IoT(モノのインターネット)とは - 基本を解説 | 分野別の活用事例・サービス紹介

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モノのインターネット、Internet of Things(IoT)に注目が集まっています。しかし、IoTの意味や用途を把握していない方も多いのではないでしょうか。この記事ではIoTの意味や仕組み、活用事例やメリット、関連サービスをご紹介します。
ECサイト生産管理システム
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ビジネスの現場で「IoT」というキーワードを耳にすることが多くなりました。身近な例ではエアコンなどのスマート家電がありますが、これはIoTのほんの一部分を表しているに過ぎません。

これ以外にも、私たちの身近なところでIoTを活用したサービスが増えてきているのです。今回は、IoTの概要や意味を解説するとともに、IoTの活用事例、IoTソリューションサービスをご紹介します。

IoT(Internet of Things)とは

IoT(Internet of Things)とは、これまでコンピューターやスマートフォンなどの機器が接続されていたインターネットに、センサーを組み込むあらゆる「モノ」を通信機能によって接続し、サーバーやクラウドを介して収集された情報を元に機能を補完しあう状態を指し、日本語で「モノのインターネット」と訳されています。

IoT(Internet of Things)の意味

人の行動から得られる情報、モノや空間の状態を含む情報を収集・蓄積し、それぞれに適切な命令を行えれば、さまざまな問題を遠隔操作や自動的に解決することが可能です。IoTでは、これを実現するためセンサーを組み込んだ「モノ」をインターネットに接続するのです。

IoTを理解する上で注意すべきことに「モノ」の定義が挙げられますが、これは人や機械のみならず、動物や建物なども含めた世界中の「ありとあらゆるモノ」を指しており、「全てがインターネットに接続された状態」というのがIoT本来の意味となります。

「P2P」と「M2M」の違い

  • 「P2P」とは人と人がインターネットで繋がること(Person to Person)
  • 「M2M」とは機械と機械がインターネットで繋がること(Machine to Machine)

従来のインターネットでは、人同士がSNSなどを通じて繋がるP2Pが一般的でしたが、人の介在なしに、機械同士がコミュニケーションを行って動作するというM2Mも存在します。

このM2Mを広い意味で「モノ」と定義するならば、IoTとは、PtoPとM2Mが融合して機能するものだと表現できるかもしれません。

IoT(Internet of Things)の仕組み・発展の背景

IoTの仕組みを実現するには、次の4要素が必要になります。

(1)インターネットに接続するモノである「デバイス」
(2)デバイスに組み込むセンサーなどである「モジュール」
(3)データを取得し分析する「アプリケーション」
(4)モノをインターネットに繋ぐ「ネットワーク」

近年IoTが発展した背景には、半導体の小型・高性能化や無線通信技術の進歩によって、(1)デバイスに組み込む(2)モジュールを小型化できたこと、AIにより(3)アプリケーションが取得したデータを統計・分析し活用できるようになったことなどが挙げられます。

さらに、クラウド技術の進歩により、(4)ネットワークや、大容量データの高速通信が可能なストレージやサーバーを安価で活用できるようになり、コスト面でのハードルが低くなったこともIoT発展の一因といえるでしょう。

IoT実用化に向けた今後の課題

一方、デバイスをインターネット接続させるためのモジュールは、ほとんどの場合で無線通信を行う必要があります。このため、モジュールを低い電力供給で長期間動作させるための技術が求められています。

また、デバイスから情報収集を行う際のセキュリティ問題、収集したデータの所有権や使用権などの法整備も課題だといえます。

IoT(Internet of Things)活用のメリット

IoT実用化によって享受しうるメリットは多岐にわたります。たとえば、遠隔地の家族の体調管理をするなどの医療面、クルマの自動運転への活用などです。IoTは人々の生活を便利で豊かなものにし、意識を変化させる可能性をも秘めているのです。

また、収集された情報を分析することによって得られた知識により、これまでになかったサービスや製品の開発につながるなど、ビジネス面でのメリットも大きく、アイディア次第でさまざまなIoT活用方法が考えられるでしょう。

IoT活用事例:さまざまなユースケースが登場中

IoTを活用した取り組みはすでにさまざまな分野で行われており、気が付きにくい身近なところでは、旅客機の整備にも活用されています。

今後は産業のみならず、自治体などが地域の問題解決にIoTを活用すると思われますが、ここでは、現在行われている各分野でのIoT活用事例をご紹介します。

分野別のIoT活用事例

(1)自動車分野

現在ではスマートフォンを使用したカーナビなどにとどまっていますが、業界全体で自動運転システム開発を急いでいます。

渋滞による経済的損失、交通事故による死傷者数など、自動運転が実現することにより大幅に減らすことが可能だと考えられており、大きなコスト削減が見込まれています。

(2)医療分野

Apple Watchなどのウェアラブルデバイスで、自身の健康管理を行うケースが増えており、その情報を医師と共有によって病気の予防などに役立っています。

また、数が少ないながらも遠隔地でのリモート診療や、遠隔操作による手術支援ロボットの導入も進んできています。

(3)交通分野

バスや電車などでは、スマートフォンによってリアルタイムに運行状況を知ることができるようになっており、ここでもIoTが活用されています。

旅客機が折り返しする際に行う整備でもIoTが安全性担保に一役買っています。飛行中にあらかじめ機体の状況をデータ送信し、効率よく整備が行えるようになっているのです。

(4)配送分野

アマゾンでは、実験的にドローンによる商品配達を行っており、さらにドローン専用の配送センターも構想段階にあると報じられています。日本でも、ヤマト運輸が「ロボネコヤマト」の名称で、自動運転による配送を神奈川県湘南地区を皮切りに実験的に行っており、実用化が待たれています。

(5)スマートハウス

身近なIoTといえるかもしれませんが、スマートフォンとの連携でスマート家電を操作することは一般的になっています。

最近では、部屋の汚れを感知して自動的に運転開始する空気清浄機などもある他、Amazon Echoなど、IoTを実感させてくれるデバイスも多くなっています。

IoT関連のサービス企業紹介5選

沖電気工業


沖電気工業は、IoTに必要とされる要素を総合的に構築可能なソリューションを提供しています。独自の光ファイバーセンシングをはじめ、映像、電波、音響それぞれに対応するセンシングデバイス、IoTに適したマルチポップ無線を含む高品質なネットワークソリューション、マルチクラウド対応で金融業界でも実績を持つ、セキュアなマネージドクラウドによるデータ処理など多岐にわたります。

生産設備のトラブルを担当者の目視により把握・管理していたとある製造業では、沖電気のセンシング/ネットワークソリューションが使用されました。それまで設備のアラートを警告灯に送っていた信号を、PLCと920MHzマルチポップ無線を使ったネットワークで集約、リアルタイムで監視することにより、ダウンタイム発生リスクの大幅減少に繋がりました。また、稼働状況の可視化により、生産管理に役立つというメリットも生み出しています。

富士通


富士通は、センサーモジュール、ネットワーク、アプリケーション、クラウドの各IoTプラットフォームに加え、AIやビッグデータ解析プラットフォームを活用した、業種別に最適なIoTソリューションを、人と情報とモノやインフラを融合したイノベーションを支える「ヒューマンセントリックIoT」として提供しています。

販売員のスキルによって何倍もの違いが発生する売上の分析とともに、効率的な運営を目指している店舗では、富士通が開発した「SPATIOWL人流分析サービス」を採用。来店者の買い物かごや販売員に貼付けたビーコンとセンサーという最先端センシング技術を利用しています。これによって店舗内はもちろん、周囲の外的要因を含めた分析が可能となり、適切な社員教育や店舗運営に繋がっています。

ソラコム


ソラコムは、デバイスの監視・管理のためのデータ通信SIM、センサー/コンバーター、ゲートウェイを用意し、モバイル回線であるLTE / 3G回線を利用してクラウドに接続するソリューションを提供しています。モバイルデータ通信を1回線分から開始できる手軽さと、汎用回線を使用することによるコストパフォーマンスの高さが特徴です。

飲料販売を行う自販機の台数が減少傾向にある中、自販機に新たな価値とサービスを提供することによって自販機台数増を狙うメーカーは、ソラコムのデータ通信SIMとクラウドサービスを採用しました。これにより、販売状況分析による自販機の最適化だけでなく、集積されたデータを元に新たなサービスが展開される予定です。

AWS(アマゾンウェブサービス)


アマゾンウェブサービスジャパンが運営するAWSは、数十億のデバイスと数兆のメッセージをサポートするマネージド型クラウドプラットフォーム「AWS IoT」を中核に、デバイスのメッセージングをセキュアに実行するアプリケーション「AWS Greengrass」プログラミング可能なWi-Fiデバイス「AWS IoTボタン」を組み合わせたIoTサービスを提供しており、無料体験で機能を試すことも可能です。

サーバーの老朽化やOSの保守期間終了によるシステム更新を検討していた金融機関は、システムの短期構築、コスト削減、柔軟な規模拡大対応、災害時の対策という課題を解決すべく、AWSのパブリッククラウドサービスを採用しました。これによって、課題となっていた4点を解決することが可能となり、5年間で20%のコスト削減も実現しています。

ソフトバンク


ソフトバンクは、そのモバイル通信ネットワークの強みを最大限活用し、センサー、通信モジュール、ゲートウェイ、アプリケーションからクラウドデータセンターでのAIエンジンを活用したデータ解析、さらには保守管理やコールセンター業務にいたるまで、トータルなIoTソリューションを活用シーンに最適化して提供しています。

商用タイヤのサービスに取り組むタイヤメーカーでは、遠隔地から走行中のタイヤ状態を把握するため、ソフトバンクが提供するIoTスターターキットを導入。従来から可視化されていたタイヤの空気圧や温度などのデータを、運転手とともに外部運行管理者やレスキューセンターと共有。タイヤのバーストや事故を未然に防ぐことを可能とするとともに、タイヤ交換時期の把握などにも役立っています。

IoTをオープンマインドで理解する

IoTと並び、ビジネス面で注目を集めているキーワードにビッグデータの活用が挙げられますが、ここまで読み進められた方の中には、IoTとはビッグデータ活用のためのプラットフォーム/インフラなのではないか、と感じる方もいらっしゃるでしょう。

しかし、全てをインターネットに接続するという本来の意味から、IoTはIoE(Internet of Everything)と呼ばれることもあり、IoTはより幅広い意味と可能性を持っています。普及していく中でその意味は変化していく可能性があるでしょう。

IoTを理解し、その可能性を追求していくアイディアを実現するには、なによりも既成概念にとらわれないオープンなマインドを持つことが重要なのではないでしょうか。

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