中小企業向け「受発注管理システム」おすすめ9選！選定のポイントと導入のメリット

中小企業が抱える受発注管理の課題

受発注管理システムを導入していない中小企業が受発注管理で抱えている課題についてまとめていきます。

あなたの企業でも同様の課題を抱えていれば、中小企業向けの受発注管理システムで解決できる可能性が高いです。

受注・発注の情報管理が煩雑でミスが発生しやすい

電話やFAX、メールなど、さまざまな経路で受発注情報が飛び交うため、情報の管理が煩雑になりがちです。

また、入力ミスや伝達ミス、重複処理などの人為的なミスも発生しやすく、納期の遅延や在庫不足、顧客からの信頼低下につながる恐れがあります。

受注・発注の業務に時間とコストがかかる

受発注業務には、見積書や注文書、納品書などの書類作成、確認、承認、送付といった多くの工程があり、担当者の負担が大きくなっています。

また、受発注情報の入力や修正、在庫状況の確認なども手作業で行う必要があり、時間とコストがかかるだけでなく、人的資源の有効活用も妨げられています。

受注・発注の書類作成や送付に手間がかかる

見積書や注文書、納品書などの書類作成には、書式の設定や印刷、押印、封入、発送といった手間がかかり、担当者の負担を増やしています。

また、郵送やFAXでのやり取りは、時間やコストがかかるだけでなく、紛失や誤送信のリスクも伴います。

中小企業が受発注管理システムを導入するメリット

中小企業が受発注管理システムを導入して得られるメリットは次のとおりです。

受発注業務の人的ミスを減らして品質を向上させる

受発注管理システムは、受発注情報の入力や計算、書類作成などを自動化することで、人為的なミスを大幅に削減できます。また、入力内容のチェック機能や承認フローの設定などにより、ミスの発生を未然に防ぐことも可能です。

これにより、業務の品質向上だけでなく、顧客からの信頼獲得にもつながります。

受発注データを一元管理して業務の見える化を実現する

受発注管理システムは、受発注情報、在庫状況、取引履歴などを一元管理し、リアルタイムで確認できます。これにより、業務の進捗状況やボトルネックを把握しやすくなり、迅速な意思決定や課題解決が可能になります。

また、過去のデータを分析することで、業務改善や販売戦略の立案にも役立ちます。

受発注業務の標準化や最適化で業務のスピードを上げる

受発注管理システムは、業務フローの標準化や自動化により、業務の効率化を促進します。たとえば、見積書や注文書の作成、承認、送付といった一連の作業を自動化することで、担当者の負担を軽減し、業務のスピードを大幅に向上させられます。

また、システム上で在庫状況をリアルタイムに把握できるため、発注業務の効率化にもつながります。

中小企業が受発注管理システムを選定する際のポイント

中小企業が受発注管理システムを選定する際は、いくつかのポイントが存在します。代表的なポイントについて解説します。

受発注業務以外の関連業務に対応できるか

受発注管理システムの中には、在庫管理や請求書発行、会計ソフトとの連携など、受発注業務以外の関連業務に対応できる機能を備えたものもあります。

自社の業務フロー全体を効率化するためには、関連業務にも対応できるシステムを選ぶことが重要です。将来的に導入を検討しているシステムとの連携が可能かどうかも確認しておきましょう。

自社の業界や業種に特化した機能やサービスが提供されているか

業種や業界によって、必要な機能やサービスは異なります。たとえば、製造業であればBOM（部品表）管理機能、卸売業であればロット管理機能など、自社に特化した機能が搭載されているかを確認しましょう。

また、法改正や業界の動向に対応したアップデートが定期的に行われているかも重要なポイントです。

クラウド型とオンプレミス型のどちらが自社に合っているか

クラウド型は、初期費用が安く、導入が容易で、どこからでもアクセスできるというメリットがあります。一方、オンプレミス型は、自社でサーバーを管理するため、セキュリティ面で安心感があり、カスタマイズ性が高いというメリットがあります。

自社の規模や予算、セキュリティ要件などを考慮して、どちらが自社に合っているか検討しましょう。

受発注データの管理・共有・活用が容易か

受発注データは、経営判断や業務改善に欠かせない重要な情報です。そのため、データの検索や抽出、分析などが容易に行えるシステムを選ぶことが重要です。

また、社内の関係者間でデータの共有がスムーズに行えるか、外部システムとの連携が可能かどうかも確認しておきましょう。

中小企業におすすめの受発注管理システム9選

中小企業におすすめの受発注管理システムを紹介します。

楽楽販売は、数ある管理業務の中でも見積もり管理・受注管理・請求管理・発注管理など販売管理で利用することが多いシステムです。楽楽販売には次のような特徴があります。

• リレーショナルデータベースシステムのため、簡単に発注情報と案件情報の紐付けができる
• 業務フローごとに情報が引き継げるため、転記作業をなくせる
• 案件進捗がひと目でわかるため、脱属人化＆メール・電話での進捗確認の手間をなくせる

楽楽B2Bとは、法人向けのBtoB受発注システムです。楽楽B2Bは次のような特徴があります。

• ECサイトのフロントページを自由度高くデザイン可能
• 最大80％の業務を削減でき、さらに売上向上にむけた動きも可能
• 基幹・販売管理システムなど外部ソリューションとの連携が充実

アシスト店長とは、複数モールの受注・在庫・顧客・発送業務を一元管理するEC管理システムです。アシスト店長は次のような特徴があります。

• 複数ECショップに入る受注を一元管理で、受注管理コストをアシスト店長がまるごとカバー
• 複数店舗の商品コードを合わせる手間なく、店舗ごとに在庫を振り分け自動で反映できる
• 出荷に必要な帳票類の印刷もまとめて出力可能

Coupaは、企業の購買・調達や支払、財務などのビジネス支出に関するプロセスを統合・管理・可視化できる購買管理システムです。Coupaには次のような特徴があります。

• 統合されたBSMプラットフォームによりサプライヤーリスク、不正支出リスクを可視化
• カタログ購買や契約内支出を定着させ、支出をコントロールし購買統制
• 豊富な支出データとAI技術を用いたCommunity AIの活用でコスト削減余地、業務効率化を予見

Spes - Spes株式会社

Spesは、受発注・入出庫・在庫管理を一元化できるクラウドソフトです。無料で利用でき、在庫管理に必要な機能を多く備えています。Spesは次のような特徴があります。

• 販売チャネルの増加による業務の複雑化に対し、店舗・EC、卸から海外取引まで、すべてのチャネルの受発注を一つにまとめた一元管理を実現
• 他社のソフトウェアと連携することなく、受発注の管理をはじめとした中小企業向けの必要な機能の網羅が可能
• 海外取引における消費税の控除や為替差損益の自動計算をはじめとした海外対応に関する機能も豊富

GotoB2B - ごと株式会社

GotoB2Bは、長年に渡るBtoB業務運用経験に基づき、BtoBにおける受発注・在庫管理・委託販売業務を最適化するための機能を搭載した、初期費用なしで導入できるクラウドシステムです。GotoB2Bには次のような特徴があります。

• 顧客発注機能により受注登録作業のコスト削減を実現
• 顧客ごとに複数の配送先、商品の販売価格、納品書への価格表示の有無などさまざまな属性の設定が可能
• 3か月間のお試しが可能

FAST+EC - 株式会社すまいる顔

FAST+ECは、販売管理や顧客管理、案件管理などの総合経営管理システムと連携した、BtoB・BtoCに両方対応できるECサイト構築サービスです。FAST+ECには次のような特徴があります。

• 総合経営管理システムであるFASTと連携しているため、業種や販売スタイルに合わせたオリジナルECサイトを開設可能
• 事業所や配送別の細かい設定から顧客情報の登録、出荷伝票の作成などを簡単かつ効率的に業務管理可能
• ビジネスの規模に合わせて必要なシステム機能を選択し組み合わせられる

EC-Rider B2B - 株式会社イーシー・ライダー

EC-Rider B2Bは、業務用通販サイトを専門とした多機能BtoB向けECサイト構築システムです。EC-Rider B2Bには次のような特徴があります。

• 従来の受発注システムでは難しい海外への販路拡大を実現
• 従来は電話やメールで行っていた業務のWeb化により、パソコンに依存せず業務効率を改善できる
• 他通貨表示機能や多言語対応されたシステムによりビジネスチャンス拡大が可能

2nd STEP - 株式会社ジェーエムエーシステムズ

2nd STEPは、企業間取引における業務を電子化・自動化するサービスです。「2nd STEP 受発注サービス」では、BtoBに必要な複数のサービスや機能を柔軟に組み合わせ、利用者に適したWeb受発注システムを利用できます。

2nd STEPは次のような特徴があります。

• 販売店ごとの卸価格の設定や問い合わせ対応をシステム上で完結させ、簡単かつ正確な受注管理を実現
• 商品マスターをCSVで取り込み、仕入先ごとに商品に登録することで発注ページの作成が可能
• すべてのwebページをパソコンだけでなくスマートフォンやタブレット端末から確認可能

サービス選びは比較して検討しよう

受発注管理システムを選ぶ際に重要なのは「自社の状況に合った機能が備わっているか」他システムとの連携、運用コストなどを踏まえて検討することが重要です。あわせて各サービスの口コミなども見ておくとよいでしょう。