オンプレミス型タレントマネジメントシステムおすすめ4選!クラウドとの違い・メリット・選び方
タレントマネジメントシステムには多くの種類があり「どれを選べばいいか」迷いますよね。後から知ったサービスの方が適していることもよくあります。導入の失敗を避けるためにも、まずは各サービスの資料をBOXILでまとめて用意しましょう。
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タレントマネジメントシステムのオンプレミスとクラウドの違い
タレントマネジメントシステムには、大きく分けてオンプレミス型とクラウド型の2つの導入形態があります。それぞれに特徴があり、導入目的や自社の環境に応じて適した形態を選びましょう。
オンプレミス型は、自社でサーバーやシステムを構築・運用する方式です。データを社内で管理できるため、セキュリティを重視する企業や、自社仕様に合わせたカスタマイズを行いたい企業に向いています。
クラウド型は、インターネットを通じてベンダーが提供するシステムを利用する方式です。初期費用が抑えられ、短期間で導入できる点がメリットで、ITリソースが限られている企業やスモールスタートを望む企業に適しています。
オンプレミスとクラウドの主な特徴を表にまとめました。
| 項目 | オンプレミス型 | クラウド型 |
|---|---|---|
| 項目 | 自社でサーバーやシステムを構築・運用する方式 | インターネットを通じてシステムを利用する方式 |
| 初期費用 | 高い | 安い |
| 導入までのリードタイム | 長い | 短い |
| カスタマイズ性 | 高い | 限定的 |
| セキュリティ | 独自に高度化が可能 | ベンダーに依存 |
| 適している企業 | セキュリティを重視する企業、自社仕様に合わせたカスタマイズを行いたい企業 | ITリソースが限られている企業、スモールスタートを望む企業 |
タレントマネジメントシステムはクラウド型が主流であり、オンプレミス型の数は限られています。高いセキュリティを備えたクラウド型タレントマネジメントシステムも増えつつあるため、選択肢を広げたい場合はクラウド型タレントマネジメントシステムまとめ記事をご覧ください。
オンプレミスのタレントマネジメントシステムのメリット

オンプレミス型には、クラウド型にはない独自のメリットがあります。セキュリティやカスタマイズ性、コスト面に注目し、それぞれのメリットを具体的に解説します。
セキュリティポリシーを自社で徹底できる
オンプレミス型は、自社のサーバー内でデータを管理するため、外部からのアクセスリスクを抑えられるのが特徴です。社内ネットワークで運用することで、外部攻撃や情報漏えいのリスクにも備えやすくなります。
独自のセキュリティポリシーに基づいて、アクセス制限やログの管理を細かく設定できます。特に個人情報や人事評価などの機密データを扱う企業にとっては、大きな安心材料です。
カスタマイズ性が高く、柔軟な運用が可能
オンプレミス型は、ニーズに合わせて機能や画面設計を柔軟に調整できるのが特長です。業種や企業文化に応じた仕様変更にも対応しやすいでしょう。
そのため、既存の業務フローや人事制度にシステムを合わせられます。標準機能にとらわれず、自社の運用スタイルに最適化された環境でタレントマネジメントを実施できます。
ランニングコストを長期的に抑えられる
オンプレミス型は、初期導入時にまとまった費用がかかりますが、クラウド型のような月額料金が発生しません。長期間の運用を前提とした場合、結果的にコストを抑えられる可能性があります。
特に大規模企業や、頻繁にシステムを入れ替えない企業にとっては、導入後のコスト安定性が魅力です。予算計画を立てやすく、ランニングコストの見通しが立ちやすくなります。
ただし、保守・運用にかかるコストは高くなります。これらも踏まえてコストの見通しを立てましょう。
オンプレミスのタレントマネジメントシステムのデメリット

オンプレミス型には多くのメリットがありますが、一方でいくつかの注意すべきデメリットも存在します。導入や運用における代表的なデメリットを紹介します。
初期導入コストが高い
オンプレミス型では、サーバーの購入やネットワーク構築、人件費などが初期段階で必要です。加えて、ソフトウェアのライセンス料や設置作業のコストもかかるため、導入負担は大きいでしょう。
初期コストを抑えたい中小企業や、スモールスタートを希望する企業には向いていません。導入にあたっては、長期的な費用対効果の見極めが欠かせません。
システム運用・保守の負担が大きい
オンプレミス型は、自社でのサーバー運用や障害対応、セキュリティ対策が不可欠です。定期的なメンテナンスやアップデート作業にも専門的な対応が求められます。
ITリソースが限られている企業や、社内に専任のシステム管理者がいない企業には不向きです。運用・保守を外部に委託する場合、その費用も必要となり、クラウド型よりもトータルコストが高くなることもあります。
外部アクセスやリモート利用に制限がある
オンプレミス型は、社内ネットワークを前提に構築されることが多いため、外部からのアクセスには制限があります。VPNをはじめとした環境整備がなければ、リモートワークや出張先での利用は困難です。
在宅勤務を導入している企業や、多拠点での利用を想定している企業には適していません。柔軟な働き方を実現したい場合は、クラウド型の方が運用しやすいでしょう。
オンプレミスのタレントマネジメントシステムに向いている企業
オンプレミス型のタレントマネジメントシステムは、すべての企業に適しているわけではありません。特にオンプレミス型の導入に向いている企業の特徴を3つ紹介します。
セキュリティ要件が厳しい企業
金融業界や医療機関、官公庁など、厳格な情報管理が求められる企業では、外部のクラウド環境にデータを預けることに不安を感じるかもしれません。社内に独自のセキュリティ基準がある企業も、これに該当します。
こうした企業には、サーバーを自社で管理できるオンプレミス型がおすすめです。データの保管やアクセス権限を細かくコントロールできるため、情報漏えいリスクを抑えられます。
自社仕様に合わせてカスタマイズしたい企業
独自の人事評価制度やキャリアパス設計を運用している企業では、一般的なクラウド型サービスでは対応しきれないケースがあります。また、業種や職種ごとに異なる管理項目が必要なこともあるでしょう。
オンプレミス型であれば、システムの機能や画面構成を柔軟に変更できるため、自社独自の要件に合わせた最適な設計が可能です。運用方針を崩さずに導入できる点が大きな強みといえます。
長期的な運用でコストを抑えたい企業
5〜10年といった長期間にわたって同じシステムを使い続けることを前提にしている企業にも、オンプレミス型はおすすめです。月額費用がかかるクラウド型よりも、オンプレミス型の方が結果的にコストを抑えられる場合があります。
初期費用はかかるものの、継続的なランニングコストを抑えたい企業にとっては、オンプレミス型は安定した費用管理ができる選択肢です。特に、大規模な組織や予算計画を重視する企業に適しています。
ただし、保守や運用を外部に委託する場合、その費用もかかります。自社で行う場合も、担当者の人件費が必要です。保守・運用にかかるコストも踏まえ、オンプレミスとクラウドのどちらがコストを抑えられるのか、どちらの費用対効果が高いのかを考えましょう。
オンプレミスのタレントマネジメントシステムの選び方

オンプレミスのタレントマネジメントシステムを選ぶ際には、次の3つのポイントを比較しましょう。
- 直感的に操作できるか
- シームレスなシステム連携ができるか
- 必要なサポートを受けられるか
直感的に操作できるか
タレントマネジメントシステムはクラウドであってもオンプレミスであっても、実際に使う担当者や現場ユーザーが「感覚的に使えるか」が重要です。
画面デザインがわかりやすく、評価入力や人材検索がスムーズに行えるシステムであれば、導入後の定着率が上がりやすいです。一方で、操作方法がわかりにくいシステムだと段々と使われなくなり、システム利用が形骸化する恐れがあります。
カスタマイズがしやすいオンプレミス型であっても、ユーザーインターフェースを作り替えるのは困難であるため、直感的な操作が可能であるかはデモやトライアルを通して十分に確認しましょう。
シームレスなシステム連携ができるか
人材データを最大限に活用するには、既存の基幹システムや給与・勤怠システムとのスムーズなデータ連携が欠かせません。
オンプレミス型では社内ネットワーク内での連携が可能なため、セキュリティを確保しながらリアルタイムで情報を統合できます。
ただし、製品によってAPI対応範囲やデータ形式が異なるため、「連携開発がどこまでできるか」を比較することが大切です。
必要なサポートを受けられるか
オンプレミス型は自社運用が前提となるため、導入後のサポート体制が導入成功を大きく左右します。障害発生時の対応速度、アップデートやパッチの提供頻度、担当者の専門知識などを事前に確認しましょう。
また、教育・研修・運用相談などのアフターサポートがあるかも比較ポイントです。ベンダーによっては、導入後の定着支援や評価制度の活用コンサルティングを提供している場合もあります。
タレントマネジメントに精通した社内メンバーがいない場合は、タレントマネジメントの実践まで寄り添ってくれるパートナーを選ぶことをおすすめします。
オンプレミスのおすすめタレントマネジメントシステム4選
オンプレミス型のタレントマネジメントシステムを紹介します。クラウド型との違いを比較しながらチェックしてみると良いでしょう。
One人事は、あらゆる人事課題に対応するタレントマネジメントシステムです。目標管理や人事評価、キャリア・スキル、研修管理、サーベイなどの人事業務を効率的にサポートする機能を搭載しています。
これらの機能により、組織と個人の目標連鎖や目標の見える化、達成度評価、フィードバックをシステム化できます。オンプレミス型とクラウド型の2パターンの導入方式を採用しており、企業のニーズに合わせて柔軟に導入可能です。利用料金は人数や仕様規模に応じて変動します。
スキルナビは、クラウド型とオンプレミス型から選べるタレントマネジメントシステムで、スキルの管理と評価に特化したサービスが強みです。スキル管理や目標管理、統計データなどの機能により、社員のスキルや資質を見やすくし、公正な評価や人材配置をサポートします。
また、人材情報の分析も可能で、人事戦略の立案と実行に活用できます。利用料金は、利用人数に合わせた月額ライセンス費用がかかります。
POSITIVE
POSITIVEは、戦略的人材マネジメントの支援をコンセプトとして、電通総研が提供しているソリューションパッケージです。大企業向けの総合人事システムとして、オンプレミスとクラウドに対応しています。人事DXのIT基盤の構築に加えて、組織のタレントマネジメントを支援する機能が豊富に実装されています。
要員計画から人材の採用や育成、異動や配置、人事評価など、人事部門のマネジメントに必要な機能が豊富です。さらに、AIの活用による人材の最適配置を支援する、タレントアナライズ機能も搭載しています。
Rosic
Rosicは、人材・組織に関わる情報やデータを一元化・可視化してくれるタレントマネジメントシステムです。人材データの照会・検索・出力、組織図の作成・管理、人事評価、目標管理、キャリア開発などの機能を搭載しています。
人材データの照会・検索・出力では、希望の形式でデータをスピーディに表示し、Excelへの出力も可能です。クラウド型とオンプレミス型から選択できます。
導入形態ごとの特徴を比較してサービスを選ぶ
オンプレミス型のタレントマネジメントシステムは、セキュリティやカスタマイズ性に優れていますが、コストや手間がかかるというデメリットがあります。個人情報や機密情報を扱う企業や、独自の人事評価や育成プログラムを実施する企業に向いています。
タレントマネジメントシステムの導入を検討する際には、自社のニーズや予算に合わせて、複数のサービスを比較することが大切です。BOXILではタレントマネジメントシステムのサービス資料をまとめてダウンロードできるので、ぜひ活用してください。
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