記帳代行とは - 経理代行との違い | メリット・デメリットや注意点を解説
目次を閉じる
- 記帳代行とは
- 記帳代行と経理代行の違い
- 記帳代行サービスと税理士への依頼の違い
- 記帳代行で依頼できる業務
- 記帳代行で対応できない業務
- 記帳代行の依頼先
- 税理士事務所
- 記帳代行業者
- 記帳代行サービスのメリット
- コスト削減
- 時間の節約
- 専門知識の活用
- ミスの減少
- 記帳代行サービスのデメリット・注意点
- 情報漏えいのリスク
- サービス内容と料金の不一致
- 依存性の問題
- 記帳代行サービスの選び方
- サービス内容の確認
- 料金体系の確認
- セキュリティ対策の確認
- 実績と評判の確認
- サポート体制の確認
- 相見積もり
- 記帳代行の費用相場
- 税理士事務所の費用相場
- 記帳代行サービスの料金相場
- 記帳代行サービスのおすすめ4選
- オンラインアシスタント フジ子さん®
- KANBEI
- HELP YOU
- TaxHouse
- 自社に合う記帳代行サービスを選ぼう
- BOXILとは
おすすめ経理代行サービスの資料を厳選。各サービスの料金プランや機能、特徴がまとまった資料を無料で資料請求可能です。ぜひ経理代行サービスを比較する際や稟議を作成する際にご利用ください。
記帳代行とは
記帳代行とは、取引を帳簿へ記録する経理業務のアウトソーシングサービスです。具体的には、領収書や請求書などの証憑を整理し、帳簿作成する作業を代行します。企業や個人事業主としては工数を削減できるほか、専門知識が豊富な担当者を採用せずに済む点はメリットとして大きいです。
記帳代行と経理代行の違い
記帳代行が記帳へ特化しているのに対し、経理代行は記帳に加えて給与計算や資金繰り表の作成、請求書発行など、より広範囲な経理業務を代行する点が違います。そのため、経理代行は経理担当者を雇う余裕がない、あるいは経理業務全般をアウトソーシングしたい企業に向いています。
記帳代行サービスと税理士への依頼の違い
記帳代行サービスは、記帳へ特化しており税務申告や節税対策には対応しません。一方、税理士は記帳代行だけでなく税務相談や申告書作成、節税対策など幅広いサポートを提供します。そのため総合的なサービスが必要な場合は、税理士へ相談しましょう。なお、記帳代行サービスであっても別料金にて他業務を対応してくれる可能性はあります。
記帳代行で依頼できる業務
記帳代行サービスでは、主に次の業務を依頼できます。※の業務を含むかは業者によって異なるため、導入検討時にすり合わせしておきましょう。
業務 | 詳細 |
---|---|
証憑整理※ | 領収書や請求書、通帳のコピーなどの証憑を日付や取引内容ごとに整理する作業。証憑の原本を郵送またはデータで受け取り、整理してくれる業者も |
仕訳入力 | 整理された証憑に基づき、取引内容の勘定科目や金額を会計ソフトへ入力する作業 |
帳簿作成 | 仕訳入力されたデータに基づき、総勘定元帳や現金出納帳、売掛帳、買掛帳などの帳簿を作成する作業 |
試算表作成※ | 仕訳入力されたデータに基づき、一定期間における収益と費用をまとめた試算表を作成する作業 |
記帳代行で対応できない業務
記帳代行サービスは、記帳業務に特化したサービスであるため、税務相談や決算申告、資金繰り表の作成、経営コンサルティングなど専門的な知識が必要な業務には対応できません。これらの業務については、税理士や会計事務所に依頼しましょう。
記帳代行の依頼先
税理士事務所
税理士事務所は、税理士が所属する事務所であり、税務に関する専門的な知識と経験が豊富です。記帳代行だけでなく、税務相談や決算申告、節税対策など、税務に関する幅広いサポートを受けられます。専門家によるアドバイスを受けながら、記帳業務を進めたい企業におすすめです。
記帳代行業者
記帳代行専門会社は、記帳代行に特化したサービスを提供する会社です。税理士事務所と比較して、記帳代行のみに特化しているため、比較的安価であることが多いです。ただし決算申告のような、法律の観点から税理士でないと依頼できない業務は不可能なため注意しましょう。
記帳代行サービスのメリット
記帳代行サービスを導入することで、次のようなメリットが得られます。
コスト削減
記帳代行サービスを利用することで、人件費や教育費を削減できます。正社員を雇用するよりもコストを抑えられ、経理担当者の採用や育成にかかる手間も省けます。
時間の節約
記帳業務は、証憑の整理や仕訳入力など手間がかかる作業です。記帳代行サービスに依頼することで、これらの時間を節約し、本来の業務に集中できます。経営者や従業員が本来の業務に専念することで、生産性の向上や業績アップにもつながります。
専門知識の活用
記帳代行サービスには、会計や税務に関する専門知識を持ったスタッフが在籍しています。専門家の知識を活用することで、正確な記帳業務を効率的に行えます。またサービスによっては、疑問や相談にも対応してもらえるため、安心して業務を任せられるでしょう。
ミスの減少
記帳業務は、正確性が求められる作業です。記帳ミスは、税務調査の際に指摘を受けたり、資金繰りの悪化につながったりする可能性があります。記帳代行サービスに依頼することで、専門家によるチェック体制が整い、ミスの発生を最小限に抑えられます。
記帳代行サービスのデメリット・注意点
記帳代行サービスを利用する際には、次の注意点に留意しましょう。
情報漏えいのリスク
記帳代行サービスには、個人情報をはじめとした機密性の求められる情報を預けます。そのため、情報漏えいのリスクを常に意識し、セキュリティ対策がしっかりしている業者を選ぶことが重要です。個人情報保護方針やセキュリティ体制について確認し、不安な点があれば事前に質問しましょう。
サービス内容と料金の不一致
契約前に、サービス内容と料金について詳細を確認することが重要です。契約内容に含まれない業務を依頼した場合、追加料金の発生する可能性があります。また、料金体系が複雑な場合は、事前にしっかりと確認し不明な点は質問しておきましょう。
依存性の問題
記帳代行サービスに頼ることで、社内で経理に関するスキルが身につかない問題も考えられます。ある程度の経理知識は、経営判断を行ううえで必要不可欠です。記帳代行サービスを利用しつつも、ほんとうに内製すべきかは定期的に振り返るのがよいでしょう。
記帳代行サービスの選び方
サービス内容の確認
ニーズに合ったサービス内容を提供しているか確認しましょう。対応可能な会計ソフトの種類や、記帳代行の範囲、オプションサービスを確認し、業務フローに合うか検討することが大切です。業務範囲の一例としては次のものがあります。
- 証憑整理
- 仕訳入力
- 帳簿作成
- 試算表作成
- そのほか周辺業務
料金体系の確認
料金体系は月額固定制、証憑枚数に応じた従量課金制、時間制など業者によってさまざまです。自社の規模や取引量に合った料金プランを選ぶことが重要です。また、初期費用やオプションサービスの料金、消費税の有無なども確認し、総額で比較検討しましょう。
セキュリティ対策の確認
記帳代行サービスには個人情報や企業秘密を預けるため、セキュリティ対策が万全かは確認しましょう。アクセス権限の管理、データのバックアップ体制などの取り組みを調べておくことが大切です。
実績と評判の確認
記帳代行サービスのWebサイトや資料だけでなく、実際に利用した口コミも参考にしましょう。インターネット上のレビューサイトやSNSを活用し、サービスの質や信頼性について情報収集することが重要です。
サポート体制の確認
記帳代行サービスを利用するうえで、疑問点やトラブルが発生した場合のサポート体制も重要なポイントです。電話やメール、チャットなど、どのような方法で問い合わせができるのか、対応時間や担当者の知識レベルは十分かを確認しましょう。迅速かつ丁寧に対応してくれる業者を選ぶことが、安心してサービスを利用するために大切です。
相見積もり
複数の記帳代行サービスから見積もりを取り、比較検討しましょう。サービス内容や料金だけでなく、対応の丁寧さやスピード感なども比較することで、最適な業者を見つけられます。相見積もりを取ることで、料金交渉の材料にもなるため、積極的に活用しましょう。
記帳代行の費用相場
税理士事務所の費用相場
税理士事務所に記帳代行を依頼する場合は、顧問契約を結んで月額顧問料を支払うことが一般的です。記帳代行を含む月額顧問料の相場は、法人が4万円程度から、個人事業主が3万円程度からとなっています。
「このくらいの料金にしてほしい」といったような要望があればその旨を税理士に伝え、希望する料金で提供できるサービスを提案してもらうことも可能です。「まずは自社の場合の料金を知りたい」と率直に相談することをおすすめします。
記帳代行サービスの料金相場
記帳代行サービスの料金は、仕訳数(領収書や伝票の枚数)によって変動することが一般的です。
月額基本料金の費用相場
月間の仕訳数 | 月額料金 |
---|---|
100仕訳以内 | 10,000円 |
101~200仕訳 | 15,000円 |
201~300仕訳 | 20,000円 |
301~400仕訳 | 25,000円 |
401仕訳以上 | 30,000円~ |
記帳代行サービスにおける月額制の料金相場は、100仕訳あたり1万円前後の料金設定を行っているサービスが多いようです。
また、記帳代行における月額制は、一定の仕訳数を超えると、段階的に料金が加算される従量制にシフトするのが一般的です。
従量料金の費用相場
相場は、1仕訳あたり50~100円程度です。あくまで相場なので顧客の業種や状況、ニーズによって料金は変動します。
その他のオプション料金
その他のオプション料金として、特急サービス、会計ソフトの導入・設定、月次・年次決算のサポート、経費精算の代行などには、別途料金の発生するケースが多いです。
複数の記帳代行サービスに見積もりを依頼して、比較検討することをおすすめします。
記帳代行サービスのおすすめ4選
おすすめの記帳代行サービスを紹介します。
オンラインアシスタント フジ子さん® - BPOテクノロジー株式会社
オンラインアシスタント フジ子さん®は、アシスタントが遠隔で幅広い業務をサポートするオンラインアシスタントサービスです。オンラインアシスタント フジ子さん®には次のような特徴があります。
- 経理、秘書、人事、Webサイト運用など幅広い業務に対応
- クラウドツールの導入サポートや翻訳など専門性の高い業務も可能
- オンラインでの業務代行に加え、備品購入といったオフライン業務にも対応
KANBEI
KANBEIは業界最安値級の記帳代行サービスで、低コストで記帳作業が実現できます。KANBEIには次のような特徴があります。
- 記帳代行とコスト診断をセットで提供
- freee会計とマネーフォワード クラウドに特化
- 仕訳データを元に費目ごとのコスト診断が可能
HELP YOU
HELP YOUは、オンラインアシスタントによる業務代行サービスです。HELP YOUには次のような特徴があります。
- データ入力、資料作成、SNS運用など多岐にわたる業務に対応
- RPAやAIを活用した自動化で迅速かつ正確に作業
- 業務マニュアル作成による属人化の解消
TaxHouse
TaxHouseは、設立まもない企業から中堅企業までを対象とした、低価格で高品質な記帳や決算、申告を担当するサービスです。TaxHouseには次のような特徴があります。
- 会計事務所の統一ブランドとして展開しているサービス
- 決算申告や設立支援など幅広く対応
- 税理士紹介サービスで適切な担当者を紹介
自社に合う記帳代行サービスを選ぼう
記帳代行サービスは、本業に集中したい、経理の負担を軽減したい企業にとって、心強い味方です。それぞれのサービス内容や料金体系を比較検討し、ニーズに合った最適なサービスを選びましょう。
記帳代行を選ぶ際には、業務範囲が想定と合致しているか、セキュリティ対策が適切か、運用コストに見合っているかなどがポイントです。あわせて各サービスの口コミも見ておくとよいでしょう。
BOXILとは
BOXIL(ボクシル)は企業のDXを支援する法人向けプラットフォームです。SaaS比較サイト「BOXIL SaaS」、ビジネスメディア「BOXIL Magazine」、YouTubeチャンネル「BOXIL CHANNEL」を通じて、ビジネスに役立つ情報を発信しています。
BOXIL会員(無料)になると次の特典が受け取れます。
- BOXIL Magazineの会員限定記事が読み放題!
- 「SaaS業界レポート」や「選び方ガイド」がダウンロードできる!
- 約800種類のビジネステンプレートが自由に使える!
BOXIL SaaSでは、SaaSやクラウドサービスの口コミを募集しています。あなたの体験が、サービス品質向上や、これから導入検討する企業の参考情報として役立ちます。
BOXIL SaaSへ掲載しませんか?
- リード獲得に強い法人向けSaaS比較・検索サイトNo.1※
- リードの従量課金で、安定的に新規顧客との接点を提供
- 累計1,200社以上の掲載実績があり、初めての比較サイト掲載でも安心
※ 日本マーケティングリサーチ機構調べ、調査概要:2021年5月期 ブランドのWEB比較印象調査