アルコールチェックアプリおすすめ比較!チェック義務化で重要な選び方
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アルコールチェックアプリとは?
アルコールチェックアプリとは、アルコール検知器とスマートフォンアプリを連携させることにより、従業員のアルコールチェックのデータを一元管理するためのアプリです。スマートフォン自体にはアルコールチェック機能が搭載されていないので、アルコール検知器自体は別途購入が必要です。
近年の道路交通法改正により、運送業以外にもさまざまな業種・業界への導入が進んでいます。大きく分けて「特化型」「車両管理型」「点呼型」の3種類が存在し、管理体制によって導入すべきシステムが異なります。
アルコールチェック義務化について
2022年4月に、飲酒運転を撲滅するために道路交通法が改正されました。従来、アルコールチェックは「緑ナンバー」と呼ばれるバスやトラックとして使用される自動車を使う業種だけに義務化されていました。これが法改正後は、営業車や配達で使用する白ナンバーの自動車を保有する企業にも義務付けられ、必須となっています。
11人以上の乗用定員数の車両を1台以上、もしくは乗用定員数に関わらず乗用車を5台以上保有する事業者は「安全運転管理者」を選任して、警察に届け出をし、ドライバーのアルコールチェックを実施することが義務付けられました。さらに、2023年12月以降は確認方法が目視では認められず、アルコール検知器によるチェックが義務付けられます。
このような理由から、アルコール検知器とアルコールチェックアプリの活用が重要になってきました。
アルコールチェックアプリの種類
アルコールチェックアプリには、主に次の3種類があります。
特化型アルコールチェックアプリ
特化型アルコールチェックアプリは、アルコールチェックに特化した機能を提供するアプリです。アルコール検知器との連携により、測定結果を自動的に記録・保存し、管理者への通知やレポート作成などの基本的な機能を備えています。
シンプルな構成で導入しやすく、アルコールチェックのみを行いたい企業に適しています。
車両管理型アルコールチェックアプリ
車両管理型アルコールチェックアプリは、アルコールチェックに加えて車両の運行管理機能を備えたアプリです。運転者のアルコールチェックだけでなく、車両の運行記録や整備記録などを一元管理できます。
運送業や配送業など、車両管理とアルコールチェックを同時に行いたい企業におすすめです。
点呼型アルコールチェックアプリ
点呼型アルコールチェックアプリは、アルコールチェックと点呼を組み合わせたアプリです。運転者の出退勤管理や日々の点呼、アルコールチェックを一括で行えます。
遠隔地からでも映像を通じて点呼が行えるため、運送業や建設業などの直行直帰が多く点呼が難しい業界に適しています。
アルコールチェックアプリの仕組み
アルコール検知器が呼気中のアルコール濃度を測定し、結果をアルコールチェックアプリにて記録・保存し、レポート作成やデータ管理できるような仕組みになっているのが一般的です。
あくまでもアルコールチェックアプリは測定値を記録・保存したり、レポート作成したりするツールであり、実際にアルコール濃度を測定するのはアルコール検知器であることを覚えておきましょう。
アルコール検知器の測定原理
アルコールチェックアプリで使用されるアルコール検知器には、主に2種類の測定原理があります。
半導体ガスセンサー方式
被検者の呼気中のアルコール濃度を半導体ガスセンサーで測定するタイプです。センサーの電気抵抗値がアルコール濃度によって変化することを利用しています。
半導体ガスセンサー方式は安価で測定時間が短いことがメリットである一方、他のガスの影響を受けやすいといった特徴があります。
電気化学式センサー方式
被検者の呼気中のアルコールが電極で酸化される際の電流値を測定するタイプです。アルコール濃度と電流値が比例するため、高精度な測定が可能です。
また、他のガスの影響を受けにくく耐久性も高いことが特徴ですが、半導体ガスセンサー方式と比べるとコストが高くなる傾向にあります。
アルコール検知器の種類と特徴
アルコールチェックアプリで使用されるアルコール検知器には、携帯型と据え置き型の2種類があります。
種類 | 特徴 | 価格 |
---|---|---|
携帯型 | ・ドライバーが持ち歩ける ・個人専用で衛生的 ・電池駆動で場所を選ばない |
安いものは数千円程度 |
据え置き型 | ・事務所に設置する ・多人数で共有可能 ・AC電源で安定動作 |
安いものは数万円程度 |
携帯型は、ドライバー個人が専用で使用できるため衛生的で、電池駆動のため場所を選ばずに使用可能です。一方、据え置き型は事務所に設置して多人数で共有でき、AC電源で安定した動作が可能です。
スマートフォンとの連携方法
アルコールチェックアプリでは、スマートフォンとアルコール検知器をBluetooth接続することで、測定結果をアプリに自動転送します。一般的には、次のような手順で連携が行われます。
- ドライバーがアルコール検知器で呼気を測定
- アルコール検知器がBluetoothを介して測定結果をスマートフォンのアプリに送信
- アプリが測定結果を受信し、クラウドサーバーにデータをアップロード
- 管理者が専用の管理画面でリアルタイムにデータを確認
このようにアルコール検知器とスマートフォンアプリを連携させることで、測定結果を自動的に記録・管理可能です。手入力の手間が省け、データの改ざんも防止できるため、効率的で信頼性の高いアルコールチェックが実現します。
アルコールチェックアプリの選び方
アルコールチェックアプリを選ぶ際は、次の流れで確認しましょう。
- アルコールチェックアプリの導入目的を確認する
- アルコールチェックアプリの機能を確認する
- アルコールチェックアプリを導入する際の注意点を確認する
- アルコールチェックアプリの料金・価格相場を確認する
アルコールチェックアプリの導入目的を確認する
導入目的はアルコールチェックを通じて安全運転管理を実現することですが、より細分化すると次の3つに分類できます。
導入目的 | 詳細 |
---|---|
アルコールチェックだけしたい | アルコールチェックに特化したシンプルな運用を行いたい場合は、簡易なアルコールチェックアプリがおすすめ |
アルコールチェックと従業員の点呼も実施したい | アルコールチェックに加え、出退勤管理や日々の点呼も含めて一元管理したい場合は、点呼機能付きのアルコールチェックアプリがおすすめ |
車両管理も一緒に行いたい | アルコールチェックだけでなく、車両の運行記録や整備記録などもまとめて管理したい場合は、運行管理システムと連携したアルコールチェックアプリがおすすめ |
遠隔地でのチェックに対応したい | 直行直帰の多いドライバーのアルコールチェックを確実に行いたい場合は、クラウド型で個人のスマートフォンから利用できるアプリがおすすめ |
データの集計・分析を効率化したい | 事業所が多数ある、大規模な組織でのアルコールチェック結果の管理を効率化したい場合は、クラウド型で一元管理できるアプリがおすすめ |
コスト削減を図りたい | 人件費や端末の設置・交換コストなどを抑えたい場合は、クラウド型でペーパーレス化でき、安価な月額制のアプリがおすすめ |
アルコールチェックの法的義務に対応したい | 2023年の法改正で求められるようになったアルコール検知器の管理や記録保存に対応したい場合は、記録の自動保存とCSV出力、データ保存に対応したアプリがおすすめ |
アルコールチェックに関連する業務としては、従業員の点呼、車両管理といった業務があげられます。これらの隣接業務を含めてシステムを通じてどのように管理していきたいか、まずは検討しましょう。
なお、たんに「検査結果を記録したい」といった場合は、Excelやスプレッドシートで充分なケースもあります。
アルコールチェックアプリの機能を確認する
アルコールチェックアプリでできること、利用できる機能は次のとおりです。上記の導入目的・課題をどのように解決できるか記載しているため、必要な機能を洗い出しましょう。
【基本的な機能】
機能 | 詳細 |
---|---|
測定結果の記録 | アルコールチェックの結果を記録・保存する機能 |
アナウンス機能 | アルコールチェックで濃度が高かった従業員を管理者に通知する機能 |
なりすまし防止機能 | 運転者以外がアルコールチェックしないように本人確認をする機能 |
クラウド管理 | 測定結果をクラウドに自動保存し、一元管理できる機能 |
測定履歴の確認 | 個人やグループごとの測定履歴を確認できる機能 |
CSV出力 | 測定結果をCSV形式でエクスポートできる機能 |
【特定の課題・用途・業界に特化した機能】
機能 | 詳細 |
---|---|
運転日誌機能 | アルコールチェックと運転日誌を連携して管理できる機能 |
電子点呼機能 | 対面点呼だけでなく、遠隔地でも映像を通じて点呼ができる機能 |
データ分析・レポート | 事業所や部署単位でのアルコールチェック実施率や測定結果の集計・分析機能 |
グループ/権限管理 | 事業所や部署ごとにグループを作成し、管理者の閲覧権限を設定できる機能 |
タイムカード連携 | タイムカードシステムと連携し、出退勤時にアルコールチェックを促す機能 |
運送業や大規模な組織でアルコールチェックを運用したい場合は、運転日誌機能やデータ分析・レポート、グループ/権限管理機能のあるサービスがおすすめです。
建設業や警備業など、直行直帰が多く点呼が難しい業界であれば、電子点呼機能が備わったアプリを選ぶと良いでしょう。
また、製造業やオフィスでの飲酒対策としてアルコールチェックを実施する場合は、タイムカード連携機能があると出勤時のチェックを徹底しやすくなります。
アルコールチェックアプリを導入する際の注意点を確認する
アルコールチェックアプリを導入する際、失敗しないために次の項目も確認しておきましょう。
確認事項 | 詳細 |
---|---|
対応機種 | 使用するアルコール検知器の機種がアプリに対応しているか確認しましょう。専用の検知器が必要な場合もある。 |
運用方法 | クラウド型かオンプレミス型か、専用端末が必要かなど、運用方法が自社に適しているか確認してください。 |
スマートフォン対応 | 社用スマートフォンやBYOD(私用端末の業務利用)を行う場合、対応OSやセキュリティ要件を確認する。 |
管理画面の機能 | 測定結果の閲覧や分析、アラート設定など、管理者が必要とする機能が備わっているか確認する。 |
エビデンスデータの保存期間 | 測定結果の保存期間が法令で定める期間(酒気帯び有無に関する記録の1年間保存)以上であるか、データの削除方法なども確認しましょう。 |
サポート体制 | 導入時の研修やマニュアル提供、トラブル発生時の問い合わせ窓口や対応時間帯も確認してください。 |
システム連携 | 勤怠管理システムや車両運行管理システムなど、他の社内システムとの連携が可能か確認しましょう。 |
社内規定との整合性 | アルコールチェックや個人情報の取り扱いに関する社内規定を確認し、運用方法を設計しておくとスムーズに導入が可能です。 |
アルコールチェックアプリの料金・価格相場を確認する
アプリは比較的低価格で利用でき、1ユーザーあたり月額数百円で利用可能です。また、アルコールチェックに特化したアプリの中には無料のサービスも存在します。
ただし、アルコールチェックアプリと検知器は別料金で考えましょう。検知器の価格は携帯側か据置型かによっても異なりますが、数千円から数万円程度で購入できます。
また、サービスによっては検知器とアプリがセットで提供される場合もあります。
おすすめ特化型アルコールチェックアプリ11選
特化型アプリとは、点呼機能や車両・運行管理といった機能をもたずに、アルコールチェックと記録に特化したアプリのことです。
機能のシンプルさゆえに比較的安価に導入可能なシステムが多く、ユーザビリティも高い傾向にあります。まずは、特化型のアルコールチェックアプリの中からおすすめのアプリを12種類紹介します。
ALPiT - アイリスオーヤマ株式会社
- 測定結果と検査中の写真を専用アプリに読み込むだけ
- アルコール検知時はメール通知
- 交換用アルコールチェッカーを1年おきに自動でお届け
ALPiTは、データ収集も携帯型アルコールチェッカーの用意も自動化できるアルコールチェックアプリです。アルコールチェック結果や測定時の顔写真、ドライバーの体調や車両番号、コメントなどをアプリによって収集可能です。
自動保存されたデータを拠点や検知結果などの軸で整理できるので、帳簿作成や状況把握にも役立ちます。初期費用が無料なだけでなく、チェック用端末代やアプリ利用料なども含め、980円(税抜)/月/ユーザーから利用できるほか、据置型も提供しています。
アルコールマネージャー® - 有限会社ドリームチーム
- 測定精度の高い長寿命の燃料電池式センサー
- センサーを校正しながらの長期運用で低コスト化
- 測定情報を一括管理できるアルマネ®クラウド
アルコールマネージャー®は、アルコール検知協議会認定機器に登録されているアルコールチェッカーです。警察使用レベルの高精度チェッカーで、センサーをメンテナンスしながら長期運用できるためトータルコストを抑えられます。
日々の記録管理に対応できる無料のアプリのほか、改正道交法対応のアプリ「アルマネ®クラウド」を提供しています。測定結果のリアルタイム管理に加え、測定時の位置情報や顔写真、測定時刻の記録、運転日報の報告管理などが可能です。
アルコール検知AIクラウドシステム「AIZE Breath」 - 株式会社トリプルアイズ
- 運用に合わせて利用できるハンディタイプと据え置きタイプ
- AI顔認証を組み合わせて、なりすましを防止
- 検査の時刻、結果、顔画像を管理画面に表示
アルコール検知AIクラウドシステム「AIZE Breath」は、電気化学式センサーを採用したアルコールチェックサービスです。ハンディタイプや、長寿命の据え置きタイプのアルコールチェッカーを提供しています。
ハンディタイプはスマートフォンと連動し記録を自動集計でき、据え置きタイプであれば、チェックと勤怠打刻、検温のデータを自動で一括集計できます。
コンレポシリーズ
- 健康経営の実現に必要な機能を搭載
- アルコールチェックを含めた健康情報の一元管理
- 最短3営業日で導入
コンレポシリーズは、企業や自治体の健康経営を実現するためのアプリです。アルコールチェックはもちろん、健康チェックやストレスチェック、健康診断といった従業員の健康に関わる情報を総合的に管理できます。
初期費用は月額10万円かかりますが、1ユーザー月額100円と安価に利用できます。柔軟に閲覧権限やメンテナンス権限を変更でき、初期設定も運用も簡単なので組織に浸透させやすいのが特徴です。
ALnote
- 無料で使用できるアルコールチェックアプリ
- チェック結果はCSV形式で出力可能
- 安全運転管理者によるアルコールチェック管理が容易
ALnoteは、利用人数や期間問わずに無料で使用できるアルコールチェックアプリです。アルコール検知器と連動して結果を記録するタイプのアプリではなく、アルコールチェックを実施し、都度結果をアプリに入力する必要があります。
チェック結果は法定の保存期間である1年間にわたり保存されて、安全運転管理者は記録を閲覧できます。また、必要に応じてチェック結果をCSVで出力可能です。アルコールチェック結果を記録した紙の書類が必要なくなるので、紙のコスト削減、記録の紛失防止効果が期待できます。
FUGO GO
- フィガロ社のアルコール検知器と連動できる
- アルコールが検知された際は迅速に管理者に通知
- アルコールチェックのタイミングを選択できる
FUGO GOは、ガスセンターのリーディングカンパニーであるフィガロ社のアルコール検知器「FUGOsmartBt」と連動して使用できる、アルコールチェックアプリです。1ユーザーあたり年間330円で使用できて、管理者アカウントは無料なので安価に導入できます。
アルコールチェック中に写真を撮影する機能が搭載されているので、なりすまし防止も可能です。管理者は複数の乗務員のアルコールチェック結果を一覧で確認でき、「運行前」「運行中」「運行後」など検査のタイミングについてもチェックできます。
Mamoru
- アルコール検知器「My Handy」と連動してアルコールチェック結果を記録
- 直行直帰といった出先でのチェックにも対応可能
- 運転免許証チェック機能で免許不携帯・有効期限切れによる運転を防止
mamoruは、高精度燃料電池型アルコールセンサーを搭載したアルコール検知器「My Handy」とセットで提供されているアルコールチェックアプリです。My Handyを使えばアルコールチェックと体温測定の両方が可能です。
アルコールチェック機能だけではなく、免許不携帯・有効期限切れ防止の機能も搭載されているので、無免許運転も防止できます。大日本印刷の他の安全運転管理や社用車管理のシステムと組み合わせることにより、総合的な運転・車両管理が実現できます。
あさレポ
- 携帯可能な小型デバイスでアルコールを検知
- ユーザー数無制限、アルコールチェック回数に応じて課金
- ISMSクラウドセキュリティ認証を取得
あさレポは、ユーザー数ではなく、アルコールチェック回数に応じて課金されるアルコールチェックアプリです。半導体ガスセンサーと電気化学式センサーのどちらのアルコール検知器にも対応しており、いずれも小型の機械なので持ち運びが容易です。デバイスにはアルコール検知だけではなく体温測定の機能も搭載されています。
このサービスはISMSクラウドセキュリティ認証を取得しており、データはクラウドサーバー上に安全に保管されます。AI顔認証機能も搭載されているので、検査のなりすまし防止も可能です。
アルレポ
- チェック結果の確認から承認まで最短3秒程度で完了
- CSVでのデータ出力にも対応
- 報告の保存期間は最大13か月
アルレポは、アルコールチェックの結果確認から承認までを迅速に行えるチェックアプリです。アルコールチェックの確認と承認を管理者画面からカード形式でスムーズに実施できるので、3秒で手続きが完了します。
BLE対応アルコール検知器に情報連携できるのはもちろん、非対応の検知器であっても検査結果をOCRで読み込めるため、半自動的にデータを記録できます。
スリーゼロ
- 100機種以上※のアルコール検知器に対応
- 車両予約と連動して実施漏れを予防
- 運転日誌もまとめてクラウド上で保存
スリーゼロは、100種類以上※のアルコール検知器に対応したアルコールチェックアプリです。主要メーカーのアルコール検知器にはほとんど対応でき、非対応の機種でもOCR機能で結果を半自動的に読み取れます。
また、車両予約や運転日報といったシステムもセットで管理できるので、運転管理業務全般の効率化効果が期待できます。検知の結果はシステム内でアラートを発信するだけではなく、LINE WORKSやWowTalkといったビジネスチャットにも通知可能です。多階層の組織運用にも対応しているので、中小企業だけではなく大企業でも運用できます。
※出典:AIoTクラウド「アルコールチェック管理サービス『スリーゼロ』AIoTクラウド」(2024年7月31日閲覧)
eXFrame AC1
- 安全運転管理に関する書類の作成を自動で作成
- カメラ機能によりリモート点呼でもドライバーの状態を確認
- 業務フローや承認ルートなどを自由にカスタマイズ
eXFrame AC1は、スマートフォンと連携してアルコールチェックから報告し、書類作成までをスピーディーに実施できるアルコールチェックアプリです。安全運転管理に使える3書式がプリセットされているので、すぐに使用できます。入力データはクラウドに保存され異常値もすぐに把握できるため、ドライバーに的確な指示が出せます。ワークフローを柔軟に設定したり、オリジナルの書式に出力できたりするので、カスタマイズ性が高いことも特徴です。
おすすめ運行管理一体型アルコールチェックアプリ7選
運行管理一体型アプリとは、管理車両の動態管理、車両情報の管理などができるシステムを搭載しているアルコールチェックアプリのことを指します。
アプリを通じてロジスティック、営業状況をリアルタイムで分析したい企業におすすめのシステムです。次に、おすすめの運行管理一体型アルコールチェックアプリを6種類紹介します。
MobilityOne 安全運転管理 - パイオニア株式会社
- 安全運転管理業務に必要な情報を一元管理
- アルコールチェッカーの機種に指定なし
- 業務状況や管理業務の進捗はリアルタイムで更新
MobilityOne 安全運転管理は、どのアルコールチェッカーでも対応できるフリーマネジメントシステムです。表示される業務フローに従いアルコール測定機の数値写真を撮影し入力するだけなので、測定機種に指定がありません。
ドライバーによりアプリに登録された業務ステータスをもとに、運転日報を自動作成できるほか、車両予約もアプリから行えます。管理者はアルコールチェックの結果や業務状況をダッシュボードで把握でき、ドライバーの位置情報も地図上で確認可能です。
- アルコール検知器と管理アプリが連携できる
- システムを通じて車両の位置情報を確認できる
- 運転日報をデジタル化して日報作成に関する業務を効率化する
Cariotは、アルコールチェックや動態管理機能を搭載した、配送状況、営業情報といった情報も一元的に管理できるシステムです。アルコールチェック機能に加えて、地図上に社有車の運行状況を可視化する機能や走行データを整理する機能も存在します。アルコールチェックの結果は1年間デジタルデータで保存してくれるので、完全ペーパーレス化が実現できます。
AI-Contact - 株式会社アイ・ステーション
- 完全無料で使用できる運行管理アプリ
- アルコールチェック機能をはじめとした運用管理に必要な機能を搭載
- 車載器の購入・設置は不要
AI-Contact フリートは、初期費用・月額ともに完全無料で使用できるアプリです。アルコールチェック機能だけではなく運用管理や動態管理、車両管理、日報作成といった自動車運行のために必要なシステムが搭載されています。1ユーザーあたり月額200円を追加すると、設定代行や運用コンサル、交通事故相談など運行管理に関するサポートが受けられます。
docoですcar - NTTコミュニケーションズ株式会社
- 精度の高い電気式のアルコール検知器を採用
- ドライブレコーダーの走行履歴や運転診断とともに一元管理
- データは1年間クラウド上に保存される
docoですcarは車両管理・運用管理などをトータルサポートするシステムです。アルコールチェックシステムはJ-BAC(アルコール検知器協議会)の検知精度が高い電気化学式検知器を採用しているので、誤検知を低減できます。チェック記録や動態管理、安全運転支援などの情報と一緒に管理できるので、総合的に自動車の運行を適切に管理可能です。運送・物流業界はもちろん、営業車や建機車両、消防車など幅広い車両と業界への導入実績があります。
SmartDrive Fleet - 株式会社スマートドライブ
- 月額500円※から利用できる低価格のアルコールチェックアプリ
- 法令上必要なアルコールチェックや運転日報を作成できる
- リアルタイムで位置を把握し、指示を出せる
SmartDrive Fleet Basicは、月額500円※からの低価格で利用できるアルコールチェックアプリです。低価格といえども機能は充実しており、法令上必要なアルコールチェックや運転日誌作成、 日常点検をクラウド上で一括管理でき、運行管理の最適化に貢献します。タイムリーに反映する日報編集、ワンタップでできる乗務記録など手間をかけずに管理者に状況を報告できるので、報告者にとっても使い勝手の良いアプリです。
※出典:スマートドライブ「“月額500円から始められる アルコールチェック義務化対応 新プラン「SmartDrive Fleet Basic」提供開始”|お知らせ|SmartDrive|移動データプラットフォームで移動の進化を後押しする」(2024年7月31日閲覧)
ALCクラウド
- 遠隔地でもリアルタイムで測定結果をチェックできる
- 異常検知が登録されたら即時にメール発信される
- グループごとでの記録管理が可能
ALCクラウドは、安全運転管理を実現するためのアルコールチェックアプリです。アルコールチェックアプリを通じて遠隔での労務管理も可能です。車両情報や点呼管理といったマネージャー層に必要なシステムも搭載されており、1IDにつき800円から購入できます。検査結果はシステム内でも確認でき、CSVでシステムからの出力もできます。
BSS for ALC
- 測定漏れの防止機能が充実
- サポートデスクがセンサー交換の時期を管理
- 車両予約や出退勤など運行管理に必要な機能も搭載
BSS for ALCは、アルコール測定から管理までのサポートが充実しているアプリです。アプリだけではなく検知器本体も購入できるうえ、メンテナンスも年に1回実施してくれます。さらに、手間がかかるセンサー交換の管理もすべて提供会社が実施してくれます。
アルコール測定だけではなく、社員台帳、車両台帳、スケジュール管理、ToDo管理など、組み込まれている機能も豊富です。タスク通知機能でアルコールチェックもアラートしてくれるので抜け漏れの心配もありません。
おすすめ点呼型アルコールチェックアプリ5選
点呼型アルコールチェックアプリとは、運送事業者に対して法的に義務付けられている「点呼」の実施をサポートする機能があるアルコールチェックアプリです。アルコールチェックアプリの中でも、とくに運送事業者向けの機能が充実している傾向にあります。次に、おすすめの点呼型アルコールチェックアプリを5種類紹介します。
Alche
- なりすまし防止機能
- ISO9001認証取得のセキュリティ体制
- 安全運転管理者代行サービスと連携できる
Alcheは、据置型、携帯型のどちらの運用も可能なアルコールチェックアプリです。携帯型は「どこでも点呼」機能、据置型には勤怠打刻連携機能が搭載されているため、労働時間管理にも使用できます。AI顔認証機能によってなりすましを防止でき、クラウドサーバーに1年間チェック結果を保存できます。アルコールチェックだけではなく、運転免許証有効期限の期限切れチェックもできるので、無免許運転対策にも活用可能です。
SOCIAC PRO
- 運送事業者対象の法令に的確に対応したアルコールチェックアプリ
- 警察をはじめとした協会、公官庁、企業などに幅広い導入実績
- スマートフォンから測定結果を送信できる
SOCIAC PROは、据置型とハンディ型の両タイプがあり、専用点呼記録管理ソフトとセットになったアルコールチェックアプリです。運送事業者対象の法令に的確に対応したデータ記録と保存ができるため、運送事業者も安心して使用できます。アルコールチェックだけではなく電話点呼の記録管理にも対応しています。
Cagou IT点呼 for 白ナンバー
- ビデオ通話で運転手の状態を確認できる
- アルコールチェッカーの使用期限・使用回数をシステム上で管理
- グループライセンスによるリーズナブルな価格設定
Cagou IT点呼 for 白ナンバーは、点呼機能をもったアルコールチェックアプリです。酒気帯びの確認結果をクラウドに1年間保存でき、チェッカーの使用期限や使用回数も管理できるため、メンテナンス忘れを防止できます。従業員・車両情報もクラウド上で一括管理でき、確認記録のレポート出力で監査にも対応できます。
アルキラーPlus
- IT点呼に対応し、記録簿を自動で作成できる
- 高精度センサー搭載のJ-BAC認定機器を採用
- 不正防止機能でなりすましアルコールチェック、点呼を防止
アルキラーPlusは、アルコール検査の総合プラットフォームとなるアプリです。クラウドによりアルコールチェック、点呼の情報を一元管理でき、点呼記録簿を自動生成できます。アフターサービスも充実しており、定期的な検知器の交換、検知器修理・センサー洗浄対応・電話対応サービスなどを実施しています。
kintone - サイボウズ株式会社
- 自作の業務アプリを簡単に作成、運用できる
- ワークフロー機能も付与できるのでアルコールチェックの確認、承認も可能
- ノーコード&ローコードでの運用が可能
kintoneは業務アプリの作成と運用ができるアプリです。アルコールチェックのためにシステムを自身で作成する必要はありますが、アルコールチェック以外のアプリも作成できる汎用性の高さが特徴です。豊富なテンプレートがあり、連携できる外部サービスも多いためカスタマイズしやすく、現場主導でさまざまな業務改善が期待できます。
アルコールチェックアプリを導入するメリット
アルコールチェックアプリを導入することで、飲酒運転の防止と業務効率化を同時に実現できます。主なメリットは次のとおりです。
飲酒運転のリスク軽減
アルコールチェックアプリを導入することで、運転者の飲酒状況を確実に把握できることがメリットです。アプリと連動したアルコール検知器で測定することにより、客観的なデータにもとづいて飲酒の有無を判断できます。
これにより、飲酒運転のリスクを大幅に軽減可能です。また、アプリには測定結果の記録機能があるため、万が一事故が発生した場合にも適切なアルコールチェックが実施されていたことを証明できます。
業務効率の向上につながる
アルコールチェックアプリを導入すれば、紙の記録書や手入力によるデータ管理から解放されます。測定結果がアプリに自動転送されてクラウド上で一元管理されるため、管理者は手間をかけずに運転者のアルコールチェック状況を把握可能です。
また、アプリには測定結果の検索機能やレポート作成機能があるため、必要なデータをすぐに取り出せます。これにより、アルコールチェックに関する作業時間を大幅に短縮可能です。
さらに、紙の記録書や手入力によるデータ管理にかかる人件費やミスのリスクを解消できるため、長期的な運用コストの削減にもつながります。
コンプライアンスの徹底になる
アルコールチェックアプリを導入することは、コンプライアンス意識の高さを示すことにもつながります。
2022年の道路交通法改正により、多くの企業でアルコールチェックが義務化されました。法令を遵守し、積極的に飲酒運転防止に取り組む姿勢を示すことで、社会的信頼の向上や従業員の意識改革につなげられます。
また、アプリによる厳正なアルコールチェックは、従業員の飲酒に対する意識を高め飲酒運転防止の企業文化を醸成する効果も期待できます。
アルコールチェックアプリ導入によるデメリット
アルコールチェックアプリの導入は、飲酒運転防止と業務効率化に大きなメリットがある一方で、いくつかのデメリットや課題もあります。考えられる主なデメリットは次のとおりです。
導入コストと運用コストがかかる
アルコールチェックアプリの導入には、初期費用と運用費用がかかります。アプリの利用料金だけでなく、アルコール検知器の購入費用も必要となります。
とくに、大規模な組織で全ドライバーに検知器を配布する場合は、かなりの投資が必要です。また、アプリの利用料金は月額課金制のことが多く、長期的な運用コストも考慮する必要があります。
費用対効果を慎重に見極めることが重要です。
従業員の抵抗感を生じさせる可能性
アルコールチェックの導入に対して、従業員から抵抗感が生まれる可能性もあります。
たとえば、プライバシーの侵害や、信頼関係の毀損につながるのではないかと懸念する従業員もいるでしょう。また、毎日のアルコールチェックを面倒に感じる従業員もいるかもしれません。
従業員の理解と協力を得るためには、丁寧な説明と教育が必要です。アルコールチェックの意義や目的を明確に伝え、不安を払拭することが求められます。
アルコールチェックアプリの運用を成功させるためのポイント
アルコールチェックアプリを導入しても、運用方法を適切に設計しなければ、十分な効果を得られません。アプリの運用を成功させるためには、次のようなポイントに留意することが重要です。
安全運転管理者を決める
アルコールチェックアプリの運用に失敗しないためにも、運用を統括する安全運転管理者の決定が重要です。
安全運転管理者は、アプリの管理者権限をもち、運用ルールの策定や従業員への教育、データの分析などを行います。そのため、適切な権限と責任のある人物を選定し、役割を明確にすることが求められます。
また、安全運転管理者の業務が過重にならないよう、必要に応じて複数名を選任することも検討しましょう。
明確な運用ルールの策定をする
アルコールチェックアプリの運用ルールを明確に策定することも欠かせません。チェックの実施タイミングや頻度、合格基準、陽性反応が出た場合の対応手順などを詳細に定める必要があります。
運用ルールは、関連法規や社内規定との整合性を図りながら、現場の実情にあわせて設計することが求められます。また、運用ルールは従業員に周知徹底し、必要に応じて見直しを行っていくことが重要です。
チェックに合格できなかった場合の対応を決める
アルコールチェックで陽性反応が出た場合の対応手順を明確にすることも重要です。
単に乗務を中止するだけでなく、再検査の実施や上司への報告、産業医との面談など、具体的な対応方法を定めておく必要があります。また、陽性反応が度重なる従業員に対しては、警告や処分などの措置を検討することも必要です。
一方で、陽性反応が出た従業員に対する支援体制の整備も忘れてはなりません。
システム障害や不具合時の対応を考えておく
アルコールチェックアプリやアルコール検知器にトラブルが発生した場合の対応方法も考えておきましょう。
システム障害によってアプリが使えなくなった場合や、検知器の故障によって正確な測定ができなくなった場合の代替手段を用意しておく必要があります。
また、トラブル発生時の連絡体制や報告手順を明確にすることも大切です。定期的なメンテナンスやバージョンアップを行い、トラブルを未然に防ぐことも重要な対策といえます。
従業員教育の徹底
アルコールチェックアプリの運用を成功させるためには、従業員教育が欠かせません。アプリの使い方だけでなく、アルコールチェックの意義や目的、運用ルールについても十分に説明する必要があります。
とくに、アルコールチェックがプライバシーを侵害するものではなく、安全運転と健康管理のために行うものであることを強調することが重要です。
また、定期的な教育や啓発活動を行い、従業員の意識を高め続けることも大切です。
アルコールチェックアプリで安全運転管理を実現しよう
アルコールチェックアプリには安全運転管理の実現、チェック結果のクラウド保存できるメリットがあり、法律でアルコールチェックが義務付けられている事業者におすすめのツールです。選定の際は次のポイントに注意して選ぶのをおすすめします。
- アルコールチェックだけなのか、点呼、車両管理も必要なのか
- 導入したいアプリと検知器は連動できるのか
- トータルのコストは許容できる範囲なのか
アルコールチェックアプリについてより深く検討したい方は、サービス資料を請求し比較するとよいでしょう。
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