ID管理システムには多くの種類があり「どれを選べばいいか」迷いますよね。後から知ったサービスの方が適していることもよくあります。導入の失敗を避けるためにも、まずは各サービスの資料をBOXILでまとめて用意しましょう。
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【料金・機能比較表つき】ID管理システムの資料をダウンロードする(無料)
ID管理システムの費用相場
ID管理システムの費用相場は、導入形態によって大きく異なります。
クラウド型は初期費用0円〜40,000円、月額費用1ユーザーあたり300円〜1,000円程度、オンプレミス型は初期費用600,000円〜3,000,000円以上、月額費用(保守費用を月額換算したもの)が10,000円〜40,000円程度が目安です。
この目安は、主要なID管理システム31サービスの料金を調査し、公開されている最も安い価格帯をもとに算出しています。
ただし、実際の料金は各ツールのプラン内容や提供される機能によって異なります。また、企業ごとの要望や課題によっては、別途見積もりが必要となる場合もあります。そのため、気になるサービスについては公式サイトから見積もりや相談を依頼することをおすすめします。
【調査】ID管理システム31サービスの費用・料金比較表
主要なID管理システム31サービスの初期費用と月額費用を調査。公式サイトに記載がないサービスを除くと、次のような傾向が見られました。
- クラウド型は、最安値が数百円台〜低価格帯のサービスが多い
- オンプレミス型は、初期費用が数十万〜数百万円と高額になりやすい
- いずれのタイプでもアカウント数、利用ユーザー数、機能の範囲、サポート内容によって料金が変動する
クラウド型27サービスの料金表
クラウド型のID管理システムは、インターネット経由で利用できるサービス形態で、比較的短期間で導入できる手軽さが特徴です。アクセス管理、SSO、多要素認証などの基本機能を中心に、必要に応じてオプションを組み合わせる仕組みが一般的です。
料金は、ユーザー数やアカウント数、利用する機能の範囲によって大きく変わります。特に高機能なゼロトラスト対応や特権ID管理などを搭載したサービスは、より高い料金設定となる傾向があります。
| サービス名 | 初期費用 | 月額費用 | 補足 |
|---|---|---|---|
| Okta Workforce Identity | 0円 | 900円/ID | 1ドル150円で計算 |
| ジョーシス | 要問い合わせ | 要問い合わせ | 公式サイトで料金が公開されていないため要問い合わせ。 |
| CloudGate UNO | 要問い合わせ | 400円/ID | |
| アカンサス | 40,000円 | 105,000円 | Sプランの初期費用40,000円と年額基本料1,260,000円の月額換算 |
| Keyspider | 要問い合わせ | 300円/ID | |
| iDoperation | 要問い合わせ | 174,000円+1,780円/ターゲット | |
| SeciossLink | 要問い合わせ | 150円/ID | |
| zooba | 要問い合わせ | 要問い合わせ | |
| YESODアカウントコントロール | 要問い合わせ | 要問い合わせ | |
| CyberArk Privileged Access Manager | 要問い合わせ | 要問い合わせ | |
| マネーフォワード Admina | 要問い合わせ | 300円/ID | |
| Digital Workforce | 要問い合わせ | 310円/ID | 参考価格のうち最安のもの |
| COMPANY ID管理 | 要問い合わせ | 要問い合わせ | |
| Soliton ID Manager | 要問い合わせ | 要問い合わせ | |
| 1Password | 0円 | 748円/ユーザー | 1ドル150円で計算 |
| LastPass | 0円 | 450円/ユーザー | 1ドル150円で計算 |
| OneLogin | 0円 | 900円/ユーザー | 1ドル150円で計算 |
| 特権アクセスゲート | 要問い合わせ | 要問い合わせ | |
| DRESS CODE IT Force | 要問い合わせ | 要問い合わせ | |
| Gluegent Gate | 要問い合わせ | 100円/ライセンス | |
| 統合認証・アクセス管理ソリューション | 要問い合わせ | 要問い合わせ | |
| Evidian Identity Governance&Administration | 要問い合わせ | 要問い合わせ | |
| GMOトラスト・ログイン | 要問い合わせ | 290円 | |
| ROBOT ID | 10,000円 | 1,000円/100MB | |
| ESS AdminControl | 要問い合わせ | 要問い合わせ | パブリッククラウド版の費用 |
| Extic | 要問い合わせ | 要問い合わせ | |
| Soliton OneGate | 要問い合わせ | 100円 |
オンプレミス型4サービスの料金表
オンプレミス型のID管理システムは、自社サーバー上に環境を構築して利用するタイプで、カスタマイズ性の高さやセキュリティ要件への柔軟な対応が強みです。クラウド型と比べて導入時の構築費用やサーバー管理にかかるコストが大きいです。
料金は、システム規模、導入構成、サポート範囲、年間保守費用などによって決まります。特に買い切り型のライセンスは初期費用が高額になる一方、保守契約などの継続費用が別途発生するケースもあります。
| サービス名 | 初期費用 | 月額費用 | 補足 |
|---|---|---|---|
| AD-easy | 1,000,000円 | 20,833円 | 買い切り。月額費用は保守契約(サポート)の月額換算 |
| LDAP Manager | 600,000円 | 10,000円 | オンプレミス製品。月額費用は年間サポート費用の月額換算 |
| D-PLAMS | 3,000,000円~ | 要問い合わせ | オンプレミス製品 |
| Secioss Identity Manager Enterprise(SIME) | 要問い合わせ | 40,000円 | 年間ライセンス費用の月額換算 |
ID管理システムの料金モデル
ID管理システムには大きく2つの料金モデルがあり、それぞれおすすめの企業が異なります。
1. アカウント数課金
アカウント数課金型は、「1ユーザー(1ID)あたり月額〇円」で料金が決まる最も一般的なモデルです。クラウド型の多くがこの方式で、SSOや多要素認証、アクセス制御など必要な機能を組み合わせて使えます。
料金は、ユーザー数や利用する機能の範囲によって変わります。特にユーザー数が多くなるほど1ユーザーあたりの単価が下がる階段式の料金設定が採用されることも多く、大規模利用ではコスト最適化がしやすいモデルです。
2. ライセンス・保守費用(買い切り+保守)
買い切り型は主にオンプレミス製品で採用される料金モデルで、導入時にまとまった初期費用を支払い、別途保守費用が毎年発生する仕組みです。自社サーバーでの運用を前提としており、カスタマイズ性やセキュリティ要件に合わせて細かな調整が可能です。
料金は、導入規模やライセンス数、サーバー構成、年間保守の範囲によって変わります。特にカスタマイズ項目が増えるほど初期費用は大きくなり、保守契約の内容によっても継続コストが異なります。
ID管理システムの費用内訳
ID管理システムの費用は、初期費用と月額費用(または年額費用)の2つが基本で、さらに必要に応じてオプション費用が発生します。
初期費用
初期費用は無料のサービスも多いものの、ID連携設定や権限設計、既存環境との統合などを外部に依頼すると別途費用が発生するケースがあります。
とくにオンプレミス型は、自社サーバーへの構築作業やカスタマイズによって初期費用が高額になりやすいため、事前にどこまで自社で対応できるかを確認することが大切です。
月額費用・年額費用
月額費用(または年額費用)は、利用するユーザー数やアカウント数、導入する機能の内容によって段階的に決まるのが一般的です。SSO、多要素認証、特権ID管理、ログ監査などの高度な機能を追加するほど料金が上がり、企業規模が大きくなるほど総額が高くなりやすくなります。
クラウド型の場合は「1ユーザーあたりの単価×利用人数」で計算され、オンプレミス型は「ライセンス費用+年間保守費用」の構成が多いです。どの機能が本当に必要か、また他システムとの連携によって効率化できる部分があるかなどを踏まえて選ぶと、無駄なコストを抑えられます。
【注意】見落としがちな追加オプション
ID管理システム導入時、初期費用と月額利用料だけで予算を組んでしまうと、予想外の追加コストが発生して驚くことがあります。実際に運用を始めてから「こんな費用も必要なのか」と困ることがないよう、見落としやすい追加オプションについても事前に確認しておきましょう。
| チェック項目 | 例 |
|---|---|
| 追加機能 | 特権ID管理、アクセス制御、ログ監査、SSOオプション |
| システム連携 | 人事システム・勤怠システム・クラウドサービスとの連携 |
| サポート | 初期設定代行、導入コンサルティング、セキュリティ設計サポート |
費用対効果が高いID管理システム比較
ID管理システムのなかでも費用対効果が高いおすすめのツールを紹介します。各ツールの特徴や詳しい料金プランなどを解説しているので、ID管理システム選びの参考にしてみてください。
ジョーシス
利用できる機能
ジョーシスは、デバイスやSaaSの利用状況・料金を従業員データと結びつけて一元管理するサービスです。
不要なアカウントの管理や無駄なITコストの把握が可能で、情報資産のライフサイクルを効率化します。シャドーITや削除漏れアカウントの自動検知も行い、セキュリティ対策を強化します。
ジョーシスの料金プラン・価格
要問い合わせ
SeciossLink
利用できる機能
SeciossLinkは、IDaaS機能やリスク検知といったセキュリティ機能を備えたセキュリティプラットフォームです。
ID管理やSSO、多要素認証、アクセス制御などに対応しています。ユーザーやグループなどのデータを、LDAPといったディレクトリーサーバー、Webサービスなどと同期し、統合ID管理が可能です。
SeciossLinkの料金プラン・価格
| プラン | 初期費用 | 月額料金 |
|---|---|---|
| Standard | 0円 | 150円/1人 |
| Enterprise | 0円 | 500円/1人 |
| Education※ | 0円 | 60円/1人 |
※教育機関や大学、研究機関向けライセンス
CloudGate UNO
利用できる機能
CloudGate UNOは、SSOや多要素認証、ID管理などに対応したアイデンティティ管理プラットフォームです。
プロビジョニング機能を備え、新規作成したアカウントへのライセンス割り当てを自動化できます。
クラウドサービスのライセンス管理やユーザー管理を完全に自動化でき、未利用のライセンスも有効に活用できます。
CloudGate UNOの料金プラン・価格
| プラン | 初期費用 | 月額料金 |
|---|---|---|
| Standard Plus | 要問い合わせ | 400円/ユーザー |
| Enterprise Plus | 要問い合わせ | 500円/ユーザー |
| Smart Pack | 要問い合わせ | 600円/ユーザー |
| Super Secure Pack | 要問い合わせ | 要問い合わせ |
iDoperation
利用できる機能
iDoperationは、特権IDの安全な利用とリスクの可視化を支援する特権ID管理ツールです。
管理、利用、点検に必要な機能を提供し、セキュリティ対策や内部統制、法令・ガイドラインへの対応、コスト削減を支援します。
iDoperationの料金プラン・価格
要問い合わせ
アカンサス
利用できる機能
アカンサスは、社内のID情報を一元管理し、各部門へのID利用点検をWeb上で進められるツールです。
オンプレミスやSaaSのシステムを統合管理し、社員ごとのID保有状況を確認し、退職者IDの削除漏れを防止します。Excelによる手作業から解放され、適切なID管理をサポートします。
アカンサスの料金プラン・価格
| プラン | 初期費用 | 年額料金 |
|---|---|---|
| プランS | 40,000円 | 1,260,000円 |
| プランM | 40,000円 | 2,340,000円 |
| プランL | 40,000円 | 4,500,000円 |
国産クラウドID管理サービス「Keyspider」
利用できる機能
Keyspiderは、日本企業向けに開発された国産クラウドID管理サービスです。
クラウドサービスとオンプレ社内システムをID連携し、ユーザー管理や階層組織管理、権限管理を統合します。
人事異動やセキュリティ対策にも対応し、IDライフサイクル管理の自動化を推進します。
Keyspiderの料金プラン・価格
要問い合わせ
YESODアカウントコントロール
利用できる機能
YESODアカウントコントロールは、YESODディレクトリサービス で一元管理された人・組織の情報を起点に、SaaSをはじめ各種システムのアカウント運用を自動化するツールです。
入社・異動・退職といった人事イベントが発生すると、Google WorkspaceやMicrosoft 365などの連携先アカウントの自動作成、権限変更、自動削除をリアルタイムで行います。
これにより、アカウントの作成漏れや削除漏れを防止し、ID管理のライフサイクルとセキュリティガバナンスを大幅に強化します。
YESODアカウントコントロールの料金プラン・価格
要問い合わせ
GMOトラスト・ログイン
利用できる機能
GMOトラスト・ログインは、クラウド利用環境のセキュリティ向上を支援するクラウド型ID管理サービスです。
ID・パスワード管理やシングルサインオンなどの機能を提供し、クラウドへのログイン環境のセキュリティを強化します。企業が抱えるID・パスワード管理の課題に対処し、利便性とセキュリティを両立させられます。
GMOトラスト・ログインの料金プラン・価格
| 料金プラン | 初期費用 | プラン価格 |
|---|---|---|
| SSOフリー | 要問い合わせ | 0円 |
| SSOプロ | 要問い合わせ | 300円/ID |
| SSOフリー+SaaS管理 | 要問い合わせ | 290円/ID |
| SSOプロ+SaaS管理 | 要問い合わせ | 500円/ID |
CyberArk Privileged Access Manager
利用できる機能
CyberArk Privileged Access Managerは、攻撃者による特権アカウントの悪用から情報漏えいや内部不正を防ぐ特権ID管理ソリューションです。
ネットワークへの侵入後に、高度な権限を持つアカウントの奪取や不正操作を防ぎます。
特権ID管理に加え、強固な保護を提供し、サイバー攻撃や内部不正から企業を守ります。
CyberArk Privileged Access Managerの料金プラン・価格
要問い合わせ
マネーフォワード Admina
利用できる機能
マネーフォワードAdminaは、情報システム担当者向けの業務OSです。
主な機能は、SaaS管理やアカウント管理、SaaSの契約・コスト管理、SaaSセキュリティの維持・強化、ITデバイス管理です。
SaaS管理では、利用状況を可視化し、アカウントの発行や削除をAdmina上で容易に実施できます。
契約やコスト管理では、SaaS関連のコストを把握し、契約情報を一元管理して更新漏れを防止します。セキュリティ維持と強化では、社内で利用されているSaaSを可視化し、不要なアカウントやセキュリティリスクを検出してアラート通知します。
ITデバイス管理では、PCやスマートフォンを従業員情報と紐付けて管理し、利用ステータスや返却予定日などの情報を自動的に保存します。
マネーフォワード Adminaの料金プラン・価格
| プラン | 初期費用 | 月額料金 |
|---|---|---|
| スタートアップ無料プラン | 0円 | 0円 |
| 51ID以上の企業 | 0円 | 300円/ID |
| 300ID以上の企業 | 0円 | 要問い合わせ |
infoScoop x Digital Workforce
利用できる機能
infoScoop x Digital Workforceは、クラウドとオンプレミスの両方でシングルサインオン(SSO)とID管理を提供するIDaaSです。これにより、生産性の向上とセキュリティの強化が期待できます。
infoScoop x Digital Workforceの料金プラン・価格
【ユーザー数1,000名の場合】
| プラン | 初期費用 | 月額料金 |
|---|---|---|
| ベーシック | 要問い合わせ | 約430円/ユーザー |
| スタンダード | 要問い合わせ | 約950円/ユーザー |
| プレミアム | 要問い合わせ | 約1,320円/ユーザー |
【ユーザー数3,000名の場合】
| プラン | 初期費用 | 月額料金 |
|---|---|---|
| ベーシック | 要問い合わせ | 約200円/ユーザー |
| スタンダード | 要問い合わせ | 約400円/ユーザー |
| プレミアム | 要問い合わせ | 約670円/ユーザー |
【ユーザー数5,000名の場合】
| プラン | 初期費用 | 月額料金 |
|---|---|---|
| ベーシック | 要問い合わせ | 約150円/ユーザー |
| スタンダード | 要問い合わせ | 約290円/ユーザー |
| プレミアム | 要問い合わせ | 約610円/ユーザー |
ROBOT ID
利用できる機能
ROBOT IDは、企業向けの統合管理アプリケーションで、多くのアカウントを一元管理します。
ひとつのID・パスワードで複数のアプリケーションにログインでき、セキュリティ向上と業務効率の改善が期待できます。FIDO2に対応しており、生体認証も可能で、2要素認証も提供されています。
ROBOT IDの料金プラン・価格
| プラン | 初期費用 | 月額料金 |
|---|---|---|
| パブリッククラウド版 | 10,000円 | 1,000円/100MB |
| プライベートクラウド版 | 要問い合わせ | 980,000円 |
特権アクセスゲート
利用できる機能
特権アクセスゲートは、リモートワークのアクセス管理を強固にするソリューションです。
特権IDの管理やアクセス制御、作業ログの監査を一元的に担います。
自社作業の管理だけでなく、外部企業による開発・保守作業の管理にも活用できます。柔軟な利用形態のため、必要な期間や必要な部分だけに活用でき、安価にセキュリティを強化できます。
特権アクセスゲートの料金プラン・価格
要問い合わせ
DRESS CODE IT Force
利用できる機能
DRESS CODE IT Forceは、企業内のIT業務全般を網羅する統合プラットフォームです。
入退社時のアカウントやデバイス管理といった煩雑な業務を自動化・効率化することで、業務負担を軽減し、無駄なITコストを抑制します。
シャドーITや未利用アカウントの検知により、情報漏えいリスクを防ぎ、組織全体のセキュリティを強化します。
LANSCOPEやJamfといった主要MDM、また多くのSaaSと連携し、企業全体の統合的なITガバナンス強化を実現します。
DRESS CODE IT Forceの料金プラン・価格
要問い合わせ
COMPANY Identity Management
利用できる機能
COMPANY Identity Managementは、大企業向けのID管理システムです。
人事システムと連動し、社員の入社や異動、退職に合わせたアカウント発行や権限変更、削除を自動化できます。
兼務や出向など日本企業特有の複雑な人事異動にも対応しています。派遣社員のように人事システムに登録がない社員のIDも、利用期間を設定して管理可能です。
COMPANY Identity Managementの料金プラン・価格
要問い合わせ
費用対効果の高いID管理システムを導入しよう
ID管理システムの費用は提供形態や機能、利用ユーザー数などによって大きく変わります。
費用だけでなく、機能の選定や既存システムとの連携、サポート体制の充実度なども注意するべきポイントです。
費用対効果の高いID管理システムを導入するためには、ニーズや予算に合わせて、複数のシステムを比較検討することが大切です。
