【薬剤師の派遣】メリットや後悔する前に知っておくべき注意点を紹介

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記事の情報は2021-12-06時点のものです。

派遣会社に登録して働く薬剤師のメリットや、デメリットについて解説しています。派遣薬剤師におすすめの転職サイトも紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
【薬剤師の派遣】メリットや後悔する前に知っておくべき注意点を紹介

「時給3,000円以上」「土日休みで残業なし」、派遣薬剤師の求人情報で魅力的な条件で募集されています。

しかし「薬剤師は派遣では働けないと聞いたことがある」、あるいは「派遣と他の雇用形態とでは何が違うのか」疑問を持つ人も多いのではないでしょうか。

基本的には、薬剤師が病院やクリニックで派遣として働くことは、法律で禁止されています。しかし、薬剤師の派遣が許されている仕事もあります。

この記事では、薬剤師の派遣に関する法律や、派遣薬剤師として働く前に知っておきたい注意点を解説します。

派遣薬剤師におすすめの転職サイトも紹介しているので参考にしてください。

薬剤師は派遣で働けない?法律を正しく知ろう

ご自身の生活スタイルに合わせるため、薬剤師の資格を活かして派遣で働きたい、と思う人も多いはずです。

まず知っておきたいのは、いわゆる「労働者派遣法」によって、派遣が禁止されている仕事が指定されていることです。

そして、1つが、薬剤師も含めた「病院における医療関係業務」となります。ただし、禁止されているのは次の条件に当てはまる業務です。

労働者派遣事業が禁止されている薬剤師業務

  • 病院や診療所での調剤業務
  • 介護医療院での調剤業務

※参考にしたサイトは一般社団法人日本人材派遣協会です。(注1)

つまり、いわゆる薬局やドラッグストア、企業での業務は禁止されていません。そして、次のような例外もあります。

薬剤師が派遣で働ける例外条件

  • 紹介予定派遣である
  • 産休や育休、介護休業の職員の代替要員である

病院やクリニックであっても、紹介予定派遣や代替要員としてなら、派遣での就業が可能なのです。

医療の現場では、医師や看護師、薬剤師の専門職がチーム体制を取って治療にあたっています。

そのため、チームを構成する人が直接雇用でない派遣の労働者だと、業務の遂行に問題が起きると懸念され、医師や看護師、准看護師や保健師、助産師についても同様に、病院への派遣が禁止されています。

薬剤師が派遣会社に登録するときの注意点と解決策

「派遣薬剤師」とは、派遣スタッフとして派遣先で働く薬剤師のことです。

正社員やパート・アルバイトの薬剤師は、働く病院や薬局と直に雇用関係を結びますが、派遣薬剤師の場合は、派遣会社との雇用契約が発生します。

給料の支払いや社会保険、福利厚生の手続も、派遣会社が行います。

派遣でも働ける職場があることはわかりましたよね。しかしこれまで派遣で働いたことのない人には、ぜひ知っておいてほしい注意点があります。

ただしこれは、薬剤師に限った内容ではありません。

派遣で働くときの注意点は次のとおりです。

注意点1.派遣薬剤師は3年以上同じ職場で働けない

派遣会社から派遣される薬剤師は、原則として同じ職場で3年以上働けません。

例外として、派遣先の労働組合への意見聴取により、あと3年までは延長も可能。ですが、同じ課への派遣は許されないため、別の部署に移されます。

たとえ気に入った職場に出合えたとしても、ほとんどのケースは3年経ったら辞めなければならず、また新たな職場を探さなくてはいけません。

ただし、派遣先の合意があれば、直接雇用への転換も可能。職場の正社員として、今後も働き続けられます。

「紹介予定派遣」も選択肢に入れよう

直接雇用を期待できるかどうかわからない状況で働くのが嫌な方は、直接雇用を前提とした「紹介予定派遣」の仕事を選びましょう。

紹介予定派遣とは、派遣社員として最大6か月働いたあと、直接雇用に切り替えられる制度のこと。ただし切り替えには双方の合意が必要です。

派遣や契約社員には「5年ルール」もある

派遣の3年ルールとはまた違う決まりです。

「5年ルール」とは、期間を決めた(有期の)雇用契約で5年を超えた場合、労働者側が申し出れば有期雇用から無期雇用への転換ができる法的なルールです。

ただしこれは、契約社員や派遣社員の契約期間が「無期」になり、更新の手続きがなくなる仕組み。「正社員になれる」決まりではありません。

注意点2.派遣薬剤師には正社員やパートよりも即戦力が求められる

薬剤師を派遣で募集する理由として、繁忙期の増員や急な欠員の代替が挙げられます。

派遣会社に登録して働く薬剤師には、ある程度の調剤経験が必要です。

なかには「未経験者OK」とうたう求人もありますが、やはり薬剤師としてある程度経験を積んだ人が優先して採用されます。

各派遣会社では、派遣社員へのキャリア支援も行っています。復職に不安を感じる人は、おおいに活用しましょう。

薬剤師が派遣会社に登録する3つの大きなメリットを紹介

薬剤師が派遣会社に登録して働くことには、次のようなメリットもあります。

メリット1.派遣薬剤師の平均時給はパートやアルバイトより高い

エムスリーキャリア株式会社によると派遣薬剤師の時給は、パートやアルバイト雇用に比べて、数百円ほど高い傾向があります。

同じ業務内容なのに、パートと派遣薬剤師では、なぜこんなにも給料に差があるのでしょうか。

明確な理由はわかりませんが、派遣を雇うほうがパートよりも高いスキルの人材を確保できるので、時給も上がると考えられます。

メリット2.派遣会社に登録する薬剤師はライフスタイルに合わせて自由に働ける

派遣薬剤師は「週2で1日4時間」「土日休み」「残業なし」ご自身の都合に合わせて働くことも可能です。

育児中の人やプライベートを充実させたい人、副業をしたい人におすすめの働き方です。

派遣会社によっては、北海道や沖縄の「人気リゾート地に住居付」なんていう案件も取り扱っています。

派遣薬剤師は社会保険や有給制度はきちんとしているのか?不安になるでしょう。ですが、安心してください。週の労働時間の条件を満たせば、派遣会社で社会保険にも入れますし、有給も発生します。

ただし、すべての派遣会社が法令を遵守しているとは限りません。就業する前に、必ず条件面をよく確認してください。

メリット3.派遣薬剤師はあらゆる職場を経験してスキルアップできる

前の章でも触れたとおり、派遣薬剤師が同じ職場で働ける期間は最長3年。雇用期間終了後は、また次の派遣先を見つけて新たに雇用契約を結びます。

必然的にさまざまな職場で働くことの多い派遣薬剤師は、高いコミュニケーション能力やあらゆる知識を身につけれます。

一緒に働く人や職場の環境が変化することで、視野も広がります。新たな価値観が持て、将来のビジョンが見えます。

※本来、派遣の3年ルールは、3年を経過時点で「さようなら」ではなく、それだけ継続するなら正規雇用への変換をしてほしい狙いのルールです。

メリット4.派遣会社は複数登録可能。一番良い勤務先を選べる

派遣先の病院や薬局が決まるまでは、派遣会社との雇用契約は発生しません。勤める派遣先は1つですから、複数の派遣会社に登録できます。

派遣先で働く期間が終われば、同時に派遣会社との雇用契約も終了となります。

福利厚生の内容やサポート体制が自身の生活スタイルに合わなかった場合は、契約期間終了後に別の派遣会社を通じて仕事ができます。

また複数の転職サイトや派遣会社に登録することで、新たな派遣先を見つける際に職場の選択肢が一気に広がるメリットもあります。

ぜひ複数のサービスを利用してみて、自身に合った働き方や派遣会社を見つけてください。

派遣薬剤師におすすめしたい転職サイト・エージェントを3つ紹介

派遣薬剤師の求人を探すなら、薬剤師向けの転職サイト・エージェントで、なおかつ派遣の求人を取り扱うところを見つける必要があります。

薬剤師専門転職サイトのなかでも、派遣の求人を豊富に取り扱うおすすめの転職サイト・エージェントを紹介します。

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薬キャリエージェント

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薬剤師の転職エージェントをもっと知りたい方へ

転職サイト・エージェントは数多くあり、どこの会社が良いのか?どの会社がご自身に合うのかわからないでしょう。

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【まとめ】派遣薬剤師の制度やメリット・デメリットを理解して賢く働こう

派遣薬剤師とは、派遣会社と雇用を結び、派遣先の病院や薬局で働く薬剤師のことです。

派遣会社に登録する薬剤師には、高時給や時間の自由度が高く、大きなメリットがありますが、契約期間や働ける職場が限られるといったデメリットもあります。

派遣薬剤師として働く場合は、派遣雇用の制度をきちんと理解したうえで、派遣会社や派遣先と雇用契約を結ぶことが大切です。

また「紹介予定派遣」の制度をつかって、正社員を目指せます。

転職サイトや派遣登録は何社でも可能。当記事で紹介したおすすめの転職サイトを参考にして、ご自身のライフスタイルに合った働き方をぜひ見つけてください。

注1)一般社団法人日本人材派遣協会「労働者派遣の禁止業務」「病院・診療所等における医療関連業務」参考日:2021年11月17日