マネーフォワード クラウド給与

・メーカー/製造系
・従業員数 51〜100人
・人事総務
・係長・主任クラス
導入前の課題:Excel手入力によるミスで給与が合わない。従業員からの信頼低下が深刻な課題に
―――まずは、マネーフォワード クラウド給与導入前の業務環境と、当時の課題について教えてください。
導入前は、勤怠管理も給与計算もすべてExcelを使って手作業で管理・計算を行っていました。
最大の課題は、手入力による作業時間の長さと入力ミスです。 当時は月に約6時間ほどの工数がかかっていました。さらに問題だったのは、手作業ゆえに入力間違いが発生し、給与額が合わないケースが月に2〜3件ほど起きていたことです。
―――給与額のミスは、従業員の方との関係性にも影響しそうですね。
その通りです。従業員から「残業時間に対して給与が合わない」と指摘を受け、謝罪して翌月の給与で不足分を調整する、という対応をしていました。 その際に、従業員から「信用できない」という言葉を投げかけられたこともあります。会社としての信頼を守るためにも、業務効率化とミスの撲滅が急務でした。
シリーズ連携で入力レスを実現。BCP対策と独自手当への対応も決め手に
―――システム選定にあたり、どのような基準で比較検討されましたか?
検討時は、 freee や ジョブカン などを含め、4社ほどのクラウド型給与計算ソフトを比較しました。
選定において特に重視したのは、3点です。1つ目はシリーズ連携で、既に導入していた「マネーフォワード クラウド勤怠」と連携し、自動計算を実現すること。
2つ目はクラウド型で、社内にサーバーを置かず、BCP(事業継続計画)対策を強化すること。
そして3つ目にカスタマイズ性で、弊社独自の計算ルール(食事手当や深夜手当など)に対応できることです。
―――最終的に「マネーフォワード クラウド給与」を選ばれた決め手は何でしたか?
やはり、勤怠システムとの連携による業務効率化が確実に見込めた点です。 勤怠データをそのまま給与計算に流し込めるため、仕訳作業や手入力が不要になります。また、弊社には工程ごとの給与に加え、食べた回数で変動する「食事手当」や、業務実績に応じた「深夜手当」など独自の変動項目がありますが、これらも計算式をカスタマイズして自動化できることが分かり、導入を決めました。
入力作業がゼロになり、確認時間は1/6に。月4万円相当のコスト削減も
―――導入後、業務フローや工数はどのように変化しましたか?
Excelでの手入力業務が完全にゼロになりました。 現在は、勤怠システムから自動連携されたデータを確認するだけです。前月との差分が赤色で表示されるため、そこを重点的にチェックするだけで済みます。
作業時間は、以前の月6時間から月1時間程度へと大幅に短縮されました。担当者と上司の2名体制でチェックを行っていますが、導入後は計算ミスや修正対応も発生していません。
―――コスト面でのメリットはいかがでしょうか?
80名の従業員で利用しており、費用は月額2万4千円程度です。従量課金制なので、必要な人数分だけの支払いで済む点が良いですね。 削減できた作業工数やミスの対応コストを換算すると、月額約4万円程度の削減効果が出ていると感じています。費用対効果としては十分にお得で、導入した価値は非常に高いです。
今後は福利厚生費の一元管理も目指す
―――ベンダーのサポート体制はいかがでしたか?
導入時には説明会や資料作成など、手厚くサポートしていただきました。マニュアル作成の支援もあり、分からない点は電話やチャットで解決できました。強いて言えば、直接来社して一緒に操作するようなサポートがあれば、さらに安心だったかなとは思います。
―――今回の導入を10段階で評価すると何点になりますか?
9点です。 マイナス1点の理由は、稀なケースですが、夜勤で日付をまたぐ勤務があった際に一度だけエラーが出たことがあったためです。それ以外は非常に満足しています。
―――最後に、今後の展望をお聞かせください。
今後は、福利厚生費(冠婚葬祭費用など)の管理もシステム上で一元化したいと考えています。現在はまだ手入力が必要な部分もあるため、これらも自動で給与に反映される仕組みを整え、さらなる業務効率化を目指していきたいです。
マネーフォワード クラウド給与
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