持続可能な医療現場へ、人事手続き効率化から始める経営改革 -「ジンジャー」導入事例

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事例概要
jinjer株式会社(以下、jinjer)が提供する「ジンジャー」の活用事例です。
ジンジャー人事労務 - jinjer株式会社
「ジンジャー」は、人事労務・勤怠管理・給与計算などの定型業務を1つにまとめて管理できるクラウド型人事労務システムです。統合型データベースで人事関連情報が一元管理されることによって、情報管理の効率化、人事業務の自動化を実現します。煩雑になりがちな人事業務をシステム化することで、人事部門の負担を軽減し、コア業務への集中度を高め、最適な人事戦略の実行を支援します。
サービス導入企業
- 企業名:社会医療法人きつこう会(以下、きつこう会)
- 設立年:1949年
- 従業員数:1,294名(2024年4月時点)
受賞部門
この事例が評価され、「ジンジャー」は下記を受賞しています。
「BOXIL SaaS AWARD 2025」導入事例セクション医療業界部門1位
※対象
医療に関連する企業の生産性向上に貢献した事例を対象とする
導入前の課題
1. システム化の遅れ
きつこう会は、大阪市西部で急性期や慢性期病院、介護施設など多岐にわたる医療・介護サービスを9施設で展開しています。
管理本部におけるシステム化が遅れていたため、手作業に頼る業務が多く存在し、特に総務・人事周りでは個人の経験に依存する属人的な対応が主流でした。職員が医療業務に専念できるよう総務関連の業務負担を軽減する必要があり、システム化を急ぎました。
2. 多様な職種を抱える中、増大する管理負荷が課題
1,000名以上の職員が従事する中で、紙ベースの申請業務が依然として多く、また医師から介護職員まで多様な職種を抱える中、データ管理に課題を抱えていました。さらに郵送による手続きにはコストや工数が伴い、緊急性や柔軟性への対応が求められる現場の重荷に。労働人口の減少や採用難を見据え、効率的な運営体制を構築する方法を模索していました。
導入による効果
人事データ・業務フローの一元管理と柔軟性の強化
クラウド上で人事データと業務フローを一元管理できるようになり、データの活用範囲が各段に上がりました。個人情報・雇用条件・所属履歴・人事評価などの複雑な人事データが整理されたことで、組織内で情報の共通認識を持てるようになり、各種報告資料の作成時などにデータを活用しやすくなりました。さらに、産休や育休中の職員も自宅で身上変更等を申請できるようになったことから運用の柔軟性が向上し、最新情報を維持しやすい体制を構築できました。
入職手続きの効率化とコスト削減
中でも入職手続きは大幅に時間が短縮され、作業時間は50時間から10時間に減少。また郵送に依存していた手続きが電子化され、対応スピードが向上。印刷や郵便にかかる経費も削減され、経営上の負担軽減に直結しました。職員が迅速に入職後の手続きを行えるようになり、実務での即戦力化を支える体制が整いました。
2年弱の運用を経てさらなる活用を実現
2022年10月の導入以降、2024年には新たに下記のような取り組みを行い、活用を進めています。
- 電子帳簿保存法への対応として請求書の申請フローを追加
- APIを利用したデータ入力・出力ツールの開発
- 書面で入手した情報をAI-OCRで変換し、ジンジャーへ登録する仕組みの開発
※本記事は、jinjer「管理部門のシステム化が今後の経営の鍵に。一元管理の実現によって、データ精度の向上・活用体制の構築に成功!」(2025/2/7確認)およびjinjerへのインタビューをもとに作成しています
BOXIL SaaS AWARDとは
「BOXIL SaaS AWARD(ボクシル サース アワード)」は、SaaS比較サイト「BOXIL(ボクシル)」を運営するスマートキャンプが、優れたSaaSを審査、選考、表彰するイベントです。年1回、SaaSの日(※)を記念して発表するほか、Spring、Summer、Autumn、Winterの四半期ごとにも、直近の口コミ評価をもとに優れたSaaSを表彰しています。
「BOXIL SaaS AWARD 2025」は、エントリー式で審査する「導入事例セクション」と、「BOXIL」上の口コミデータをもとに定量評価する「BOXILセクション」を設けています。各セクションの選考基準にのっとり部門ごとに部門1位を選出し、その中から総合1位を「Best SaaS in Japan」として表彰します。
「BOXIL SaaS AWARD 2025」公式サイトはこちら
※スマートキャンプが独自に定めた記念日で、毎年3月4日です