AI-OCRとは?種類やメリット・OCRとの違いを解説
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目次を閉じる
- AI-OCRとは
- AI-OCRとOCRとの違い
- AI-OCRの導入メリット
- 読み取り精度が高く手間が削減できる
- 集中力低下による人的ミスが起きない
- 異なるフォーマットにも対応できる
- データベース化できる
- RPAやシステム連携で業務効率が向上する
- AI-OCRのデメリット
- 認識精度は100%ではない
- 導入・運用コストがかかる
- 縦書きが苦手
- AI-OCRの種類
- 汎用×定型フォーマット型
- 汎用×非定型フォーマット型
- 業務特化×非定型フォーマット型
- AI-OCRがおすすめのケース
- 書類のデジタル化を効率化したいとき
- 大量の帳票処理が業務を圧迫しているとき
- 人手による入力作業のミスを減らしたいとき
- AI-OCRの選び方
- 読み取り精度・タイプが適切か
- スムーズに操作できるか
- 必要な言語に対応しているか
- 他システムと連携できるか
- おすすめのAI-OCRサービス
- AI-OCRの導入で書類業務を効率化
AI-OCRとは
AI-OCRとは、人工知能(AI)を用いて画像やPDFなどの文書をテキスト化する技術のことです。OCR(Optical Character Recognition)の技術にAI技術を融合させた発展形といえます。
読み取り精度が高く、深層学習や自然言語処理などのAI技術を用いることで、文字の特徴や文脈を学習し、正確に認識できます。適用範囲が広く、あらゆる業務の効率化が図れます。
AI-OCRとOCRとの違い
AI-OCRとOCRは次にような違いがあります。
項目 | OCR | AI-OCR |
---|---|---|
読み取り精度 | 低い | 高い |
対応範囲 | 狭い | 広い |
データ活用 | 限定的 | 多様化 |
OCRとは、光学的な文字認識のことで、スキャナやカメラで撮影した文書をテキストデータに変換する技術です。しかし、OCRでは印字の文字を読み取るため、大きさや形、書体が異なる手書き文字では正しく認識されないことがあります。
また、対応範囲が狭く、定型的なフォーマットやレイアウトの文書には対応できても、手書きや複雑なレイアウト文書には対応できない場合が多くあります。
他にも、データの活用面において、分析や加工などの高度なデータ活用には対応していないなどが挙げられます。
このような課題を解決するために、人工知能(AI)の技術を用いたAI-OCRが注目されています。
AI-OCRの導入メリット
AI-OCRを導入することで、次のようなメリットが得られます。
- 読み取り精度が高く手間が削減できる
- 集中力低下による人的ミスが起きない
- 異なるフォーマットにも対応できる
- データベース化できる
- RPAやシステム連携で業務効率が向上する
読み取り精度が高く手間が削減できる
AI-OCRは読み取り精度が高いため、読み取りミスや修正の手間を減らし、作業をスムーズに進められます。また、自動で文書の種類やレイアウトを判別し、適切な読み取り設定を行えるため、事前の設定や後処理の工数や手間も削減できます。
集中力低下による人的ミスが起きない
手作業によるデータ入力では、作業時間が長くなるにつれて集中力が低下し、入力ミスや見落としが発生しやすくなります。AI-OCRを活用することで、こうした人的ミスを防ぎ、正確なデータ入力が可能です。結果として、業務の品質が安定し、確認作業や修正対応の負担も軽減されます。
異なるフォーマットにも対応できる
AI-OCRは読み取り位置や項目を自動で抽出できるため、非定型的なフォーマットやレイアウトの文書、手書きや複数言語の文書、画像や図表などの非文字要素など、あらゆる書類のテキスト化が可能です。
スキャンだけでテキスト化が行えるため、大幅な業務効率化につながります。
データベース化できる
AI-OCRは、テキスト化したデータを保存することでデータベース化し、情報の一元化ができます。また、データベース化した資料は、分析や加工などの高度なデータ活用にも利用できます。検索や編集が容易になるため、社内共有や提案書作成もスムーズに行えるでしょう。
RPAやシステム連携で業務効率が向上する
AI-OCRはRPA(Robotic Process Automation)や他システムと連携することで業務効率化や自動化に貢献します。たとえば、AI-OCRでテキスト化したデータをRPAで自動で入力や処理を行ったり、他システムとのデータのやり取りを行ったりすることで、業務効率の向上につながります。
AI-OCRのデメリット
AI-OCRは多くの業務を効率化できる便利なツールですが、活用にあたってはいくつかのデメリットもあります。導入前に理解しておきたい注意点について解説します。
認識精度は100%ではない
AI-OCRは高い認識精度を持っていますが、すべての文字を正確に読み取れるわけではありません。印字がかすれていたり、手書き文字が判別しづらかったりすると、読み取りミスが発生することもあります。また、文書の構造や表記のゆれによっても認識精度が左右されます。
認識ミスを防ぐには、事前に文書をスキャンしやすい状態に整えることが有効です。たとえば、文字のかすれを避けるために書類の印刷品質を保つ、手書きの場合は筆跡を明瞭にするなどの工夫が考えられます。加えて、読み取り結果を確認・修正する体制を整えておくことも精度向上に役立ちます。
導入・運用コストがかかる
AI-OCRの導入には、初期費用や月額利用料などのコストがかかります。さらに、既存の業務システムとの連携やカスタマイズが必要な場合、追加の開発費や人件費が発生することもあります。コスト面がネックとなり、導入に踏み切れないケースもあるでしょう。
コストを抑えるには、利用目的を踏まえ、機能の過不足がないサービスを選びましょう。また、クラウド型のAI-OCRを選択することで、保守の負担を軽減しながら初期投資を抑えられます。無料トライアル期間を活用し、自社の業務に合ったサービスかどうかを事前に検証することも有効です。
縦書きが苦手
AI-OCRは横書き文書に最適化されているものが多く、縦書きの文書では正しく読み取れないケースがあります。特に日本語の縦書き文書では、レイアウトの読み違いや文字の順序ミスが起こりやすいです。
縦書き文書の読み取り精度を高めたい場合は、縦書きが学習したAI-OCRエンジンを選びましょう。AIに縦書きを学習させる手段もあります。また、必要に応じて横書きに変換してから読み取るような、工夫をするのもおすすめです。
AI-OCRの種類
AI-OCRの種類には、大きく分けて次の3つがあります。
- 汎用×定型フォーマット型
- 汎用×非定型フォーマット型
- 業務特化×非定型フォーマット型
汎用×定型フォーマット型
汎用×定型フォーマット型のAI-OCRは、汎用的な用途に対応できるAI-OCRで、領収書や請求書、名刺などの定型的なフォーマットやレイアウトの文書に対応できます。
このタイプのAI-OCRは、導入コストが低く、簡単に利用できるメリットがあります。しかし、非定型的なフォーマットやレイアウトの文書には対応できないことがデメリットとして挙げられます。
汎用×非定型フォーマット型
汎用×非定型フォーマット型のAI-OCRは、汎用的な用途に対応できるAI-OCRで、非定型的なフォーマットやレイアウトの文書に対応できます。
たとえば、契約書やレポート、手書きのメモなどの文書に対応できます。このタイプのAI-OCRは、対応範囲が広く、柔軟に利用できるメリットがあります。
一方で、学習のためのデータ収集が必要となることや、学習されていない内容の場合は読み取り精度が低くなることなどがデメリットとして挙げられます。
業務特化×非定型フォーマット型
特定の業務や業界に特化したAI-OCRで、非定型的なフォーマットやレイアウトの文書に対応できるタイプです。たとえば、医療や金融、法律などの専門性の高い業界における文書に対応しています。
業務や業界に応じた専門的な知識や用語を学習し、正確な認識や業務や業界に特化したデータ活用やシステム連携が可能です。一方で、導入コストが高く、カスタマイズやメンテナンスが必要な場合がある点がデメリットとして挙げられます。
AI-OCRがおすすめのケース
AI-OCRはさまざまな業務で活用されており、特に手間や時間がかかる書類業務に強みを発揮します。AI-OCRの導入が効果的な具体的なケースを紹介します。
書類のデジタル化を効率化したいとき
紙の書類を電子化して保存・管理したい場合、AI-OCRが役立ちます。たとえば、契約書や請求書、納品書などをスキャンしてデジタルデータ化したいときや、過去の紙資料をアーカイブとして保存したいときに有効です。人手での入力や分類が不要になるため、作業負担を大幅に軽減できます。
AI-OCRはスキャンした文書の文字情報を自動で抽出し、検索可能なデータに変換します。文書の種類やレイアウトを問わず対応できるため、効率的にデジタル化を進められるでしょう。保存・検索・共有も容易になるため、業務全体の利便性が向上します。
大量の帳票処理が業務を圧迫しているとき
注文書や申し込み書、アンケートなど、大量の帳票を扱う業務では、手作業での処理が大きな負担になります。特に、決まったフォーマットで届く帳票を毎日数百件以上処理するような現場では、人的リソースを多く割かざるを得ません。
AI-OCRを活用すれば、帳票から必要な情報を自動で読み取り、所定のフォーマットに整理してくれます。定型書類にも非定型書類にも対応できるため、帳票の種類を問わず活用しやすく、処理スピードと正確性の向上が期待できます。
人手による入力作業のミスを減らしたいとき
データ入力を人手で行っていると、集中力の低下や単純な見落としによってミスが起きることもあります。特に同じ作業を繰り返す単純業務では、ヒューマンエラーが発生しやすいです。こうしたミスは確認や修正の手間も増やし、業務全体の効率を下げてしまうでしょう。
AI-OCRを導入することで、手入力による作業を自動化でき、人的ミスを防止できます。データを正確に抽出・変換できるため、確認作業の負担も軽減されます。業務品質の安定と生産性の向上につながるため、入力ミスのリスクを減らしたい企業にとって有効な選択肢です。
AI-OCRの選び方
AI-OCRを選ぶ際には、次のポイントに気をつけて選んでください。
- 読み取り精度・タイプが適切か
- スムーズに操作できるか
- 必要な言語に対応しているか
- 他システムと連携できるか
読み取り精度・タイプが適切か
AI-OCRの読み取り精度は、サービスやプランによって異なります。読み取り精度が高いほど、誤読や漏読のリスクを減らせます。また、AI-OCRのタイプは、利用目的や文書の種類に合わせて最適なものを選びましょう。
スムーズに操作できるか
AI-OCRの操作性は業務効率に大きく影響します。たとえば、入力や出力の操作性ほか、読み取り範囲の設定方法やわかりやすい表示かどうかなど、利用する従業員や環境に合っているかを確認しましょう。
必要な言語に対応しているか
AI-OCRは、それぞれ対応言語が異なります。利用する言語に対応しているものを選びましょう。
国内のみでの利用であれば日本語のみの対応で問題ありませんが、グローバル展開をしている企業や海外とのやりとりが発生する場合などは、多言語対応のものを選ぶといいでしょう。
他システムと連携できるか
AI-OCRのシステム連携は、業務効率化や自動化に貢献する要素です。API連携やRPA連携、クラウド連携など、すでに導入しているシステムとの連携が可能かを事前に確認しておくと安心です。
おすすめのAI-OCRサービス
AI-OCRのサービスは、多数の企業や団体が提供しています。次の記事では、口コミで人気のAI-OCRのサービスをいくつか紹介しています。AI-OCRサービスの比較検討をしたい方はぜひ参考にしてください。

AI-OCRの導入で書類業務を効率化
AI-OCRとは、人工知能(AI)を用いて画像やPDFなどの文書をテキスト化する技術です。OCRに比べて読み取り精度や対応範囲が高く、業務効率化やデータ活用に大きなメリットをもたらします。
AI-OCRを選ぶ際には、次のポイントに注意しましょう。
・読み取り精度・タイプが適切か
・スムーズに操作できるか
・必要な言語に対応しているか
・他システムと連携できるか
AI-OCRサービスは複数あり、それぞれに特徴やメリットがあります。ニーズに合ったサービスを選び、文書のテキスト化を効率的に行いましょう。