「配属先の希望を集めても、結局は欠員のあるところへ回すことになる」「評価の基準が人によって変わってしまう」とお悩みではありませんか。医療機関で必要になる資格の更新管理・職種別の評価・人員配置基準への対応は、医療機関向けを掲げる製品同士でも違います。
本記事では医療機関向けのタレントマネジメントシステムを8製品比較し、資格の更新管理・職種別の評価・人員配置基準への対応で違いを整理しました。医療機関に特化した製品と汎用製品の選び分けもあわせて解説します。
【30秒でわかるこの記事のポイント】
・同じ「資格管理」でも、資格を登録できるだけの製品と有効期限まで管理できる製品に分かれる
・医療機関向けをうたっていても、資格の更新管理・職種別の評価・人員配置基準の3つがそろうとは限らない
・資格の期限管理から始めるなら「カオナビ Medical Cloud」、労務の手続きも同じ製品で扱うなら「SmartHRタレントマネジメント」
医療機関向けに限らずタレントマネジメントシステム全体を比較したい場合は、下記もあわせて参考にしてください。
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医療機関におすすめのタレントマネジメントシステムの機能・料金比較表
医療機関向けを掲げる製品と汎用製品を、資格の更新管理・職種別の評価・人員配置基準への対応で並べました。
| タイプ | 初期費用 | 月額(最安プラン) | 強み | 資格・免許の更新管理 | 職種別の評価テンプレート | 人員配置基準への対応 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
カオナビ Medical Cloud
|
医療機関特化型 | ー | ー | 資格期限・契約更新前のアラート通知 | ● | ● | ー |
エピタルHR
|
医療機関特化型 | ー | ー | AIによるシフト作成と様式9届出書の自動作成 | ー | ー | ● |
ハイケアウェルネス Powered by タレントパレット |
医療機関特化型 | ー | ー | 資格更新の自動通知と医療法準拠の病床配置基準チェック | ● | ● | ● |
ヒトコラボ
|
医療機関特化型 | ー | ー | 資格・委員会・研修の標準搭載による更新漏れ防止 | ● | ー | ー |
SmartHRタレントマネジメント
|
汎用型 | 0円 | ー | 資格・研修の期限自動通知と人員配置シミュレーション | ● | ● | ● |
HRBrain
|
汎用型 | ー | ー | 必要な製品だけを選べる組み合わせ契約 | ー | ー | ー |
人事管理ナビゲーター
|
汎用型 | 33,000円(税込)〜 | 3,300円(税込)〜 | 独自の管理項目を自由に追加できる柔軟な設計 | ー | ー | ー |
JobSuite TALENTS
|
汎用型 | ー | 30,000円〜 | 取得状況・取得予定日・失効日までの資格一元管理 | ● | ー | ー |
●=対応/×=非対応/ー=要問い合わせ
医療機関における人材管理の課題
医療機関で起こりやすい人材管理に関する課題を4つに整理しました。どれも製品の選び方に直結します。
職員の資格・研修情報が部署ごとに分かれている
医療機関では、免許や認定資格、院内研修の受講履歴が職員ごとに積み上がります。ところがこれらが部署単位の表計算ファイルや紙に分かれていると、法人全体では見渡せません。
- 職員の資格を知りたいときに、所属部署へ問い合わせないと分からない
- 人事考課や面談の準備のたびに、分散した情報を集め直す作業が発生する
- 法人内に複数の施設があると、どこに誰がいるかの把握が施設任せになる
情報が集まっていないと、資格の期限が切れる前に気づく仕組みも作れません。管理の手間が増えるだけでなく、配置や育成を考えるときの判断材料もそろいません。
評価の基準が評価者によって変わり、結果が本人に返らない
看護部門では師長が評価者を担うことがあります。評価者が交代すれば、評価の見方まで変わってしまうといったケースもあるでしょう。評価する側にとっても、好き嫌いが評価に影響しないよう気を遣う場面が出てきます。
紙の評価表で運用していると、集計や比較に手が回らず、結果が本人へフィードバックされないまま終わることがあります。前回の評価が返ってこなければ、評価される側は次に何を書けばよいのかも分かりません。
急性期と回復期のように性質の違う病院に、法人内で同じ人事制度を当てていることもあります。基準が現場の実態と合っていないと、評価そのものが形だけの作業になります。
配置・異動が本人の希望や適性とずれる
配属先が合わない状態は、モチベーションの低下を招くほか突然の退職につながります。数年の経験を積んだ看護師が配属先になじめず退職を検討したり、入職して日の浅い職員が希望しない異動をきっかけに離職を考えたりする例は珍しくありません。
配属先の希望を出せる仕組みがあっても、その希望が必ず通るとは限りません。医師の場合は医局を通じた人事が残っており、希望を出したうえで別の配属になることがあります。
配置を決める側にも、職員の資格や経験、本人の意向を並べて確認できる状態が必要です。複数の病院や施設を抱える法人では、人材情報の持ち方が各法人・各施設に任されていることがあり、法人をまたいだ異動先の検討までは手が届きません。
候補が同じ施設のなかだけで完結すると、本人の適性に合う場所が別の施設にあっても選択肢に挙がりません。
育成と定着が個人の力量に委ねられ、離職の予兆をつかめない
新人教育は、プリセプターを務める職員と新人との相性に左右される面があります。教える側は自分の業務に加えて指導の時間を作る必要があり、相性が合わないまま進むと新人が休職・退職に至ることもあります。
- 管理職の業務量が多く、若手の様子まで目が届かない
- 離職率が高いことは分かっていても、原因を突き止める手立てがない
- 紙のアンケートでは手間がかかり、記名式では本音が集まらない
- 指導役を任せる相手を決めるとき、誰にどれだけ任せているかが見えない
結果として、退職の意思を伝えられた時点で初めて状況を知るといった事態にもなりかねません。
医療機関向けタレントマネジメントシステムの機能・メリット
タレントマネジメントシステムは、職員一人ひとりの資格・評価・配置・コンディションを一元管理できる製品です。医療機関の場合は、ここに免許の有効期限と職種ごとの評価軸、施設基準に関わる人数までが加わります。
資格・研修の情報を1か所に集めて更新期限を追える
免許や認定資格、院内研修の受講履歴を職員台帳の項目として持たせると、所属部署に問い合わせなくても法人全体の状況をその場で確認できます。期限まで管理できる製品であれば、更新の期限が近づいた職員を自動で知らせます。誰の資格がいつ切れるのかを担当者が手作業で確認して回る手間が省けます。
資格を条件に職員を絞り込めるようになると、施設基準を満たしているかの確認や、異動先を考えるときの候補探しにも同じ台帳を使えます。監査で職員名簿を求められたときも、台帳から出力すれば作り直さずに済みます。
職種ごとに評価の基準を分けて結果を本人に返せる
評価テンプレートを職種ごとに用意できる製品なら、看護・薬剤・コメディカル・事務でそれぞれ違う基準を持たせられます。クリニカルラダーをそのまま評価の枠組みとして使える製品もあります。自院で使ってきた等級表を作り直さずに済みます。
評価の記録がシステムに残るため、師長が交代しても前任者がどう見ていたかをたどれます。結果とコメントを本人に返すところまで同じ画面で完結し、賞与が出るまで自分の評価が分からないという状態も避けられます。
資格・経験・本人の希望を並べて配置を検討できる
配置シミュレーションを備えた製品なら、職種や役職を入れ替えながら異動案を画面上で組み立てられます。人員配置基準に対応した製品であれば、配置を変更した結果が基準を割っていないかをその場で確かめられます。表計算ファイルで人数を数え直す手間がかかりません。
本人の希望を台帳の項目として持たせておけば、資格や経験と並べて見比べられます。複数の病院や施設を持つ法人なら、法人をまたいだ異動先も同じ画面で探せるため、限られた範囲のなかだけで候補を決めずに済みます。
サーベイで定着の状態を定点観測できる
短い設問に定期的に答えてもらうサーベイを備えた製品があります。紙のアンケートより回答の負担が小さく、部署別・個人別の傾向を数値で追えます。夜勤や交代制で全員が同じ時間に集まらない職場でも、手元の端末から答えてもらえます。
指導役の負担や職員の状態の変化を、退職の申し出より前に把握できる可能性があります。数値が下がった部署から先に管理職が声をかけるといった動き方ができます。離職率が高いことは分かっていても原因が分からない、という状態を抜け出す手がかりになります。
医療機関向けタレントマネジメントシステムにかかる費用・価格相場
費用を公開している製品は限られます。本記事で紹介している製品の中では月額3,300円から利用できる「人事管理ナビゲーター」が最安ですが、基本情報の管理に特化しているため、配置シミュレーションも求めるなら別の汎用製品と費用対効果を比較する必要があります。
金額を公開していない製品は、利用する人数と選んだ機能の組み合わせで見積もりが決まります。どの職員に何を使わせるかを先に決めてから見積もりを取ると、製品同士を同じ条件で比べられます。
金額と一緒に契約期間の条件も確認しておきます。最低利用期間を6か月とする製品や、最低契約期間を1年とする製品があるため、短く試してから決める進め方ができるとは限りません。
金額の内訳や相場を詳しく知りたい場合は、下記もあわせてご覧ください。
医療機関向けタレントマネジメントシステムの選び方
医療機関向けを掲げている製品でも、対応している範囲は同じではありません。自院に合う製品を選ぶときは、次の4点を確かめます。
医療機関に特化した製品と汎用製品のどちらが合うか
医療機関に特化した製品は、資格の更新やクリニカルラダー、人員配置基準といった医療機関の事情を前提に作られています。必要な項目が最初からそろっているため、自院に合わせて一から設定する手間が小さくて済みます。
汎用製品は、労務の手続きや評価など人事部門の仕事を同じ製品でまとめて扱えるものが多く、システムを1つに集めたい場合に向きます。
ただし、医療機関に特化した製品であれば医療の要件をすべて満たす、というわけではありません。
医療機関向けを掲げる4製品のうち、資格の更新管理・職種別の評価・人員配置基準の3点すべてに対応しているのはハイケアウェルネス Powered by タレントパレットです。
カオナビ Medical Cloudは資格の更新管理と職種別の評価に対応しており、配置については基準を満たしているかどうかを利用する側で確認します。エピタルHRはシフトと様式9の届出、ヒトコラボは資格と職員台帳に強い製品です。
一方、全業種を対象にしたSmartHRタレントマネジメントは3点とも満たしています。医療機関に特化した製品かどうかだけでは決められません。
医師・看護師の免許や認定資格の更新を有効期限・失効日まで管理できるか
医療機関では、免許や認定資格の有効期限を切らさないことが前提になります。資格を登録できるだけの製品と、有効期限や失効日まで管理できる製品があり、ここで対応が分かれます。
有効期限まで管理できるのはカオナビ Medical Cloud、ハイケアウェルネス Powered by タレントパレット、ヒトコラボ、SmartHRタレントマネジメント、JobSuite TALENTSです。JobSuite TALENTSは、取得状況と取得予定日に加えて失効日も登録できます。
残るエピタルHR、HRBrain、人事管理ナビゲーターは、有効期限の管理や更新の通知が公表されていません。
HRBrainと人事管理ナビゲーターは資格を登録して検索できるため、誰がどの資格を持っているかを把握する目的であれば十分でしょう。期限まで管理したい場合は、別の方法を用意しておく必要があります。
職種ごとに評価の基準を分けられるか
看護・薬剤・コメディカル・事務では、見るべき項目も到達段階の考え方も違います。1つの評価シートを全職種で使い回すと、どの職種にも合わない基準になります。
職種ごとにテンプレートを分けられるのはカオナビ Medical Cloud、ハイケアウェルネス Powered by タレントパレット、SmartHRタレントマネジメントです。ハイケアウェルネスは看護・薬剤・コメディカルといった職種別のテンプレートとクリニカルラダーを用意しています。
HRBrainやJobSuite TALENTSにも評価の機能はありますが、目標管理や承認ルートの設計が中心です。クリニカルラダーで評価したい場合は、自院の等級表をそのまま作れるかどうかを導入前に確かめてください。
人員配置基準(施設基準・様式9)に対応できるか
医療機関の人事配置においては、人員配置基準を考慮する必要があります。「配置シミュレーション」と書かれていても、医療の基準まで見てくれる製品は限られます。
医療の基準に対応しているのは3製品です。SmartHRタレントマネジメントは施設基準を満たす人員配置のシミュレーション、ハイケアウェルネス Powered by タレントパレットは医療法に準拠した病床配置基準のチェックに対応します。
エピタルHRは配置そのものではなく、様式9の届出書を自動で作成します。カオナビ Medical Cloud、HRBrain、JobSuite TALENTSにも配置を検討する機能はありますが、基準を満たしているかどうかは都度確認する必要があります。
【配置を動かす前に確認しておきたいこと】
・医師には2024年4月から時間外・休日労働の上限規制が適用されており、上限はA水準・連携B水準・B水準・C水準で異なる※1
・一般の労働者に適用される月45時間・年360時間の枠を、そのまま医師に当てはめることはできない※1
・宿日直許可を受けているかどうかで、当直の時間を労働時間に算入するかが変わる(許可の範囲内であっても、宿日直中に通常と同じ内容の業務を行った時間は労働時間として扱う)※2
・36協定の設計や宿日直許可の可否は労務管理の領域のため、社会保険労務士や所轄の労働基準監督署への確認が確実
※1 出典:厚生労働省「建設業・ドライバー・医師等の時間外労働の上限規制」(2026年8月20日閲覧)
※2 出典:厚生労働省「医療機関の宿日直許可に関するFAQ(2024年8月6日ver.)」(2026年8月20日閲覧)
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医療機関向けタレントマネジメントシステムおすすめ比較4選【医療機関特化型】
医療機関向けを明示している製品を4つ紹介します。同じ「医療機関向け」でも、資格の更新管理・職種別の評価・配置基準のどこに寄せているかは製品ごとに違います。
| 初期費用 | 月額(最安プラン) | 強み | |
|---|---|---|---|
カオナビ Medical Cloud | ー | ー | 資格期限・契約更新前のアラート通知 |
エピタルHR | ー | ー | AIによるシフト作成と様式9届出書の自動作成 |
ハイケアウェルネスPowered by タレントパレット | ー | ー | 資格更新の自動通知と医療法準拠の病床配置基準チェック |
ヒトコラボ | ー | ー | 資格・委員会・研修の標準搭載による更新漏れ防止 |
ー=要問い合わせ
カオナビ
- 医療機関向けの特別プランで、医師免許や保険医登録票も一元管理できる
- クリニカルラダーに対応したスキル管理ができる
- パルスサーベイで職員のコンディションを分析できる
「カオナビ Medical Cloud」は、カオナビが医療機関向けに用意している特別プランです。過去の評価データや人事情報に加えて、医師免許や保険医登録票も一元管理可能です。免許や登録票が部署ごとの台帳に分かれている状態から、職員の情報を1か所に集める使い方ができます。
フォーマットのカスタマイズ性が高く、クリニカルラダーをカオナビ上でそのまま管理できます。職員のコンディションはパルスサーベイで把握します。なお、保有資格の期限や雇用契約の更新前に届くアラートは、カオナビ本体の機能として設定します。
カオナビのプラン・料金
料金は、使う機能のカテゴリと利用人数の組み合わせで決まる個別見積もりです。医療機関向けの特別プランでは、評価シートの再現に費用がかからず、カスタムやアップデートも追加料金なしで受けられます。
医療機関ユーザーの口コミ・評判
新システムもどんどん導入してくれるおかげでそれを追いかけるだけでもこのシステムに関わっているだけで社内へのアピールにもなる。
エピタルHR
- 職員のモチベーションやエンゲージメントを測定できる
- AIがシフトを自動で作成する
- 診療報酬の様式9の届出書を自動で作成できる
エピタルHRは、医療・介護機関だけを対象に提供されているタレントマネジメントシステムです。シフトと様式9の届出書をAIが自動で作成する点が、汎用の製品との違いになります。
スキル・評価・配置を1つの画面で扱えます。勤務表の作成と施設基準の集計を同じ製品で完結させたい医療機関に向きます。
エピタルHRのプラン・料金
料金は個別見積もりです。
ハイケアウェルネス Powered by タレントパレット
- 資格の更新を自動で通知する
- 看護・薬剤・コメディカルなど職種別の評価テンプレートとクリニカルラダーに対応する
- 医療法に準拠した病床配置基準のチェックを備えた異動シミュレーションを持つ
ハイケアウェルネスは、タレントパレットをベースに医療・介護向けの機能を標準搭載した製品です。異動を検討する画面で医療法に準拠した病床配置基準を自動でチェックできるため、配置を動かした結果が基準に抵触しないかをその場で確かめられます。
評価はクリニカルラダーのテンプレートを職種ごとに使い分けられ、評価者による判断のばらつきを抑える診断も用意されています。資格の更新は自動通知で拾うため、部署ごとの確認作業を減らせます。
ハイケアウェルネス Powered by タレントパレットのプラン・料金
料金は、施設の規模と利用人数に応じた個別見積もりです。
ヒトコラボ
- 資格証や履歴書を職員のプロフィールに添付できる
- 資格の更新漏れや期限切れを確認できる
- 資格・委員会・研修・クリニカルラダーを標準の項目として持つ
ヒトコラボは、病院と介護事業所の職員情報を一元管理するタレントマネジメントシステムです。資格証や更新期限を人事の側から直接たどれるため、現場へ問い合わせる手間がなくなります。
職員のプロフィールには委員会や研修、クリニカルラダーが標準の項目として並び、施設・部署・職種を組み合わせた検索に対応します。職員情報はExcelに出力できるため、監査で求められる資料の作成にも使えます。
ヒトコラボのプラン・料金
料金は、職員数によって変わる個別見積もりです。
医療機関におすすめのタレントマネジメントシステム比較4選【汎用型】
全業種を対象にした製品のなかにも、資格の有効期限や施設基準を扱えるものがあります。労務や給与と同じシステムで対応したい医療機関はこちらが選択肢になります。
| 初期費用 | 月額(最安プラン) | 強み | |
|---|---|---|---|
SmartHRタレント マネジメント | 0円 | ー | 資格・研修の期限自動通知と施設基準に沿った人員配置シミュレーション |
HRBrain | ー | ー | 必要な製品だけを選べる組み合わせ契約 |
人事管理ナビゲーター | 33,000円(税込)〜 | 3,300円(税込)〜 | 基本の人事情報に加えた独自管理項目の自由な追加 |
JobSuite TALENTS | ー | 30,000円〜 | 取得状況・取得予定日・失効日までの資格一元管理 |
ー=要問い合わせ
SmartHRタレントマネジメント
- 有効期限のある資格と法定研修の受講履歴を管理できる
- 評価テンプレートを職種など評価基準ごとに使い分けられる
- 施設基準を満たす人員配置のシミュレーションに対応する
SmartHRタレントマネジメントは、労務手続きと同じ基盤の上で人材情報を扱う製品です。施設基準を満たす人員配置をシミュレーションできます。今回取り上げた汎用型の4製品で、医療の配置基準に踏み込んでいるのはこの製品だけです。
資格は有効期限まで管理でき、法定研修の受講履歴も同じ画面に並びます。評価テンプレートは職種ごとに使い分けられるため、看護と事務で評価軸が違う運用にも合わせられます。
SmartHRタレントマネジメントのプラン・料金
初期導入費用とサポート費用は無料です。月額はプランと従業員規模に応じた個別見積もりで、タレントマネジメントの機能を含むのはHRストラテジープランとタレントマネジメントプランの2つです。
医療機関ユーザーの口コミ・評判
また全面的なペーパーレス、データの可視化・分析で効果的できる面がよかった。
例えば専門知識がない担当者でもわかりやすい操作性で可視化、評価や課題もわかりやすいようになった。
HRBrain
- タレントマネジメント・人事評価・労務管理などの製品から必要なものだけを選べる
- 職種・役職・グレードを入れ替えながら配置をシミュレーションできる
- 人材データベースに資格を項目として追加できる
HRBrainは、必要な製品だけを選んで組み合わせて契約できる構成が特徴です。人事評価から始めて、あとから人材データベースやサーベイを足す進め方ができます。
配置シミュレーションは職種や役職、グレードを入れ替えながら異動案を検討できます。資格は人材データベースの項目として持たせる形です。ただし有効期限の管理や更新の通知は公表されていないため、期限を追う運用には別の手段が要ります。
HRBrainのプラン・料金
料金は、利用人数と選んだ製品の組み合わせで決まる個別見積もりです。
医療機関ユーザーの口コミ・評判
人事管理ナビゲーター
- 基本の人事情報に加えて、独自の管理項目を自由に追加できる
- 保有資格で職員を絞り込んで検索できる
- 初期費用33,000円(税込)〜・月額3,300円(税込)〜で導入できる
人事管理ナビゲーターは、職員の情報を集めて検索できる状態にすることに絞った製品です。氏名や経歴といった基本項目に加えて、独自の管理項目を自由に設定できます。
保有資格や研修履歴を項目として持たせれば、資格を軸にした絞り込みができます。評価そのものは姉妹製品の「人事評価ナビゲーター」が担うため、評価まで1つの製品でまかないたい場合は範囲を確かめてください。
人事管理ナビゲーターのプラン・料金
| 初期費用 | 月額料金 | 最低利用期間 |
|---|---|---|
| 33,000円(税込)〜 | 3,300円(税込)〜 | 6か月 |
JobSuite TALENTS
- 資格の取得状況・取得予定日・失効日まで管理できる
- 組織シミュレーションで組織再編や異動を検討できる
- 月額30,000円(税抜)〜・最低契約期間は1年
JobSuite TALENTSは、資格管理の粒度が細かい製品です。取得状況と取得予定日に加えて、失効日まで管理できます。更新の期限を追う用途にそのまま使えます。
組織シミュレーションでは組織再編や人事異動を画面上で検討できるため、これまで手動で行っていた複雑な配置検討の時間を大幅に削減できます。評価は承認ルートの設定や進捗の確認が中心のため、職種ごとに基準を分けたい場合は対応できる範囲を確かめてください。
JobSuite TALENTSのプラン・料金
| 初期費用 | 月額料金※ |
|---|---|
| 要問い合わせ | 30,000円(税抜)〜 |
※最低契約期間は1年間、月額は従業員数によって変わります。
医療機関でタレントマネジメントシステムを活用するポイント
製品を決めたあとにつまずくのは、機能ではなく実際の運用方法です。どこから手をつけるか、誰がいつ入力するか、部署ごとのファイルをどうするか。この3つを決めないまま始めると、入力が集まらないまま止まります。
全職種を一度に載せず、資格・研修の管理から始める
評価制度の見直しまで同時に進めると、現場が一度に覚えることが増えます。まず資格と研修の履歴を台帳に集めるところまでに絞ると、入力する人も確認する人も自分の役割がはっきりします。資格は期限が切れると業務に直接響くため、現場の納得も得やすい範囲です。
必要な機能だけを選んで契約し、あとから足していける製品もあります。最初から全機能をそろえるのではなく、資格と研修の管理が軌道に乗ってから評価や配置へ広げると、途中で止まりにくくなります。
夜勤・交代制を前提に、入力できる端末と時間帯を決める
病棟では、全員が同じ時間帯にパソコンへ向かえるとは限りません。誰がどの端末からいつ入力するのかを決めないまま始めると、入力そのものが滞ります。交代制なら、入力する時間を勤務のどこに置くかまで決めておく必要があります。
たとえば各個人の入力が必要なサーベイの回答や目標の入力は、1回あたりの操作が短く済みます。この部分をスマートフォンから入力できるようにし、評価コメントのように長い記述が必要な作業は日勤帯の共用端末で行うと決めておきます。
部署ごとの表計算ファイルとシステムを二重に持たない
導入後も部署の手元ファイルが残ると、どちらが正しいのか分からない状態が生まれます。台帳をシステム側に一本化し、部署のファイルは閲覧用に残すか廃止するかを最初に決めましょう。二重に登録が必要なままだと、手間が増えたうえに食い違いも起きます。
一本化にあたっては、部署のファイルにしかない項目を洗い出して台帳へ移すのがおすすめです。移し先がない項目を残したまま切り替えると、元のファイルが使われ続け、職員の資格を知りたいときに所属部署へ問い合わせる状態に戻ります。
医療機関向けタレントマネジメントシステムに関するよくある質問
医療機関におけるタレントマネジメントシステムの運用でよくある質問を取り上げます。
免許や認定資格の更新期限を管理できますか?
製品によって分かれます。資格を項目として登録できることと、期限まで追えることは別です。
期限まで扱えるのはカオナビ Medical Cloud、ハイケアウェルネス Powered by タレントパレット、ヒトコラボ、SmartHRタレントマネジメント、JobSuite TALENTSの5製品です。
看護・薬剤・コメディカルで評価の基準を分けられますか?
職種別の評価テンプレートを持つ製品なら分けられます。カオナビ Medical Cloud、ハイケアウェルネス Powered by タレントパレット、SmartHRタレントマネジメントが該当します。
自院の等級表をそのまま持ち込めるかどうかは、評価項目をどこまで自由に組めるかで決まります。導入前にテンプレートの作り方まで確かめてください。
様式9などの施設基準に関わる集計に使えますか?
製品によって守備範囲が違います。エピタルHRは様式9の届出書をAIで自動作成し、ハイケアウェルネス Powered by タレントパレットは医療法に準拠した病床配置基準のチェックを備えます。
SmartHRタレントマネジメントは施設基準を満たす人員配置のシミュレーションに対応します。
なお、様式9の届出に必要な数字は日々の勤務実績から作るため、打刻や勤務時間の集計そのものは勤怠管理システムの守備範囲になります。
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医療機関でのタレントマネジメントシステム導入を検討する際の要点をまとめます。
- 職員の資格・研修情報が部署ごとに分かれていると、期限の管理も配置の検討も進められない
- 医療機関向けを掲げていても、資格の更新管理・職種別の評価・人員配置基準の3点すべてに対応しているとは限らない
- 汎用製品にも医療の配置基準に対応するものがあり、特化か汎用かだけでは決まらない
- 資格は「登録できる」と「期限まで追える」で対応が分かれるため、必要な水準を先に決める
- 料金が公開されていない製品もあるため、利用する職員数と機能を決めてから見積もりを取ると比較しやすい
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候補が多く、一社ずつ調べる時間がない方へ
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