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ウクライナ避難民支援のため情報プラットフォームを無償提供 - クアルトリクス「CustomerXM」事例

最終更新日:(記事の情報は現在から656日前のものです)
ウクライナから日本へ避難する人々と、支援を提供する関係機関をつなぐプラットフォーム。顧客体験価値を向上するツールの仕組みを活用し、構築されています。「BOXIL SaaS AWARD 2023」導入事例セクションサステナビリティ部門1位に選出された事例を紹介します。

事例概要

クアルトリクス合同会社(以下、クアルトリクス)が提供する、顧客体験管理(CXM)ツール「CustomerXM」、ブランド管理(BX)ツール「BrandXM」、従業員体験管理(EXM)ツール「EmployeeXM」の活用事例です。

クアルトリクス カスタマーエクスペリエンス(CX)|Qualtrics - クアルトリクス合同会社

クアルトリクス カスタマーエクスペリエンス(CX)|Qualtrics
クアルトリクス カスタマーエクスペリエンス(CX)|Qualtrics
導入事例セクション | BOXIL SaaS AWARD 2023
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サービス導入団体

  • 法人名:公益財団法人日本財団(以下、日本財団)
  • 業種:その他
  • 従業員規模:51~100人
  • 所在地:東京都
  • 設立年:1962年

受賞部門

「BOXIL SaaS AWARD 2023」導入事例セクションサステナビリティ部門1位

※対象
環境、社会、経済の観点から、持続可能性に貢献した事例を対象とする

導入前の課題

子どもや障害者、災害被災者などの支援に取り組んでいる日本財団は、ロシア侵攻で厳しい状況にあるウクライナの人々を助ける活動を展開しています。

現状を把握・共有する「情報プラットフォーム」が必要

効果的な支援のためには、支援対象となる避難民の把握、支援を提供する公的機関や民間団体との連携が重要です。さらに、今後の滞在意向の確認、不安に感じていることの可視化など、きめ細やかな情報の把握と共有も欠かせません。

そうした準備が整って初めて、関係各機関が一体となり、避難民からの要望に沿った支援が可能になります。

そのためには、ウクライナ避難民と関係機関・団体などをつなぐ、情報ハブ的なプラットフォームを作る必要があります。

導入により実現できた取り組み

日本財団はウクライナ避難民支援の要として、SAPジャパンとクアルトリクスが2022年に構築し、無償提供している「ウクライナ避難民支援プラットフォーム」を採用しました。クアルトリクスが提供する「CustomerXM」をはじめとするSaaSプラットフォームをベースとしており、関係機関からの情報提供、避難民からの支援要請などを集約・一元管理できるソリューションです。

このプラットフォームを活用することで、以下のような取り組みを実施できました。

避難民と支援組織をつなぐ

ウクライナ避難民支援プラットフォームは、ウクライナから日本へ避難する人々への支援を円滑に行う目的で作られた、避難民と関係機関や団体をつなぐ情報基盤です。運営主体は日本財団で、関係する機関と連携して活用します。

日本財団などの関係機関はプラットフォームを使い、避難民の滞在エリアや、本当に必要とされる支援内容を把握します。避難生活におけるメンタルヘルスの課題も重要な情報です。

得られた情報から適切な支援を提供

日本財団は、同プラットフォームを通じて、日本財団が支援するウクライナ避難民2,000人近くの状況を調査しています。

たとえば、2022年12月に実施した調査では24.7%の避難民が「できるだけ長く日本に滞在したい」と回答し、「ウクライナの状況が落ち着くまでは、しばらく日本に滞在したい」と合わせると65.5%の避難民が長期での日本滞在を希望していることが分かりました。また、日本語力について、「少し話ができ、簡単な日本語のみ聞き取れる」と回答した人が同年7月時点では19%でしたが、12月には35.7%になるなど、状況の変化も見て取れます。

こうして得られた情報を参考にして、日本財団は関係機関や支援団体などとともに、日本語の学習機会を提供する事業、オンライン心理カウンセリング事業など、本当に必要とされる支援を拡大しています。

活用した機能

  • SAPジャパンとクアルトリクスによるウクライナ避難民支援プラットフォーム

参考)
クアルトリクス「ウクライナから日本への避難民を支援するプラットフォームをSAPジャパンおよびクアルトリクスが4月21日より無償提供開始」https://www.qualtrics.com/jp/press/2022-04-ukraine-refugee-support/, 2022/4/21発表
クアルトリクス「ウクライナ避難民支援プラットフォームを日本財団が採用し、ウクライナ大使館、自治体が利用へ」https://www.qualtrics.com/jp/press/2022-06-ukraine-refugee-support-nippon-foundation/, 2022/6/10発表
日本財団「ウクライナ避難民の生活費等支援を2,000人へ拡大 避難民の65%が日本長期滞在を希望」https://www.nippon-foundation.or.jp/who/news/pr/2022/20220729-75587.html, 2022/7/29発表

BOXIL SaaS AWARDとは

「BOXIL SaaS AWARD(ボクシル サース アワード)」は、SaaS比較サイト「BOXIL SaaS(ボクシル サース)」を運営するスマートキャンプ株式会社が、優れたSaaSを審査、選考、表彰するイベントです。年1回、SaaSの日(※)を記念し発表しているほか、Spring、Summer、Autumn、Winterの四半期ごとにも、優れたSaaSを表彰しています。

「BOXIL SaaS AWARD 2023」では、エントリー式で審査する「導入事例セクション」と、データを元に定量評価する「BOXIL SaaSセクション」「BOXIL EXPOセクション」「BOXIL SaaS質問箱セクション」の計4つのセクションを設けています。各セクションの選考基準に従い、部門ごとにもっとも評価の高いサービスを部門1位として選出します。さらに部門1位の中から総合1位を選出し、その証として「Best SaaS in Japan」の称号を付与します。

「BOXIL SaaS AWARD 2023」公式サイトはこちら
「BOXIL SaaS AWARD 2023」導入事例セクション受賞サービス一覧はこちら

※スマートキャンプが独自に定めた記念日で、毎年3月4日です

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