BOXIL SaaS AWARD 2022 SaaS トレンド大賞 バーティカルSaaSトレンド2022 - SPIDERPLUS導入事例
受賞サービス
受賞企業:スパイダープラス株式会社SPIDERPLUSは、建設・メンテナンス業向けの図面を整理するアプリです。図面整理や写真管理、帳票出力まで可能で、記録および報告にかかる作業を短縮します。
バーティカルSaaSトレンド2022とは
製造・物流、飲食・サービス、不動産などに関連するサービスの導入事例に贈られる賞です。
サービス導入企業
- 企業名:大鎌電気株式会社
- 業種:不動産/建設/設備
- 従業員規模:11〜30人
- 所在地:北海道
- 設立後年数:51年以上
導入前の背景・課題
残業時間の削減
SPIDERPLUS導入以前は従業員、とくに現場監督の残業時間が課題だった。2024年4月1日から建設業にも時間外労働の上限規制を適用される背景があり、残業時間の削減が急務だった。
大鎌電気の2019年2月のデータによると、繁忙期の影響もあって工事部の現場監督においては平均残業時間が46.3時間だった。これは時間外労働の上限である月45時間を超過している。8〜17時に現場で作業して、現場から事務所に戻って書類の作成、写真整理、図面描きなどをこなしていた。
現場の問題について
現場監督の作業内訳をみると、次の作業が全体の3割を構成しており短縮ができそうであった。
- 会社と現場の往復
- 現場から帰ってきた後、夜に写真を整理
- 他の従業員が手伝えない書類作成
導入による効果
SPIDERPLUSを導入してから、1か月あたりの平均残業時間が46.3時間から36.3時間に減少。また、前述の課題は次のように解決した。また、工事部門全体では95時間の削減に成功している。
1.会社と現場の往復がなくなった
従来は現場へ重い書類を持ち運んでいたが、SPIDERPLUSによってタブレット1つで完結するようになった。また、これまでは書類を持ち忘れたときに事務所へ取りに戻っていたが、SPIDERPLUSではタブレットを通じたデータ確認が可能ため無駄な往復も解消されている。
2.事務所に戻ってからの写真整理がなくなった
従来は現場での作業が終わってから事務所に戻り写真を整理していたが、SPIDERPLUS導入後は現場で撮影した写真を、工程ごとに仕分けられるようになった。これにより、かなりの時間を費やしていた写真整理業務の負担が軽減した。
3.事務所の社員が業務をサポートできるようになった
従来は現場の進捗を共有できない状況にあり、まわりのメンバーが業務を手伝いたくても手伝えなかった。SPIDERPLUS導入後は、現場と事務所の社員がSPIDERPLUSを通すことで情報を共有でき、忙しいときにまわりのメンバーがサポートできるようになった。たとえば、現場監督の代わりに事務所にいる社員が、営業時間内に書類作成のサポートをおこなうといった業務分担が可能になった。
そのほか副次的な効果
- 社内のペーパーレス化が進み、事務所のデスク周りがキレイに
- DX推進による積極的な採用活動の実現
- コミュニケーションの活性化
効果をもたらした機能
- 図面や写真をiPad / iPhoneなどのタブレット端末で管理
- 現場で図面データを確認
- 工事写真、帳票出力、電子小黒板機能
BOXIL SaaS AWARDとは
「BOXIL SaaS AWARD」は、SaaS※1比較サイト「BOXIL SaaS」に掲載されている約3,000社のサービスを対象に、運営会社であるスマートキャンプ株式会社のノウハウと蓄積してきたデータなどをもとに算出した基準で、SaaSを表彰するイベントです。
今回の「BOXIL SaaS AWARD 2022」では、「BOXIL総合ランキング部門」、「SaaS AWARD 2022部門」、「SaaS トレンド部門」の計3部門において、大賞2サービス、部門別大賞18サービス、部門別1位14サービス、部門賞109サービス(※2)が選出されました。
URL:https://boxil.jp/awards/2022/
※1 SaaSとは、Software as a Serviceの略で、サービスとしてのソフトウェアの意。従来パッケージソフトとして提供されていた機能が、クラウドサービスとして提供される形態のことを指します。
※2 部門賞の受賞数には複数部門での重複受賞数が含まれています。