スパムとは?意味・迷惑メールの種類・インスタグラムやツイッターでの対処方法
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スパムとは?
スパム(SPAM)とは、受信者の意向に関わらず、無差別かつ大量にばらまかれるメール・メッセージを意味します。今では、メールだけでなくSNSスパムも登場し、Web上の迷惑行為全般をスパムといいます。
スパムは本来、アメリカ合衆国のホーメル食品が販売するランチョンミートの缶詰を意味していました。
しかし、本記事では食品ではなく、いわゆる迷惑メール・メッセージで「スパム」と呼ばれているものについて解説します。
スパムは、スパムメール(spam mail)と呼ばれていたように電子メールが主流でした。近年は、Instagram(インスタグラム)、Twitter(ツイッター)、FacebookといったSNSやYouTubeでも増加傾向にあります。
スパムの由来
「スパム」の由来は、その昔イギリスBBCで放映されていた「スパム」というコントにあります。
スパムが嫌いな夫婦が、レストランでメニューを開くとすべてスパムのメニュー、店員はスパムと連呼、店内の客達もスパムの歌を歌うという有様です。
このような中、スパム嫌いな夫婦でもスパムを注文してしまうという話です。この話から転じて繰り返し大量の迷惑なものということから使われるようになりました。
代表的なスパムの例
スパムを発信する人や事業者のことをスパマーといいます。スパマーは自らの収益を目的とし、さまざまなスパムを送信します。
スパムには次のような種類があります。
- コメントスパム:ブログやSNSのコメント欄にサイトURLを貼り誘導する
- 請求スパムメール:お金を騙し取ろうとうする
- Facebook・Twitterスパム:個人情報の取得をしようとする
他にも、メールやLINEのメッセージからアダルトサイトへの誘導するものがあり、スパムの種類や手口は多種多様になっています。
インスタグラムのスパムとは
インスタグラムを利用している方で、不可解な通知がきた経験がある方は多いのではないでしょうか。インスタにおけるスパムの被害例と対策について紹介します。
インスタのスパム被害例
インスタのスパムでは、加害者になる可能性も十分にあります。インスタのアカウントを乗っ取られ、自身のアカウントから友人に大量のスパムメッセージを送られているケースがあるようです。
アカウントの乗っ取りに気づかない方は多く、知らない間にスパムを送る側になっているのです。
自身のアカウントがスパムメッセージを送ってしまったことにより、友人関係の悪化やアカウントの停止になる恐れがあります。
インスタグラムには次のようなスパムがあります。
- スパムコメント
- フォロースパム
- タグ付けスパム
インスタのスパムコメント
インスタグラムでのコメントスパムとは、人気のタレントやモデル、芸能人の投稿に内容と関係ないコメントをすることです。
具体的には投稿者や投稿内容に全く関係のない商品をアピールする迷惑コメントが多いです。
インスタのフォロースパム
インスタのフォロースパムは、海外の女性をプロフィールに設定したアカウントからフォローされます。多くのユーザーをフォローして、プロフィールから自サイトへ誘導することが目的のスパムです。
インスタのタグ付けスパム
タグ付けのスパムは、投稿者が自身のアカウントをタグ付けした投稿をし、投稿者のプロフィールへ誘導することを目的にしたスパムです。
インスタのスパム対処方法
インスタグラムでスパムを対処、対策する方法はいくつかあります。
- ユーザーを通報する
- ストーリーズで通報する
- 投稿を通報する
- タグ付けされた投稿からタグを削除する
- ユーザーをブロックする
ユーザーを通報する
ユーザーを通報するには、スパムを送ってくるアカウント画面を開きます。アカウント画面の右上にある「・・・」を押し、「報告する」をタップします。すると、「スパムである」が選択肢に出るのでタップすると通報完了です。
ストーリーズで通報する
ストーリーズから通報するには、ストーリーズが流れている画面の右下の「・・・」をタップします。次に「報告する」を選択し、「スパムである」をタップします。これで通報完了です。
投稿を通報する
投稿を通報するには、投稿している画面の右上にある「・・・」をタップします。「報告する」を選択し、「スパムである」をタップしましょう。
タグ付けされた投稿からタグを削除する
タグ付けの削除はマイページの「あなたが写っている写真」から該当する写真をタップし「タグを削除」を選択すれば完了です。
ユーザーをブロックする
いちいち投稿を報告するのが面倒な場合は、スパムを送る相手をブロックする方法もあります。
Twitterのスパムとは
Twitterによるスパム被害も数多く挙げられています。アカウントを乗っ取られ、スパムメッセージを投稿させれらているケースも多いので注意が必要です。
Twitterのスパム被害例
Twitterによるスパムでも、自身のアカウントが乗っ取られスパム投稿を発信してしまうケースが多いようです。また、DMにより巧妙な手口でURLをクリックさせ、スマートフォンをウイルスに感染させようとしたケースもあります。
Twitterのスパムでは次のように、気をひく内容とリンクを含むメッセージが投稿されています。
Twitterでよくあるスパム投稿
「~すぎ」のように興味をひく文章や、お金を簡単に稼げる方法の紹介といったような内容はスパム投稿の可能性が高いです。
このサイトすごすぎwww →[リンク]
このサイト凄すぎワロタ →[リンク]
ヤバすぎる女子高生 →[リンク]
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連携アプリを認証の意味
上記で紹介したリンクをクリックすると、下図のような連携アプリの認証画面が表示されます。
この内容をきちんと理解せず「連携アプリを認証」してしまうと、自身のアカウントでスパムをリツイートしてしまう、スパムアカウントをフォローしてしまうといった被害に遭います。
連携アプリを認証することで、アカウントを乗っ取られたように思えますが、実際は自ら不審なアプリとTwitterアカウントを連携してしまっているのです。
したがって、対処方法は不審なアプリとの連携設定を解除すればよいのです。
Twitterのスパム対処方法
Twitterスパムの対処法はスマートフォン、PCどちらでも簡単に設定できます。
スマートフォン
[設定とプライバシー]→[アプリケーション]→アクセス権を取り消すをタップ
PC
[設定とプライバシー]→[アプリ連携]→許可を取り消すをクリック
定期的に上記の設定を確認することをおすすめします。
Twitterが定めるスパムとは
最近は、Twitterでもスパム対策が進んでおり、かつてよりは数が少なくなっているように見受けられます。
Twitter公式サイトによると、Twitterにおけるスパムの定義が紹介されています。
有害なリンクを含むメッセージを大量に投稿するだけでなく、大量の投稿をするため、多くのアカウントを作成することもスパム行為とみなされます。
そのほか、さまざまなTwitter機能を利用したケースについてもスパム行為と定めています。
これらについての具体的な基準は公表されていないので、どこからスパム行為とみなされるのかは不明ですが、常識的な範囲内での使用であれば、問題ないでしょう。
Facebookのスパムとは
Facebookでは、その独自機能を悪用したスパムが目立ちます。Facebookの機能別に手口と対処方法を考えていきます。
Facebookのスパム被害例
スパムによりウイルスに感染すると、Facebookアカウントがハッキングされ、友人へウイルスが拡散されてしまい他の人へも被害を広めてしまいます。
パスワードがリセットされたため、添付ファイルから再度パスワード設定をしてくださいというメッセージから発生した被害もあります。添付ファイルを開くことでウイルスに感染したようです。
Facebookでよくあるスパム投稿
不正なページへのリンクを含むメッセージが送信され、リンクをクリックすると不正なページへ飛ばされます。これにアクセスすると、ウイルス感染や個人情報窃取の危険があります。
また、偽のイベントへの招待が届き、イベントページには不正サイトへのリンクが掲載されています。
Facebookアプリを装い、占いや○○診断といった気をひくアプリやゲームから個人情報を窃取します。
Facebookのスパム対処方法
Facebook公式サイトによると、次の点を確認するよう案内しています。
- アカウントにログインできる場合は、パスワードを変更
- アカウントにログインできない場合は、アカウントの安全を確保
- 第三者がスパムと思われる内容を繰り返し投稿している場合は、その利用者を友だちから削除、ブロック、報告する
- ログイン履歴に不審なログインがないか確認
- 最近の投稿と「いいね!」を確認
- アクティビティログを確認して、意図しない行為があれば削除
- インストールしたアプリとゲームを確認して、信用できないものは削除
- 自分で作成したものではない写真、投稿、ページ、グループ、イベントがあれば削除
自身のFacebookページに、いつもとは違う動きが見られたら上の事項を確認し、スパムであればすぐに削除しましょう。
メールのスパムとは
メール内にあるリンクをクリックさせたり、添付ファイルを開かせようしたりする内容のメールが届いた場合は要注意です。
これらの開封やクリックで、個人情報といった重要な情報が抜かれてしまう恐れがあります。
メールのスパム被害例
2017年12月には、日本の大手航空会社が迷惑メールを通じ、多額の「振り込め詐欺」に遭っていた事例が報告されています。この事例では、まず航空機のリース先の金融機関の従業員にフィッシングメールを送り、メールアドレス、氏名、肩書などを盗み出しました。
その後、盗んだ担当者のメールアドレスから経理担当者宛てに「支払い口座の変更」を連絡し、結果として3億6,000万円を騙し取られました。
スパムメールの例
スパムメールは非常に多くの種類があります。代表例をいくつか紹介します。
広告宣伝のスパム
これは、出会い系・アダルト系サイトへの勧誘のメールの例です。
このようなサイトにアクセスしたことがなくとも、何かしらの形でメールアドレスが漏れると、メールが届く可能性があります。最近では、LINEでも出会い系・アダルト系サイトへ誘導するスパムが発生しているので注意しましょう。
また、サービス・商品販売の勧誘としてよくあるのが医薬品のメールです。
処方箋がないと手に入れられない医薬品を、個人輸入代行で手に入れられるといった内容が多いです。
架空請求のスパム
架空請求のスパムもあります。知らないサイトから、突然情報料の請求が届きます。
詐欺・なりすまし(フィッシング)のスパム
正規の会社からのお知らせメールをかたる、特定の人になりすますものです。
- クレジットカード会社をかたる
⇒クレジットカード情報、個人情報の窃取 - Appleをかたる
⇒Apple IDと関連する個人情報、クレジットカード情報の窃取 - マイクロソフトをかたる
⇒マイクロソフトのアカウント情報と関連する個人情報、クレジットカード情報の窃取 - 有名人をかたる
⇒有名人への資金援助と称し、お金を振り込ませることで、お金をだまし取る。 - 資産家をかたる
⇒資産家から大金がもらえるが、事前にいくらかお金を振り込むことが必要として、お金をだまし取る。
お金儲けのスパム
タイトルや文面が次のような内容になっており、注意をひこうとしています。
「XX万円差し上げます」
「クリックするだけで稼げる」
チェーンメールのスパム
こちらは少々子供じみた感じもしますが、次のような内容のメールを、複数人に送信しなければならないというメールが届きます。
スパムメールの対処方法
スパムメールの対処方法には次の2つがあります。
迷惑メールフィルタを設定する
メールソフトやWebメールには、迷惑メールフィルタ設定機能があります。
初期設定を変更しなければ、迷惑メールと判断されるものは、自動的に迷惑メールフォルダへ移動するように設定されているものがほとんどです。
迷惑メールフィルタが無効になっているようであれば、有効に戻してください。
なお、迷惑メールでないものが迷惑メールに移動される場合は、迷惑メールフィルタを無効化するのではなく、個別にメールを受信フォルダに戻すようにします。
迷惑メールは開かない・リンクにアクセスしない・返信しない
迷惑メールフォルダに無くても、上述したようなタイトルのメールは開かないことをおすすめします。
これは、メールを開いただけでウイルスに感染する場合があるからです。
メール内にあるリンクにアクセスする、メール返信で連絡することはやめましょう。
スパムを送信する側の意図
10万通スパムを送信して1通でも勧誘に乗れば、利益になる場合が多いようです。
スパムの内容は、興味本位で読みたくなるような場合が多いです。たしかに、10万分の1の確率で引っかかってしまう人がいるというのも納得がいきます。
スパムに警戒すべき一番の理由
スパムは受信者の意向に関わらず送りつけられるため、受信者側にとって大きな迷惑になることは理解できたのではないでしょうか。
しかし、もっとも危険で警戒すべき点は次のことです。リンクをクリック、もしくは添付ファイルを開封した時点で被害に遭うこともあります。
- ボットに感染されて踏み台にされる
- ランサムウェアに感染させられパソコン上のデータが暗号化され、暗号化解除のために身代金を要求される
ボットについては、ウイルス対策ソフトをインストールし、常に最新バージョンにすることで、既知のウイルスのほとんどが防げます。
ランサムウェアについては、ウイルス対策ソフトだけでなく重要なデータを別の場所にバックアップするくことが必要です。
また、ウイルス対策ソフトメーカーより、無料で暗号化解除ツールが提供されている場合もあります。
もし、暗号化されてしまっても慌てて身代金を払うのではなく、暗号化解除ツールが提供されていないかをまず確認してください。
スパム被害に遭わないための注意点
スパム被害に遭わないためには「知らない人には反応しない」「怪しいリンクはクリックしない」「記事を読むのにアプリが必要なものはやめておく」といった簡単な注意だけで構いません。
相手はこちらの気をひくため、文面の工夫や心理的状況の利用といった手段を用いてきます。それに対して、反応するのではなく身に覚えのないメールやコメントを無視するということが、一番の対策だと考えられます。
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