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クラウドコンピューティングとは?仕組み・メリットをわかりやすく解説

最終更新日:(記事の情報は現在から416日前のものです)
クラウドコンピューティングとは、従来PCにダウンロードやインストールして利用していたデータやソフトを、ネットワークを通じて利用するものです。その詳細やメリットデメリットなどを解説していきます。

クラウドコンピューティングとは何か?

クラウドコンピューティングの定義は、パソコンにダウンロードやインストールしたうえで利用していたデータやソフトを、ネットワークを通じて利用するものです。「クラウド」とも呼ばれています。

クラウドコンピューティングは、英語で書くと「cloud computing」です。「cloud=雲」という言葉が使われている理由は、IT業界ではネットワークの向こう側のことを雲のイラストを使って表現する慣習があるためです。

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クラウドコンピューティングのメリット

クラウドコンピューティングを使うことにはさまざまなメリットがあります。企業にとって特に重要なメリットを4つ紹介します。

  • 利用開始がスムーズ
  • デバイスを問わず利用できる
  • 使った分だけ料金ががかる従量課金制
  • サービス導入コストがほぼかからない

利用開始がスムーズ

クラウドコンピューティングを用いて作られたサービスは、ユーザー登録をすることで簡単にサービスを利用開始できます。またサービス自体が、状況に合わせてアップデートされるため、常に最新の情報を用いたサービスを使えるといった特徴があります。

たとえば、会計関係は法改正も多く、これまではそのたびにソフトウェアの購入・アップデートが必要でしたが、クラウドコンピューティングでは更新作業が不要です。

デバイスを問わず利用できる

クラウドコンピューティングを用いて作られたサービスでは、データの保存もクラウドサーバー上で簡単に行えます。インターネットに接続されている端末であれば、基本的にはデバイスを問わず利用可能です。パソコンはもちろん、スマートフォンやタブレットなどでも利用できるため、非常に利便性が上がります。

使った分だけ料金ががかる従量課金制

従来のサービスと大きく違う点として、クラウドコンピューティングを用いて作られたサービスでは「利用料に応じて費用が発生する」といった性質も挙げられます。必要なときに、使う量に合わせてサービスを選ぶ形式です(基本サービスは無料のクラウドサービスも多いです)。

サービス導入コストがほぼかからない

これまでは、ソフトウェアを導入する際には、パッケージを購入する初期投資が必要でした。しかし、クラウドコンピューティングを用いて作られたサービスであれば、初期費用はほぼかからず、利用料に応じた月額の利用料金を支払えばいいのです。これまでは導入をためらっていたものも、クラウドサービスで検討することで、導入ハードルが下がるといえます。

クラウドコンピューティングのデメリット

クラウドコンピューティングを用いて作られたサービスには、誰にでも使える性質上、次のようなデメリットも存在します。

  • カスタマイズの自由性は低い
  • 社内システムと連携できない可能性がある
  • サービスが終了するリスクがある

カスタマイズの自由性が低い

クラウドコンピューティングを用いたサービスは、誰でも利用できることからユーザーインターフェースが優れているものが多いです。その分、自分の使いたいようにカスタマイズをするのは難しくなります。

社内システムと連携できない可能性がある

クラウドコンピューティングは、社内システムとの連携もあまり柔軟に対応できません。社内で使用しているシステムにもよりますが、連携に対応していない可能性もあるため注意が必要です。導入してから後悔しないためにも、事前に社内システムと連携できるかどうかを確認するをおすすめします。

サービスが終了するリスクがある

クラウドコンピューティングの提供会社が突然サービスを終了するリスクがあります。他社が運営している以上サービス終了は自衛できないので、サービス終了の可能性を理解したうえで利用するようにしましょう。とはいえ、大手のサービスであれば予告なく突然に終了することは考えにくいです。提供会社の実績や規模を調査して、信頼性の高い会社のサービスを利用すれば問題ないでしょう。

クラウドコンピューティングの種類

クラウドコンピューティングは、さまざまな種類に分かれています。提供形態とサービス形態、運用方法で分類可能です。それぞれについて解説します。

クラウドコンピューティングの提供形態

クラウドコンピューティングの提供形態は次の3種類です。

  • SaaS
  • PaaS
  • IaaS

SaaSは(Software as a Service)の略で、ソフトウェアやアプリケーションを利用できる提供形態です。メールや顧客情報サービスなど、さまざまな種類があります。

PaaSは(Platform as a Service)の略で、アプリケーションなどの開発環境を利用可能な提供形態です。PaaS を使用すれば、利用環境の管理やメンテナンスが不要で開発に専念できるのがメリットだといえます。

IaaSは(Infrastructure as a Service)の略で、ストレージ、ネットワーキングなどのインフラのみを提供する形態です。

クラウドコンピューティングのサービス形態

クラウドコンピューティングのサービス形態はパブリックとプライベートの2種類です。
パブリッククラウドは、インフラからアプリケーションまでのすべてがクラウド上で提供されます。コストや手間がかからないのが魅力ですが、カスタマイズ性やセキュリティはプライベートクラウドのほうが優れています。コスト重視でできるかぎり価格を抑えたい場合に向いているタイプです。

プライベートクラウドは、特定ユーザーだけが専用のサーバーを利用できます。オンプレミス型のようなカスタマイズ性の高さがメリットです。セキュリティ面もパブリッククラウドより高いですが、その分費用は高額になります。社内で独自システムを運用したい場合におすすめのタイプです。

クラウドコンピューティングの運用方法

クラウドコンピューティングの運用方法は、ハイブリッドクラウドとマルチクラウドの2種類があります。

ハイブリッドクラウドは、複数のサービスを組み合わせて運用可能です。各クラウドサービスのメリットを組み合わせた運用も行えます。費用は低めですが構成が複雑なため、運用難易度の高さがデメリットです。

ハイブリッドクラウドは、複数のサービスを独立して併用する方法です。リスクを分散できるのでリスクヘッジにできるところがメリット。しかし、ハイブリッドクラウドに比べて費用が高く、それぞれのクラウドを運用する必要があるため、エンジニアの負担が大きいところがデメリットです。

クラウドコンピューティングとは何かのまとめ

クラウドコンピューティングは、簡単に導入できるといったメリットが多く、これからの業務に欠かせない仕組みです。ビジネスはもちろん、プライベートでも活用の幅は広がっていくことでしょう。

また、クラウドコンピューティングを用いたサービスについてまとめた次の記事もよろしければご参照ください。

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