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歯科向けの電子カルテ比較8選 | メリットや選び方も解説

最終更新日:(記事の情報は現在から116日前のものです)
この記事では、歯科向け電子カルテを紹介しています。歯科向け電子カルテのメリットや導入時の注意点、選び方、サービス比較を解説。導入する歯科向け電子カルテを探している方はぜひ参考にしてみてください。

歯科向け電子カルテとは

歯科向け電子カルテは、歯科医院で患者の診療記録を電子的に管理するためのシステムです。従来の紙のカルテに比べ、データの取り扱いが容易になり、患者情報の保管や共有が効率的に行えます。診療記録やレントゲン画像を電子化することで、スタッフは迅速かつ正確に患者の情報を取得し診療に役立てられます。

歯科向け電子カルテの選び方

歯科向け電子カルテの選び方、導入候補の比較ポイントを紹介します。

クラウド型かオンプレミス型か

電子カルテの導入方法として、クラウド型とオンプレミス型の2つがあります。クラウド型はインターネット経由で利用する形式であり、オンプレミス型は自社のサーバーに導入する形式です。

クラウド型 オンプレミス型
メリット 初期費用が安い。保守運用のコストが低い カスタマイズしやすい。自社のセキュリティ方針に合わせられる
デメリット 月額ないし年額の費用が都度発生 初期費用が高い。アップデートや管理が自社責任

両者のメリットやデメリットを比較し、ニーズに合った導入方法を選びましょう。

レセコン一体型か連携型か

電子カルテを選ぶ際には、レセコンが内包されている一体型と外部サービスのレセコンと連携する連携型のいずれにするかが重要です。レセコンの導入を検討している場合は一体型がおすすめです。すでにレセコンがある場合には、連携型を選んだうえで導入済みのレセコンと連携できるか確認しましょう。

他システムとの連携

歯科向けの電子カルテが他システムと連携できるかもぜひチェックすべきです。たとえば、会計ソフトや医療機器との連携がスムーズに行えるかを確認しましょう。システム同士を連携させることでデータ管理の手間を軽くし、業務をより効率化できます。

訪問診療や自由診療への対応

訪問診療や自由診療を行う歯科医院では、それに特化した機能が必要です。患者の訪問記録や自由診療の請求書作成などに対応できるかを比較しましょう。

手書き機能の有無

電子カルテのなかにはタッチパネルや専用のタッチペンでの手書きに対応しているものがあります。機械操作やタイピングを苦手とする医師が多い場合、手書き機能があると便利です。ただし、手書きをそのまま取り込む形だと検索性が低下するので、活字変換してくれるシステムがおすすめです。

セキュリティ

患者の個人情報を取り扱う歯科向け電子カルテは、セキュリティが重要です。導入するシステムが適切なセキュリティ対策を講じているか、トラブル発生時の対応体制などを確認しましょう。

サポート体制

運用中のサポート体制も大切です。操作の不明点や不安点をすぐに質問でき解決してもらえるか、問い合わせの方法や対応時間と合わせて確認しておきましょう。

歯科医院におすすめの電子カルテ8選

Dentis

Dentisは業務効率化と患者との関係構築に強い、歯科医院向けクラウド型の電子カルテです。Dentisには次のような特徴があります。

  • レセコンやWeb予約、キャッシュレス決済など一連の業務を改善
  • 診療履歴や口腔状況をひとつの画面にまとめて表示
  • Webでの予約や問診、患者へのメッセージ送信に対応

電子カルテシステムWith

電子カルテシステムWithは安全な医療提供を追及した電子カルテです。電子カルテシステムWithには次のような特徴があります。

  • 診療入力ナビゲーションや多彩なチェック機能
  • 医療面接をガイドすることで医療リスクを軽減
  • 予約・予定管理システムや患者説明ツールなどと連携

Hi Dental Spirit XR-10i

Hi Dental Spirit XR-10iは歯科医院に特化した診療システムです。Hi Dental Spirit XR-10iには次のような特徴があります。

  • 訪問診療に対応し複雑な請求も処理可能
  • カルテ入力画面に口腔情報を表示し、治療履歴をいつでも確認
  • 受付や会計、予約といった関連業務を集約

fine-SEED

fine-SEEDは手書きカルテの使い勝手を再現した歯科向け電子カルテです。fine-SEEDには次のような特徴があります。

  • 紙カルテに付箋を貼る感覚でメモを残せる電子カルテ
  • 診療に必要なデータをアイコンで表示
  • ボタンをひとまとめにした操作パネルで不慣れでもわかりやすい

Sunny-NORIS

Sunny-NORISは「カンタン、シンプル、使いやすい」を掲げている歯科用レセコンです。Sunny-NORISには次のような特徴があります。

  • カルテコメント機能で入力をサポート
  • 保険証スキャナーや電話着信履歴の管理で周辺業務を効率化
  • 訪問や介護の入力にも対応

TDM-maxV

TDM-maxVは手書き感覚でコメントを入力ができる歯科向け電子カルテです。TDM-maxVには次のような特徴があります。

  • 見慣れた紙カルテに近いレイアウトで入力できる
  • 頻繁に使う項目や操作ボタン、表示の配置を変更可能
  • オプションで音声入力に対応

Oassis

Oassisは矯正歯科クリニック向けのクラウド電子カルテです。Oassisには次のような特徴があります。

  • シンプルな画面構成で紙カルテに近い操作感覚を実現
  • 出身大学ごとの用語や手法の記述の違いなど、医院独自の項目を追加可能
  • 予約管理や料金管理にも対応

Dental eNote

Dental eNoteは歯科医院向けのデジタルノートです。Dental eNoteには次のような特徴があります。

  • タブレットのタッチ操作で診療ノートを編集できる
  • 手書き対応で紙カルテと近い感覚で操作できる
  • 画像はもちろん動画や音声の記録も可能

歯科向け電子カルテを導入するメリット

業務の効率化

歯科向け電子カルテの導入により、患者情報の検索や更新が迅速に行えます。診療記録やレントゲン画像へ瞬時にアクセスできるため、診療時間の短縮やスタッフの負担軽減に貢献してくれます。また、患者の治療履歴や処方箋の管理が効率化され、医療の質も向上するでしょう。

情報共有がスムーズになる

歯科向け電子カルテでは、医療スタッフ間や関連機関との情報共有が円滑化されます。患者の診療記録や治療計画がデータ化されるため、複数の医療スタッフが同じ情報へアクセスして診療できます。これにより、チーム全体での診療方針が一貫するでしょう。

カルテの保管スペースや紙資源の削減

電子カルテなら、紙カルテやレントゲンフィルムの保管スペースが不要です。また、紙資源の消費量が削減され環境への負荷を軽減します。さらに、データのバックアップや復元も容易なため、情報の安全性が確保されます。

電子カルテ導入時の注意点

コストはトータルで考える

電子カルテを導入する際にはシステムの保守運用やアップデート、教育、サポートなどトータルでのコストを考慮に入れましょう。安価に導入できる電子カルテは、後々の維持費用が高額になるかもしれません。将来的な費用を見据え適切な予算を確保しましょう。

停電や通信障害のリスクを考える

電子カルテは電力供給やネットワーク接続が必要です。そのため、停電や通信障害が発生した場合、システムが正常に動作しなくなるリスクがあります。バックアップシステムや冗長化といった対策を、クラウド型の場合はサービス提供会社が実施しているか確認、オンプレミス型の場合はみずから担当者へ設定の相談をしておきしましょう。

慣れるまで時間がかかる

電子カルテを導入してすぐは、操作方法へ慣れるまで時間を要します。特に高齢の医療スタッフやシステムに不慣れなスタッフの場合は、操作方法やデータ入力のトレーニングが必要です。徐々に慣れて効果的に利用できるよう、運用を工夫しましょう。

歯科向けの電子カルテを導入しよう

歯科向け電子カルテを選ぶ際には、導入形態、レセコン一体型か連携型かなどに注目しましょう。歯科向け電子カルテは無料プランや無料トライアルを提供している傾向にあるため、導入前に試験運用しましょう。

歯科向け電子カルテのうち最適なサービスを選ぶには、ニーズや予算に合わせて、複数のシステムを比較検討することが大切です。

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