データベースシステムとは?関連知識やサービスをまとめて紹介
データベースには多くの種類があり「どれを選べばいいか」迷いますよね。後から知ったサービスの方が適していることもよくあります。導入の失敗を避けるためにも、まずは各サービスの資料をBOXILでまとめて用意しましょう。
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データベースシステムとは
データベースシステムを簡略化して書くと、次のようになります。
つまり、データベース本体と、それを操作、管理するための仕組み全体を「データベースシステム」と呼びます。
厳密には、データベースマネージメントシステム以外のプログラムが関与し、独自のバッチやコマンドで管理されている場合もあります。
バッチ処理も、データベースマネージメントシステムと同様のものとして扱います。グラフィックに操作する場合でもバッチやコマンドで処理する場合でも、最終的にはSQLが実行されています。
似ている用語との違い
それぞれの用語の意味を正しく理解しておくと、より効率的に作業を進められます。
データベースとは
データベースとは、言葉のとおり「データの集まり」です。
たとえば、Googleの検索エンジンもデータベースをもとに動いています。
ユーザーが検索したキーワードやサイト滞在時間、その他諸々の情報をデータベースとして蓄積し、人工知能のプログラムが検索エンジンの処理を実行しています。
コンピューターがデータベースを保持している形式は、2進数です。
一般的に見かけるデータベースの図は、人間が理解しやすいよう視覚的に整理されています。イメージとしては、個々のデータが特定の意味をもって関連づけられた情報の集合体といえるでしょう。
データベース管理システムとは
データベース管理システムとは、データベースを操作、管理するシステムです。
データベースを管理しやすいようにプログラミングされたロジックですが、操作方法はものによって異なります。
具体的なソフトでは、MySQLやPostgreSQLが有名です。これらのソフトは非常に便利ですが、SQLを読み書きできるスキルが必要です。
ファイルとは
ファイルとは、コンピューターのなかに情報が個別で保存されているもの一つひとつを指します。これは普段パソコンを触っていてもよく目にするものなので、イメージしやすいでしょう。
ユーザーから見ればファイル単体だとデータベースのようにまとまった情報ではありません。しかし、パソコンの内部ではファイルそれぞれを整理して情報のまとまりとして処理されています。
厳密には異なりますが、フォルダとファイルの関係はデータとデータベースの関係に近いようなイメージです。
コンピューターのなかの情報はバラバラのままだとあまり意味をなさず、何らかの形で整理する必要があります。それがフォルダであったり、データベースであったりするのです。
フォルダはファイル同士を紐付けてまとめているわけではありませんが、データベースは何らかの番号をキー(引数)に情報を管理する、といった仕組みが整っています。
そのため、フォルダよりも大規模なデータを管理しやすいといえるでしょう。
データベースシステムでできること
ファイルシステムは、ファイルをまとめて管理できます。データベースシステムの利便性を考えるときには、このファイルシステムと比較するとわかりやすいでしょう。
データを整理する
FTPサーバーをコマンドやグラフィカルに操作したことのある人は多いでしょう。
小規模なデータを扱う際には、データベースシステムよりもファイルシステムが用いられる場合が多くあります。
ローカルコンピューター内のように直感的にファイルを操作できる一方、階層化は可能でも、内容に応じた整理や分類には対応していません。
データを直感的に操作する
データベースシステムはデータをまとめつつも、ファイルシステム並みに直感的に操作できるところがメリットです。
もちろん細かい処理はSQLを実行する必要がありますが、ある程度の操作はグラフィックで可能になります。
キーを引数にデータを抽出する
ファイルシステム同様、グラフィックに操作でき、データをまとめられます。
しかし、これだけだとファイルシステムとの差異があまり感じられないかもしれません。
データベースシステムは、あらかじめ設定したキーを引数にデータを管理、抽出できます。ユニークキーを設定すれば、すぐに狙ったデータを抽出できるところもメリットです。
おすすめのデータベースシステムの紹介
SQLが得意なら、サーバーにデータを入れて無料のDBMSをダウンロードすればデータベースシステムの完成です。
しかし、ちょっとしたコマンド入力ミスでデータが消えてしまう可能性も少なくありません。また、消えないにしてもデータを誤って移動させてしまい、戻せなくなることもあるでしょう。
そういったミスを減らすためにも、なるべく視覚的、直感的に操作できるデータベースシステムの導入をおすすめします。
今回の記事では紹介しきれなかったほかのデータベースシステムは、下の記事で紹介しています。さらにくわしく見ていきたい方はこちらもご確認ください。
Aerospike - Aerospike合同会社
- 一貫性のある高パフォーマンス
- 豊富なエンタープライズセキュリティ機能を提供
- 特許取得のフラッシュ(SSD)最適化設計
Aerospikeは、NoSQLデータベースの問題点を踏まえ開発されたデータベースシステムです。
メモリとフラッシュのハイブリッド構成、低レイテンシ、高スループットにより一貫性のある安定稼働が可能です。
オンプレミス、仮想環境、クラウド環境などに対応しています。
楽々Webデータベース - 住友電工情報システム株式会社
- Excelファイルをアプリ化
- 運用時の手間や人材の確保いらず
- 従来のExcelも引き続き活用できる「活Excel」
楽々Webデータベースは、Excelを簡単にWeb化して業務効率化を促進するデータベースです。
Excelファイルを指定して、ワンクリックで取り込むだけでWebアプリ化できます。また、ユーザーがいつでもWebからファイルにアクセスできるので、面倒な集計作業やファイル管理の悩みを解消できるのが魅力です。
システム化に必要なコストや導入後の面倒な保守作業も不要なので、運用時の手間や人材の確保などを気にせず利用できます。
kintone(キントーン)
- 10ユーザー月1,000円(税抜)から
- マウスのみの簡単操作
- Excel/CSVファイルを読み込んでWebデータベース化
kintoneは、業務に必要なデータベースが、ノンプログラミングで最短3分から作成可能なクラウドサービスです。
普段利用しているExcelファイルやCSVファイルを読み込んでデータベース化できます。変更履歴も保存されていることで、情報の更新性や正確性が保たれます。
Plusdb by Cloud CIRCUS - クラウドサーカス株式会社
- ノンプログラミングでデータベースを構築
- Excelと同じ操作でデータベースを作成、更新
- 専門知識不要で、誰でも簡単に扱える
Plusdb by Cloud CIRCUSは、ノンプログラミングで扱えるデータベースソフトです。
データもとのCSVファイルをシステムに登録し、レイアウトを数種類のテンプレートから選択するだけなので、データの更新も簡単です。
プログラミングの知識や経験のないWeb担当者でも、既存のWebサイトにデータベースを追加できます。企業HPやECサイトをより使いやすいものに改善が可能です。
Tibero
- セキュリティ重視
- シンプルな設計
- 高速処理
Tiberoは、目立った機能を取り入れるよりも、無駄な機能を排除し、ハイスペックと強固なセキュリティにこだわっています。
使わない機能が多いために処理の遅いデータベースシステムもありますが、Tiberoはシンプルなつくりで無駄を排除しているのが特徴です。
シンプルな設計だからこそできるスピード処理で、ストレスなく作業を進められるでしょう。
PowerFolder
- 多角的なデータ解析ができる
- データの可視化が幅広い
- グラフィカルな操作性
Power Folderは、データの統計に優れています。特定のデータをキーに集積する機能が標準で備わっているので、SQLやその他のプログラムとの連携は不要です。
また、データを可視化する機能にも優れており、グラフや表にできます。これらの機能はデータ管理のみならず、プレゼン資料として流用するのにも便利です。
PowerGres ファミリー
- PostgreSQLをベースにしているのでコマンドも打ちやすい
- 直感操作も便利
- SQL操作サポートもある
PowerGres ファミリーは、PostgreSQLがベースなので、なじみのある人にとっては非常に操作しやすいソフトです。
グラフィック操作は便利な一方、細かい処理はSQLの方が便利な場面が多くあります。コマンドを記録すると、より効率的に作業が進むでしょう。
直感的な操作にも優れているので、コマンドとグラフィカル操作で使い分けると便利です。
UnitBase
- 専門知識が一切不要で扱える
- グラフ出力が便利
- 基幹システムなどの外部データベースと直接連携できる
UnitBaseは、専門知識がなくても誰でも簡単に、Web上のデータベースを構築できます。プログラミングもSQLも不要です。
ExcelやWordを読み込めて、帳票出力の機能に優れているところも魅力です。
データベースシステムを利用して業務効率化を!
データベースシステムや、周辺用語についての解説、具体的なサービスを紹介しました。
データベースに関しては、仕組みを深追いするよりも、ツールの使い方や最低限のコマンドを覚える方が重要かもしれません。
この記事で紹介した基本的な用語知識を整理したら、あとは実践しながら仕組みを理解していけるでしょう。
コマンド操作やツールを使用していれば、直感的に仕組みがわかってきます。
さらにくわしい情報を知りたい・知識を深めたい場合には書籍やネット上の情報をあたってみると良いでしょう。
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