匿名性の高い360度評価システム8選!評価者がバレない方法は?
360度評価・多面評価システムには多くの種類があり「どれを選べばいいか」迷いますよね。後から知ったサービスの方が適していることもよくあります。導入の失敗を避けるためにも、まずは各サービスの資料をBOXILでまとめて用意しましょう。
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360度評価は、記名式と匿名式の2パターン
360度評価は、従業員のパフォーマンスを複数の視点から評価する方法です。記名式と匿名式の2つのアプローチがあります。記名式では、評価者がみずからの身元を明かす一方で、匿名式では評価者の身元が秘匿されます。それぞれの手法にはメリットとデメリットがあります。
記名式のメリット・デメリット
記名式の360度評価は、評価者の責任感を高め、フィードバックの信頼性を向上させられます。しかし、評価者が率直なフィードバックを行うことに抵抗感をもつ可能性があります。そのため、率直な意見が得られない場合もあるでしょう。
匿名式のメリット・デメリット
匿名式の360度評価は、評価者が自由に意見を述べやすくなります。これにより、より率直なフィードバックが得られるかもしれませんが、その匿名性から評価者の意見が極端になる場合もあります。また、評価者の責任感が低下し、フィードバックの信頼性が低くなる可能性もあるでしょう。
360度評価の匿名性を高め、評価者が特定されないようにするには?
360度評価は、従業員の多角的な視点からのフィードバックを受け取るための重要な評価手法です。しかし、評価者が特定されることで偏った評価や報復のリスクが発生する可能性があります。そのため、匿名性を高め、評価者が特定されないようにすることが必要です。
評価者の選考基準や選考過程を明らかにし、評価者の質を高める
360度評価を効果的に活用するためには、評価者の選考基準や選考過程を明確にし、評価者の質を向上させる必要があります。
選考過程も明確化することで、評価者は自身の役割や責任を理解し、適切なフィードバックをしようとしてくれるでしょう。また、評価者のトレーニングや支援を行うことで、フィードバックの質向上が期待できます。
個人が特定されるようなコメントは控える
360度評価では、コメント内容で評価者が特定される可能性があります。そのため、評価者が個人を特定できるようなコメントは避けることが重要です。
評価者は具体的な個人に言及せず、代わりに行動や成果に焦点を当てたフィードバックを提供するように伝えましょう。
管理体制を徹底し、結果の閲覧範囲を制限する
評価結果の閲覧範囲を適切に制限することが重要です。評価結果へのアクセス権限を適切に設定し、関係者のみが必要な情報にアクセスできるようにします。
個人の評価結果やフィードバックは、関係者のみが閲覧できるようにしましょう。さらに、情報の漏えいを防ぐために、アクセスログの定期的な監査やセキュリティ対策の強化なども行う必要があります。
記名式を避け、匿名性の高い360度評価システムを導入する
上記の管理体制やセキュリティの観点を手動で行うには、大変な労力がかかります。そのため、匿名性の高い360度評価システムを導入することがおすすめです。
360度評価システムでは、評価者の個人情報が秘匿され、フィードバックの提供が安心して行えます。
匿名性の高い360度評価システム8選
おすすめの360度評価システムを紹介します。
CBASE 360は、上司・同僚・部下などの複数の視点から対象者の日常行動に対する評価を集計できるクラウドサービスです。CBASE 360は、次のような特徴があります。
- 上司・同僚・部下など回答者タイプの選定で関係性を把握できるから匿名での記入でも正確な情報を引き出せる
- 自動リマインドで、改善計画の確認や振り返りといったフィードバック業務の負担を削減
- 施策に精通した専門スタッフが導入サポート
カオナビは、人材情報を一元化・見える化して分析することで、組織の人材配置や育成、評価、戦略人事などを促進するタレントマネジメントシステムです。カオナビは、次のような特徴があります。
- 閲覧権限の設定で匿名性を担保できる
- テンプレートの活用や柔軟なカスタマイズで自社にあった360度評価シートを簡単作成
- 評価結果を一覧で見える化し、バランスの確認や甘辛調整も簡単にできる
HRBrainは、360度評価の業務効率からデータを活用した人材育成までをサポートするクラウドサービスです。HRBrainは、次のような特徴があります。
- 評価結果の柔軟な閲覧設定のほか、公開タイミングも任意でコントロールできる
- 個人の結果を自動集計、自己と他者の認識ギャップをレーダーチャートやグラフで直感的に把握できる
- 実施目的に合わせたコンサルティングで設問からデータ分析までを支援
360(さんろくまる)は、シンプルな操作性と独自で設問項目が設定できるカスタマイズ性の高さが特徴の360度評価システムです。360は、次のような特徴があります。
- 匿名回答や質問項目、実施タイミング、回答者選定など設定の自由度が高い
- 対象者全員の点数比較表といった多角的な評価ができる
- 料金はフィードバックを実施した月のみ発生
クアルトリクス (Qualtrics) - XM for Employee Experience - クアルトリクス合同会社
クアルトリクス (Qualtrics) - XM for Employee Experienceは、AIとリアルタイム分析で、従業員の状態を手軽に把握できるプラットフォームです。クアルトリクス (Qualtrics) - XM for Employee Experienceは、次のような特徴があります。
- 多面評価によるレビューのプロセスを自動化し、迅速でわかりやすい匿名フィードバックができる
- 個別レポートを提供し、機密保持機能で評価者の匿名性を守る
- エンゲージメント向上のためのアクションプランを提案してくれる
COMPANY Talent Management シリーズ - 株式会社Works Human Intelligence
COMPANY Talent Management シリーズは、コンピテンシー評価や360度評価、目標管理などに対応したタレントマネジメントシステムです。COMPANY Talent Management シリーズは次のような特徴があります。
- 部下からのコメントを匿名で確認可能
- 被評価者の自己成長をサポートする行動改革シートを提供
- 一元化した従業員情報をもとに分析や育成、配置などをサポート
モチベーションクラウド - 株式会社リンクアンドモチベーション
モチベーションクラウドは、企業と従業員の相互理解・相思相愛度合いを示すエンゲージメントを軸に、組織の現状把握から変革までを一貫して支援するクラウドサービスです。モチベーションクラウドは、次のような特徴があります。
- 心理学・行動経済学にもとづく独自理論で組織課題を可視化
- 組織診断から施策実行、効果測定までを一貫して支援
- 従業員の期待と満足度から組織の優先課題を明確化し、改善を促進
GROW360+(グロー・サンロクマル・プラス) - Institution for a Global Society株式会社
GROW360+(グロー・サンロクマル・プラス)は、人的資本経営のための能力可視化を目的とする次世代型360度評価システムです。GROW360+(グロー・サンロクマル・プラス)には、次のような特徴があります。
- 特許技術で評価者のバイアスを補正し、客観性を確保
- 気質・コンピテンシー・スキルの3要素を一括で定量測定
- ルーブリックとユニバーサル基準で能力を精確に測定
360度評価を運用する際のポイント
従業員が360度評価を安心して活用できるようにするためには、いくつかのポイントがあります。
導入目的や運用ルールを対象者全員と共有する
従業員が360度評価を理解し、活用できるようにするには、導入目的や運用ルールを明確に共有することが不可欠です。従業員がシステムの目的や運用方法を理解することで、不安や疑念を軽減し、積極的に参加できる環境を整えられます。
評価項目を厳選し、評価者の負担にならないようにする
360度評価では、評価項目を厳選することが重要です。過度な評価項目や複雑な評価基準は、評価者の負担を増やし、フィードバックのモチベーションを損なう可能性があります。
誹謗中傷や悪口などのコメントを禁止し、客観的な評価を
360度評価では、誹謗中傷や悪口などの否定的なコメントを禁止することが重要です。これにより、従業員間の信頼関係が損なわれるリスクが軽減されます。
評価後にフォローできる体制を整えておく
360度評価の後は、評価された従業員のフォローアップが重要です。評価結果に基づいた個別のアクションプランや改善策を策定し、従業員の成長や組織の発展を支援する体制を整えることが必要です。
評価結果を給料や待遇に影響させない
360度評価の結果を給料や待遇に直接影響させないことが重要です。給与や待遇といった重要な決定は、他のパフォーマンス指標と独立して行うことをおすすめします。
匿名性の高い360度評価システムを導入して、客観的で公正な評価を
従業員が安心して利用できる環境を整えることで、正確で公正な評価を実現し、組織全体の成果を最大化できます。
360度評価システムは多くのサービスがあり、自社のニーズや予算に合わせて複数のシステムを比較検討し、試験運用を行うことが重要です。
360度評価システムは次の記事でも詳しく紹介しています。

