記帳代行とは - 経理代行との違い | メリット・デメリットや注意点を解説
経理代行には多くの種類があり「どれを選べばいいか」迷いますよね。後から知ったサービスの方が適していることもよくあります。導入の失敗を避けるためにも、まずは各サービスの資料をBOXILでまとめて用意しましょう。
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- 記帳代行とは
- 記帳代行と経理代行の違い
- 記帳代行サービスと税理士への依頼の違い
- 記帳代行が必要とされる背景
- 記帳代行で依頼できる業務
- 記帳代行で対応できない業務
- 記帳代行の依頼先
- 税理士事務所
- 記帳代行業者
- 記帳代行サービスのメリット
- コスト削減
- 時間の節約
- 専門知識の活用
- ミスの減少
- 記帳代行サービスのデメリット・注意点
- 情報漏えいのリスク
- サービス内容と料金の不一致
- 依存性の問題
- 記帳代行サービスの選び方
- サービス内容の確認
- 料金体系の確認
- セキュリティ対策の確認
- 実績と評判の確認
- サポート体制の確認
- 相見積もり
- 記帳代行の費用相場
- 税理士事務所の費用相場
- 記帳代行サービスの料金相場
- 記帳代行サービスのおすすめ8選
- オンラインアシスタント®「フジ子さん」
- KANBEI
- HELP YOU
- TaxHouse
- ココナラアシスト
- TOKIUMアシスタント
- オフィス番
- CASTER BIZ accounting
- ニーズに合う記帳代行サービスを選ぼう
- BOXILとは

おすすめ経理代行サービスの資料を厳選。各サービスの料金プランや機能、特徴がまとまった資料を無料で資料請求可能です。ぜひ経理代行サービスを比較する際や稟議を作成する際にご利用ください。
記帳代行とは
記帳代行とは、取引を帳簿へ記録する経理業務のアウトソーシングサービスです。具体的には、領収書や請求書の証憑を整理し、帳簿作成する作業を代行します。
企業や個人事業主にとっては工数を削減できるうえ、専門知識を持つ担当者を新たに採用する必要がない点も大きなメリットです。
記帳代行と経理代行の違い
記帳代行は記帳に特化しているのに対し、経理代行は記帳にくわえて給与計算や資金繰り表の作成、請求書発行など、より広範囲な経理業務を代行します。
そのため、経理代行は経理担当者を雇う余裕がない、あるいは経理業務全般をアウトソーシングしたい企業に向いています。
記帳代行サービスと税理士への依頼の違い
記帳代行サービスは、記帳へ特化しており税務申告や節税対策には対応しません。
一方、税理士は記帳代行だけでなく税務相談や申告書作成、節税対策など幅広いサポートを提供します。
総合的なサービスが必要な場合は、税理士へ相談しましょう。なお、記帳代行サービスであっても別料金にて他業務を対応してくれるケースもあります。
記帳代行が必要とされる背景
記帳代行が必要とされるようになった大きなきっかけのひとつに、2014年1月に実施された法改正があります。
これは、税務調査の透明性や正確性を高める目的で導入された法律です。
すべての事業者に対し、記帳と帳簿保存の義務※が課されるようになりました。
事業規模の大小にかかわらず、正しい帳簿管理が求められる時代になったことを意味します。
記帳業務は、取引件数が増えるほど作業量も膨大になり、手間や時間がかかります。また、帳簿を正確に記録・管理するには、簿記や税務に関する一定の知識が必要です。
また、税制は毎年のように変更されるため、最新の情報を把握することも欠かせません。こうした専門知識を習得・更新することは、特に中小企業や個人事業主にとって大きな負担となります。
そのため、煩雑な記帳業務を専門家に任せることで本業に集中したいと考える事業者が増え、記帳代行サービスへの需要が年々高まっています。
※出典:国税庁「No.2080白色申告者の記帳・帳簿等保存制度」(2025年7月24日閲覧)
記帳代行で依頼できる業務
記帳代行サービスでは、主に次の業務を依頼できます。※の業務を含むかは業者によって異なるため、導入検討時にすり合わせておきましょう。
| 業務 | 詳細 |
|---|---|
| 証憑整理※ | 領収書や請求書、通帳のコピーの証憑を日付や取引内容ごとに整理する作業。証憑の原本を郵送またはデータで受け取り、整理してくれる業者も |
| 仕訳入力 | 整理された証憑にもとづき、取引内容の勘定科目や金額を会計ソフトへ入力する作業 |
| 帳簿作成 | 仕訳入力されたデータにもとづき、総勘定元帳や現金出納帳、売掛帳、買掛帳などの帳簿を作成する作業 |
| 試算表作成※ | 仕訳入力されたデータにもとづき、一定期間における収益と費用をまとめた試算表を作成する作業 |
記帳代行で対応できない業務
記帳代行サービスは、記帳業務に特化したサービスです。そのため、税務相談や決算申告、資金繰り表の作成、経営コンサルティングなど専門的な知識が必要な業務には対応できません。
これらの業務については、税理士や会計事務所に依頼しましょう。
記帳代行の依頼先
記帳代行の依頼先は、主に2つの種類に分かれています。
税理士事務所
税理士事務所は、税理士が所属する事務所であり、税務に関する専門的な知識と経験が豊富です。記帳代行だけでなく、税務相談や決算申告、節税対策など、税務に関する幅広いサポートを受けられます。
専門家によるアドバイスを受けながら、記帳業務を進めたい企業におすすめです。
記帳代行業者
記帳代行専門会社は、記帳代行に特化したサービスを提供する会社です。
税理士事務所と比較して、記帳代行のみに特化しているため、比較的安価であることが多いといえます。
スタートアップ企業や中小企業など、予算を抑えたい場合やリソースが限られている企業におすすめです。
決算申告のような、法律の観点から税理士でなければ依頼できない業務は不可能なため注意しましょう。ただし、税理士資格保持者が在籍している場合は、税務に関する依頼も可能です。
事前にどこまで依頼できるかを確認しましょう。
記帳代行サービスのメリット
記帳代行サービスを導入することで、次のようなメリットが得られます。
コスト削減
記帳代行サービスを利用することで、人件費や教育費を削減できます。正社員を雇用するよりもコストを抑えられ、経理担当者の採用や育成にかかる手間も省けます。
時間の節約
記帳業務は、証憑の整理や仕訳入力など手間がかかる作業です。記帳代行サービスに依頼することで、これらの時間を節約し、本来の業務に集中できます。
経営者や従業員が本来の業務に専念することで、生産性の向上や業績アップにもつながるでしょう。
専門知識の活用
記帳代行サービスには、会計や税務に関する専門知識を持ったスタッフが在籍しています。専門家の知識を活用することで、正確な記帳業務を効率的に実施できる点もメリットです。
サービスによっては疑問や相談にも対応してもらえるため、安心して記帳業務を任せられるでしょう。
ミスの減少
記帳業務は、正確性が求められる作業です。もしもミスが発生した場合は、税務調査の際に指摘を受けたり、資金繰りの悪化につながったりする可能性があります。
記帳代行サービスに依頼することで専門家によるチェック体制が整い、ミスの発生を最小限に抑えられます。
記帳代行サービスのデメリット・注意点
記帳代行サービスを利用する際は、次の点に注意しましょう。
情報漏えいのリスク
記帳代行サービスには、個人情報をはじめとした機密性の求められる情報を預けます。そのため、情報漏えいのリスクを常に意識し、セキュリティ対策がしっかりしている業者を選ぶことが重要です。
個人情報保護方針やセキュリティ体制について確認し、不安な点があれば事前に質問しましょう。
サービス内容と料金の不一致
契約前に、サービス内容と料金について詳細を確認することが重要です。契約内容に含まれない業務を依頼した場合、追加料金が発生する可能性もあります。
料金体系が複雑な場合は、事前にしっかりと確認し不明な点は質問しておきましょう。
依存性の問題
記帳代行サービスに頼ることで、社内で経理に関するスキルが身につかない問題も考えられます。ある程度の経理知識は、経営判断するうえで必要不可欠です。
記帳代行サービスを活用しながらも、対応すべきかどうかは定期的に見直すことが望ましいでしょう。
記帳代行サービスの選び方
記帳代行サービスを選ぶ際に意識したいポイントについて紹介します。
サービス内容の確認
ニーズに合ったサービス内容を提供しているか確認しましょう。対応可能な会計ソフトの種類や、記帳代行の範囲、オプションサービスを確認し、業務フローに合うか検討することが大切です。
業務範囲の一例としては次のものがあります。
- 証憑整理
- 仕訳入力
- 帳簿作成
- 試算表作成
- そのほか周辺業務
料金体系の確認
料金体系は月額固定制、証憑枚数に応じた従量課金制、時間制など業者によってさまざまです。
自社の規模や取引量に合った料金プランを選ぶことが重要です。また、初期費用やオプションサービスの料金、消費税の有無も確認し、総額で比較検討しましょう。
セキュリティ対策の確認
記帳代行サービスには個人情報や企業秘密を預けるため、セキュリティ対策がしっかりしているかは確認しましょう。
アクセス権限の管理、データのバックアップ体制などの取り組みを調べておくことが大切です。
実績と評判の確認
記帳代行サービスのWebサイトや資料だけでなく、実際に利用した口コミも参考にしましょう。
インターネット上のレビューサイトやSNSを活用し、サービスの質や信頼性について情報収集することが重要です。
サポート体制の確認
記帳代行サービスを利用するうえで、疑問点やトラブルが発生した場合のサポート体制も重要なポイントです。
電話やメール、チャットなど、どのような方法で問い合わせができるのか、対応時間や担当者の知識レベルは十分かを確認しましょう。
迅速かつ丁寧に対応してくれる業者を選ぶことが、安心してサービスを利用するために大切です。
相見積もり
複数の記帳代行サービスから見積もりを取り、比較検討しましょう。サービス内容や料金だけでなく、対応の丁寧さやスピード感も比較することで、最適な業者を見つけられます。
相見積もりを取ることで料金交渉の材料にもなるため、積極的に活用しましょう。
記帳代行の費用相場
記帳代行の費用相場について紹介します。
税理士事務所の費用相場
税理士事務所に記帳代行を依頼する場合は、顧問契約を結んで月額顧問料を支払うことが一般的です。記帳代行を含む月額顧問料の相場は、法人が4万円程度から、個人事業主が3万円程度からです。
「このくらいの料金にしてほしい」といったような要望があれば税理士に伝え、希望する料金で提供できるサービスを提案してもらえます。
「まずは自社の場合の料金を知りたい」と率直に相談することをおすすめします。
記帳代行サービスの料金相場
記帳代行サービスの料金は、仕訳数(領収書や伝票の枚数)によって変動することが一般的です。
月額基本料金の費用相場
| 月間の仕訳数 | 月額料金 |
|---|---|
| 100仕訳以内 | 10,000円 |
| 101~200仕訳 | 15,000円 |
| 201~300仕訳 | 20,000円 |
| 301~400仕訳 | 25,000円 |
| 401仕訳以上 | 30,000円~ |
記帳代行サービスにおける月額制の料金相場は、100仕訳あたり1万円前後の料金を設定しているサービスが多いようです。
また、記帳代行における月額制は一定の仕訳数を超えると、段階的に料金が加算される従量制にシフトするのが一般的です。
従量料金の費用相場
相場は、1仕訳あたり50~100円程度です。あくまで相場なので顧客の業種や状況、ニーズによって料金は変動します。
その他のオプション料金
その他のオプション料金として、特急サービス、会計ソフトの導入・設定、月次・年次決算のサポート、経費精算の代行などには、別途料金が発生するケースも多くあります。
複数の記帳代行サービスに見積もりを依頼して、比較検討することがおすすめです。
記帳代行サービスのおすすめ8選
おすすめの記帳代行サービスを紹介します。
オンラインアシスタント®「フジ子さん」 - BPOテクノロジー株式会社
オンラインアシスタント®「フジ子さん」は、アシスタントが遠隔で幅広い業務をサポートするオンラインアシスタントサービスです。オンラインアシスタント®「フジ子さん」には次のような特徴があります。
- 経理、秘書、人事、Webサイト運用など幅広い業務に対応
- クラウドツールの導入サポートや翻訳など専門性の高い業務も可能
- オンラインでの業務代行に加え、備品購入といったオフライン業務にも対応
KANBEI
KANBEIは業界最安値級の記帳代行サービスで、低コストで記帳作業が実現できます。KANBEIには次のような特徴があります。
- 記帳代行とコスト診断をセットで提供
- freee会計とマネーフォワード クラウドに特化
- 仕訳データを元に費目ごとのコスト診断が可能
HELP YOU
HELP YOUは、オンラインアシスタントによる業務代行サービスです。HELP YOUには次のような特徴があります。
- データ入力、資料作成、SNS運用など多岐にわたる業務に対応
- RPAやAIを活用した自動化で迅速かつ正確に作業
- 業務マニュアル作成による属人化の解消
TaxHouse
TaxHouseは、設立まもない企業から中堅企業までを対象とした、低価格で高品質な記帳や決算、申告を担当するサービスです。TaxHouseには次のような特徴があります。
- 会計事務所の統一ブランドとして展開しているサービス
- 決算申告や設立支援など幅広く対応
- 税理士紹介サービスで適切な担当者を紹介
ココナラアシスト - 株式会社ココナラ
ココナラアシストは、依頼業務に合った人材を選定し紹介するマッチングサービスです。ココナラアシストには次のような特徴があります。
- NDA締結済みの人材がフルリモートで業務を専任サポート
- 依頼業務や稼働時間に応じた料金プランで余剰時間の繰越しも相談可能
- 記帳や領収書処理、決算書の作成業務などに対応
TOKIUMアシスタント - 株式会社TOKIUM
TOKIUMアシスタントは、個社の業務ルールに沿って仕訳や転記、集計などを代行する経理業務アウトソーシングサービスです。TOKIUMアシスタントには次のような特徴があります。
- 日々の明細入力から記帳作業、請求データの作成まで幅広くサポート
- システム化が難しいイレギュラー処理の多い入金消込作業も代行
- 企業特有の経理ルールに沿って業務内容のカスタマイズが可能
オフィス番 - レジリエント株式会社
オフィス番は、記帳代行をはじめ、経理業務や人事採用、総務、労務などの領域に対応したバックオフィス代行サービスです。オフィス番には次のような特徴があります。
- 経理や人事、営業事務、労務などのバックオフィス業務全般をサポート
- 業務に必要なITツールの選定、マニュアル作成、初期設定などにも対応
- 必要な時だけ利用できる月1時間からの料金プランや、月額固定プランを提供
CASTER BIZ accounting - 株式会社キャスター
CASTER BIZ accountingは、月に30時間から利用できるリモート経理アシスタントサービスです。CASTER BIZ accountingには次のような特徴があります。
- 経費精算、売上・請求業務、買掛・支払業務、月次処理など幅広い経理業務を代行
- 業務フローを見える化しリモート型の専属チームで一気通貫サポート
- 初期設定費用が不要の従量課金制の料金プラン
ニーズに合う記帳代行サービスを選ぼう
記帳代行サービスは、本業に集中したい、経理の負担を軽減したい企業にとって、心強い味方です。それぞれのサービス内容や料金体系を比較検討して最適なサービスを選びましょう。
記帳代行を選ぶ際には、業務範囲が想定と合致しているか、セキュリティ対策が適切か、運用コストに見合っているかなどがポイントです。あわせて各サービスの口コミも見ておくとよいでしょう。
BOXILとは
BOXIL(ボクシル)は企業のDXを支援する法人向けプラットフォームです。SaaS比較サイト「BOXIL SaaS」、ビジネスメディア「BOXIL Magazine」、YouTubeチャンネル「BOXIL CHANNEL」を通じて、ビジネスに役立つ情報を発信しています。
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