影響を与えやすくなります

継続的に投稿とコミュニケーションを行う

SNS運営では、継続的に投稿やコミュニケーションを行うことも重要です。とくにSNS運用を開始した当初は簡単な挨拶でもいいので、投稿の頻度を増やし、ユーザーの目に触れる機会を増やします。

またこちらから積極的にコメントやいいねといったコミュケーションを取ることで、相手からのいいねやフォローなどにも期待できます。これらを継続的に行い、いいねやフォロワー数をコツコツ増やしていきましょう。

さらに、企業アカウント同士で交流を行うのもおすすめです。交流を行うことでアカウントの信頼性が高まり、フォロワーの増加やコラボレーションにもつなげやすくなります。

動画をうまく活用する

投稿には、動画をうまく活用しましょう。動画はテキストや画像よりも情報量が多く、ユーザーの目を引きやすいからです。また前述したように、商品紹介の動画は商品購入の大きな決め手になるため、積極的に活用してください。

TikTokやYouTubeはもちろん、XやInstagramでも動画は投稿でき、TikTokとInstagramではアプリ上で撮影から動画編集まで完結できるため、気軽にチャレンジしましょう。

SNS運営代行サービスを利用する

必要に応じて、代行サービスを利用するのもいいでしょう。SNS運用代行とは、投稿コンテンツの企画立案・制作や投稿、コメントへの返信といった、SNS運用業務を代行してくれるサービスのことです。

前述したように、SNS運用は本格的に行うと手間がかかるため、これを外注することで、社員の作業負担を軽減できるのがメリットです。外注する際は、すべて委託するのではなく投稿内容の作成や投稿の代行といった簡単な作業から始めると、失敗しにくくなります。

SNS運営代行サービスの費用相場

SNS運用代行サービスの費用相場は、5~50万円と非常に幅があります。これは、どの程度運用を委託するかによって金額が大きく変化するからです。コンテンツ作成や投稿代行程度であれば、月5~10万円程度で依頼可能です。

しかしコメントの返信やデータ分析といった業務が追加されると、料金は20~30万円まで増加します。さらに戦略策定や広告運用、運用ミーティングといった、アカウントのコンサルティング業務が加わると、40~50万円以上になります。

このように、委託できる業務によって相場も変化するため、代行を依頼したい場合はサポート内容について事前にしっかり検討しましょう。

SNS運営代行サービスを検討すべきケース

SNS運営代行サービスの検討をおすすめするケースとしては、次のような状況が挙げられます。

  • SNS運用に必要な人材が不足している
  • SNSの運用ノウハウがない
  • SNSを運営しているが、うまく効果が出ていない

SNS運営代行会社はSNS運用のプロであり、効果の高い投稿方法や炎上対策も熟知しています。そのため自社で運用するよりも、費用対効果を上げられる可能性があります。また、代行サービスのやり方や提出されたレポートを見ることで、運用のノウハウを学ぶことも可能です。もしこれらの状況にある場合は、ぜひ一度代行サービスを検討してください。

おすすめのSNS運営代行サービス比較

代表的なSNS運営代行サービスを厳選して比較します。まずはおすすめ運用会社のサービスを、特徴と料金で比較表にまとめました。

サービス 料金 特徴
SNS運用代行サービス 初期費用:要問い合わせ/月額:要問い合わせ 戦略策定、アカウント開設、運用(投稿コンテンツ作成やコメント対応、レポート作成)
BizWorkers 月額:14,500円(税抜)~ メディア運営やコンテンツ・デザイン制作、広告運用プロモーションなど
Social Media Lab 初期費用:50万円~ / 月額:50万円~ SNS運用・SNSマーケティングの企画・運用・分析
BRIDGE Twitter発話量増加プラン:30万円~ SNS(Facebook、X、Instagram、LINEなど)運用の企画・制作・運用・FB
Members 要問い合わせ 海外のものを含むSNSの運用
HELP YOU 月額10万円(30時間を目安)~ SNSのコンテンツ作成、コメント返信など運用全般

次に各サービスについて詳しく比較・紹介します。

コムニコのSNS運用代行サービス - 株式会社コムニコ

コムニコのSNS運用代行サービス
コムニコのSNS運用代行サービス
5
(0)
4
(0)
3
(0)
2
(0)
1
(0)
ボクシルSaaSのデータを元に表示しています
提供企業様でご不明点がある方はこちら

SNS運用の戦略策定から運用、効果検証まで一貫支援

  • TwitterやInstagram、LINEなどさまざまなSNSに対応
  • 豊富なアカウント運用実績が証明する安定の運用体制
  • マーケティング活動に役立つSNS運用を実施

<導入企業>

株式会社ぐるなびや森永乳業株式会社、カゴメ株式会社、株式会社コーセー、TSUTAYAなど

初期費用:要問い合わせ /月額:要問い合わせ

BizWorkers - 合同会社KOSKee

BizWorkers
BizWorkers
5
(0)
4
(0)
3
(0)
2
(0)
1
(0)
ボクシルSaaSのデータを元に表示しています
提供企業様でご不明点がある方はこちら

SNS活用のほか、メディアや広告運用も依頼可能

  • SNS運用やサイト作成、デザインといった多様な業務に対応
  • メディア運営や広告運用プロモーションなど、SNSと連動する代行も
  • 月5時間のみ、1か月のみの利用も可能

<導入企業>

ワンダーグループ合同会社、株式会社グリーンデイズなど

<料金プラン>

  • プラン5時間:14,500円/月
  • プラン15時間:42,000円/月
  • プラン30時間:78,000円/月
  • プラン50時間:115,000円/月
  • プラン80時間:168,000円/月
  • プラン120時間:240,000円/月
  • プラン160時間:304,000円/月

※すべて税抜

Social Media Lab

SNSのコンサルティングから運用までトータルにサポート

  • 長年にわたってSNS運用コンサルティングを行ってきた実績
  • 日常のSNS運用から炎上対策まで広くサポート
  • 自社のニーズに最適なSNSマーケティングの企画・運用

<導入企業>

朝日生命や東京都交通局、ゼクシィ、講談社、わかもと製薬など

<料金プラン>

  • 初期費用:初期費用50万円~
  • SNS運用:月額50万円~
  • その他都度見積もり
  • メール・電話相談可能

BRIDGE

専門チームと独自ツールですきのないオペレーション

  • 競合や市場のトレンドを見て、ニーズにあった投稿内容を提案
  • 専門チームと独自ツールで、企画から効果検証までワンストップで提供
  • 目的やSNSに合わせてプランを提案

<導入企業>

要問い合わせ

<料金プラン>

  • Twitter発話量増加プラン:30万円~
  • Instagramブランドサイト化プラン:50万円~
  • TikTok運用プラン:50万円~
  • Instagramコマース化プラン:100万円~
  • フォロワー増加プラン(Twitter・Instagram・Facebook):100万円~
  • LINE販売促進プラン:300万円~
  • LINECRMプラン:300万円~

Menbers

複数のSNSアカウントを一括運用

  • スペシャリストによる独自のノウハウと、事例共有によるユーザーエンゲージメントの最大化を実現
  • FacebookやTwitter、Instagram、YouTubeなど代表的SNSはもちろん、微博(ウェイボー)といった海外のSNS一括運用にも対応
  • SNS監視業務や運用オペレーション、コンテンツ制作の一括発注でコスト効率化を実現

<導入企業>

パナソニックやスカパーJSAT、ココカラファインヘルスケアなど

<料金プラン>

要問い合わせ

さまざまなスキルセットをもったアシスタントチームが支援

  • きめ細かいサポートにより自社のコア業務に専念できる環境を構築
  • 個別の投稿代行やコメントの返信、画像の編集などSNS運用に必要な作業を一貫してサポート
  • SNS運用以外のマーケティングにも幅広く対応

<導入企業>

楽天やオプテージ、ビー・ファクトリー、三井不動産、NTTデータなど

<料金プラン>

  • チームプラン(30時間):月額10万円
  • チームプラン(45時間):月額15万円
  • 1名専属プラン(45時間):月額15万円
  • 1名専属プラン(60時間):月額20万円

人気のあるSNS企業アカウント

最後に、SNS上で人気がある企業アカウントの活用例を、「Twitter」と「Instagram」にわけて紹介します。SNS運用やマーケティングを行う際の参考にしてください。

【人気のTwitterアカウント】

時事ネタや話題性のある企画・投稿など、ユニークなコンテンツを提供している企業が人気です。Twitterで人気のある企業アカウントは次のとおりです。

SHARP(シャープ)

親しみやすい投稿で自社製品の宣伝はもちろん、X上でのトレンドや時事ネタについての感想などの投稿も積極的に行っている、人気アカウントです。2018年には運営担当の社員が、「TCC(東京コピーライタークラブ)広告賞」を受賞しています。

シャープ公式アカウント

タニタ

こちらも自社製品の宣伝のみならず、閲覧者が思わず笑ってしまうような、ユニークなポストを積極的に行っています。担当者の趣味満載の投稿で、同好の士とのコミュニケーションも活発なようです。

タニタ公式アカウント

タカラトミー

さまざまな外部企画と交えてユーモアあふれる宣伝で人気です。「シン・ゴジラ」内での作戦に便乗した商品紹介が大成功したほか、アイコン騒動といった多くの話題を集めています。

タカラトミー公式アカウント

【人気のInstagramアカウント】

料理やおしゃれな店など、写真・動画映えするコンテンツを提供している企業が人気を得ています。

Instagramで人気のある企業アカウントは次のとおりです。

ハーゲンダッツ ジャパン

おしゃれで凝った背景とともに商品紹介を行ったり、よりおいしくアイスを食べるためのアレンジレシピを掲載したりと、多くのフォロワーの共感を得ています。

ハーゲンダッツ ジャパン公式アカウント

スターバックス コーヒー ジャパン

外食業界では屈指の人気アカウントで、商品に独自のストーリーを感じられる演出に力を入れています。季節に合ったカラーを巧みに取り入れつつ、店の雰囲気を重視する姿勢が人気の理由です。

スターバックス コーヒー ジャパン公式アカウント

Tasty Japan

国内有数の人気企業アカウントです。動画投稿機能をフル活用した料理動画が中心で、誰でも手軽に作れて参考になるものがピックアップされています。

Tasty Japan公式アカウント

SNS運営は特徴とポイントを生かして

企業がSNSの運営を成功させるためのポイントについて、実際の成功事例を交えつつ解説しました。SNSを利用する企業は業界問わず増加傾向にありますが、ただ始めるのではなく各SNSの特性を理解したうえで、自社に合った運用手法を考えることが重要です。

また戦略的にSNSを運用するには多くの時間と人手が必要です。自社にリソースが足りない場合は、運営代行サービスへのアウトソーシングも検討しましょう。日々の投稿からキャンペーンの企画・運用まで幅広く提案してくれるサービスが多いので、自社のコア業務に専念しつつSNS運営に取り組めます。

この機会に、ぜひSNSのビジネス活用を検討してください。

BOXILとは

BOXIL(ボクシル)は企業のDXを支援する法人向けプラットフォームです。SaaS比較サイト「BOXIL SaaS」、ビジネスメディア「BOXIL Magazine」、YouTubeチャンネル「BOXIL CHANNEL」を通じて、ビジネスに役立つ情報を発信しています。

BOXIL会員(無料)になると次の特典が受け取れます。

  • BOXIL Magazineの会員限定記事が読み放題!
  • 「SaaS業界レポート」や「選び方ガイド」がダウンロードできる!
  • 約800種類のビジネステンプレートが自由に使える!

BOXIL SaaSでは、SaaSやクラウドサービスの口コミを募集しています。あなたの体験が、サービス品質向上や、これから導入検討する企業の参考情報として役立ちます。

BOXIL SaaSへ掲載しませんか?

  • リード獲得に強い法人向けSaaS比較・検索サイトNo.1
  • リードの従量課金で、安定的に新規顧客との接点を提供
  • 累計1,200社以上の掲載実績があり、初めての比較サイト掲載でも安心

※ 日本マーケティングリサーチ機構調べ、調査概要:2021年5月期 ブランドのWEB比較印象調査

SNS運用代行選び方ガイド.pdf
SNS運用代行会社
選び方ガイド
この記事が良かったら、いいね!をしてください!最新情報をお届けします!
貴社のサービスを
BOXIL SaaSに掲載しませんか?
累計掲載実績1,200社超
BOXIL会員数200,000人超
※ 2024年3月時点
編集部のおすすめ記事
SNS運用代行会社の最近更新された記事