事例概要
コニカミノルタ株式会社（以下、コニカミノルタ）が提供する「ココミテ」の活用事例です。
ココミテ
「ココミテ」は、オンラインマニュアル作成・運用を支援するSaaSです。テキスト、画像、動画を用いて簡単にマニュアルを作成でき、スマートフォンからも更新や閲覧が可能です。また、スモールスタートを叶える柔軟な料金プランが特徴。質の高い業務オペレーション構築や多店舗展開の効率化を支えるサービスです。
サービス導入企業
- 企業名：株式会社ファミリーマート（以下、ファミリーマート）
- 設立年：1981年
- 従業員数：5,815名（2024年2月末時点）
- 店舗数：24,078店（国内外エリアフランチャイズ含む、2024年2月末時点）
受賞部門
この事例が評価され、「ココミテ」は下記を受賞しています。
「BOXIL SaaS AWARD 2025」導入事例セクション小売・サービス業界部門1位
※対象
小売・サービス業に関連する企業の生産性向上に貢献した事例を対象とする
導入前の課題
1. マニュアル管理の非効率性
ファミリーマートでは、店舗オペレーション、教育、機器操作などに関するマニュアルの作成、更新を外部委託しており、PDFで各店舗に配信していました。外部委託を挟んでいたため、作成や更新に3～4週間要することもあり、迅速な対応が難しい点が課題でした。さらに、検索画面の使いづらさなどから店舗スタッフはマニュアルを十分に活用できず、情報が属人化する問題も生じていました。
2. 店舗運営情報の集中管理ができていない
マニュアルがタイムリーに更新できないため、別途ガイドブックを作成したり、動画を作成したりと、情報が散在してしまっていました。こうした全ての情報を把握しなければならない店舗責任者にとっても大きな負担です。店舗オペレーションに関する情報を一元管理でき、タイムリーな情報共有や、必要情報を店舗で検索できる仕組みが求められていました。
導入による効果
ファミリーマートは2021年に「ココミテ」を導入し、2024年7月時点で、全国約1万6000店舗、約20万人のスタッフが活用しています。
マニュアル内製化と迅速な情報更新を実現
「ココミテ」を活用してマニュアル作成を内製化し、必要な時に即座に更新できる体制を構築できました。従来は3～4週間かかっていた公開プロセスが10日程度に短縮され、2024年の第一四半期に行った50件の改訂では、所要時間を50%程度削減できたとのこと。また更新のしやすさから改訂頻度が向上し、内製化がポジティブな業務改革につながっています。
全店舗にまたがる一元管理と検索利便性の向上
現場では、マルチデバイス対応と高度な検索機能が役立っています。店舗スタッフはストアコントローラーやスマホ型専用端末でリアルタイムに確認できるほか、全文検索やタグ検索などを活用することで、必要な情報にすぐにアクセスできます。
ナレッジの共有と組織力強化
問い合わせ対応時も、現場の管理者と本社スタッフで同じマニュアルを見ながら、マニュアル作成の意図や、オペレーションの意味を共有しています。理解がスピーディーになり、コミュニケーションが円滑になりました。店舗で検索しやすくなれば、本部の店舗からの問い合わせ対応や検索の補助も減り、双方の業務負担の軽減につながると考えています。また、店舗ではスポットワーカーのスタッフもマニュアル閲覧が可能なので、安心して働ける環境の構築につながっています。
※本記事は、 コニカミノルタが公開した
BOXIL SaaS AWARDとは
「BOXIL SaaS AWARD（ボクシル サース アワード）」は、SaaS比較サイト「BOXIL（ボクシル）」を運営するスマートキャンプが、優れたSaaSを審査、選考、表彰するイベントです。年1回、SaaSの日（※）を記念して発表するほか、Spring、Summer、Autumn、Winterの四半期ごとにも、直近の口コミ評価をもとに優れたSaaSを表彰しています。
「BOXIL SaaS AWARD 2025」は、エントリー式で審査する「導入事例セクション」と、「BOXIL」上の口コミデータをもとに定量評価する「BOXILセクション」を設けています。各セクションの選考基準にのっとり部門ごとに部門1位を選出し、その中から総合1位を「Best SaaS in Japan」として表彰します。
「BOXIL SaaS AWARD 2025」公式サイトはこちら
※スマートキャンプが独自に定めた記念日で、毎年3月4日です
