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CPMとは?広告用語 - 意味や計算式・CPCとの違いを徹底解説

最終更新日:(記事の情報は現在から1899日前のものです)
CPM(インプレッション単価)とはWeb広告の掲載料金単位の一つで、広告表示1,000回あたりにかかるコストを指します。CPMの意味や計算式、CPMと似たマーケティング用語「CPC」「eCPM」との違いなどを徹底解説します。CPMを理解しWeb広告運用の費用対効果を最大化しましょう。

CPMとは

CPMとはWeb広告の掲載料金単位の一つで、表示1,000回あたりの料金を示しています。広告料金の算定方法の中ではもっとも基本的なもので、Webページ上で表示された広告の回数に基づいた指標です。

ちなみにCPMはCost Per Milleの略で、日本語では「インプレッション単価」と訳されます。

CPMの計算式

CPMの費用対効果を算出する計算式は次のとおりです。

CPM= 広告表示のための総コスト ÷ 表示回数 × 1,000

また、CPMの相場は10~500円程度です。もちろん、掲載する媒体によって大きく異なります。

CPMと似た用語との違い

次に、CPMと似たマーケティング用語、CPC・CPV・eCPM・vCPNとの違いについて解説します。

CPCとは

CPC(Cost Per Click)もCPMと同様、Web広告における掲載料金の重要な単位の一つであり、CPCは広告への1クリックを獲得する際のコストのことです。日本語では「クリック単価」と訳されます。

CPCは、Webページに掲載した広告がクリックされ、広告主のサイトに訪問者が訪れると、広告主に課金される仕組みです。CPCの計算式は、次のとおりです。

CPC=広告費 ÷ 広告で獲得したクリック数

CPMとCPCは、費用の発生する仕組みが異なります。具体的な違いは次のとおりです。

  • CPC広告は広告のクリックに対して費用が発生
    クリックされなければ何千回表示されようと費用はかかりません。

  • CPM広告は広告の表示に対して費用が発生
    1回もクリックされなくても、広告が表示された時点で費用が発生します。

こちらの記事では、CPCの意味や仕組みについて詳しく解説しているので参考にしてください。

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eCPMとは

Web広告の費用対効果を測る指標には、「eCPM」というものもあります。

eCPMとは、実際はインプレッション単位の課金でないものをCPMベースに置き換えて算出し、課金形態に関係なくインプレッションに対してどれだけコストがかかるのかを知るための基準です。

たとえば、クリック単価30円(CPCが30円)で、表示1,000回のうち10回クリックされる(CTRが1%)広告の場合、30円×10回=300円なのでeCPMは300円です。

eCPMがCPMより安かった場合、CPCを利用した方が安価で、同様の効果が期待できます。

CPVとは

CPVは、「Cost Per View」を略した言葉で、動画が一回視聴された時の広告費を表します。
YouTubeのような動画広告に使用される指標です。

ディスプレイ広告ではCPCやCPMが使用されますが、動画広告においては、リンクのクリックよりも視聴してもらうことが重要視されるため、CPVが用いられます。

CPVは、次の計算式で求められます。

CPV=広告出稿コスト ÷ 動画広告の再生回数

たとえば、YouTubeではCPMとCPVの二種類の課金方式が用いられています。CPMは表示回数(1,000回表示されるごと)に課金されることに対し、CPVは動画を30秒以上(30秒未満の場合は最後まで)視聴した場合に課金されます。

vCPMとは

vCPMとは、「viewable Cost Per Mille」の略で、閲覧可能な広告が1,000回表示された時の費用を言います。

vCPM=広告出稿コスト ÷ インプレッション数 × 1000

CPMとの違いは、「視認可能なインプレッション数」に対してコストが発生することです。

CPMはページが読み込まれ、広告がロードされると課金されます。そのため、画面下部の広告枠を閲覧できる状態までユーザーがスクロールをしなかった場合のように、ユーザーが広告を見ていないケースでも課金されるのが問題でした。

しかし、vCPMはユーザーが閲覧した広告に対して課金されるため、閲覧されていない広告にコストが発生することはありません。ユーザーへの認知を広めたい広告主に向いている広告形態です。

CPMのメリット・デメリット

CPMの仕組みを理解することで、費用対効果の高い広告を運用できるようになります。ただし、CPMの課課金体系が向いていないケースもあるため注意しましょう。

CPMのメリット・デメリットそれぞれについて解説します。

CPMのメリット

CPMはWeb上に広告が表示された回数に応じて費用が算定されるので、何度広告がクリックされても広告掲載コストが変わらない点が大きなメリットです。

つまりCPMなら閲覧数のみで費用が発生するため、クリック数が多く見込まれる広告に対しての広告掲載コストを抑えられます。

こちらの記事では、Web広告の効果を測定するのに重要な指標であるCVRについて解説しています。よりユーザーの目線に立ったよい広告を運用できるようになるので参考にしてください。

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CPMのデメリット

CPMのデメリットは、表示された時点で料金がかかるので、顧客になる見込みが低い人への表示が多くなり、費用対効果が悪くなる可能性がある点です。

またCPMは、自社サイトへの流入を担保していないので、クリックされにくい広告素材では無駄なコストがかかってしまいます。

CPM課金の費用対効果を高めるためには?

CPM課金の効果を高めるには、まず掲載の目的を明確にしましょう。CPM課金は、多くの広告を表示してユーザーに向けて認知度アップを図りたい場合の運用に向いています。そのため、新商品やサービスの認知を高めるといった目的に活用すると効果を最大限活用できるでしょう。

また、CPMは競合企業の出稿が多いとCPMが上がる傾向があるため、競合の出稿が少ない内容で出稿するとCPMが低下し費用対効果が良くなります。

広告の配信先やターゲティング設定を広くすることでもCPMが下がる傾向があるため、設定を広くすることも費用対効果を高める方法の一つです。ただし、設定を広げると訴求したいターゲットにリーチできなくなる場合もある点に注意する必要があります。

Web広告の費用対効果を最大化しよう

CPM(インプレッション単価)はWeb広告においてもっとも基本的な課金形態であり、重要な指標の一つです。広告の表示回数に応じて課金されるため、クリック数が増えても費用が変わらず、広告掲載コストを抑えられます。

CPMの計算方法やメリット・デメリット、CPC(クリック単価)やeCPMといった課金方法との違いをしっかりと押さえてWeb広告を運用し、費用対効果を最大化しましょう。

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