ChatGPT連携サービス種類別10選!連携サービスでできることも解説

ChatGPT連携サービスとは
ChatGPT連携サービスとは、OpenAI社が開発した大規模言語モデル「ChatGPT」と連携できる、他のアプリケーションやサービスのことです。ChatGPTの高度な自然言語処理能力を、サービス連携によりさまざまな分野で活用できるようになります。
ChatGPT連携サービスを利用することで、業務効率の大幅な改善や新たな顧客価値の創造が期待できます。たとえば、顧客対応の自動化やコンテンツ作成の効率化などが可能です。具体的には次のような多岐にわたる活用効果が得られるでしょう。
- 反復的な作業の自動化による時間短縮
- 24時間365日の顧客対応
- データ分析に基づくマーケティング戦略の立案
近年、企業は人手不足や業務効率化の課題に直面しています。また、顧客のニーズも多様化しており、迅速かつ的確な対応が求められています。このような状況下で、ChatGPT連携サービスはこれらの課題を解決する有効な手段です。
ChatGPT連携サービスの種類
ChatGPT連携サービスは、その活用目的によってさまざまな種類に分類できます。代表的な5つの種類について紹介します。
チャットボットの構築
ChatGPTの自然言語処理能力を活用し、高度な会話が可能なチャットボットを開発可能です。ChatGPTを連携させたチャットボットは、通常のチャットボットのように24時間365日対応できることに加え、次のような強みがあります。
- 顧客との対話でニーズを把握して回答できる
- 想定外の質問への柔軟な対応ができる
- よくある質問への自動回答や複雑な問い合わせへのスムーズな対応が可能

メモ・議事録の作成
メモ・議事録作成ツールは、会議や商談の内容を自動でテキスト化し、会話の要約や議事録を作成するサービスです。音声認識技術とChatGPTの自然言語処理技術を組み合わせることで、高精度な文字起こしと要約を可能にします。

コンテンツ作成・マーケティングの支援
ChatGPTを連携することで、コンテンツ作成・マーケティング支援につながるツールもあります。ブログ記事や広告文などの作成を、ChatGPTとの対話から作成可能です。ChatGPTの文章生成能力を活用し、質の高いコンテンツを効率的に作成できます。
キーワードに基づいた文章生成や、既存の文章のリライト、キャッチコピーの作成など、多岐にわたる機能を搭載しています。マーケティング活動の効率化と精度アップに役立つでしょう。
法務業務の支援
法務業務支援ツールは、契約書作成やチェックなどの業務を効率化するサービスです。ChatGPTの高度な言語理解能力を活用し、法務業務の精度と効率を高めます。
これらのツールは、過去のデータや法律文書の分析に基づいたアドバイスの提供、契約書のリスクチェック、法務関連文書の作成支援などを行います。専門知識を必要とする法務業務を大きく効率化できるでしょう。

社内専用環境の提供
企業が自社内でChatGPTを安全に利用するために、環境を構築・提供するサービスです。自社専用のChatGPT利用環境を構築し、セキュリティ面にも配慮しながら、ChatGPTの機能を最大限に活用できます。
具体的には、アクセス権限の管理やデータ暗号化、ログ管理などの機能を提供し、企業の情報セキュリティポリシーに準拠した運用を可能にします。ChatGPTの活用に際し、サーバーへのデータ送信も含め情報漏えいのリスクが気になっている企業におすすめです。
チャットボットの構築ができるChatGPT連携サービス2選
- 問い合わせの対応状況を可視化でき、対応漏れや二重返信が防げる
- 担当者と顧客のやりとりは自動で記録されるので情報共有や担当者の引き継ぎがスムーズに
- Web・SNS・電話などの問い合わせを一元管理
Zendeskは、CXに特化したAIの活用でカスタマーサポート業務の効率化を図るクラウド型カスタマーサービスプラットフォームです。メッセージングソフトウェアやサポート業務の自動化機能が搭載されており、顧客の自己解決を促進します。
2024年からはOpenAIのChatGPT-4oモデルを採用しており、応答精度の向上や複雑なチケット内容の要約、短い文章の展開によるわかりやすさ向上、ビジネスシーンに合わせたトーンの変更といった、より顧客に寄り添った対応が可能になりました。
PKSHA AI ヘルプデスク - 株式会社PKSHA Workplace
- AIチャットボットによる自動回答で問い合わせ対応
- 対応優先度の決定・対応ステータスの管理・回答担当者の設定などを一元管理
- 問い合わせデータとChatGPTを活用したFAQの自動生成でメンテナンスコストを最小化
PKSHA AI ヘルプデスクは、Teams内に設定して社内問い合わせの自動化やナレッジの蓄積・活用を実現するChatGPT連携サービスです。社内ドキュメント検索やFAQ検索の機能が搭載されており、状況に合わせた問い合わせ窓口を構築できます。
あらかじめ用意されたドキュメントを利用した質問への自動回答や、有人連携時の対話ログから、ChatGPTを搭載したFAQ作成機能がFAQを自動で作成してくれるのが特徴的です。
メモ・議事録の作成ができるChatGPT連携サービス2選
YOMEL
- 会議終了時点で内容を自動的に要約
- キーワード検索機能により瞬時に確認したい部分に辿り着ける
- ワンクリックでアジェンダごとに発言を整理・ブックマークできる
YOMELは、ワンクリックで9〜10割の議事録が完成するChatGPT連携サービスです。使い方は、普段利用しているZoomやGoogleMeetの会議が始まったら、デスクトップ上に表示されるボタンをクリックするだけ。自動話者識別や単語登録の機能が搭載されており、議事録工数を大幅に削減できます。ChatPGTとのAPI連携ができることにより、全自動で会議内容の要約を行うだけではなく、会議中に出てきた質疑応答やトピックを自動で抽出可能です。
[fixed-sentence-services-12140-button]
- ビデオ会議ツール・IP電話ツールを連携して自動で記録・文字起こし
- 同一マイクでも話者を識別・音声分析できる
- 録音・録画した音声・動画ファイルの解析が可能
ACES Meetは、会話の文字起こしや自動要約ができるChatGPT連携サービスです。AI議事録や対話分析機能が搭載されており、会議後AIが作成した議事録を追記・編集するだけで議事録が作成できます。
商談内容を自動で要約し、まとめとネクストアクションを箇条書きで記載する「AIまとめ」機能があり、BANTC情報や担当者名までセットで記載してくれることで、商談後の動きをわかりやすく提示してくれる点が魅力的です。
コンテンツ作成・マーケティングの支援ができるChatGPT連携サービス2選
- ChatGPTの活用で記事の自動作成や改善案の提案など業務負荷を軽減できる
- 常にSEOに配慮したアップデートで運用担当者の手間を省ける
- LP作成・フォーム作成・リード管理などリード獲得施策に必要な機能が充実
ferret Oneは、BtoBマーケティングに必要なツールと施策の実行を促すサービスです。サイト編集やマーケティング支援AI機能が搭載されており、AIがテーマから記事を作成、添削してくれます。そのほかにも、ペルソナ設定やサイト分析・改善提案、メール分析なども含め、コンテンツ作成をトータルでアシストしてくれます。
Qlipper - 株式会社トドオナダ
- ChatGPTを活用した高速・高品質なプレスリリース生成
- 4,000以上のメディア情報を活用した戦略的PR展開
- 効率的な原稿共有と赤入れ作業のオンライン化
Qlipperは、PR業務全体を革新的に効率化し、効果を最大化するための包括的なChatGPT連携サービスです。AIを駆使したプレスリリース生成機能により、わずか3分で質の高い下書きを作成できます。効果測定においては、独自の仮想PV算出技術や感情分析機能を用いて、記事の影響力や炎上リスクを的確に把握。Googleカレンダーとの連携やメディアリスト作成機能など、PR業務のあらゆる側面を網羅しつつ、戦略立案から実行、分析までをシームレスに支援してくれます。無料で利用できる機能も多数あり、PR担当者の業務負担を大幅に軽減しながら、効果的なPR活動を展開できる強力なツールです。
法務業務の支援ができるChatGPT連携サービス2選
LegalForceキャビネ - 株式会社LegalOn Technologies
- 自社の方針に合わせて自動レビューの重要度をカスタマイズ
- 2,000点以上のひな形から参考条文を瞬時に見つけられる
- 契約審査依頼や法務相談案件を一覧表示でき、状況の確認・把握が可能
LegalForceキャビネは、契約審査の品質向上と契約業務をテクノロジーで支援するAIレビューサービスです。文書編集やリスク検知を支援する機能が搭載されており、契約審査の時間と手間を大幅に削減します。また、原契約書と変更覚書の紐づけが可能な機能や自動リマインド機能により、契約締結後の管理体制の構築にも役立ちます。
Contract One - Sansan株式会社
- 紙や電子など形式を問わずあらゆる契約を電子化
- 契約データベースをクラウド上に構築し、担当者名や契約内容などで検索できる
- 契約ツリーで契約書同士の関係性を可視化し適切に管理
Contract Oneは、あらゆる契約書を正確にデータ化しデータベースを構築するサービスです。契約書のデータ化や契約状況判定機能が搭載されており、法務部門に限らず全社員が契約情報を活用できます。また、契約書の親子関係を自動で判別して紐付けてくれるので、自分たちでわざわざ振り分けや保存をしていた手間から解放されることでしょう。
社内専用環境の提供ができるChatGPT連携サービス2選
法人GAI - 株式会社ギブリー
- アップロードした自社データとChatGPTを連携
- 長文の要約・添削・FAQ自動生成機能などを標準搭載
- 個人情報・機密情報のマスキング処理をする独自機能で情報漏えいを防げる
法人GAIは、自社データとの連携ができる法人向け生成AI活用プラットフォームです。音声・動画の文字起こしや自社独自のプロンプトを開発・共有する機能が搭載されており、業務の自動化を促進します。
exaBase 生成AI - 株式会社エクサウィザーズ
- マイクロソフト社との特別契約によりピーク時でも高速かつ安定した生成ができる
- 自社データとの連携で問い合わせ対応の自動化・最適な商材提案などさまざまな用途で利用可能
- 利用状況を自動集計でき、費用対効果の算出や活用率向上につなげられる
exaBase 生成AIは、国内最高峰のセキュリティ環境で社内データ活用を促進する法人向けChatGPT連携サービスです。プロンプトテンプレート集やカスタム機能が搭載されており、独自のプロンプトテンプレートを作成して社内に展開できます。
連携サービスでChatGPTをさらに便利に活用
ChatGPTは非常に便利なツールですが、その効果を最大限に引き出すためには適切な指示(プロンプト)を与える技術、すなわちプロンプトエンジニアリングが重要です。しかし、高度なプロンプトを作成して常に改良していくのは専門的な知識や時間が必要であり、容易なことではありません。
そこで役立つのが、ChatGPT連携サービスです。これらのサービスは、特定の用途に最適化されたプロンプトがあらかじめ組み込まれているため、ユーザーは複雑なプロンプト作成の手間を省けます。これにより、ChatGPTの機能をより手軽に、そして効果的に活用できるようになります。ビジネスの現場でChatGPTを最大限に活用するために、連携サービスの利用を検討してみましょう。