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青色申告ソフトのおすすめ比較14選【無料あり】価格一覧

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【比較表】会計ソフト(財務会計)
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個人事業主におすすめの青色申告ソフトを、インストール型とクラウド型に分けて比較・紹介します。各ソフトの対応OSや料金をまとめた価格一覧表も掲載。無料プランや無料トライアルの期間もひと目でわかるので、ぜひ参考にしてください。

会計ソフトには多くの種類があり「どれを選べばいいか」迷いますよね。後から知ったサービスの方が適していることもよくあります。導入の失敗を避けるためにも、まずは各サービスの資料をBOXILでまとめて用意しましょう。
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青色申告ソフトとは

青色申告ソフトとは、個人事業主の青色申告の作業を効率化してくれるソフトのことです。

簿記の知識がない初心者でも、ソフトの指示に従って入力するだけで、仕訳はもちろん帳簿まで作成できます。
ソフトによっては金融機関やクレジットカードの明細を自動入力してくれたり、スキャンした領収書をデータ化してくれたりする機能もあります。

ソフトなしでも青色申告はできますが、複式簿記にはある程度の知識が必要であり、帳簿の作成に手間も時間も必要です。
また、簡易簿記による記帳では控除額が10万円まで下がるため、青色申告ソフトの利用がおすすめです。

※出典:国税庁「帳簿の記帳のしかた」(2025年7月8日閲覧)

青色申告ソフトの種類

青色申告ソフトは大きく分けて、オンラインにて利用するクラウド型とダウンロードして利用するインストール型の2種類があります。

クラウド型ソフト

  • WindowsとMacどちらのOSにも対応
  • スマートフォンやタブレットでも利用可能
  • 月額制・年額制のため、必要な期間だけ利用できる
  • ソフトウェアアップデートが無料

クラウド型の会計ソフトは、オンラインにてサービスを利用します。インストール型と違い、インターネット環境さえあれば、WindowsやMacを問わずに使用できる点が特徴です。

クラウド型の料金は、月額制ないし年額制のものがほとんどのため、必要な期間だけ利用できます。また、スマートフォンやタブレットのアプリを利用できるサービスもあります。

インストール型ソフト

  • セキュリティ面で信頼性が高い
  • 同じバージョンのソフトを長期的に使用する場合、コストが抑えられる
  • インターネット環境がなくても利用可能

インストール型の会計ソフトは、パッケージディスクやオンラインサイトからソフトウェアをパソコンにインストールして使用します。

いわゆる「買い切り型」で、機能拡張が必要な場合は別途購入が必要です。ソフトを導入したパソコンでのみ使用できます。

青色申告ソフトの選び方

青色申告ソフトを選ぶ際は、次の流れで確認しましょう。

  • 青色申告ソフトの導入目的を確認する
  • 青色申告ソフトの機能を確認する
  • 青色申告ソフトを導入する際の注意点を確認する
  • 青色申告ソフトの料金・価格相場を確認する

青色申告ソフトの導入目的を確認する

青色申告ソフトの導入を検討する際は、まず導入目的を明確にしましょう。主な導入目的は次のとおりです。

導入目的 詳細
日々の記帳、仕訳などを自動化し、本業に時間を使いたい 会計業務や請求業務まで一元管理できるタイプがおすすめ
確定申告にまつわる作業を短縮したい 確定申告書の作成に特化したタイプがおすすめ

青色申告ソフトの機能を確認する

青色申告ソフトでできること、利用できる機能は次のとおりです。上記の導入目的・課題をどのように解決できるか記載しているため、必要な機能を洗い出しましょう。

【基本的な機能】

機能 詳細
帳簿入力 帳簿の入力を簡単に行える機能
伝票入力 日付や科目など入力項目が設定されており、簡単に入力できる機能
仕訳入力 読み込んだデータを自動仕訳する機能
取引入力 複式簿記の帳簿を作成できる機能
申告書作成 決算や申告資料を作成する機能
試算表 入力した取引データから残高試算表に自動集計する機能
データ保存・共有 作成したデータの保存やドライブ上で共有する機能

【特定の課題・用途・業界に特化した機能】

機能 詳細
自動読み込み レシートや金融機関の取引データを自動で読み込む機能
会計データテンプレート 業種別にあらかじめ用意されたテンプレートを利用できる機能
e-Tax e-Taxデータの書き出しから直接送信までできる機能
まとめ仕訳 同じ科目の取引を月ごとにひとつの仕分けとして作成できる機能

よりスムーズに仕訳入力したい場合には自動読み込み機能やテンプレート機能があるものを、確定申告書の提出をインターネット上で進めたい場合にはe-Taxに対応したソフトがおすすめです。

青色申告ソフトを導入する際の注意点を確認する

青色申告ソフトを導入する際、失敗しないために次の項目も確認しておきましょう。

確認事項 詳細
対応デバイス ソフトによってWindows対応、Mac対応、スマートフォン対応などそれぞれ異なる場合があります。利用するデバイスに対応しているかを確認しておきましょう。
プラン 個人事業主向け、法人向けとプランを分けているものがあるため、事前に機能と合わせて必要なものを確認しておきましょう。
導入形態 青色申告ソフトにはクラウド型とインストール型の2種類があるため、事前に確認しておきましょう。
外部ツール連携 口座や請求管理、POSレジなどすでに使用しているツールとの連携ができるかどうかを確認しておきましょう。
電子帳簿保存法 電子帳簿保存法の基準に対応しているかを確認しておきましょう。
インボイス制度 インボイス制度の要件として必要な仕訳入力に対応しているか確認しておきましょう。
無料トライアル 機能の使いやすさや操作感を確認するためにも、無料トライアル期間が設けられているかを確認しておくと安心です。
セキュリティ 厳重なセキュリティ体制がとられているかを確認しておきましょう。
サポート体制 導入サポートや運用後の対応などどのようなサポートが受けられるのかを確認しておきましょう。

青色申告ソフトの料金・価格相場を確認する

青色申告ソフトの料金は、クラウド型かインストール型によって異なります。必要な機能と要件が搭載されているソフトの料金を確認しましょう。

クラウド型の場合は年額制か月額制のものがほとんどです。年額制の場合、7,500円〜24,000円程度とソフトによって異なります。
初期費用はかからないものもありますが、かかる場合もあるため事前に確認しておきましょう。

インストール型の場合は、導入規模や機能によって見積もりが必要なケースもあります。気になるソフトは公式サイトから見積もり依頼や相談の問い合わせましょう。


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青色申告ソフト(クラウド型)のおすすめ比較

クラウド型の申告書作成サービスについて紹介します。

サービス名 対応デバイス 価格(税抜) 無料期間
やよいの青色申告オンライン Windows、Mac、スマートフォン 11,800円〜/年 1年間
やよいの白色申告オンライン Windows、Mac、スマートフォン 0円〜/年 無期限
マネーフォワード クラウド確定申告 Windows、Mac、スマートフォン 10,800円/年 1か月間
freee(フリー)会計 Windows、Mac、スマートフォン 11,760円〜/年 30日間
クラウド円簿 Windows、Mac 0円 無期限
ジョブカン青色申告 Windows、Mac 12,000円/年 30日間

やよいの青色申告 オンライン

やよいの青色申告は、個人事業主やフリーランスに人気のクラウド型会計ソフトです。

銀行明細やクレジットカードの取引、スキャンしたレシートや領収書、スマホで撮影したデータを自動で仕訳してくれるため、面倒な入力や仕訳作業の手間を大幅に削減できます。

簿記の知識がなくても、日付や金額を入力するだけで青色申告に必要な複式簿記帳簿を自動で作成できます。65万円の青色申告特別控除もスムーズに対応可能です。

また、ずっと無料で使える「白色申告ソフト」も用意されています。

やよいの青色申告オンラインの価格

プラン名 年額料金(税抜)
セルフプラン 11,800円〜(1年間無料)
ベーシックプラン 22,800円〜(1年間無料)
トータルプラン 39,600円〜(初年度半額)

やよいの白色申告オンラインの価格

プラン名 年額料金(税抜)
フリープラン 無料
ベーシックプラン 11,500円(1年間無料)
トータルプラン 21,000円(初年度半額)

マネーフォワード クラウド確定申告

マネーフォワード クラウド確定申告は、経費精算システムや給与計算システムとの連携が便利な確定申告ソフトです。

他のマネーフォワード クラウドサービスと連携することでバックオフィス業務も効率化できます。銀行口座やクレジットカードの登録によって入出金データを自動登録できるのも便利です。

マネーフォワード クラウド確定申告の価格

プラン名 年額料金(税抜)
パーソナルミニプラン 10,800円(月額900円)
パーソナルプラン 15,360円(月額1,280円)
パーソナルプラスプラン 35,760円(月額2,980円)

freee会計

freee(フリー)会計は、多くの個人事業主が利用する個人向け確定申告ソフトで、簿記の知識がない初心者でも簡単に確定申告できます。

とくに、勘定科目の登録はポップアップで簡単な説明が出てくるので、スムーズな仕訳に役立つでしょう。

親しみやすいデザインもポイントのひとつで、口座との連携やスマートフォンでの入力にも対応しています。Excelと自動連携も可能で、青色申告がはじめての人でも安心して利用できるでしょう。

freee会計の価格

プラン名 年額料金(税抜)
スターター 11,760円
スタンダード 23,760円
プレミアム 39,800円

クラウド円簿

クラウド円簿は、株式会社円簿インターネットサービスが提供する青色申告ソフトです。
広告収入で収益を得ているため、基本は完全無料で利用できます。また無料プランのほとんどは機能を制限していますが、このソフトではすべての機能が利用できる点も特徴です。

コストを抑えて青色申告したい方におすすめです。

クラウド円簿の価格

プラン名 年額料金(税抜)
クラウド円簿 0円

ジョブカン青色申告

ジョブカン青色申告は、株式会社ジョブカン会計が提供するクラウド版の青色申告ソフトです。キーボードとエンターキーを中心に軽快な操作性を実現しています。

使いたい画面をタブ表示できるのが特徴で、複数の帳簿をスムーズに切り替えられます。ひとつのデータを複数人で同時操作ができるので、テレワーク企業にもおすすめです。

WindowsだけでなくMacにも対応しています。

ジョブカン青色申告の価格

プラン名 年額料金(税抜)
個人 12,000円

青色申告ソフト(インストール型)のおすすめ比較

つづいて、インストール型の青色申告ソフトを紹介します。どれも青色申告書類の作成を目的としているので、ほとんどがフリーランスや個人事業主向けのソフトとなります。

サービス名 対応デバイス 価格(税抜) 無料体験期間
やよいの青色申告 Windows 14,000円〜 30日間
かるがるできる青色申告 Windows 5,000円 -
青色申告らくだ Windows 12,000円 -
かんたん!青色申告 Windows 7,200円 30日間
やるぞ!青色申告 Windows、Mac 10,800円(Windows版) -
みんなの青色申告 Windows 9,800円 30日間
ジョブカンDesktop 青色申告 Windows 7,400円(パッケージ版) 30日間
会計王 Windows 40,000円 30日間
フリーウェイ経理Lite Windows 0円 無期限

やよいの青色申告

やよいの青色申告は、個人事業主向けに開発された青色申告ソフトです。

老舗ブランドだけに導入後のサポートも充実しており、簿記の知識に自信がない初心者でも簡単に申告書類を作成できます。
やよい青色申告には、クラウド連携版もあります。

やよいの青色申告25の価格

プラン名 販売価格(税抜)
セルフプラン付き 14,000円
ベーシックプラン付き 14,000円
トータルプラン付き 29,000円

かるがるできる青色申告

かるがるできる青色申告は、BSLシステム研究所が提供する、個人事業者専用の簡易簿記式青色申告ソフトです。

「かんたん・べんり・あんしん」をコンセプトに、とにかく簡単に申告書類を作成したい人向けのソフトです。

家計簿感覚で簡単に記帳ができ、シンプルな使い勝手のよさには定評があります。小規模ビジネスで最高65万円の青色申告特別控除を目指す人にはおすすめです。

かるがるできる青色申告25の価格

プラン名 販売価格(税抜)
かるがるできる青色申告25 5,000円

青色申告らくだ

青色申告らくだは、BSLシステム研究所が提供する個人事業者専用に作られた、複式簿記方式の青色申告ソフトです。

入力画面が実際の帳票・帳票をイメージして作られており、複式簿記式ながら簡単に入力できます。

これまで手書きで申請していた方でもスムーズにソフトに移行できるでしょう。

青色申告らくだ25の価格

プラン名 参考販売価格(税抜)
青色申告らくだ25 12,000円

かんたん!青色申告

かんたん!青色申告は、ミロク情報サービスが提供する青色申告ソフトです。専門知識が不要で、はじめてでも簡単に帳簿付けできます。

一般的な勘定科目は事前に登録されているため、必要な科目を選んで金額を入力するだけで完了します。銀行口座やクレジットカードの入出金明細も自動で取り込んでくれる点も魅力です。

ソフト終了時にデータの自動バックアップをしてくれるので、万が一の際にも安心できます。

かんたん!青色申告の価格

プラン名 販売価格(税抜)
MJSかんたん!青色申告13 7,200円

やるぞ!青色申告

やるぞ!青色申告は、株式会社リオが提供するWindowsとMacに対応した青色申告ソフトです。

操作に慣れないうちは、サポートを受けながら必要書類を作成するとよいでしょう。不動産・農業を含むパッケージもあります。

やるぞ!青色申告2025の価格

プラン名 参考販売価格(税抜)
フルサポートパック(ダウンロード版・Windows) 11,880円
フルサポートパック(ダウンロード版・Mac) 12,980円

みんなの青色申告

みんなの青色申告
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ボクシルSaaSのデータを元に表示しています
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みんなの青色申告は、ソリマチ株式会社が提供する個人事業主専用の青色申告ソフトです。

青色申告・白色申告どちらにも対応します。Excelデータを取り込み、自動仕訳してくれるため、これまでExcelでデータ管理をしてきた方でもスムーズに移行できるでしょう。

みんなの青色申告の価格

プラン名 販売価格(税抜)
みんなの青色申告 9,800円

ジョブカン青色申告

ジョブカンDesktop 青色申告は、一般の事業から農業、不動産兼業にも対応している青色申告ソフトです。

65万円控除、電子帳簿保存法、e-Taxに対応しており、自動案内にしたがって初期設定をすれば、簡単に利用できます。

登録されている取引内容を選ぶだけで取引帳を作成でき、検索キーワードを入力すると目的の仕訳をすぐに発見できます。銀行やクレジットカードの明細情報の取込・仕訳も自由自在です。

ジョブカンDesktop 青色申告の価格

プラン名 販売価格(税抜)
パッケージ版 7,400円
ダウンロード版 5,000円

会計王は、ソリマチ株式会社が提供する、個人事業主でも法人でも利用できる会計ソフトです。簡単操作で使いやすく、AIによる自動仕訳で経理業務を効率的に進められます。

国内のほとんどの金融機関による利用明細を直接取り込めるほか、勘定科目も自動で変換してくれます。インストール型のため、インターネット環境に左右されずに作業できるのもメリットです。

青色申告・白色申告のどちらにも対応しています。

会計王の価格

プラン名 販売価格
会計王 44,000円

フリーウェイ経理Lite

フリーウェイ経理Liteは、完全無料の会計ソフトです。これまで手書きで帳簿付けをしていた個人事業主が、費用をかけずに会計ソフトへ移行するのにおすすめです。

インストールもバージョンアップも永久無料で、スピーディーに日々のデータを入力できます。仕訳日記帳や総勘定元帳や試算表など、さまざまな書類を作成・出力できる点も魅力です。

無料でAIチャットサポートやマニュアルも利用可能です。

フリーウェイ経理Liteの価格

プラン名 販売価格
フリーウェイ経理Lite 0円

青色申告ソフトのメリット

青色申告ソフトを導入するメリットは次のとおりです。

  • 簿記の知識が少なくても使える
  • 業務効率の向上につながる
  • e-Taxに対応しているソフトもある

簿記の知識が少なくても使える

青色申告の書類を作るためには、簿記の知識が必要になります。しかし、青色申告ソフトは、指示にしたがって取引情報を入力していくだけで、自動で帳簿を作成してくれます。

青色申告特別控除のための損益計算書貸借対照表の作成も簡単にできるため、簿記に関する知識をいちから勉強する必要がありません。これは日々多忙な事業者にとって大きなメリットといえます。

青色申告にあたって作成しなくてはならない書類は複数ありますが、青色申告ソフトでデータを入力すれば、すべての必要書類に反映してくれます。
転記によるミスを防げる点も大きなメリットといえるでしょう。

業務効率の向上につながる

確定申告ソフトにはレシートのスキャン機能や、自動仕訳機能などがあり、大幅な業務効率の向上が期待できます。

紙の領収書を手作業で入力し、仕分けるのは非常に煩雑な作業です。手書きにかかる時間を削減することで、本来の業務に集中して取り組めるようになります。

e-Taxに対応しているソフトもある

青色申告ソフトには、e-Taxに対応しているソフトもあります。e-Taxとは、確定申告をインターネットで行う国税電子申告・納税システムです。

確定申告時期の混みあった税務署に行く必要がなく、期間中であれば24時間いつでも確定申告できます。

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確定申告は個人事業主の義務

個人事業主は、原則として毎年の確定申告が義務です。ただし、確定申告する必要がないケースがあったり、確定申告する方法によって収める税金の金額が変わったりすることもあります。

次のポイントについて理解しておきましょう。

確定申告とは

確定申告とは、毎年の所得金額と納める所得税額を計算し、税務署に申告する手続きのことです。

給与所得しかない会社員であれば、ほとんどのケースで会社が代わりに年末調整してくれるため、個人で確定申告しなくても問題ありません。

しかし、個人事業主やフリーランスなどの事業所得がある人は、1年間の事業利益を計算し、所得税を納付するために確定申告する必要があります。

確定申告が必要なケース例

個人事業主は原則、所得が年間48万円以上ある場合※1に確定申告する必要があります。

また、個人事業主でなくても、アフィリエイトのような副業で年間20万円以上の所得がある会社員も、確定申告が必要※2です。会社が年末調整してくれても、個人で確定申告が必要になる点に注意しましょう。

ほかにも、不動産や株取引などで得た所得も、金額によっては「源泉徴収ありの特定口座」や「NISAのような非課税口座」を利用していない場合、確定申告が必要※3となります。
また、競馬や懸賞などのギャンブルで得た利益も、金額によっては確定申告が必要※4な場合があります。

もし期限内に申告しなかった場合は、無申告加算税や延滞税を支払わなければいけなくなる可能性があるため、申告を忘れないように注意しましょう。

※1出典:国税庁「No.1199 基礎控除」(2025年7月8日閲覧)
※2出典:国税庁「No.1900 給与所得者で確定申告が必要な人」(2025年7月8日閲覧)
※3出典:国税庁「確定申告が必要な方」(2025年7月8日閲覧)
※4出典:国税庁「公営競技の払戻金の支払を受けた方へ」(2025年7月8日閲覧)

確定申告の種類による違い

個人事業主の確定申告には、青色申告と白色申告の2種類があります。それぞれどのような違いがあるのかを解説します。

青色申告と白色申告の違い

青色申告と白色申告では、申告手続きの仕方や受けられる税制の特典が異なります。

白色申告は「単式簿記」と呼ばれる簡易的な帳簿付けが認められており、確定申告も比較的簡単な手続き進められます。

白色申告の場合は、事前に税務署に申請する必要もないため、シンプルな手続きで申告を済ませられる点がメリットです。

一方で、青色申告するには、事前に「青色申告承認申請書」を提出し、税務署への申請が必要です。また、「複式簿記」と呼ばれる難易度の高い方法で帳簿付けしなければなりません。

ただし、青色申告は最大65万円の特別控除を受けられるメリットがあります。白色申告には税制の優遇特典がないため、個人事業主やフリーランスの場合であれば、青色申告するほうがメリットは大きいでしょう。

青色申告は「最大65万円の特別控除」を受けられる

青色申告する場合には、前述のように最大65万円(または55万円・10万円)の青色申告特別控除が受けられます。基礎控除48万円と合わせて最大で113万円の控除が受けられるため、節税効果を得られます。

特別控除を受けるには、確定申告の際に、申告書に「貸借対照表」と「損益計算書」を添付し提出が必要です。

白色申告と比べて提出書類は増えるものの、会計ソフトを使えば帳簿付けや申告書を簡単に作成できます。節税効果を考えれば、個人事業主にとって大きなメリットのある制度といえるでしょう。

出典:国税庁「No.2072 青色申告特別控除|国税庁」(2025年7月8日閲覧)

青色申告は家族への給料を経費として控除が可能

家族が仕事を手伝っている場合には、青色申告することにより、条件に該当する15歳以上の家族への給与を経費として計上し、所得から控除できます。

白色申告も事業専従者とすることで給与を経費にできますが、上限額が設けられています。そのため、家族が事業を手伝っている場合には、青色申告することで節税効果を高められる点がメリットです。

あらかじめ税務署に「青色事業専従者給与の届出書」を提出する必要があるものの、書類に記載した金額が適正と認められれば経費になります。そのため、条件に該当する場合は申請を検討しましょう。

出典:国税庁「No.2075 青色事業専従者給与と事業専従者控除|国税庁」(2025年7月8日閲覧)

青色申告は赤字を3年間繰り越せる

原則として、確定申告は事業所得が一定以上ある場合に必要で、赤字の場合は確定申告しなくても問題ありません。

ただし、青色申告する年度に赤字がある場合には、発生してから3年間繰り越しが可能です。

確定申告することにより、将来的に所得を相殺して節税効果を得られる可能性が高くなります。そのため、赤字でも確定申告するのがおすすめです。

赤字を繰り越す場合には、通常の確定申告書類に加え「損金申告用申込書」を提出する必要があります。損失を翌年以降に繰り越して各年の所得金額から控除し、所得税や住民税の節税効果を得られます。

出典:国税庁「No.2070 青色申告制度|国税庁」(2025年7月8日閲覧)

事業の形態や目的に合った青色申告ソフトを

青色申告ソフトは、簿記に関する知識が不要で、効率的に確定申告ができるメリットがあります。簿記知識なしで青色申告したい方や、業務効率を向上したい方におすすめのサービスです。

選定の際は次のポイントに注意して選ぶことをおすすめします。

  • 青色申告ソフトの導入目的を確認する
  • 青色申告ソフトの機能を確認する
  • 青色申告ソフトを導入する際の注意点を確認する
  • 青色申告ソフトの料金・価格相場を確認する

青色申告ソフトのサービスをより深く検討したい方は、サービス資料を請求し比較するとよいでしょう。

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