無料で使える人事評価システムおすすめ9選 ツールの特徴と選び方のポイント

人事評価システムには多くの種類があり「どれを選べばいいか」迷いますよね。後から知ったサービスの方が適していることもよくあります。導入の失敗を避けるためにも、まずは各サービスの資料をBOXILでまとめて用意しましょう。
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人事評価システムとは

人事評価システムとは、従業員の目標設定や評価、フィードバック、評価データの管理を効率化するツールです。従来、紙やExcelで行っていた評価業務をデジタル化することで、人事担当者の負担を軽減できます。

多くの人事評価システムは初期費用や月額費用が発生します。無料で利用できるものは多くありません。仮に無料で利用できた場合でも、機能や利用期間が制限されるケースがほとんどです。そのため、無料プランやトライアルで使い心地を確かめてから、有料プランに移行するのが一般的です。

無料・有料を問わず幅広く製品を比較したい方は、こちらの記事も参考にしてみてください。

人事評価システムを無料で利用する方法

人事評価システムを無料で利用する方法としては、Excel・Google スプレッドシートの利用や、無料トライアルの利用、無料ソフト・ツールの利用が挙げられます。それぞれについて詳しく解説します。

ExcelやGoogle スプレッドシート

Excelはすでに多くのパソコンに導入されており、Google スプレッドシートはGoogleアカウントさえあればWebブラウザから無料で利用できます。Excelに慣れている従業員が多く、Google スプレッドシートもExcelと使い方が似ているため、操作に対する不安が少なく、導入もしやすいのが特徴です。

Google スプレッドシートはURLを送るだけで情報共有や共同編集ができるため、業務効率の向上にも期待できます。ネット上では無料のテンプレートも多く公開されていることから、人事評価シート作成の手間も省けます。

ただし、転記ミスや数式の上書き・変更といったヒューマンエラーを生みやすいのがデメリットです。また、従業員数が増加すると、管理や集計にかかる手間も増えるため、対応しきれなくなる恐れがあります。

人事評価シートの無料テンプレートは、こちらの記事で紹介しています。

無料トライアル

ExcelやGoogle スプレッドシートによる人事評価管理に限界を感じた場合は、無料トライアルを実施している人事評価システムを試してみるのがおすすめです。操作感や機能性を実際に確認できるため、自社に合うかどうかを判断しやすくなります。

ただし、無料トライアルには利用日数や人数、登録できるデータ量などに制限が設けられています。導入後の運用を見据えて、有料プランへの切り替えを前提に試してみるとよいでしょう。

▼トライアルを実施しているおすすめの人事評価システム比較9選を見る

無料ツール

人事評価システムの中で無料プランが提供されている場合や、フリーで利用できる人事評価ソフト・ツールも存在します。しかし、これらは基本的に利用できる機能や人数に、制限を設けているケースも多いため注意が必要です。

またデータの保持期間に制限がかけられており、一定期間がたつと過去のデータが見られなくなるソフト・ツールも存在します。現在の従業員数だけでなく、今後従業員数が増えた場合も想定し、無料の範囲内で継続的に利用できるかどうかも検討しましょう。

たとえば「Zoho People」は無料プランを用意していますが、ユーザー数5名までの制限があります。少人数で運用して試すことも一つの手段ですが、将来的に有料プランへの切り替えを予定している場合は、「無料ソフト」にこだわらず幅広い選択肢の中から選ぶことをおすすめします。

人事評価システムの無料導入が適している企業

無料版の人事評価システムは、まずツールの使い勝手を確かめたい企業に向いています。具体的には、次のようなケースです。

• 社員数が少なく評価対象が限られている
• 初めて導入を検討している
• 社内稟議のために「お試し導入」が必要

一方で、従業員数が多い企業や、複数拠点・部門での評価を一元管理したい場合は、有料版の検討が必要です。具体的には、次のようなケースです。

• MBOやコンピテンシー評価など、さまざまな評価制度を運用している
• 人材育成や配置の最適化まで見据えている

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人事評価システムを無料で使用する際の注意点

無料の人事評価システムを導入する際は、機能や利用範囲に制限がある点に注意が必要です。導入前に無料版と有料版の違いを理解し、運用に支障がないかを確認しましょう。

無料版と有料版の違いや制限を確認する

無料版の人事評価システムには、利用人数や機能の上限、データ保持期間などに制限が設けられている場合があります。サポート対応が限定的だったり、セキュリティや他システムとの連携機能が不足していたりすることもあります。導入前にどの機能に制限があるのかを必ず確認しましょう。

有料プランの料金や機能も確認する

無料版のまま全社展開を行うのは、利用人数や機能の制限があるため現実的ではありません。将来的に有料プランへの切り替えを視野に入れ、料金や機能を比較・検討することが重要です。コストだけでなく、自社の評価制度や運用体制に合った機能かどうかもあわせて確認しましょう。

人事評価システムを選ぶポイント

無料の人事評価システムを選定する際は、いくつかの基準が存在します。代表的なシステムの選び方について解説します。

従来の評価制度と同じ方法で運用できるかどうか確認する

自社の人事評価制度とシステムとの相性を必ず確認しましょう。

特に注目したいのは、評価制度の運用に必要な項目をどこまで自由に設定できるかです。設定の自由度が高ければ、現在の人事評価方法をそのままシステムに取り入れやすくなり、導入リスクを大きく減らせます。

MBO評価やOKR、360度評価（多面評価）など、どのような評価方法に対応しているかも必ず確認しましょう。

料金や費用が予算に収まるかどうか確認する

人事評価システムの無料トライアルを利用したい場合は、あわせて各サービスの機能や料金を確認しましょう。無料プランを利用する場合でも、将来的な事業拡大に備えて、有料プランへの移行についても確認しておくと安心です。

人事評価システムの料金プランは、一般的に従量課金制と月額制の2つにわかれています。

注意点として、価格だけで導入ツールを選ぶと、後々のトラブルにつながることがあります。人事評価システムで実現したい内容をもとに、機能やサポートもあわせて確認し、最適なものを選びましょう。

企業規模にあっているかどうか確認する

従業員人数によって、比較ポイントの基準も変わってきます。大企業やグループ企業の場合、組織構造が複雑になるため、評価フローの設計自由度が高いサービスを選ぶ必要があります。

他のシステムと連携できるかどうか確認する

他システムと連携して、データベースから人事評価システムへ情報を取り込めるかも忘れずに確認しましょう。連携がうまくいけば、導入コストや運用の手間を大幅に削減できる場合があります。

こちらは連携できるシステムの例です。これらと連携することで、人事評価以外の業務も効率化が可能です。

• 勤怠管理システム
• 日報ツール
• 会計システム
• 給与計算システム
• 採用サイト

セキュリティが十分かどうか確認する

人事評価システムは、社員の個人情報や評価など、機密性の高い情報を取り扱うため、企業として適切に保護することが求められます。

クラウド型人事評価システムの場合は、SSLによる通信の暗号化やIPアドレスによるアクセス制限などができるサービスを選定しましょう。そのほか、2段階認証や2要素認証など、セキュリティ機能が充実しているサービスを選ぶとさらに安心です。

サポートがあるかどうか確認する

人事評価システムは、導入しただけでは運用が円滑に進むとは限りません。活用方法のレクチャーや提案、導入から運用初期にかけての伴走支援など、サポート内容の範囲や種類も確認しておきましょう。

代表的なサービスを例にサポート内容を表にまとめました。参考にしてみてください。

サービス	サポート内容
カオナビ	専任サポート／セミナー／スタートガイド動画／設定チェックシート／サポートサイト（FAQ）／ユーザー会など
タレントパレット	専任サポート／サポートデスク／活用勉強会／個別相談会／フォーラム・ユーザー会など
HRBrain	他社システムからの乗り換えサポート／初期設定／活用方法の提案／ヘルプデスク／Webセミナー／活用事例の共有／使い方動画／ヘルプページ

無料トライアルを実施しているおすすめの人事評価システム比較9選

無料トライアルを実施しているクラウド型人事評価システムの中で、おすすめの人気サービスを厳選しました。口コミ・評判も紹介しているため、ぜひ参考にしてください。

製品名	無料トライアル	無料デモ	有料プラン
カオナビ	〇 画面操作の体験	〇 オペレーターによる機能デモ説明	要問い合わせ
あしたのクラウドHR	〇	〇	要問い合わせ
HRBrain	〇 7日間	〇	要問い合わせ
タレントパレット	〇	〇	要問い合わせ
ジンジャー人事評価	〇 1か月	〇	初期費用+月額300円/ユーザー～
スキルナビ	要問い合わせ	〇	初期費用+月額100,000円～
サイレコ	〇 14日間	×	月額250円/ユーザー～ 初期費用の有無は要問い合わせ
パルスアイタレントマネジメント	〇	〇 公式サイトにてデモ動画公開中	月額300円/ユーザー～ 初期費用無料
Zoho People	〇 30日間	〇 個別ガイダンスや料金プランの提案を含む	月額150円/ユーザー～ 初期費用無料

カオナビは、従業員の顔写真を活用し、人材情報の一元管理や見える化を実現する人事評価ツールです。顔写真と能力、経歴などの情報をまとめて確認できるため、社員の特徴を把握しやすく、誤認を防ぎやすい点が魅力です。

無料で利用できる機能と制限

無料プランはありませんが、無料トライアルやデモが用意されています。なお、トライアル期間や体験できる機能については、公式サイトには記載がありません。

有料版の料金プラン

項目	概要
初期費用	要問い合わせ ユーザー数に応じて変動
月額料金	要問い合わせ ユーザー数に応じて変動
機能例	人材データベース 社員リスト 組織ツリー図 ポジション管理 評価ワークフロー スキル管理 eラーニング・学習管理 社員データグラフ 配置バランス図 社員アンケート 性格診断（エニアグラム）　など

あしたのクラウドHRは、AIによる目標添削や評価者モニタリングなどが行える人事評価システムです。人事評価制度の構築や運用をサポートするサービスも提供されており、適切な人事評価の実現を支援します。

無料で利用できる機能と制限

無料デモが用意されており、自社向けにカスタマイズされた画面を実際に操作して、使用感を体験できます。

有料版の料金プラン

項目	概要
初期費用	要問い合わせ
月額料金	要問い合わせ
機能例	1on1 360度評価 経年分析 甘辛分析 組織図 売上管理 目標履歴 評価分析 API連携 メール配信 自動期日管理　など

HRBrainは人材データを可視化・分析し、人材の育成や配置に活用できる人事評価システムです。評価テンプレートや面談シートの種類が豊富で、カスタマイズも行えるため、自社に適した評価制度の構築がスピーディーに行えます。

また、同シリーズにはタレントマネジメントや労務管理のシステムもあり、これらとあわせて導入・連携することで、人事業務全体の効率化が実現できます。

無料で利用できる機能と制限

無料トライアル期間は7日間で、実際の画面を使って全機能を利用できます。初期設定や運用支援などのサポートも無料で受けられます。

有料版の料金プラン

項目	概要
初期費用	要問い合わせ
月額料金	要問い合わせ
機能例	評価テンプレート シートカスタマイズ 評価ダッシュボード 1on1/キャリア面談記録 スキルチェック ワークフロー設定 データの集計・出力 催促メールの一括送信 スマホ対応　など

タレントパレットは、人材の採用や育成から労務管理まで対応できる人事評価システムです。さまざまな角度から情報を収集・分析することで、評価の適正化を実現します。

無料で利用できる機能と制限

デモンストレーションや体験版が無料で提供されています。ただし、公式サイトには試用期間の記載がありません。

また、タレントパレットに標準搭載されている適性検査「TPI」は、契約不要で無料受験が可能です。診断結果に基づくキャリア開発への活用が可能ですが、従業員のデータを集約・分析する場合は、有料プランの契約が必要となります。

有料版の料金プラン

項目	概要
初期費用	要問い合わせ
月額料金	要問い合わせ
機能例	社員データベース メンバ実感モニタ タレントリーチ（社内スカウト） AIプロフィール MBO コンピテンシー評価 スキルセット ハイパフォーマー分析 eラーニング受講 研修履歴管理 異動シミュレーション AI自動配置　など

ジンジャー人事評価は、評価シートの作成から最終評価入力までオンラインで完結できる人事評価システムです。進捗状況の管理はもちろん、ステップや入力者に応じて閲覧制限や編集権限を設定できるため、担当ごとにシートを分ける必要がありません。

シリーズで利用すれば、従業員情報を1つのデータベースに集約しながら、勤怠管理や人事労務、経費精算など人事関連業務をまとめて管理できます。

無料で利用できる機能と制限

無料プランはありませんが、1か月間の無料トライアルが利用できます。本番環境と同様の操作ができるほか、初期設定からサポートも受けられます。

有料版の料金プラン

項目	概要
初期費用	要問い合わせ
月額料金	300円/ユーザー～
機能例	評価シート設定 評価者自動設定 一括リマインド設定 権限設定 ステップの一括変更 評価フロー設定 計算式設定 通知設定　など

スキルナビは、ジョブ型の人事雇用に対応しており、独自のデータ構造でジョブを横断した情報の管理ができる人事評価システムです。また、BI機能も搭載されており、各種データの分析や比較を簡単に運用できます。

無料で利用できる機能と制限

無料でデモ画面を使った説明が受けられますが、詳細は問い合わせが必要です。また、サポート費用も無料で、初期導入からシステム定着までサポートが提供されます。

有料版の料金プラン

項目	概要
初期費用	要問い合わせ
月額料金	100,000円～
機能例	スキル管理 資格管理 研修・試験管理 キャリアモデル 組織の可視化 異動シミュレーション 従業員検索 スキルナビフォーム スキルナビAI（開発中）　など

サイレコは、組織人事に関する情報を集約・蓄積し、有効な経営情報として活用できるよう支援することで、「攻めの人事」を実現する人事評価システムです。

また、人事評価のほかにも申請・承認業務や給与明細作成機能、タレントマネジメント機能などが幅広くそろっており、人事業務全体を効率化・改善できます。

無料で利用できる機能と制限

14日間の無料トライアルを利用できますが、利用可能な機能については公式サイトに記載がありません。また、体験版を利用するには、事前に面談でのヒアリングが必要です。

有料版の料金プラン

項目	概要
初期費用	要問い合わせ
月額料金	250円/ユーザー～
機能例	アラート機能 一括入力 テンプレート保存 給与明細 申請承認管理 利用者設定 目標設定～評価調整の業務効率化 組織構成の履歴検索 従業員管理 組織図 組織全体管理　など

パルスアイ タレントマネジメントは、中小企業の人事課題の解決を支援し、従業員の活躍と成長を促すシステムです。

AIによる高精度な離職リスク判定やマネージャー支援、豊富なカスタマイズ性が特徴です。エンゲージメントサーベイ連携により、総合的なエンゲージメント向上と離職率改善に貢献します。

無料で利用できる機能と制限

パルスアイの「PDCAプラン」でアンケートを毎月配信している場合は、パルスアイ タレントマネジメントを無料で利用できます。

有料版の料金プラン

項目	概要
初期費用	0円
月額料金	300円/ユーザー～
機能例	パルスサーベイ エンゲージメントサーベイ ダッシュボード カルチャーサーベイ 退職リスク判定 部署別比較 個人/部署コンディション 1on1支援 AI診断コメント AIメンター ストレスチェック クロス集計　など

Zoho Peopleは、採用から入社手続き、勤怠・時間管理、人事評価までを一元的に管理できるクラウド型人事管理システムです。煩雑になりがちな労務業務を自動化し、従業員体験の向上と管理業務の効率化を同時に実現します。

目標設定や360度評価、スキル分析などのパフォーマンス管理機能が充実しています。また、人材育成や配置の最適化にも活用可能です。

無料で利用できる機能と制限

Zoho Peopleは30日間の無料トライアルを提供しています。さらに、最大5ユーザーまで利用できる永久無料プランもあり、従業員データベースの管理や休暇取得管理の機能を活用可能です。

有料版の料金プラン

項目	概要
初期費用	0円
月額料金	150円/ユーザー～
機能例	勤怠管理 シフト管理 タイムシート 従業員評価 学習管理システム 従業員アンケート eNPS 採用 入社手続き 従業員管理 休暇管理 経費管理 人事分析 問い合わせ管理　など

人事評価システムの無料トライアルを実施しよう

無料の人事評価システムは、初期費用をかけずにまずはツールを試してみたい企業に適しています。特に社員数が少ない企業や、人事評価システムを初めて導入する企業、社内稟議のためにお試し導入を行いたい企業には最適です。

ただし、無料版は利用人数や利用可能な機能、データ保持期間などに制限がある場合が多く、全社での導入・運用にはあまり適していません。導入前に制限内容やサポート範囲を確認し、有料プランへの移行も視野に入れて比較・検討することが大切です。

自社にあうサービスを選ぶには、各サービスの内容を比較することをおすすめします。気になるサービスの資料をダウンロードして、検討しましょう。

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