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ファイル暗号化ソフト比較!失敗しない選び方を詳しく解説【無料あり】

最終更新日:(記事の情報は現在から493日前のものです)
【最新版】ファイルやフォルダを安全かつ素早く暗号化できる暗号化ソフトのおすすめを、無料・有料に分けて比較します。暗号化ソフトを導入する際に知っておきたい選び方のポイントを、比較表とともに紹介します。

暗号化ソフトとは?

企業の機密情報や個人のプライベートな情報を保護するのに役立つのが暗号化ソフトです。最近では、無料でも高性能な機能を備えた暗号化ソフトが多数存在しています。

暗号化ソフトには、ファイル暗号化ソフトのほか、HDD(ハードディスクドライブ)暗号化ソフトやメール暗号化ソフトといった種類もあります。要件にあった暗号化ソフトを、比較検討しましょう!

「暗号化」とは?関連用語解説

暗号化とは、第三者に知られたくない情報(文章や画像などデータ全般)を「意味が理解できる状態」から「意味の理解できない状態」に変換することをいいます。

とくに、悪意のある第三者から、機密情報や個人情報の保護をするための手段です。暗号化ソフトとは、そういった機能を持ったソフトウェアのことを指します。

その他、暗号化に関わる用語解説はこちらの記事をご覧ください。

暗号化とは?方式・仕組み・アルゴリズムの種類・方法 - 復号化やハッシュ化の意味も解説
暗号化とはデータの機密性や完全性を保持するために、第三者・外部から解読できない状態にする処理のことです。暗号化の代...
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「暗号化」の役割

インターネットを介して個人情報や企業機密をやり取りする際、非暗号化の状態のままでは、第三者に情報を悪用されるリスクや、情報自体を改ざんされるリスクがあります。

暗号化技術の役割は、企業や個人の財産を守ることにあるのです。

「暗号化・暗号化ソフト」は万能か?

暗号化技術や暗号化ソフトが開発されていて、それを解読するための技術も同じように発展しています。

その結果、多くの暗号化アルゴリズムが解析され、セキュリティが破られる可能性はゼロではありません。暗号化・暗号化ソフトはけっして万能ではないのです。

たとえ暗号化が高度な技術だったとしても、それを補強するのはユーザー自身であることを忘れてはいけません。

ファイル暗号化やネットワークセキュリティについては、次の記事で詳しく解説しているので、気になる方はこちらも参考にしてください。

ファイル暗号化とは - 仕組み・方法 | Windowsでできないときは?
ファイル暗号化とは、ファイルを特殊な形式に変換することで閲覧・編集権限のないユーザーがファイルを操作できないように...
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ネットワークセキュリティとは - 対策 | セキュリティソフトの種類
ネットワークセキュリティとは、コンピューターが安定して利用できるようにネットワーク上のセキュリティを確保するシステ...
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暗号化ソフトの選び方

暗号化ソフトを選ぶ際は、次の流れで確認しましょう。

  • 暗号化ソフトの導入目的を確認する
  • 暗号化ソフトの機能を確認する
  • 暗号化ソフトを導入する際の注意点を確認する
  • 暗号化ソフトの料金・価格相場を確認する

暗号化ソフトの導入目的を確認する

暗号化ソフトの導入を検討する際は、まず導入目的を明確にしましょう。主な導入目的は次のとおりです。

導入目的 詳細
サイバー攻撃に対応したい 万が一ウイルスに感染したりサイバー攻撃を受けたりしても、ファイルを暗号化しておけば第三者がデータにアクセスできなくなります。
持ち出しファイルの管理がしたい テレワークや営業活動において社外にデータを持ち出すことで、ファイルを保存した端末の紛失などによる情報漏えいのリスクがあります。ファイルを暗号化することで、そのような事態でも機密情報が見られることはありません。

暗号化ソフトの機能を確認する

今回紹介する暗号化ソフトの機能比較の一覧です。どれも特化している機能が違うので、どの機能を重視するかで暗号化ソフトを比較検討しましょう。

ソフト名 暗号化技術 暴露ウイルス対策 元ファイル消去 紛失時の隠匿性 暗号/複合時間 パスワード省略
ED AES256bit暗号など 比較的早い
アタッシェケース AES256bit暗号 遅め
ToraTora AES256bit暗号 - - - -
セキュリティ・ウェアハウス AES256bit暗号 比較的早い
FileCapsule さまざまな暗号化技術に対応 - - 早い -
Renee File Protector AES256 - 早い -
AES Crypt AES - - 早い -
暗GO ストリーム暗号と256bitブロック暗号のハイブリッド - 早い
Chaky AES256 - - 比較的早い -
Safe Melt 32 AES - - 比較的早い
Secure Folders - - - -
SecretX 256bit独自暗号 - 遅め -
DataClasys(データクレシス) RSAとAESのハイブリッド 早い
InterSafe FileProtection AES256bit暗号 早い
Science Park NonCopy 2 さまざまな暗号化技術に対応 早い
NISMAIL さまざまな暗号化技術に対応 - - 早い
Confidential Posting 独自の暗号化技術 早い
SecureCoreDSE AES 早い
SecureCoreSFE AES - 早い

暗号化ソフトを導入する際の注意点を確認する

暗号化ソフトを導入する際、失敗しないために次の項目も確認しておきましょう。

確認事項 詳細
機能 USBメモリや外部HDDに対応しているか、管理者の一元管理が可能かを確認しましょう。
操作性 必要知識がなくても社員の誰でも利用できるか、あらかじめ確認しておきましょう。また、高速でデータを処理できるかも確認しておくと安心です。
セキュリティレベル 機密情報を扱うソフトのため、信頼できるソフトかを判断する際に、導入実績や第三者機関からの認定があるかを確認しましょう。
サポート体制 万が一情報が漏えいした場合は、非常時にすぐに対応してくれるかが重要です。サポートが有料の場合もあるため事前に確認が必要です。

暗号化ソフトの料金・価格相場を確認する

暗号化ソフトの料金は、アカウントの数によって料金が変わるライセンスタイプか、買い切りのパッケージタイプかで異なります。無料のフリーソフトも多くあるため、コストを抑えたい方はセキュリティレベルや機能を確認したうえで検討をしてみてください。

料金相場は無料〜数百万円とさまざまです。会社の規模や機能によって費用が変わってくるため、気になるサービスが見つかったら一度問い合わせしてみるとよいでしょう。

こちらは、記事中で紹介しているサービスの料金表です。

ソフト名 購入価格 備考
ED フリーソフト ※Windows 7以降は要動作確認
アタッシュケース フリーソフト(商用利用は有償) ※Windows 10, 11 / macOS対応
SecretX 3,000円 ※Windows 10対応
セキュリティ・ウェアハウス 2,934円 ※Windows 10対応
ToraTora フリーソフト ※Windows 10対応
DataClasys(データクレシス) 要問い合わせ ※永続利用ライセンスと年間利用ライセンスの2種類のライセンス
FileCapsule フリーソフト ※Windows/Mac/iOS/Android利用可能
Renee File Protector 2,980円 ※無料版も利用可能
AES Crypt フリーソフト ※Linux、Javaもサポート
暗GO フリーソフト ※Windows 8以降は要動作確認
Chaky フリーソフト ※Windows 7以降は要動作確認
Safe Melt 32 フリーソフト ※Windows 7以降は要動作確認
Secure Folders フリーソフト ※Windows 10対応
InterSafe FileProtection 8,040円~ ※ライセンス数に応じて価格が変動
Science Park NonCopy 2 要問い合わせ ※ニーズに合わせて3種類のパッケージあり
NISMAIL 690,000円~ ※中~大規模事業者向け
Confidential Posting 22,000円~(SaaS版) ※25IDから利用可能
SecureCoreDSE 要問い合わせ ※事業者向け
SecureCoreSFE 要問い合わせ ※事業者向け

要件に当てはまるファイル暗号化ソフトがどれか比較表で確認する

これまで確認した内容を踏まえて、ファイル暗号化ソフトの比較表で要件に当てはまるサービスがどれ確認しましょう。

一覧で比較したい方にはBOXILが作成した比較表がおすすめです。各ファイル暗号化ソフトの提供会社の資料と一緒に、比較表を閲覧できます。各社サービスの料金・機能を一覧で比較したい方は、こちらのボタンよりダウンロードしてください。

\【無料DL特典】ファイル暗号化ソフト比較表 /

暗号化ソフトのおすすめ比較【無料】

暗号化ソフトの中で、無料で利用できるフリーソフトのおすすめを紹介していきます。無料ソフトはサポートや保証のないサービスが多く、企業で利用するには向いていません。

ファイル暗号化ソフト「ED」

  • シンプルで使いやすい
  • ドラッグ&ドロップで簡単に暗号化
  • セキュリティレベルの柔軟な変更が可能

EDは、シンプルなインターフェースで非常に使い勝手のよい暗号化ソフトです。ドラック&ドロップといった直感的操作でさまざまな機能を利用可能で、暗号化アルゴリズム(woFish、Rijndael、GOST 28147-89)の変更や4段階のセキュリティレベルの変更も可能です。ただし、暗号化するファイルサイズが大きくなると処理速度が遅くなるといった報告もあるので、比較的小規模な暗号化要件に重宝するでしょう。

  • 世界標準として選ばれた暗号アルゴリズム
  • Windows、macOS両対応
  • 強力な暗号化処理

アタッシェケースは、非常にシンプルで簡便なユーザビリティを誇る暗号化ソフトです。そして世界標準の暗号アルゴリズムとして有名な「ラインダール」を使っていることで知られているソフトでもあります。2016年以降はさらに暗号強度が改善されたたようで、それまで指摘されていた一部のぜい弱性も改善されたようです。企業用というより、どちらかといえば個人用のファイルの暗号化に適しているソフトといえるでしょう。

ToraTora

  • ICカード使った暗号化も可能
  • ドラッグ&ドロップによる簡単な操作
  • AES 256bit による強固なセキュリティ

ToraToraは、簡単操作で暗号化・複合化ができるフリーソフトです。パスワードのほかにICカードを使った暗号化が可能なところが大きな特徴です。暗号化自体はAES 256bitにより行われ、強固なセキュリティを実現しています。さまざまな側面から隙がない暗号化ソフトといえます。

セキュリティ・ウェアハウス

  • バランス重視の暗号化ソフト
  • エクスプローラ感覚での操作が可能
  • 暗号ファイルの「カプセル化」

セキュリティ・ウェアハウスは、安全性と使いやすさのバランスを売りにしている暗号化ソフトです。バランス重視を標榜していますが、使いやすさも安全性の面でもかなり高スペックなソフトといえます。使いやすい専用インターフェースにより簡便性の高いシステムを実現しつつ、多くの媒体でシームレスにファイルの格納ができることにも注目です。

FileCapsule Deluxe

  • 世界標準のアルゴリズムでファイルを守る
  • WindowsやMac、さらにスマートフォンでも利用できる
  • 無料で高性能の暗号化を実現

FileCapsule(ファイルカプセル)は、アメリカの政府機関でも使用されている世界標準アルゴリズム「AES」を使った暗号化ソフトです。キーの長さは256ビットで、他のAES形式を使っている128ビットの暗号化ソフトと比較して、より強固な暗号化が可能なところが特徴です。

世界レベルの高性能ソフトが無料で利用でき、商用利用(企業利用)も可能。さらにモバイル環境でも使えるので、スマートフォンやタブレットのデータも暗号化して保護したいユーザーにおすすめです。

Renee File Protector

  • ファイルだけでなくフォルダ/ディスクも暗号化できる
  • データ方式もさまざま
  • 無料版も利用可能

Renee File Protectorは、世界標準レベルの暗号化アルゴリズム「AES-256」を採用した暗号化ソフトです。ファイルだけでなくパソコン内のフォルダやディスクまで暗号化でき、さらに当該ファイルの「非表示」「暗号化」「書込」「読取制限」など、さまざまな方法でデータの安全性を確保できるのが特徴です。

製品版では無償サポートの特典を受けられますが、基本的な暗号化機能は無料版で十分なので、まずは試してみましょう。50万人以上の利用実績があります。

※出典:Rene.E Laboratory「 PC・USBメモリファイルのロック/非表示/暗号化ソフト - Renee File Protector」(2023年8月4日閲覧)

AES Crypt

  • 右クリックだけで手軽に暗号化
  • 「AES」で鍵長256ビットを利用
  • 簡単にパスワードを設定

AES Cryptは、暗号化したいファイルを右クリックしてパスワードを設定するだけで手軽に暗号化可能な無料オープンソースソフトウェアです。暗号化方式も「AES」で鍵長256ビットを使用しているので外部の脅威からファイルを防御します。WindowsやMacだけでなく、Linuxもサポートしています。

秘密にしたいデータをメール交換したり、クラウド環境に安全にアップロードしたりする際に便利で、自宅やオフィスでの情報漏えいや覗き見対策としても有効です。

暗GO

  • 簡単にファイルの暗号化・複合化ができる
  • パスワードの強固度をコメントで示せる
  • 長いパスワードも利用できる

暗GOは、ドラッグ&ドロップで簡単にファイルの暗号化・複合化が可能なフリー暗号化ソフトです。個人が日常のパソコン操作で使う動きの操作性を第一に考えられているため、だれでも簡単に使えるのが特徴です。半角64文字(日本語32字)までの長いパスワードの設定が可能で、パスワードの強度をコメントで表示できる機能もあります。

同じファイルを暗号化した場合でも、暗号化ごとに違ったファイルになるよう乱数が工夫されているので安全にファイルの運用が可能です。ファイルの圧縮・アーカイブ可もできるため、メールの添付ファイルとして送付する際にも重宝します。

Safe Melt 32

  • 暗号化・圧縮専用ソフト
  • 自己解凍型圧縮ファイルの作成が可能
  • 任意のメッセージも表示可能

Safe Melt 32は、大切なデータをドラッグ&ドロップで簡単に暗号化・圧縮ができるフリーソフトです。自己解凍型の圧縮ファイルを作成してくれるので、解凍の際には他の解凍ソフトは必要ありません。

当該ファイルごとにパスワードを設定でき、解凍時に入力すればファイルを復元できます。なお、圧縮時にメッセージの入力が可能なので、パスワードのヒントを入れることも可能です。

Secure Folders

  • フォルダの暗号化やアクセス制限が可能
  • シンプルなインタフェース
  • 複数フォルダの保護も一括設定できる

Secure Foldersフォルダの暗号化やロック、不可視化が簡単操作でできるフリーソフトです。守りたいフォルダへのアクセス制限や暗号化を簡単に行えるのが特徴で、複数フォルダの一括保護設定もできます。

シンプルなインターフェースなので、だれでも簡単に操作できるのが特徴で、右クリックメニューから操作も可能です。必要なくなったファイルを一括削除できる「システムクリーナー」機能もあります。

暗号化ソフトのおすすめ比較【有料】

人気の暗号化ソフトの中で、有料のおすすめソフトウェアを紹介します。

暗号化ソフトの選び方を知りたい方は、「暗号化ソフトの選び方」をご覧ください。

DirectCloud-SHIELD - 株式会社ダイレクトクラウド

DirectCloud-SHIELD
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ボクシルSaaSのデータを元に表示しています
提供企業様でご不明点がある方はこちら

  • 機密文書の管理ルールを簡単に設定可能
  • アクセス権限設定で正しい利用者以外は閲覧不可
  • クラウドストレージ内の全ファイルをリアルタイムで監視

DirectCloud-SHIELDは、DirectCloudのオプション機能で、ファイルに利用制限を設定し、情報漏えいを防止するサービスです。管理者は、機密文書の重要度に応じたセキュリティレベルの分類(極秘/秘/社外秘)や、アクセス制御などの管理ルールを設定可能です。また、セキュリティレベルの高い文書をリアルタイムで検知すると、ファイルを自動で暗号化して機密情報を守ります。

SecretX秘匿復号

  • 独自の暗号方式
  • 情報漏えいやデータの盗難防止に強み
  • コマンドラインからの暗号化

SecretXは、独自の暗号方式(可変256~4096bit暗号方式)が使用された暗号化ソフトです。ドラッグ&ドロップで直感的な操作が可能で、暗号化も復号化も簡単にできます。またコマンドライン(コマンドプロンプト)から処理の実行が可能なため、バッチファイルを作成すれば複数のファイルを一括で暗号化できます。

Science Park NonCopy 2

  • 業務用ファイルを強固に暗号化
  • 万全のマルウェア対策
  • 大規模なビジネスでも運用可能

Science Park NonCopy 2は、あらゆる規模のビジネスシーンで利用可能な暗号化ソフトです。大規模ビジネスにも対応しているだけに、企業のパソコンにインストールすることによって、USBメモリやスマートフォン・タブレットなど、デバイスを問わず不正なファイル持ち出しを防ぎます。当然、社内外でのセキュリティの切り替えも可能です。よって、企業向けのソフトといえます。

  • アプリの種類を問わずに暗号化
  • 他企業とも安全にファイル共有
  • 圧倒的な導入実績

DataClasys(データクレシス)は、多数の導入実績を誇る暗号化ソフトです。とくにMicrosoft OfficeやCADなどのアプリケーションで使用するファイルを、暗号化したまま使用できる点が大きな特徴です。そのため、ほとんどの業種の企業で活用でき、企業内はもちろん提携している海外企業とも安全にファイル共有ができます。とくに管理側の許可したユーザーのみ暗号化ファイルを解読できる点や、ファイルの抜き取り操作を制限できるのも大きなポイントです。

InterSafe FileProtection

  • 守りたいファイルを自動暗号化
  • 特別な操作やパスワードは不要
  • オンプレミス版/クラウド版提供

InterSafe FileProtectionは、ファイルを保存した時点で、状況を問わず自動的に暗号化してくれるソフトです。特別な操作やパスワード管理は一切不要。ファイルの操作性を失うことなく、自動暗号化とアクセス権限管理を実現してくれるので、とくに企業での利用に向いています。

暗号化の時点でも閲覧時でも、特別な操作やパスワード管理は不要。さらに拡張子(アイコン)も不変であるため、ユーザーの利便性を損なうことなくファイル管理が可能なことも特徴です。

NonCopy2

  • ファイル暗号化とコピーガード機能
  • 持ち出し対策として有効
  • デバイス制御機能も付加できる

NonCopy2は、NECソリューションイノベータが提供している情報漏えい防止ソフトウェアです。ファイルの暗号化とコピーガード機能をもっており、保護したフォルダからのファイルの持ち出しを禁止できます。保護フォルダ内に保存したファイルはクライアント端末からは編集や閲覧が可能ですが、外部への持ち出しを完全に防止します。当該フォルダにファイルを保存すると自動暗号化され、参照時点で自動的に復号されるシステムです。

リムーバブルディスクへのファイル持ち出しを禁止するデバイス制御バージョンもあり、セキュリティスイート(SS)ではどちらの機能も使用できます。

  • 安全・確実・低コストなデータ集配信ミドルウェア
  • 蓄積交換型ファイル転送方式を採用
  • 45,000ライセンス以上の導入実績

NISMAILは、NECが提供するデータ集配信ミドルウェアです。TCP/IPにより接続された複数のWindows Server、Linux、UNIX間での自動ファイル転送を実現してくれます。安全・確実・低コストをコンセプトに、企業の自動システム間連携をサポートします。データファイルが到着すると、あらかじめ指定したプログラムを自動的に起動できるので、業務アプリケーション同士の連携がとりやすいことも特徴です。

さらに、転送するデータファイルの内部コードを転送先のコード体系に自動的に変換も可能です。システムの動作制御や稼働状況検索といった便利な機能も多く実装されています。

※出典:NEC「 蓄積交換型データ集配信ミドルウェア NISMAIL: NISMAILシリーズ」(2023年8月4日閲覧)

  • 暗号化したファイルを安全に伝送
  • 大容量のファイルも簡単に送受信
  • 受信側はセットアップ不要

Confidential Postingは、富士通Japanが提供する、企業の扱う機密性の高いデータや大容量ファイルを安全・確実に送受信できるサービスです。独自の暗号化技術(特許取得)によって、強固なセキュリティのデータ送受信を実現しており、データ受信者側は煩わしいID登録やセットアップなどの作業は必要ありません。

セキュリティ基準が厳しいといわれる金融業界への導入実績が豊富で、自社の状況に合わせて柔軟にカスタマイズが可能なのも特徴です。主に中規模~大規模企業向けのサービスといえるでしょう。

SecureCoreDSE

  • バックグラウンドでデータを自動暗号化
  • 企業の情報漏えいを防ぐ
  • 暗号化したまま業務の遂行が可能

SecureCoreDSEは、飛天ジャパン株式会社が提供する、企業の人的ミスによる情報漏えいを防ぐための暗号化ソフトです。意図しない情報漏えいを防止するため、バックグラウンドで必要データを自動暗号化し、さらに暗号化した状態のまま業務遂行が可能。ユーザーのITリテラシーに依存せずに運用できます。

社内のパソコンにインストールすることで強固なセキュリティの社内環境を構築でき、あらかじめ暗号化させたいアプリを決めておけば、利用するファイルはすべて自動暗号化してくれるので便利です。

暗号化ソフトのメリット

情報漏えい対策

暗号化ソフトを導入することにより、個人情報や機密情報の漏えい防止につながります。

情報漏えいの原因は、従業員や関係者の人的ミスが最も多いです。テレワークやモバイルワークなどで、USBデバイスや記録メディアを紛失したり、添付ファイルメールを誤送信したりした場合にも、データが暗号化されていれば情報漏えいが防止できます。

情報セキュリティについては、次の記事で詳しく解説しているので、気になる方はこちらも参考にしてください。

情報セキュリティとは?3要素・対策 - 企業と個人に潜む10大脅威
情報セキュリティは、システム環境を取り巻く脅威から情報資産を守り、正常に維持することを目的にしています。情報セキュ...
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機密情報保護

暗号化ソフトで、知的財産(IP)や機密情報を暗号化することで、企業の大切な情報を悪意のある第三者から保護できます。

ただし、近年増加している高度なサイバー攻撃を防御するには、特定のセキュリティソフトウェアの導入だけでは不十分で、組織全体のサイバーセキュリティについての戦略的な取り組みが必要となります。

サイバーセキュリティ対策については、次の記事で詳しく解説しているので、気になる方はこちらも参考にしてください。

サイバーセキュリティ対策まとめ | 一般的な対策・経営ガイドラインを解説
サイバーセキュリティの対策についての基礎知識を紹介し、経済産業省が出しているサイバーセキュリティ経営ガイドラインを...
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要件に合った暗号化ソフトを比較検討しよう

一口に暗号化ソフトといっても、それぞれに強みのある分野や適切なユーザー規模が違ってきます。暗号化ソフトを導入する際は次のポイントに注意して選ぶことをおすすめします。

  • 暗号化の対象
  • 暗号化の強度
  • 対応OSやデバイス
  • クラウドかパッケージか
  • コストが見合っているか
  • ベンダーのサポート体制

とくに中~大企業向けの暗号化ソフトは、価格もさることながら、業種によっていかなる部分のセキュリティをより強固にすべきかを明確にしておく必要があるでしょう。まずは気に入ったソフトが想定しているビジネス規模やライセンス数などを確認し、提供会社に問い合わせてみましょう。

また、比較的小規模な企業や個人向けの暗号化ソフトに関しても、本記事で述べたような選び方のポイントを参考にして、用途に合わせたものを比較検討しましょう。とくに無料のフリーソフトは実際に使ってみて、特徴を確認してみることを強くおすすめします。

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