【おすすめ13選】中小企業に最適なRPAとは？費用対効果を高めるポイント

RPAツールには多くの種類があり「どれを選べばいいか」迷いますよね。後から知ったサービスの方が適していることもよくあります。導入の失敗を避けるためにも、まずは各サービスの資料をBOXILでまとめて用意しましょう。
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中小企業が抱える人手不足の課題

中小企業が抱えがちな「人手不足」の問題は、さまざまな課題の原因となり得ます。たとえば次のような課題です。

• 属人化で業務が停止するリスク
• 長時間労働による従業員の負担
• 単純作業による生産性の低下

属人化で業務が停止するリスク

人手不足に悩む中小企業は、組織やチーム体制も万全でないケースが多く、結果的に特定の従業員に業務が集中しやすいです。特定の人物でしか業務に対応できない、いわば「業務の属人化」が起こっています。

万が一その人が欠勤した場合、業務ごと停止するリスクがあります。たとえば、経理担当者が一人ですべての会計処理を行っている場合、その担当者が急に休んだり退職したりすると、業務が滞るかもしれません。さらに一部の従業員にしかやり方を共有されていない場合、うまく引き継げず業務を継続できない可能性があります。

長時間労働による従業員の負担

中小企業では少ないメンバーで多くの業務をこなすため、一人ひとりの労働時間が長くなりやすいです。長時間労働が常態化すれば、メンバーの精神面・健康面ともに悪影響を及ぼし、企業全体の生産性低下を招きます。また、労働時間に対して給料や待遇が見合わない場合、待遇のよい職場への転職を考える従業員も増えるでしょう。

単純作業による生産性の低下

新規事業を次々と打ち出したり、事業のスケールアップを進めたりすると、膨大な量の雑務が発生します。単純作業や定型作業とはいえタスクの量が膨大だと、従業員も対応しきれません。しかし単純作業にリソースを割けばコア業務に集中できず、企業の生産性が下がってしまうでしょう。また単純作業はミスが発生しやすいため、RPAによる効率化が必要といえます。

中小企業がRPAを導入するメリット

中小企業がRPAを導入して得られるメリットは次のとおりです。

• 人件費の削減
• 生産性の向上
• ミスの減少

人件費の削減

RPAで定型業務を自動化すれば、ロボットが24時間体制で稼働してくれるため、人件費の削減が可能です。たとえば、請求書の処理やデータ入力をRPAに任せることで、新たに人材を雇う必要がなくなるうえ、既存従業員の残業代や休日手当を減らすことにもつながります。予算やキャッシュフローに余裕がない中小企業にとっては大きなメリットといえるでしょう。

生産性の向上

RPAの導入によって雑務にかかっていた時間が短縮され、生産性向上につながります。たとえば、転記やレポート作成をRPAに任せることで、従業員が付加価値の高い業務に集中できるようになれば、企業のさらなる利益アップが期待できるでしょう。さらにRPAは24時間365日稼働するため、スピードが向上し納期の短縮に貢献。これにより生産性が向上し、競争力も高められます。

ミスの減少

RPAでは、あらかじめ設定したことをロボットが正確に処理するため、手作業による入力ミスや転記漏れが起こりません。ミスが減れば業務の品質が向上し、取引先や社内からの信頼も高まります。また、RPAには疲労によるミスも発生しません。長時間作業が必要な場合でも、RPAなら失敗を避けやすいです。

中小企業がRPAを選定する際のポイント

中小企業がRPAを選定する際のポイントを紹介します。

• 目的に合ったRPAか
• 想定される運用環境に対応しているか
• RPAのコストに効果が見合っているか
• サポート体制は充実しているか
• プログラミング不要で使えるか
• 導入後の拡張性・他システムとの連携性はあるか

目的に合ったRPAか

RPAを選ぶ際には、自社の目的に適しているかが重要です。たとえば、現場での業務に特化したRPAや、社内システムとの連携機能がメインのRPAなど、システムによって特徴が異なります。初心者向けの機能やインターフェースがメインのRPAも多いです。しかし、使いやすい反面カスタマイズ性が低いケースもあります。

ITに詳しい従業員が多い場合には、高度なカスタマイズ性のあるRPAの方が適しているかもしれません。RPAを導入する際には、社内リソースを確認したうえで目的に合ったRPAかどうか慎重にチェックしましょう。

想定される運用環境に対応しているか

RPAツールは、導入する企業のシステム環境に適していなければ、本来のパフォーマンスを発揮できません。中小企業の多くはITインフラに制約があるため、環境に合ったRPAを選ぶことが重要です。

クラウド型かオンプレミス型か、WindowsやMacなどのOS対応状況、既存の業務システムと連携できるかどうかを確認しましょう。特にクラウド型の場合、セキュリティ要件もチェックしなければなりません。

RPAのコストに効果が見合っているか

RPAを選ぶ際は「費用対効果があるか」も重要なポイントです。RPAも一般的なITツールと同様に、初期費用やライセンス費用、運用コストなどがかかります。これらのコストを正確に見積もり、自社の予算やキャッシュフローと照らし合わせましょう。無料トライアルを提供しているRPAもあるため、まずはお試し利用してみるのがおすすめです。

サポート体制は充実しているか

RPAの選定時には、サポート体制の充実度もチェックしましょう。たとえば次のような項目があげられます。

• 電話やメール、ビデオ電話などでの相談窓口
• 専用スタッフによる導入や運用の伴走
• 操作のレクチャー、eラーニングなど

とくに中小企業にとっては、限られたリソースでRPAを効果的に運用するために、ベンダーのサポートが不可欠です。社内に定着させるためにも、手厚くサポートしてくれるRPAを選びましょう。

プログラミング不要で使えるか

専門知識がなくても扱えるRPAであれば、現場の担当者がみずからシナリオを作成できるため、運用負担を抑えられます。特に人手に限りのある中小企業では、ノーコード・ローコード対応が大きな利点です。

操作画面が直感的であるか、日本語に対応しているか、ドラッグ＆ドロップでシナリオが組めるかといった使い勝手を確認しましょう。トライアル版が用意されていれば、実際に触ってみるのも有効です。

導入後の拡張性・他システムとの連携性はあるか

業務改善が進むと、RPAの利用範囲を拡大したくなるかもしれません。そのため、拡張性が高く、他の業務ツールと柔軟に連携できることは、選定時に確認すべきです。

API連携やクラウドサービスとの連携機能の有無、データベースやファイル形式への対応範囲を確認しましょう。将来的な活用の幅を考慮したうえで、長く使えるツールを選ぶことが大切です。

中小企業におすすめのRPAの機能・料金比較表

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中小企業におすすめのRPA13選

続いて、中小企業におすすめのRPAを紹介します。

• 中小から大手まで3,000社^※に選ばれているRPAツール
• ロボットの開発環境から実行環境までオールインワンで提供
• 必要な機能数が増えるほど料金が割安になるシステム

RPA BizRobo!は、中小から大手まで3,000社^※もの企業に選ばれているRPAツールです。RPAを促進できるロボットの開発環境や実行環境をオールインワンで提供し、導入企業のニーズに応じて機能をカスタマイズできます。

機能はデータ収集からメール送付、報告書作成、データベース補正、集計、Webサイトの定期更新など多岐にわたります。MicrosoftやGoogleのサービスをはじめSlack、Salesforce、楽楽精算など各種ツールとの連携による業務効率化が可能です。

使いやすい操作画面も魅力であり、初めての方でも視覚的にロボットを作りやすいような独自のインターフェースを開発。プログラミング知識なしでロボットを作成でき、スピーディーな定着を見込めます。必要な機能数が増えるほど料金が割安になるシステムなので、事業がスケールしても安心して利用できます。

※出典：オープン「BizRobo!（ビズロボ）| 継続リス99.9%のRPAツールBizRobo!」（2025年9月16日閲覧）

• 不動産業界に特化したRPAツール
• 賃貸仲介、売買仲介、賃貸管理それぞれに特化して機能が揃う
• ツール提供だけでなく運用保守も担ってくれる

RPAらくらくロボは、株式会社いえらぶグループが運営する「不動産業界」に特化したRPAです。不動産業界における「賃貸仲介」「売買仲介」「賃貸管理」それぞれに向けた機能が搭載されています。

たとえば賃貸仲介だと、広告出稿をスムーズに進める入力アシスト機能や物件の選定・配信の自動化、反響分析などの機能を搭載。AI-OCRや外部システムとも連携できるため、文書のデータ化や複雑な管理などあらゆる業務を自動化可能です。

ツールの提供だけでなく運用保守も行ってくれるのも魅力。ベンダー側がライセンス発行からシナリオ作成、運用までワンストップで業務を担うため大幅な業務効率化を実現できます。1シナリオ10,000円から導入可能です。

• プログラミング知識がなくても始めやすいRPAツール
• データの解析や抽出も簡単にできる「Keyデータベース」機能も搭載
• 電話やメール、Web面談、eラーニングなど無料サポートも充実

AI/ナビ搭載 業務自動化RPA RKシリーズは、株式会社キーエンスが提供するRPAです。プログラミング知識が求められたり、メンテナンスが必要だったりと、従来のRPAがもつ問題点を解決するための機能が多数搭載されています。

具体的には、ナビにしたがってクリックするだけでプログラムを組める「フローナビゲーション」機能、データの解析や抽出も簡単に行える「Keyデータベース」機能などを搭載。ほかにも、高い画像認識技術によって業務や問題の原因をピンポイントで特定できる「スマート操作レコード」といった機能が備わっています。誰でも簡単に、かつ正確なロボット操作ができます。

電話やメールでの問い合わせやWeb面談、eラーニングなどの無料サポートも提供。キーエンスの専任スタッフが企業を成功に導くために徹底サポートしてくれます。

• OCR、ETL、RPAの業務自動化ツールと育成プログラムをセットで提供
• Excel業務の自動化と紙帳票のデジタル化を同時に実現
• 専任のSEによるマンツーマンのコーチング

penguは、RPAといった業務自動化ツールとオリジナルの育成サポートをセットにしたサービスです。機能ボタンといったアイコンを並べるだけでRPAを利用でき、システムをまたいだデータの収集から集計、活用までを自動化できます。

利用ユーザー一人ひとりに合わせたコーチングを行い、いくつかの業務を自動化できるまで伴走サポートしているため、Excelを単純に表として利用しているレベルから利用できるのが特徴です。

• 現場にとって本当に使いやすい機能を追求したRPAツール
• マウスとキーボード操作だけで簡単に機能を実装できる
• 1つのライセンスで複数端末が使える「フローティングライセンス」を搭載

RPAロボパットDXは、「エンジニアに依存しないIT活用」をコンセプトに、現場にとって本当に使いやすい機能を追求したRPAです。同ツールではプログラミング不要でシナリオ作成が可能。マウスとキーボード操作だけで簡単に機能を実装できます。既存アプリはもちろん自社開発ツールや独自の管理画面など、基本的にどのようなアプリやシステムにも対応可能です。

また、1つのライセンスを複数端末で使える「フローティングライセンス」の仕組みを取り入れているため、拠点間や部署間でもコストを抑えながら利用できます。年単位でなく1か月単位での契約が可能。「繁忙期だけライセンス数、導入台数を増やす」といった使い方もできます。

導入後3か月のサポートが付帯しているためRPAが初めての中小企業におすすめです。RPAの基礎を学ぶ「集合型サポート」から、課題業務を洗い出す「個別サポート」、さらにDX推進・定着を目指す「"超"個別サポート」の3つを提供しています。

• 操作自動化からスケジュール管理、メール通知なども可能
• スクリプト編集画面が見やすく処理の追加や編集が簡単
• 小売から金融、物流、パッケージ印刷など実績も豊富

Autoジョブ名人は、ユーザックシステム株式会社が提供するRPAです。画面操作の自動化からシナリオ作成、スケジュール管理、メール通知などの機能を実行可能。社内システムや取引先から送信・ダウンロードした膨大なデータを取り込み、データの変換や記録、実行指示といった操作を自動化できます。

スクリプト編集画面も見やすく、1操作あたり1行の表示で処理の追加や編集が可能です。小売や卸売をはじめ製造、金融、物流、パッケージ印刷など多くの業界で導入されています。

• 画像認識からスケジュール実行、データ入力・出力などを自動化できる
• プログラミング知識なしで機能を実装できる
• スキル向上のためのオンライントレーニングも無料で提供

ipaSロボは、直感的な操作でロボットを作成し、業務を自動化できるRPAです。機能は画像認識からスケジュール実行、処理の場合分け、反復作業、ファイルや伝票からのデータ入力・出力など多岐にわたります。定型業務から突発的な単純作業までプログラミング知識なしで実装可能です。

同ツールでは、スキル向上のためのオンライントレーニングも無料で提供。より効率的にRPAを使いたい、ツールを使いこなしたい方におすすめです。また、FAQやヘルプデスク、Web会議ツールを用いた相談などサポート体制も充実しています。1か月間の無料トライアルを提供しているので、まずはお試し利用がおすすめです。

• マウスで設定できるから専門知識が不要
• コピーするだけで使えるシナリオテンプレートを提供
• 1アカウントから導入できる料金プラン

Coopelは、プログラミング知識がなくても直感的に操作できる、幅広い業務に対応可能なRPAツールです。クラウド実行はもちろん、パソコンでロボットを動かすローカル実行にも対応しています。1アカウントにつき2シナリオの同時実行に対応し、クラウド実行とローカル実行の同時実行が可能です。

一般的なWebサイト、Excel、Google スプレッドシートなどのツールを操作できます。30日間の無料トライアルで事前に操作できるかを検証できるほか、利用規模に応じ1アカウント単位で導入できる料金体系なのもポイントです。

Robo Workerは、AI搭載で業務内容に合わせたシナリオ作成が可能なRPAです。Robo Workerは次のような特徴があります。

• AI搭載で一部の非定型業務や画像認識も自動化
• ノーコードでシナリオ作成が可能
• 柔軟な対応力で動作エラーを防止

• API連携やAI活用などを取り入れた「ハイパーオートメーション」を実現
• SlackやSalesforceなど合計650以上^※のアプリと連携できる
• 人事労務や会計、セールス、在庫管理などあらゆる部門を効率化できる

Yoomは、RPAとしての側面はもちろん、アプリのAPI連携、AI活用、OCR読み取りなどを含む「ハイパーオートメーション」を実現できるツールです。データ入力から書類発行、メール対応、社内通知など一連の業務プロセスをロボットによって自動化できます。

SlackやSalesforce、kintoneなど連携できるアプリは650以上^※。ノーコード連携に加えて、Chromeの拡張機能によって普段使っているツールからYoomの機能を起動できます。豊富な機能とアプリ連携によって人事労務から会計、セールス、総務、在庫管理など、企業のあらゆる部門を効率化できるツールです。

※出典：Yoom「Yoom | ハイパーオートメーションで実現する次世代RPA」（2025年9月16日閲覧）

• 「中小企業向け」かつ「低価格」が特徴のRPAツール
• 開発版と実行版の両方を2台のパソコンで使える
• 操作説明会やテクニカルサポートなどの体制も整備

アシロボは、ディヴォートソリューション株式会社が提供するRPAです。「中小企業向け」かつ「低価格」が特徴の同ツール。月額50,000円（税抜）、初期費用200,000円（税抜）で、開発版と実行版の両方を2台パソコンで利用可能です。転記入力や帳票作成といった定型業務をはじめ基幹システム操作、集計、データ、連絡など中小企業に必要なさまざまな業務を効率化できます。

操作説明会やテクニカルサポートなどサポート体制も充実。操作説明会は人数や回数無制限で参加できるうえ、Q&Aサイトの利用やシステムアップデートもすべて費用に含まれています。また同ツールでは、1か月の無料体験版を提供。すべての機能をお試しで利用できるうえ、体験版で作ったシナリオは製品版に引き継げます。

• 800社以上^※の中小企業で導入され業種業界も幅広い
• Excelやシステムの煩わしい入力作業を簡単に自動化できる
• フローティングライセンスによって複数拠点でも利用しやすい

RoboTANGOは、スターティアレイズ株式会社が提供する中小企業向けのRPAツールです。製造や小売・卸売、EC、飲食、物流、不動産など多くの業種業界で利用されており、中小企業だけでも800社以上^※の導入実績があります。

Excelをはじめシステムへの入力や更新、集計、インポート、エクスポートなど、日常的に発生する煩わしいパソコンの定型業務を簡単に自動化。インターフェースもわかりやすく、自動化させたい業務を「録画」でロボットに覚えさせる仕組みなので、初めてでも容易に設定できます。

また同ツールでは、1つのライセンスを複数のパソコンで使える「フローティングライセンス」を搭載。チームや部署での利用はもちろん、離れた拠点でも利用可能です。操作性や機能性に優れるだけでなく、サポート体制も充実。導入前のヒアリングをはじめ操作指導、ヘルプセンターや学習コンテンツを無料で提供しています。

※出典：スターティアレイズ「RPAツールなら低価格で簡単に作れるRoboTANGO（ロボタンゴ）」（2025年9月16日閲覧）

• 現場担当者にとって使いやすい機能やインターフェースを意識
• セルのコピーやシート切り替えなどExcelに特化したコマンドも充実
• 業務の洗い出しから操作研修、運用の伴走などサポート体制も整っている

ミラロボRPAは、エンジニア向けでなく、現場の担当者にとって使いやすい機能やインターフェースにこだわったRPAです。ロボットに自動化させたいキーボードやマウス動作を一覧から選ぶだけで簡単に機能を実装可能。管理画面のボタン配置もシンプルでわかりやすく、覚えることも最小限に抑えられます。

シンプルな設計ながらもカバー範囲が広いため、RPAに慣れていない中小企業にはおすすめのツールです。Excelに特化したコマンドも充実。セルのコピーやシートの切り替え、範囲指定などあらゆる操作に対応しています。

価格も求めやすく、月額68,000円（税抜）、初期費用100,000円（税抜）でシナリオ本数無制限で利用可能です。サポート体制も整っており、導入前の業務の洗い出しから操作研修、運用の伴走など、初めて導入する企業にはうれしいサービスが揃っています。

中小企業がRPAを導入する際の注意点

RPAは業務効率化に有効なツールですが、導入や運用の過程で注意すべき点もあります。中小企業が見落としやすい注意点は次のとおりです。

• 誤動作や想定と異なる動作に気を付ける
• 自動化が適さない業務もある
• 部門ごとの導入でブラックボックス化する恐れがある

誤動作や想定と異なる動作に気を付ける

RPAはあらかじめ設定した手順どおりに動作しますが、予期せぬ画面変更やシステムの挙動によって、想定と異なる処理が行われることがあります。ログ取得や通知機能の有無、動作確認のしやすさなどをチェックしましょう。

この点を見落とすと、誤った情報の入力や意図しないファイル操作などが発生し、業務に支障をきたす恐れがあります。とくに重要なデータを扱う場合は、二重チェックの仕組みを設けるといった、運用時の工夫も必要です。

自動化が適さない業務もある

RPAは定型的なくり返し業務を得意としますが、人の判断や例外処理が頻繁に発生する業務には向いていません。まずは対象業務の性質を見極め、RPAに任せられる範囲を明確にしましょう。

判断業務や例外対応の多い作業を無理に自動化すると、結局は人の手での修正が必要になり、効率化どころか手間が増えてしまうかもしれません。導入前に業務を棚卸しし、対象の選定を慎重に行いましょう。

部門ごとの導入でブラックボックス化する恐れがある

現場主導でRPAを導入した場合、運用が個人や部門に閉じた状態になりやすく、全社的な見える化が困難になるかもしれません。設定内容や運用ルールが属人化し、担当者が異動・退職した際に引き継ぎが難しくなることもあります。

このような状況が続くと、複数のRPAが別々に動作してしまい、社内全体での最適化が図れなくなります。導入時はIT部門や経営層と連携し、RPAの運用方針や管理ルールを明確にすることが大切です。

自社にフィットするRPAを、目的・コスト・サポートで見極めよう

RPA導入によって、データの入力や出力、集計、そのほか管理業務など中小企業が抱えやすい「雑務」を自動化できます。今後さらに売上を伸ばしたい、事業を成長させたい中小企業にとって「業務の自動化」は、生産性や利益向上に直結する重要なポイントです。RPAを選定する際は、次のポイントを意識して選びましょう。

• 目的に合ったRPAか
• 想定される運用環境に対応しているか
• RPAのコストに効果が見合っているか
• サポート体制は充実しているか
• プログラミング不要で使えるか
• 導入後の拡張性・他システムとの連携性はあるか

ボクシルでは各サービスの口コミが多く寄せられているので、選定の際はサービス資料とあわせてチェックすることをおすすめします。

RPAは、次の記事でも詳しく紹介しています。

＼ 稟議や社内提案にも使える！／