IT資産管理ツールのシェア・市場規模 一番選ばれている人気サービスはSKYSEA Client View
IT資産管理ツールには多くの種類があり「どれを選べばいいか」迷いますよね。後から知ったサービスの方が適していることもよくあります。導入の失敗を避けるためにも、まずは各サービスの資料をBOXILでまとめて用意しましょう。
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IT資産管理ツールのシェア率

IT資産管理ツールの導入に携わった1,607人を対象にBOXILが独自アンケート※1を実施し、導入したIT資産管理ツールを尋ねました。
シェアが最も多かったのは、SKYSEA Client Viewで8.65%。
その後にMCoreが6.53%、ISM CloudOneが6.22%、ジョーシスが6.04%、MaLionCloudが5.85%、System Support best1(SS1)が5.54%、デクセコが5.35%、AssetViewが5.16%と続きます。これら8社で全体の49.34%を占めていました。
※調査概要:インターネット調査にてIT資産管理ツールの導入に携わった全国20〜60代の1,607人へ実施。本調査の期間は2025年7月12日~15日。本アンケート結果は小数点以下任意の桁を四捨五入しており、合計が100%にならない場合がある
口コミ・ユーザー満足度も必ずチェックしよう
IT資産管理ツールの選定では、実際の導入企業による口コミやユーザー満足度も重要です。自社に合ったサービスかどうか、現場の意見・評判をもとに比較することが大切です。

IT資産管理ツールの市場規模
BOXIL編集部が2024年2月に実施した調査をもとに、IT資産管理ツールの市場規模を算出※1しました。2023年のSaaS型IT資産管理ツールの市場規模は、およそ2,971.6億円だと算定できます。また、導入を検討しているユーザーの動向や導入予定時期をもとに算出すると、2024年の市場規模は3,387.6億円に到達する見込みで、2025年の市場規模は3,767.0億円規模に成長すると予測※できます。

※1 調査期間 2024年2月16日〜2月27日 スマートキャンプで実施した「SaaSの利用実態調査」をもとに、1社あたりの利用金額と法人数から算定
※2 同調査の導入時期と導入予定時期から算定
IT資産管理ツール市場の成長率は?
同調査では、まだIT資産管理ツールを導入・利用していない情報システム業務担当者に対して、導入予定も調査しました。その結果、全体の15%程度が利用検討中・利用開始予定と回答しました。
| 導入予定時期 | 回答数 | 割合 |
|---|---|---|
| 時期は未定だが利用検討中 | 38 | 9.6% |
| 半年以内には利用開始予定 | 6 | 1.5% |
| 1年以内には利用開始予定 | 9 | 2.3% |
| 2年以内には利用開始予定 | 4 | 1.0% |
| 現時点では未定・利用予定はない | 337 | 85.5% |
IT資産管理ツール市場の成長の要因としては、スマートフォンが業務利用されるようになったため、管理対象のデバイスが増えたことが挙げられます。その結果、スマートフォンのソフトウェア管理や端末情報などの管理もできるIT資産管理ツールへの注目が高まりました。
さらに、企業が把握していないシャドーITの存在がセキュリティ対策への意識を高め、IT資産管理の重要性が広く認知される結果となっています。
IT資産管理ツール シェア率TOP8の口コミ・満足度解説
シェア率の高い8サービスはなぜ選ばれているのか。BOXILに寄せられた口コミやサービスの特徴をもとに解説します。
SKYSEA Client View
SKYSEA Client Viewは、組織の重要なデータを守るため、情報セキュリティ対策の強化とIT資産の安全な運用管理を支援するツールです。標的型攻撃やランサムウェアなどのサイバー攻撃、PCの誤操作やデバイス紛失といった人為的なミスなど、さまざまな情報漏えいリスクから組織を守ります。
直感的で使いやすい操作画面を搭載し、目的別に整理された運用管理メニューや表示切り替えで端末状態をひと目で確認できる機能により、管理者の作業効率を向上させます。オンプレミス版とクラウド版の両方に対応し、組織の規模やニーズに応じて最適な運用形態を選択可能です。
MCore(エムコア)は、オンプレミス型のIT資産管理ソフトです。IT統制に必要なIT資産管理機能に加え、情報漏えい対策や検疫といったセキュリティ管理機能を搭載しています。大規模運用設計が特徴で、1サーバーで数万台の管理・運用が可能なため、従業員数が多い企業やパソコン・ソフトウェア・ライセンスといったIT資産が豊富な企業での利用に適しています。
グローバル対応と大規模運用設計により、多国籍企業や大企業での複雑なIT環境にも対応可能です。実際に住友電工グループで運用されているため、現場のニーズを反映した実用的な機能が搭載されており、ユーザー目線での開発により使いやすさも重視されています。
ISM CloudOne - クオリティソフト株式会社
ISM CloudOneは、クオリティソフト株式会社が提供するクラウド型IT資産管理ツールです。管理者の運用効率化を考えた管理画面が特徴で、OSのセキュリティ更新プログラム、ウイルス対策ソフトウェア診断、アラート確認リストなど、必要な情報や問題点をひと目で把握できるダッシュボードを搭載しています。
端末のぜい弱性診断や操作ログ、外部デバイス制御、URLフィルタリング、ふるまい検知といった情報漏えい対策に欠かせない機能をクラウドで提供しており、スマートデバイスにも対応しています。テレワークや店舗、支店、海外拠点のIT資産のセキュリティ対策も支援するため、多拠点での分散管理が必要な企業にも適しています。
ジョーシスは、ITデバイスとSaaSアカウントをリアルタイムに一括管理するクラウドサービスです。入退社に関する業務の効率化を支援し、SaaSアカウントの発行・削除を自動化できます。パソコン・スマートフォン・USBなどのIT資産を管理する台帳機能があり、サービス内のオンラインストアからデバイスを購入すると、詳細情報を自動で反映する仕組みを持っています。
IT資産の調達から設定、保管、発送まで対応し、削除漏れアカウントを自動で検知してアラートを発信する機能も搭載。連携サービスのアカウントの発行と削除を一括実施でき、データの移管も管理画面で実行可能なため、人事異動や組織変更に伴う作業を大幅に効率化できます。
MaLionCloud - 株式会社インターコム
MaLionCloudは、IT資産管理に加え、情報漏えい対策や運用管理をサポートするツールです。ハードウェア、USB、ソフトウェアなどあらゆる資産管理に対応しており、ライセンスの突き合わせによる不正利用のチェックが可能です。ハードウェアやソフトウェア、ライセンス、周辺機器などの台帳管理から、保有ライセンスとの突き合わせまでワンストップで行えます。
操作ログの収集や操作制御、リモートコントロール機能など、豊富な管理機能を備えているのも特徴です。スマートフォンやタブレットのインベントリ情報の収集も可能なため、多様なデバイスが混在する現代の企業環境に対応できます。
System Support best1(SS1) - 株式会社ディー・オー・エス
System Support best1(SS1)は、株式会社ディー・オー・エスが提供するIT資産管理ソフトです。IT資産管理の基本機能に加え、セキュリティ強化や労務管理に役立つオプション機能を自由に選択できる構成となっています。パソコンやサーバー、ソフトウェアなどを一元管理できる基本機能を標準搭載し、必要な機能のみを追加することで初期投資を抑えられます。
大規模環境でもパフォーマンスを維持し、Windows、Mac、Linuxを管理可能です。Windows更新プログラムの自動適用をはじめとした基礎的なセキュリティ対策から、USB制御・ログ取得といった情報漏えい対策まで対応。MDMツールのmobiconnect、Microsoft 365、Microsoft Intuneとの連携も可能で、Excel調の使いやすい管理画面により直感的に操作できます。
デクセコは、企業内のSaaSアカウントやIT資産を可視化し、コストや利用状況を把握するサービスです。SaaS契約から、PC・スマートフォンなどのIT資産管理まで対応しており、誰がどのデバイスを利用しているのかを可視化し管理を効率化します。アンケートやシステム連携でSaaS情報を収集し、未把握のSaaSを検出する機能により、シャドーITの発見と管理を支援します。
PCやスマートフォン、SIMカードなどのIT資産においても一元的に管理でき、オンプレミスツールや独自ツールのアカウント管理にも対応。セキュリティリスク低減やISMS運用に貢献し、コスト最適化と生産性向上を支援します。
AssetViewは、IT資産管理を含むIT統合管理ソフトウェアです。IT資産管理やデバイス制御、ウイルス対策などのさまざまな機能を提供しており、必要な機能やサービスを必要なライセンス数だけ購入できるモジュール構成により、コストを最小限に抑えられます。
直感的に操作できるインターフェースを採用し、Webブラウザのような高い操作性によって効率的に作業できます。ナビゲーション機能を搭載しているため、IT資産運用ポリシーを一括設定でき、スムーズな導入が可能です。企業の規模や要件に応じて段階的に機能を追加できる拡張性があり、小規模から大規模まで柔軟に対応できます。
シェア率だけでなく機能で比較しよう
IT資産管理ツールを選ぶ際には、「管理対象デバイスの種類」「セキュリティ対策機能」「ライセンス管理の精度」「操作ログの収集・分析」「クラウドかオンプレミスか」「SaaS管理機能の有無」など、自社のIT環境と課題に合った機能を比較することが重要です。
また、企業規模、業界特性、管理者の技術レベル、将来的な拡張性なども考慮すべきポイントです。実際のデモや試用版を通じて、現場での使い勝手や管理効率の向上を確認してから導入を決定することをおすすめします。
