クレジットカード連携を搭載した会計ソフト9選 - 機能・料金比較

クレジットカード連携機能のある会計ソフトとは

クレジットカード連携機能のある会計ソフトとは、企業や個人が使用するクレジットカードの取引データを自動的に取り込み、会計処理や経費精算を効率化する会計ソフトです。手動で取引情報を入力する手間が省け、正確かつ迅速に会計業務を進められます。

会計ソフトとクレジットカードの連携方法

1. 会計ソフトにログイン

使用している会計ソフトにログインし、クレジットカード連携の設定画面にアクセスします。

2. クレジットカードの登録

使用しているクレジットカードの情報を入力し、会計ソフトとカード会社を連携させます。

3. 取引データの取り込み

連携が完了すると、クレジットカードの取引データが自動的に会計ソフトに取り込まれます。取り込まれたデータはソフトによっては、AIを利用して自動的に仕訳入力されます。

4. 定期的な確認と修正

会計ソフトで自動取得されたデータを定期的に確認し、必要な修正や補足情報を入力することで、正確な会計情報を維持できます。

クレジットカード連携機能のある会計ソフトの選び方

クレジットカード連携のある会計ソフトを選ぶ際には、基本的には通常の会計ソフトを選ぶときと同様の選定軸で問題ないです。たとえば次のような点に注意しましょう。

セキュリティ対策や第三者認証の取得

クレジットカード連携機能のある会計ソフトを選ぶ際、まず重視すべきはセキュリティ対策です。クレジットカード情報は非常に機密性の高いデータであり、漏えいや不正利用のリスクを最小限に抑えるためには、会計ソフトが堅牢なセキュリティ機能を備えていることが不可欠です。

具体的には、データの暗号化技術のほか、二要素認証（2FA）や生体認証など、ログイン時のセキュリティ対策が充実しているかどうか確認しましょう。

さらに、信頼性の証として、第三者機関による認証を取得しているソフトウェアを選ぶことを推奨します。たとえば、ISO27001（ISMS認証）などの国際的な情報セキュリティ規格に準拠しているかを確認することで、そのソフトウェアのセキュリティ対策が一定の水準を満たしていることを確認できます。

経理担当者の工数削減

会計ソフトが、経理担当者の業務効率をどのくらい向上できるかも重要な選定基準です。クレジットカード連携機能を持つ会計ソフトは、取引データを自動的に取り込めるため、手入力の手間を大幅に削減できます。経理担当者はデータ入力の時間を節約し、より重要な業務に集中可能になります。

取引データが自動で仕訳される機能や、定型的な仕訳が自動的に行われる機能があるとさらに便利です。また、エラーチェック機能やアラート機能が搭載されていると、入力ミスを早期に発見し、修正することが容易になります。できれば、無料トライアルにて担当者に実際に操作してもらいましょう。

対応しているクレジットカードの種類

会計ソフトが対応しているクレジットカードの種類が多いかどうかも重要なポイントです。主要なクレジットカードブランドに対応していることはもちろん、独自のコーポレートカードやデビットカードを発行しているサービスもあるので、あわせて確認することが必要です。

また、複数のカードを同時に管理できる機能があるかどうかも確認するとよいでしょう。これにより、個人用と法人用のカードを分けて管理する場合や、複数の事業部門で異なるカードを使用している場合にも柔軟に対応可能です。

さらに、カード会社ごとの連携方法や、リアルタイムでのデータ更新が可能かどうかも確認しましょう。リアルタイムでの更新が可能なソフトウェアを選ぶことで、最新の取引データを常に把握し、迅速な経理処理が可能となります。

クラウド対応とモバイルアクセス

現代のビジネス環境では、クラウド対応の会計ソフトがますます重要になっています。

クラウド会計ソフトを選ぶことで、場所を問わずデータにアクセスでき、複数のデバイスからの利用が可能です。また、スマートフォンアプリが提供されている会計ソフトは、外出先でも経理業務を行えるので、さらなる業務効率化を図ることにつながります。

他システムとの連携

会計ソフトが他のビジネスシステムと連携できるかどうかも重要です。

たとえば、販売管理システムや給与計算システム、在庫管理システムなどとのデータ連携がスムーズに行えると、データの二重入力を防ぎ業務プロセス全体の効率化を実現できます。API連携の有無や、サードパーティ製アプリとの互換性も確認しましょう。

クレジットカード連携機能のある会計ソフトの機能・料金比較表

【特典比較表つき】『会計ソフト(財務会計)の資料5選』 はこちら⇒無料ダウンロード

また、一覧で料金・機能を比較したい方にはBOXILが作成した比較表がおすすめです。各社サービスを一覧で比較したい方は、下のリンクよりダウンロードしてください。

【特典比較表つき】『会計ソフト(財務会計)の資料5選』 はこちら⇒無料ダウンロード

^{※ダウンロード可能な資料数は、BOXILでの掲載状況によって増減する場合があります。}

クレジットカード連携機能のある会計ソフト比較9選

クレジットカード連携機能のある会計ソフトのおすすめを比較紹介します。

• 簡単操作のクラウド会計ソフト
• クレジットカード明細を自動取得する「MoneyLink」搭載
• 全国99%の金融機関とデータ連携

クラウド会計ソフトMA1は、会計ソフト「会計王」をもとに開発されたクラウド会計ソフトです。会計事務所におすすめの会計ソフトで、クラウドツールとの連携に強いのが特徴。必要なタイミングにてクラウドへ接続する形式なため、申告が重なる時期であっても快適に動作します。

• 個人事業主から中規模法人まで対応のクラウド会計ソフト
• ビジネスカード「freeeカード」を提供
• 「freeeアプリストア」の連携アプリで機能拡張

freee会計は、経理領域から人事領域までを一元管理するfreeeシリーズの会計ソフトです。中小企業向けの機能を中心に、上場を目指す企業に必要な機能も搭載。多彩なレポート機能により経営状況をリアルタイムに把握できます。不正アクセス対策や二要素認証などのセキュリティ対策も十分です。

• 中小企業向けクラウド会計ソフト
• クレジットカードから電子マネー・POSレジまで連携
• インボイス制度・電子帳簿保存法に対応

マネーフォワード クラウド会計は、連携サービスからの明細データの取得、仕訳、決算書といったレポートの作成まで自動化できる会計ソフトです。クレジットカードや電子マネー、POSレジなど多くの金融関連サービスと連携し、明細データを取得可能です。

取引明細に対応する勘定科目を提案するAIは、1度確定した内容を自動で学習するため、使うほど自動仕訳の精度を向上できます。

• 中小企業向けクラウド会計ソフト
• PCA FinTechサービスによりクレジットカード取引を自動仕訳
• 電子帳簿保存法対応

PCAクラウド 会計は、給与計算や人事管理、販売管理などバックオフィスにて多数のサービスを展開しているPCAのクラウド会計ソフトです。PCA FinTechサービスやクイック処理機能により、請求書や領収書、CSVデータ、口座取引、クレジットカード取引などから自動で仕訳を作成できます。ログ管理やアクセス制御にて内部統制を対策できる点も特徴です。

• あらゆる規模の企業に対応したクラウド会計サービス
• 7クリックで銀行・クレジットカードと連携
• インボイス制度・電子帳簿保存法に対応

ジョブカン会計は、パッケージ会計ソフトの軽快な操作性をそのままに、クラウドならではのスピード感とスムーズさで会計業務を効率化する会計ソフトです。ジョブカンシリーズやツカエルシリーズとの連携により、経費精算や勤怠管理のデータを自動で取り込み、仕訳作成を効率化できます。電子帳簿保存法やインボイス制度にも対応しています。

• 1年間無料で利用できるクラウド会計ソフト
• クレジットカード明細データはAIが自動で仕訳
• インボイス制度・電子帳簿保存法に対応

弥生会計 オンラインは、専門知識がなくても簡単に帳簿付けできる、小規模法人におすすめのクラウド会計ソフトです。銀行・クレジットカードなどの金融機関の取引データを自動で取得し、AIが自動で仕訳して帳簿に反映します。

帳簿や決算書のほか、見やすいグラフレポートにて経営状況を簡単に把握できます。大規模なカスタマーセンターが製品操作だけでなく会計業務に関する疑問まで幅広くサポートしてくれるため、中小企業におすすめのサービスです。

• 電子帳簿保存法・インボイス制度対応のクラウド会計ソフト
• クレジットカード利用データを自動仕訳
• 税理士とのリアルタイム連携

勘定奉行クラウドは、AIによる自動仕訳機能で日々の経理業務を効率化するクラウド会計ソフトです。過去の取引情報から学習し仕訳を自動で作成するため、入力の手間を削減できます。支払業務や適格請求書の発行もカバーし、Excelでの支払管理や紙の請求書の発行にかかる業務を減らします。

• 関与先やグループ会社とデータ共有できる会計ソフト
• AIがクレジットカードデータを自動仕訳
• リモートサポートが追加費用なし

フリーウェイ経理Proは、税理士事務所のために作られたクラウド会計ソフトです。会計処理は繁忙期だと重くなることがありますが、フリーウェイ経理Proなら独自技術によりデータアクセスが必要な際にのみオンラインとなるため、繁忙期も快適に作業を進められます。

• 中堅企業向けクラウド会計ソフト
• ｢資金繰り計画表｣を自動作成
• 電子帳簿保存法・インボイス制度対応

FX4クラウドは、資金繰り計画や経営に役立つ分析が得意な中堅企業向け会計ソフトです。シンプルな利益や売上の分析をはじめ、部門別の分析、気になる数値の要因分析、独自の管理資料作成などの機能を搭載。税務と会計の専門家であるTKC会員事務所によりサポートを受けられるため、業務フローの改善にも役立ちます。社会福祉法人会計用のバージョンもあります。

会計ソフトに搭載されるクレジットカード連携機能の詳細

会計ソフトにおけるクレジットカード連携機能は、企業が利用するクレジットカードの取引情報を自動的に会計ソフトに取り込み、経理処理をサポートする機能です。

自動取引データインポート

取引データのインポートは、クレジットカード連携のメイン機能です。クレジットカードの取引データを会計ソフトへ自動で取り込むことで、手動での入力を省き、正確なデータを反映します。自動インポート機能は、会計作業の効率化と正確性の担保につながる機能です。

自動分類と仕訳

クレジットカード連携機能は、取引データを自動的に分類し仕訳を行います。特定の取引パターンやカテゴリにもとづいて、ソフトウェアが適切な勘定科目に振り分けることで、経理作業が効率化されます。また、AIが過去のデータやパターンを学習することで、仕訳精度の向上が可能です。

リアルタイムの取引情報更新

クレジットカードの取引情報がリアルタイムで更新されます。企業の財務状況を即座に把握できるため、経営判断のスピードと精度が向上するでしょう。企業のキャッシュフローの管理や支出のコントロールがより効果的に可能となります。

経費精算との連携

多くの会計ソフトは、経費精算機能とクレジットカード連携機能を統合しています。これにより、従業員はクレジットカードで支払った経費を迅速に精算可能です。従業員が経費を申請する際、クレジットカードの取引データを直接取り込むことで、申請プロセスが簡略化されます。

クレジットカード連携機能のある会計ソフトのメリット

時間の節約

クレジットカード連携によるわかりやすいメリットは、工数の削減です。クレジットカードの取引情報が自動で取り込まれ仕訳されることで、申請や目視でのチェックにかかる時間を大幅に削減可能です。工数削減により本来の業務へ集中できるため生産性が向上します。

また、取引データが常に最新の状態で記録されるため、各種財務レポートの作成が迅速かつ正確に行えます。月次報告や四半期報告、年次決算報告など、さまざまなレポートを短時間で作成でき、経営判断に必要な情報を迅速に提供可能です。

正確な会計処理が可能

クレジットカード連携機能のメリットとしては、正確に仕訳できることがあげられます。取引データが自動的に取り込まれるため、入力ミスなく、支出や収入の記録を漏らさず申請可能。企業は財務状況をリアルタイムで把握し、正確な予算立案や資金繰り計画に役立てられます。会計データは税務申告や監査にも利用され、内部統制やコンプライアンスの観点でも安心です。

定期的な支払いの自動化

クレジットカードであれば、定期的な支払いに対応しやすいのもメリットです。たとえば、サブスクリプション費用や家賃、光熱費が自動的にクレジットカードから支払われます。これにより支払いの期限を逃さずに済みます。

多通貨対応と海外取引の管理

クレジットカード連携機能を持つ会計ソフトは、多通貨対応や海外取引の管理にも役立ちます。

国際的な取引が増える中で、異なる通貨での取引を自動的に処理し、為替レートの変動を考慮した会計処理が可能です。グローバルなビジネス展開を支援し、国際会計基準への対応もスムーズに行えるでしょう。

クレジットカード連携機能のある会計ソフトのデメリット

セキュリティ上の懸念

クレジットカード連携機能を使用することで、機密情報の取り扱いが増え、セキュリティリスクが高まります。サイバー攻撃やデータ漏えいのリスクがあるため、厳重なセキュリティ対策が必要です。

クレジットカード情報や取引データが外部の会計ソフトに保存されるため、データプライバシーの懸念もあります。データがどのように保存され、だれがアクセスできるのかを明確に理解し、適切なデータプライバシー保護措置を講じることが必要です。

システムの不具合で使えない恐れ

クレジットカード連携が障害により使えないリスクも無視できません。会計ソフトが不安定であったりシステムダウンしたりすると、うまくデータを反映できません。これに対するサポートが不十分であると、問題解決に時間がかかり、業務に支障をきたす可能性があります。

会計システムのサーバーの拠点分散や冗長化を確認しましょう。ベンダーが公表しているSLA（サービス品質保証）も確認してください。

ビジネスカードと個人カードの使用ミス

従業員や個人事業主が、個人用のクレジットカードと間違えて、ビジネス用クレジットカードを使用してしまうことはよくある問題です。

ビジネスカードと個人カードの区別を正確に行わないと、経費の管理が煩雑になり、税務申告時に問題が発生する可能性があります。

間違ってビジネスカードを私用で使った場合は、速やかに上司や経理部門に報告する必要があります。経費精算システムを通じて間違いを訂正する手続きを行うほか、関連する領収書や明細書を提出し、取引の詳細を明確にすることが必要です。

最終的に、個人の支出として処理された金額を会社に補填するための手続きも必要となり、経理担当者の大きな負担となります。

クレジットカード連携機能のある会計ソフトの運用上の注意点とは

会計ソフトのクレジットカード連携機能を使用する際の注意点について説明します。

データの正確性とタイムラグの確認

クレジットカードの取引データが自動的に会計ソフトに連携されるため、データの正確性が確保されていることを確認する必要があります。取引の詳細や金額が正しく反映されているかどうかを定期的にチェックし、手動で修正が必要な場合には速やかに対応することが重要です。

また、データの連携にはタイムラグが発生することがあります。とくに月末や決算期には、このタイムラグが影響を及ぼさないように注意する必要があります。

セキュリティ対策の徹底

クレジットカード情報が自動的に連携されるため、セキュリティ対策が大切です。会計ソフトを利用する際には、二要素認証やパスワードの定期的な変更などの基本的なセキュリティ対策を、社内で徹底することが求められます。

また、ソフトウェア自体のセキュリティが十分に確保されていることを確認し、定期的なアップデートを行うことで、最新のセキュリティパッチ（修正プログラム）を適用するようにしましょう。

クレジットカードの利用明細との照合

クレジットカードの取引明細が自動的に連携されるとはいえ、手動での確認作業も必要です。

定期的にクレジットカードの利用明細と会計ソフトに入力されたデータを照合し、不一致がないか確認することが重要です。不一致が見つかった場合には、その原因を究明し、適切に対応することで、会計データの正確性を維持できます。

会計ソフトの設定の確認

クレジットカード連携機能を利用する際には、会計ソフトの設定が正しく行われていることを確認する必要があります。たとえば、勘定科目の設定や取引の自動仕訳ルールが適切に設定されているかをチェックし、必要に応じて設定を見直すことが重要です。これにより、取引データが正確に分類され、財務報告が正確に行えるようになります。

法的・税務上のコンプライアンスの遵守

クレジットカードの取引データを自動的に連携する際には、電子帳簿保存法を含む法的および税務上の規制に従って運用することが必要です。取引データの保管期間や保存方法に関する法的要件を理解し、これらに従ってデータを適切に管理するようにします。

また、税務調査などに備えて、必要な書類やデータを迅速に提供できるように準備することも重要です。

クレジットカード連携に強い会計ソフトを導入しよう

クレジットカード連携対応の会計ソフトを選ぶ際には、自動仕訳機能や操作性、セキュリティ対策などに注目しましょう。会計ソフトは、無料プランや無料トライアルを提供していることも多いので、導入前に試験運用しましょう。

クレジットカード連携を搭載した会計ソフトのうち最適なサービスを選ぶには、要件や予算に合わせて、複数のシステムを比較検討することが大切です。

BOXILとは

BOXIL（ボクシル）は企業のDXを支援する法人向けプラットフォームです。SaaS比較サイト「BOXIL SaaS」、ビジネスメディア「BOXIL Magazine」、YouTubeチャンネル「BOXIL CHANNEL」を通じて、ビジネスに役立つ情報を発信しています。

BOXIL会員（無料）になると次の特典が受け取れます。

• BOXIL Magazineの会員限定記事が読み放題！
• 「SaaS業界レポート」や「選び方ガイド」がダウンロードできる！
• 約800種類のビジネステンプレートが自由に使える！

BOXIL SaaSでは、SaaSやクラウドサービスの口コミを募集しています。あなたの体験が、サービス品質向上や、これから導入検討する企業の参考情報として役立ちます。

BOXIL SaaSへ掲載しませんか？

• リード獲得に強い法人向けSaaS比較・検索サイトNo.1^※
• リードの従量課金で、安定的に新規顧客との接点を提供
• 累計1,200社以上の掲載実績があり、初めての比較サイト掲載でも安心

^{※ 日本マーケティングリサーチ機構調べ、調査概要:2021年5月期 ブランドのWEB比較印象調査}